志摩市での暮らしを 豊かにするには 藻谷浩介 2014年4月17日

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出所:法務省・出入国管理統計をもとに作 成 1998 年から 2008 年ま での 20 代の人口減少率は 22 % 35 %の減少は、人口減少率 22 %を大きく上回る 18,991,000 人 14,735,000 人 (万人)
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2.一極集中と多極分散. 連携の在り方 都市の発生 分業の発生規模の経済 ・地域特化の経済 ・都市化の経済 集積 大都市の形成.
09ba390l 山村美帆. 内需不振の正体 地方圏 青森県では、バブル崩壊期の 90 年代前半には増加していた個人所得と小売 販売額が、戦後最大の好景気となった時期である 00 年代前半からみるみる 減少し始めた。この間に起きた構造変化とは? この就業者の減少こそが 00~05 年の個人所得、小売.
1 人口減少時代に求められる コンパクトなまちづくり 2014 年 10 月 26 日 株式会社 日本総合研究所 調査部 主席研究員 株式会社 日本政策投資銀行 地域企画部 特任顧問 も た に 藻谷浩介
経済入門 ⑥ 西山 茂. 第5回のポイント マクロ経済学入門 GDP と国民所得  ヒトが働く=付加価値=所得  所得の合計=国民所得  付加価値の合計= GDP 付加価値=売り上げ-原材料費 所得=消費+貯蓄  貯蓄にはプラスとマイナスあり 供給( GDP) と需要のバランスが要点.
国民所得 エンゲル係数:生活費に占める食事の割 合 所得の増加と逆に動く指数 食費:所得が増加してもそれほど増えな い なぜなら 娯楽費:所得が増加すると増加する このエンゲル係数を国際比較すれば、各国の生活水準を比べることができ る しかし ある国の衣服費だけ上昇したとする 生活費は上昇する、が、食費は上昇しないエンゲル係数は低下する.
経常収支とは?  一国の国際収支を評価する基準の一つ。  この 4 つのうち、 1 つが赤字であっても他で賄え ていれば経常収支は黒字となる。 貿易収支 モノの輸出入の 差 所得収支 海外投資の収益 サービス収支 サービス取引額 経常移転収支 対価を伴わない 他国への援助額 これらを合わせたものが経常収支.
09bc053j 新井友海 デフレの正体第 9 講 ではどうすればいいのか① -高齢富裕層から若者への所得移転を.
第5章 活性化する国際分散投資 と 日本経済の影響. ネットとグロスの違い 資本移動の場合 日本 外国 100 億円 50 億円 ネットの資本移動 100-50=50億 円の黒字 グロスの資本移動 100+50= 150 億 円.
里山資本主義と日本経済 藻谷浩介 2015年4月24日 株式会社 日本総合研究所 主席研究員
第1章 金融の基本的要素 Q.4~Q /5/6 棚倉 彩香.
広島の経済活性化と 男女共同参画 藻谷浩介 2011年6月3日
拡大成長する海外市場への 販路拡大が急務 鳥取県農林水産物等輸出促進WG 2014年8月 日本貿易振興機構(ジェトロ) ©2014JETRO
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デフレの正体 第11講 「労働者ではなく外国人観光客 ・短期定住客の受入を」
中国バブルの          真実.
森町まち・ひと・しごと 人口ビジョン概要 15/08/31【資料1】 森町人口ビジョン(抜粋) 総合戦略へ向けた、現状・課題の整理(案)
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第3章 実態経済に大きな影響を及ぼす金融面の動向
第8章 家計部門でいま起こっていること.
第2章 バブル崩壊後における経済の長期停滞の原因をどうみるか
なぜ貧しい国はなくならないのか 第2章 貧困は減っているのか
(出所)小峰隆夫(2003)『最新日本経済入門[第2版]』、日本評論社、p.186。
『手に取るように金融がわかる本』 p.202~p.223 part1~5
国と熱海市における人口ビジョン・総合戦略の構成(イメージ)
第6講 「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀
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第7章 途上国が「豊か」になるためにすべきこと
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第8講 声高に叫ばれるピントのずれた 処方箋たち 上町 悠哉
第一回草津・箱根・熱海温泉 観光協会サミット 観光協会の将来像 平成28年3月16日
デフレの正体―経済は「人口の波」で動く 補講 高齢者の激増に対処するための「船中八策」 山下 真弘
『大阪府人口ビジョン(案)』の概要 ■はじめに ■人口の将来見通し(シミュレーション) ■大阪府の人口の潮流 c ■基本的な視点
少子高齢化について 商学部 2307068 李海燕.
金融の基本Q&A50 Q41~Q43 11ba113x 藤山 遥香.
三、安定成長期(1973年~1986年) 1 高度成長の挫折 2 産業構造の変化 3 円高と貿易摩擦 4 逆輸入と内需拡大.
国際経済の基礎2 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2007年10月11日
未定稿 資料2-4 主な「政策課題」の整理(全体像) 世界をリードする大阪産業 水とみどり豊かな新エネルギー都市大阪 ミュージアム都市大阪
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丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部
国際経済学 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2009年10月19日
資源ナショナリズムについて 2012/01/20 長谷川雄紀.
生駒と、その里山の未来! 藻谷浩介 2017年8月27日 株式会社 日本総合研究所 主席研究員
最近の中国と通貨に関する動向 08ba231c 松江沙織.
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東アジア文化論(11/6) 『成長するアジアと日本の位置づけ』.
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円高と円安と日本の景気 日本は「貿易黒字」で儲かっているのか?
円高と円安と日本の景気 日本は「貿易黒字」で儲かっているのか?
日米開戦前夜の日本在住者 15-64歳 4,295万人 75歳以上 89万人 在日外国人を含む数字 日本経済の虚像と実像
国際貿易の外観.
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2008年までの好景気がつづいた 世界経済が現在同時不況 日本経済?
2007年2月23日 部会長シンポジューム 【建設不動産部会】.
日本の経常収支黒字  → 外国に失業輸出? 高齢化の進展 → 日本の国内貯蓄超過の減少         → 日本の経常収支黒字は減少へ.
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京都の地域創生 日本の地方創生 藻谷浩介 2016年1月28日
産業空洞化と低賃金化 ● 企業活動の国際化 → 先進国の産業空洞化→先進国での低賃金化 ● 日本企業の利益額: 国内生産 ≒ 海外生産
書評報告 “トウモロコシ”から読む世界経済 光文社新書  江藤隆司著 06A2100H 谷澤 佑介.
2009年7月 為替相場講演会資料 株式会社三菱東京UFJ銀行/東アジア金融市場部
「成長の延長線」を引き継げない 日本だからこそ、 子どもの育ちの支援を加速する - 世界と日本の子どもの近未来を俯瞰する -
震災復興と里山資本主義 藻谷浩介 2016年10月28日 株式会社 日本総合研究所 調査部 主席研究員
ワークシート イノベーション推進計画.
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志摩市での暮らしを 豊かにするには 藻谷浩介 kosuke@motani.com 2014年4月17日 志摩市での暮らしを豊かにするには 志摩市での暮らしを 豊かにするには 2014年4月17日 株式会社 日本総合研究所 調査部 主席研究員 株式会社 日本政策投資銀行 地域企画部 特任顧問 も た に 藻谷浩介 kosuke@motani.com (株)日本総合研究所 藻谷浩介

幾つ賛成しますか? 「当たり前」ではなく「有難い」 が口癖の地域だけが残る。 うちには「何もない」 そんなのここでは「当たり前」 志摩市での暮らしを豊かにするには うちには「何もない」 そんなのここでは「当たり前」 は、謙遜どころかお客様への侮辱。 「何かある」「普通ではない」からこそ、 わざわざここまでやって来たのに… 「当たり前」ではなく「有難い」 が口癖の地域だけが残る。 ここにしかないものは何か、 お客様に教わろう! 幾つ賛成しますか? 志摩を活性化しようにも、世の景気が悪すぎる。   まずは景気回復が先決だ。  ⇔ また景気が良くなれば、また社員寮がどんどん建って、団体旅行客が殺到するのでしょうか? ? 志摩を活性化しようにも、交通が不便すぎる。 高速道路がなければどうしようもない。  ⇔ 伊勢市や紀伊長島は栄えていますか? ? いまどきスペイン村に集客力はない。もっともっとお客を呼べる施設が必要だ。  ⇔ 観光客の増えている京都や由布院では、どんな「施設」がお客を呼んでいるのでしょうかね? (株)日本総合研究所 藻谷浩介

21世紀・志摩の2つの逆転 1. 大都市と志摩の高齢化大逆転 × 20世紀: 高齢化する志摩 / 若々しい大都市 志摩市での暮らしを豊かにするには 21世紀・志摩の2つの逆転 1. 大都市と志摩の高齢化大逆転 × 20世紀: 高齢化する志摩 / 若々しい大都市 ○ 21世紀: 高齢者が減る志摩/ 激増する大都市  → 大都市では今後高齢者が激増 / 志摩ではむしろ減っていく  → 今の病院や福祉サービスを維持できれば、幸せな老後が…  → 先に高齢化した志摩で成り立つ企業が、全国で生き残る  → 人口が少ない方が食料自給率や自然エネルギー自給率を 高く保つことができ、長持ちする社会ができる ただし問題は、年々深刻化する子供の減少と、 若者の流出を止められるか。カギは、戻ってくる 若者、移り住んでくる若者をいかに増やせるか。 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

東日本震災前10年間の国勢調査の実数(国立社人研が未回答者分を補正) 志摩市での暮らしを豊かにするには 志摩市(現市域)で起きてきたこと 東日本震災前10年間の国勢調査の実数(国立社人研が未回答者分を補正) 市内在住者(外国人含む):2000年→10年 △6.9千人 0-14歳人口の増減:        ↓絶対数   ↓増減 2000年  9.0千人→2010年  6.2千人 △2.8千人 △31% 15-64歳人口の増減:       ↓絶対数   ↓増減 2000年 38.2千人→2010年 30.9千人 △7.3千人 △19% 65歳以上の人口:          ↓絶対数   ↓増減 2000年 14.4千人→2010年 17.6千人 +3.2千人 +22% ↑その中の75歳以上の人口:     ↓絶対数   ↓増減 2000年  5.7千人→2010年  9.2千人 +3.5千人 +61% 80年後には人口がゼロ!になるペースの、急速な減少 40年後には現役世代がゼロ!になるペースの、過酷な減少 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

東日本震災前10年間の国勢調査の実数(国立社人研が未回答者分を補正) 志摩市での暮らしを豊かにするには 関西二府四県で起きてきたこと 東日本震災前10年間の国勢調査の実数(国立社人研が未回答者分を補正) 二府四県内在住者(外国人含む):2000年→10年 +4.8万人 0-14歳人口の増減:        ↓絶対数   ↓増減 2000年  3.0百万人→2010年  2.8百万人  △25万人 △8% 15-64歳人口の増減:       ↓絶対数   ↓増減 2000年 14.4百万人→2010年 13.3百万人 △109万人 △8% 65歳以上の人口:          ↓絶対数   ↓増減 2000年  3.4百万人→2010年  4.8百万人 +139万人 +41% ↑その中の75歳以上の人口:     ↓絶対数   ↓増減 2000年  1.3百万人→2010年  2.2百万人  +83万人 +62% まだ関西全体では人口が増加していた(大阪市のおかげ!?) 120年で現役世代がゼロ!になるという、急速なペースの減少 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

東日本震災前10年間の国勢調査の実数(国立社人研が未回答者分を補正) 志摩市での暮らしを豊かにするには 愛知県で起きてきたこと 東日本震災前10年間の国勢調査の実数(国立社人研が未回答者分を補正) 県内在住者(外国人含む):2000年→10年 +34万人 0-14歳人口の増減:      ↓絶対数   ↓増減 2000年 108万人→2010年 107万人  △2万人 △1% 15-64歳人口の増減:     ↓絶対数   ↓増減 2000年 491万人→2010年 484万人  △8万人  △2% 65歳以上の人口:        ↓絶対数   ↓増減 2000年 102万人→2010年 151万人 +49万人 +48% ↑その中の75歳以上の人口:     ↓絶対数   ↓増減 2000年  39万人→2010年  66万人 +27万人 +68% 100年で人口1.5倍増のペースの順調な増加 実は現役世代も子供も減少しており、高齢者のみが激増していた… (株)日本総合研究所 藻谷浩介

東日本震災前10年間の国勢調査の実数(国立社人研が未回答者分を補正) 志摩市での暮らしを豊かにするには 首都圏一都三県で起きてきたこと 東日本震災前10年間の国勢調査の実数(国立社人研が未回答者分を補正) 首都圏内在住者(外国人含む):2000年→10年 +220万人 0-14歳人口の増減:        ↓絶対数   ↓増減 2000年  4.5百万人→2010年  4.4百万人   △4万人 △1% 15-64歳人口の増減:       ↓絶対数   ↓増減 2000年 24.1百万人→2010年 23.9百万人  △19万人 △1% 65歳以上の人口:          ↓絶対数   ↓増減 2000年  4.8百万人→2010年  7.3百万人 +251万人 +52% ↑その中の75歳以上の人口:     ↓絶対数   ↓増減 2000年  1.8百万人→2010年  3.2百万人 +133万人 +72% 100年で人口1.5倍増のペースの順調な増加 実は現役世代も子供も減少しており、高齢者のみが急増していた… (株)日本総合研究所 藻谷浩介

日米開戦前夜の日本在住者 15-64歳 4,295万人 75歳以上 89万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

戦後復興の頃の日本在住者 15-64歳 4,966万人 75歳以上 106万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

所得倍増計画の頃の日本在住者 15-64歳 6,000万人 75歳以上 163万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

大阪万博の頃の日本在住者 15-64歳 7,157万人 75歳以上 221万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

安定成長移行期の日本在住者 15-64歳 7,883万人 75歳以上 366万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

バブル最盛期の日本在住者 15-64歳 8,590万人 75歳以上 597万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

阪神大震災の頃の日本在住者 15-64歳 8,716万人 75歳以上 717万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

2000年問題の頃の日本在住者 15-64歳 8,622万人 75歳以上 900万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

現在の日本在住者 15-64歳 8,174万人 75歳以上 1,419万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

10年後の日本在住者 15-64歳 7,341万人 75歳以上 1,879万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

20年後の日本在住者 15-64歳 6,773万人 75歳以上 2,278万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

30年後の日本在住者 15-64歳 5,787万人 75歳以上 2,233万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

40年後の日本在住者 15-64歳 5,002万人 75歳以上 2,385万人 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

50年後の日本在住者 15-64歳 4,418万人 75歳以上 2,336万人 こんなに減らないようにできれば… 在日外国人を含む数字 志摩市での暮らしを豊かにするには 50年後の日本在住者 75歳以上 2,336万人 15-64歳 4,418万人 在日外国人を含む数字 こんなに減らないようにできれば… (株)日本総合研究所 藻谷浩介

子持ち家族多い→住宅や食器や車の消費量拡大 志摩市での暮らしを豊かにするには 逆落としに減っていく現役世代 5%減 モノの消費量はどんどん縮小 モノの消費量はどんどん拡大 現役世代倍増の戦後半世紀 現役世代半減の今後半世紀 子持ち家族多い→住宅や食器や車の消費量拡大 高齢者は貯蓄に走る (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには 現役世代の減少と高齢者の増加 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには 現役世代の減少と高齢者の増加 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

高齢者も現役も減る志摩市 数字には居住外国人を含む 19%減 20%減 26%減 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには 現役が減り続ける関西圏 7%減 7%減 15%減 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

高齢者が増え現役は減る愛知県 数字には居住外国人を含む 2%減 3%減 12%減 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

高齢者が増え現役は減る首都圏 数字には居住外国人を含む 4%減 1%減 14%減 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

高齢者が増え現役は減る中国 数字には居住外国人を含む 11%減 1%減 13%増 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

安定を実現した長野県下條村 数字には居住外国人を含む 1%増 3%減 4%減 志摩市での暮らしを豊かにするには (株)日本総合研究所 藻谷浩介

止められないこと・できること → 今の住民が毎年1歳ずつ歳を取っていくこと → (多くの)若者が地域外に就職して出て行くこと 志摩市での暮らしを豊かにするには 止められないこと・できること × 止められないこと  → 今の住民が毎年1歳ずつ歳を取っていくこと  → (多くの)若者が地域外に就職して出て行くこと △ 止められること  → 出生率の低下はやり方次第で止められる  → 当地で育ち就職時に出て行った若者が、出て 行ったきりとなることも、工夫次第で止められる ○ むしろ前向きにできること  → 子育てしながら働く若い世代を呼び込める  → 無病息災で天寿を全うする高齢者を増やせる  → 来訪・滞在・短期定住する外来者を増やせる (株)日本総合研究所 藻谷浩介

21世紀・田舎の2つの逆転 2. 「産業」の大逆転 × 20世紀: 「ハイテク工業時代」のカヤの外・志摩 志摩市での暮らしを豊かにするには 21世紀・田舎の2つの逆転 2. 「産業」の大逆転 × 20世紀: 「ハイテク工業時代」のカヤの外・志摩 ○ 21世紀: 「6次産業の時代」の主力打者・志摩  → ハイテク産業地域の苦境:競争厳しく雇用が増えない  → 地元の農水産品に根ざしたブランド品や集客交流は好調  → 国際競争に強いのはスイスや仏伊など6次産業の強い国  → 志摩も、里山里海の生活文化を生かしたブランド確立を! ただし問題は、その肝心の志摩の地元産品が、 安い原材料として都会に出て行くこと。カギは、 地元での加工、ブランド化。量から質への転換。 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

中国の成長で儲かってきた日本 志摩市での暮らしを豊かにするには 中国への輸出は香港経由が多く、中国からの輸入は直接来るので、中国と香港を足さなければ実態は見えない(貿易業界では常識) 尖閣問題による日中関係悪化で、中国への輸出が急減 震災+超円高でも日本の経常黒字は史上2位だったのだが… 中国の輸出産業による 日本製のハイテク部材購入 増加で、日本の黒字が増大 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

対日貿易赤字の続く韓国 志摩市での暮らしを豊かにするには サムソン、LGなどによる 日本製のハイテク部材購入 増加で、日本の黒字が増大 リーマンショック・ユーロショックによる韓国の輸出産業の失速 + 円高・ウォン安に耐えかねたサムソン、LGなどが日本製部材の輸入を抑制 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには 全分野で対日赤字の台湾 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには 著しい対日赤字のシンガポール (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには 経済発展で対日赤字増大のインド (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには アジアと米国から稼ぎ中東に貢ぐ日本 日本が黒字  日本が赤字 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには ブランド品で対日黒字増大の仏 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには ブランド品で対日黒字増大の伊 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

志摩市での暮らしを豊かにするには ブランド品で対日黒字復活のスイス (株)日本総合研究所 藻谷浩介

日本と各地域の産業の活路 → 円安は輸入食材や燃料価格を高騰させるので、経費が上昇し、多くの企業の収益は悪化する 志摩市での暮らしを豊かにするには × 円安とインフレ誘導によるデフレ脱却と景気回復に期待する → 円安は輸入食材や燃料価格を高騰させるので、経費が上昇し、多くの企業の収益は悪化する → 経費の増加を価格転嫁できない企業には、   「インフレ」は単なる経費アップでしかない × 誰よりも安い価格を提供し、他が先に価格競争でつぶれていく中 で、歯を食いしばって生き残る → 皆がそうすれば地域・業界の全体が赤字に沈む ○ 客数が減る中で生き残るのは「値上げの天才」のいる地域・企業 → 品質重視の客層相手に、十分利ザヤの取れる、ブランドのある商品・サービスを売って生き残る (株)日本総合研究所 藻谷浩介

バブル最盛期の日本在住者 学生が多かったので、修学旅行も盛ん 志摩市での暮らしを豊かにするには バブル最盛期の日本在住者 学生が多かったので、修学旅行も盛ん 団体行動を好む  戦前生まれの世代が現役第一線にいて、どんどん職場旅行を企画していた (株)日本総合研究所 藻谷浩介

現在の日本在住者 個人で海外旅行に当たり前に出かける旅慣れた世代が主流と なってきた 団体旅行=高齢者ツアーという時代になった 志摩市での暮らしを豊かにするには 現在の日本在住者 個人で海外旅行に当たり前に出かける旅慣れた世代が主流と なってきた 団体旅行=高齢者ツアーという時代になった 10代は15年間で2/3に減少し、修学旅行客も減少 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

20年後の日本在住者 マイカーでしか動かない世代が、世の中の 戦前世代はもう旅行しない 中核になる 団塊の世代以降は、夫婦で行動する傾向 志摩市での暮らしを豊かにするには 20年後の日本在住者 マイカーでしか動かない世代が、世の中の 中核になる 戦前世代はもう旅行しない 団塊の世代以降は、夫婦で行動する傾向 学生はバブル期の4割に まで減り、修学旅行市場は壊滅的状態に (株)日本総合研究所 藻谷浩介

国内の観光はなぜ不振なのか? 入込客数は数えず、売上を増やせ。 周遊コースは無用、滞在場所を作れ。 宣伝やめて、顧客満足度調査を。 多くの観光地は 時代遅れのお店と同じ。 40年前と同じ中身を並べて 売れないと「不景気」のせいと言う。 入込客数は数えず、売上を増やせ。 周遊コースは無用、滞在場所を作れ。 宣伝やめて、顧客満足度調査を。 代理店頼みで販促費を無駄遣いし、 経営の怠慢を景気に責任転嫁。 この2つはもうやめよう。 志摩市での暮らしを豊かにするには 国内の観光はなぜ不振なのか? ? 景気が悪い ! 日本の名目GDPは過去20年間横ばいだが、  多くの観光地の客数は数割減~半減の状態 ! 京都のように、客が増えている観光地も多い ? ネットやケータイや海外旅行に客を取られている ! 旅行に出る中高年はむしろ増えているのでは? ! 年々増える各種イベントには、若者も来ている ○ 売り方が古すぎて消費につながらない、おカネが落ちない ◎ 今の消費者は美しい自然には興味はなく、「ここでしかできない○○」がないとお金を使わない ◎ 大人が食べたいもの、泊まりたい場所が乏しい (株)日本総合研究所 藻谷浩介

「生活文化」を強化しよう なぜ「生活文化」なのか? そこに生活している人の、真似したくなる暮らしが、歩いていて見える街をつくろう 志摩市での暮らしを豊かにするには なぜ「生活文化」なのか? 先進国の人間は「日常」に飽きている → 憧れのライフスタイルを疑似体験したい → でも面倒くさいのはイヤ → 雑踏のある場所で、その他大勢にまぎれて一緒に楽しみたい → 「地元民」が「ユニークで楽しそうな生活」をしている「地域」に、 遠方から客が集中する!! 皆様の長期的な生き残りに向けて 「生活文化」を強化しよう そこに生活している人の、真似したくなる暮らしが、歩いていて見える街をつくろう   住人を減らし賑いを殺す道路拡幅はやめ、狭い裏路地に雑踏を作ろう    食の名物をもっと洗練させよう! (夕食系・昼食系・スナック系が必要)     B&Bなど、街並みの中に溶け込んだ小型の宿を増やそう      そこでの生活がブランドになるような街を形成していこう 独自の地域景観を再生、補修しよう   個性:当地ならではのこだわりとうんちくのある自主ルールを作ろう    洗練:時間をかけて、景観上の不純物を取り除いていこう 「非日常」ではなく「過ごしたかった日常」こそ、お客様の求めるもの!     (由布院・亀の井別荘主人 中谷健太郎氏の講演から) (株)日本総合研究所 藻谷浩介

現役世代が増えているニセコ町 「地域でお金が回っている」から ① 客数ではなく滞在日数=客単価の拡大 ② 単価のうち地元に落ちる部分の拡大 志摩市での暮らしを豊かにするには 現役世代が増えているニセコ町 外国人観光客の増えるニセコで 現役世代人口が増えているのは 「地域でお金が回っている」から ① 客数ではなく滞在日数=客単価の拡大 ② 単価のうち地元に落ちる部分の拡大 = 地元原材料使用、地元民給与アップ ③ 貯金の地域内への再投資 ④ 工事の地域内への発注 数字には居住外国人を含む 8%増! 7%減?? (株)日本総合研究所 藻谷浩介

経済が活性化する観光の方向性 団体客対応 → 個人客対応 イベントで知名度UP → 口コミで誘客 日帰り/1泊2日対応 → 長期滞在対応 志摩市での暮らしを豊かにするには 経済が活性化する観光の方向性 団体客対応 → 個人客対応 イベントで知名度UP → 口コミで誘客 日帰り/1泊2日対応 → 長期滞在対応 「一度当地に来たかった」人への対応 → 「何度でも当地に通いこむ人」への対応 中高年男性主導 → 女性主導 入込客数増加 → 客単価上昇 「いまだけ・ここだけ・あなただけ」の体験 を、違いのわかる顧客に提供しよう! (株)日本総合研究所 藻谷浩介

目指すは地域ブランド構築 客数ではなく売上を増やすにはブランド獲得 お客様がブランドを重視する2つの理由 地域ブランドのつくり方 志摩市での暮らしを豊かにするには 目指すは地域ブランド構築 客数ではなく売上を増やすにはブランド獲得 ブランドとは、「客からみた商品価値の要約」のようなもの   (庶民的なブランド、安手のブランド、特殊な客筋だけに通じるブランドもある) どんな商品の世界にも、ブランドとそうでない商品とがある   (ブランドのある商品は、原価以上の値段がつく / ないと安売りされる) お客様がブランドを重視する2つの理由 経済的意味:ブランドにはまあ間違いがない(考える手間が省ける)   (いちいち吟味して商品を試しているヒマのない一般客をつかむ最適の手段!) もっと深い意味:ブランドは安心感を得るための「おまじない」   (おまじないを持つことは人間のとっても原初的な欲求!) 地域ブランドのつくり方 ① 品質管理:「あの地域の業者は誠実だから、間違いはない」 ② 生活文化:「あの地域の人が愛好している場所だから、絶対いい場所だ」 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

観光を担う人材の3つの条件 自分のお金で個人客としての経験を積んでいる 志摩市での暮らしを豊かにするには 観光が盛り上がるかどうかは、最後は人の問題 観光を担う人材の3つの条件 自分のお金で個人客としての経験を積んでいる   人の金で団体の視察旅行をいくら重ねても、「客としての感性」は磨かれない    自腹で自分で考えて見て回っている人間だけが、客の心を理解し、つかめる     ↑ ホテルマンや服飾物販の世界では太古以来の常識。旅館や代理店は? 若者と年長者、女性と男性の人格を完全に対等であると考えており、そのようにふるまえる   本当に単価の高い客は都会の中高年女性 → 男尊女卑風土の土地にはやって来ない    「女子供の喜ぶ」ものを馬鹿にするような男は、普通の客商売には向いていない      若い感性、女性の感性を尊重できない男は、自分も大した感性を持てない 自分だけでなく地域全体を巻き込んで努力する   媚びるのではなく威張るのでもなく、茶の湯のように誠心誠意もてなす心がある    地域全体のブランド(=信用、評判)を良くするために周囲を巻き込む努力をできる (株)日本総合研究所 藻谷浩介

観光地の自立と持続の方程式 ① 観光地として明確なポジショニングがある ② (食以外の)時間消費メニューが年々増える 志摩市での暮らしを豊かにするには 観光地の自立と持続の方程式 ① 観光地として明確なポジショニングがある   (お客様から見て、そこにしかないもの、そこに行かないといけない理由、何度も「帰りたく」なる理由がある) ② (食以外の)時間消費メニューが年々増える   (1時間滞在が伸びる→1回お茶が増える、2時間長居する→1食多く食べる、半日何かをする→1泊泊まる、1日かけてすることがある→連泊する) ③ すべてにおいて地産地消が進んでいく   (食材はもちろん、食器、衣服、家具、建材、人材、すべてにおいて地元産や「地元育ち」の比率が増えていく) (株)日本総合研究所 藻谷浩介

観光地の自立と持続の方程式 ④ 景観が年々まともになっていく ⑤ 口コミ客、直販、リピーターが年々増える 志摩市での暮らしを豊かにするには 観光地の自立と持続の方程式 ④ 景観が年々まともになっていく   (しょうもないビルを建てる人がいなくなり、外装をまともに直す人が増え、緑やライトアップが増えていく) ⑤ 口コミ客、直販、リピーターが年々増える   (各事業者がお客様からみたポジショニングにぴったり はまったやり方を重ねることで、お客さまが帰ってくる) ⑥ やる気のない事業者が淘汰されていく   (質より量に走る、自分の儲け最優先、お客様に興味がなく内輪の権力ゲームが大好き、自分は汗をかかず部下をこき使う、といったタイプの経営者が消えていく) (株)日本総合研究所 藻谷浩介

“里海×里山資本主義”とは何か? 「マネー資本主義」の欠陥を補うサブシステム (保険) “善意と資源とお金の循環”で、安心・安全を増やす 志摩市での暮らしを豊かにするには “里海×里山資本主義”とは何か? 「マネー資本主義」の欠陥を補うサブシステム (保険) “善意と資源とお金の循環”で、安心・安全を増やす ! 里海・里山に眠る、金銭換算すると無価値の資源 ①耕作放棄地、②木、③半端モノ農産品、④海草や雑魚、⑤退職者… ! でもこれを資本として活かすと、水と食料と燃料が一定程度自給できる (←農林漁業地域では常識ですが…)   ①生活費を減らせる、②エネルギー自給率が高まる、③捨てていたものが、場合によっては高額で売れる / あるいは物々交換できる ! さらには成熟社会の安心・安全を増す効果も!   ④元気な高齢者が増える、⑤若夫婦の田舎移住が子供を増やす、⑥周囲と絆を持つ人間が増える、⑦マネー資本主義の機能不全に対して、バックアップを得ることができ、天災時等に効果を発揮する (株)日本総合研究所 藻谷浩介

かけがえのない存在になる = 他者/過去/未来と共生する 循環・再生が可能な範囲でほどほどに稼ぎ、楽しむ 志摩市での暮らしを豊かにするには マネー資本主義と里山資本主義 マネー資本主義 里山資本主義 動機 ナンバーワンになりたい オンリーワンになりたい 目標 お金儲けの一番を目指して 際限なく稼ぎ、貯め込む かけがえのない存在になる = 他者/過去/未来と共生する 戦略 粗暴バージョン: 他者/他集団から奪い取る 素朴バージョン: 何でも自給自足する 知能バージョン: 未来/次世代から搾取する ←簿外資産を浪費して蓄財する (地下資源、水、土壌、大気、子供、絆...) ←借金や汚染物質を後世に残す 成熟バージョン: 循環・再生が可能な範囲でほどほどに稼ぎ、楽しむ ← 使ったものは元に返す ← インフラと清浄な環境を残す 手法 等価交換 / 金融投資 自由競争 / リスクの個人化 物々交換・贈与 / 実物投資 協働 / リスクの社会化 (株)日本総合研究所 藻谷浩介

「里海・里山資本主義」で地域活性化 ① 安さでは勝負せず高品質の商品で外貨獲得: ② 稼いだお金をもっと地域内でぐるぐる回す: 志摩市での暮らしを豊かにするには 「里海・里山資本主義」で地域活性化 ① 安さでは勝負せず高品質の商品で外貨獲得:  当地独自の生活文化に支えられた、ハイセンス・少量・高単価の「地域ブランド商品」「生活文化観光」で外から稼ぐ(=「いま」「ここ」にしかないものを売る)。 ② 稼いだお金をもっと地域内でぐるぐる回す:  地域内産の食材、建材、人材の質を上げて地元で使い倒し (外からの安物は使わない)、未就労女性や障がい者を雇用し、時短で「時給」を高め、兼業を奨励する。 ③ 外から買うより地元産のエネルギーを活用:  地域内の建築物には地元産木材を使い、木屑の燃料利用を進める。小水力・風力・地熱を余さず使う。 (株)日本総合研究所 藻谷浩介