1.情報機器について知ろう(p.8-9) 第1章 第1節 第1章 第1節 1.情報機器について知ろう(p.8-9) ・p.8 ではさまざまな情報機器を挙げ,その名称と機能を覚え,今後の授業で活用する主な機器について把握する。 ・p.9 ではコンピュータの五大機能について理解させ,先に挙げた情報機器を各機能ごとに分類した後,OS のはたらきについて整理する。
さまざまな情報機器(その1)(p.8) 入力装置 キーボード マウス 電子楽器 マイクロホン タブレット など 1 10 入力装置 キーボード マウス 電子楽器 ・さまざまな情報機器の名称と役割を知ろう。 ・朝起きてから今まで,どんな情報機器を使ったか,思い出してみよう。 ・どのような情報機器があり,どのような使い方をするか。学校や家庭にある情報機器を挙げ,整理してみよう。 →キーボード,マウス,タブレット,電子楽器,マイクロホンを挙げ,これらの情報機器の使い方と共通点についてまとめさせる(共通点は入力装置)。 Q これらの機器は何に使うのだろうか。どのような共通点があるのだろうか? A 共通点は入力装置(※使われ方はポイント解説を参照) マイクロホン タブレット など 1 10
さまざまな情報機器(その2)(p.8) 出力装置 プリンタ スピーカ ディスプレイ プロジェクタ など 2 10 出力装置 プリンタ スピーカ ディスプレイ プロジェクタ ・プリンタ,スピーカ,ディスプレイ,プロジェクタなどの情報機器の具体的な使い方を挙げていこう。 ・プリンタは紙や写真に印刷する,スピーカは音を出す,ディスプレイは表示する,プロジェクタはスクリーンなどに映し出すなどの使われ方をする。 ・これらはコンピュータで処理した結果を表示したり,印刷や音声を流したりする。 ・これらの機器の共通点は出力装置である。 Q これらの機器は何に使うのだろうか。どのような共通点があるだろうか? A 共通点は出力装置(※使われ方はポイント解説を参照) など 2 10
学校にある情報機器(p.8) コンピュータ教室にある情報機器を探してみよう。 イメージ・スキャナ コンピュータ など 3 10 【課題】学校にある情報機器を確認しよう。 ・使い方のわからないものや名称を知らないものがあれば,確かめておこう。 ※主な装置について,名称と使い方を確認させるとよい。 ・実習で使うコンピュータの機種は「○○」である(※実際の名称を伝える)。 Q どこの企業の製品か。家庭ではどんなパソコンを使っているか? A (※企業名と機種名,OS との違いなどを理解しているか注意して生徒の答えを聞く) コンピュータ など 3 10
コンピュータのしくみ(p.9) ハードウェアとソフトウェア コンピュータは, からなる。 ハードウェア = 機器類 ・・・目で見える物体 ・コンピュータの仕組みについて学ぶ。 ・コンピュータは大きく分けてハードウェアとソフトウェアから構成されている。 ・ハードウェアは目に見える機器のことで,教科書p.8にある情報機器のうち,コンピュータに接続できるものはすべてハードウェアの一種である。携帯型音楽プレーヤや携帯電話,家電製品なども,ハードウェアとしての機能を持っている。 ・ソフトウェアはプログラムや手続きなどといったコンピュータを動かす命令・指示を順に示したもののことで,物体ではない。ソフトウェアはOSとアプリケーションソフトウェアに大別できる。 = プログラムや手続き ・・・物体ではない 4 10
ハードウェアの機能(p.9) 五大機能 記憶機能 入力機能 出力機能 ハードウェア 制御機能 演算機能 5 10 五大機能 記憶機能 入力機能 出力機能 ハードウェア ・ハードウェアの装置は入力,記憶,出力,演算,制御の五つの機能に分類される。それぞれどんなはたらきがあるか確認しよう。 【課題】教科書p.8の情報機器のうち,コンピュータ以外のものを入力と出力の機能ごとに分類してみよう。 ・主として入力機能を持つもの。 キーボード マウス タブレット 電子楽器 マイクロホン ディジタルビデオカメラ ディジタルカメラ イメージスキャナ ・主として出力機能を持つもの。 プリンタ ディスプレイ プロジェクタ スピーカ ・ディジタル総合プリンタなど,入力と出力両方の機能を持つものも増えている。 制御機能 演算機能 5 10 6
入力機能と出力機能(p.9) 入力機能 出力機能 入力装置 出力装置 ・・・データを入力する。 ・・・処理結果を出力する。 6 10 ・データを入力するための機器を入力装置という。 ・データを出力するための機器を出力装置という。 ・ここでもう一度,入力・出力のはたらきと機器について確認しよう。 Q どんな装置が入力装置にあたるか? A マウス,キーボード など Q どんな装置が出力装置にあたるか? A ディスプレイ,プリンタ など 6 10
記憶機能(p.9) 記憶機能 主記憶装置と 補助記憶装置がある。 データを格納するための装置 7 10 記憶機能 データを格納するための装置 主記憶装置と 補助記憶装置がある。 ・データを記憶するための機器を記憶装置という。 ・主記憶装置(メインメモリ)には演算装置で利用するデータが格納されている。データの入出力は高速であるが,保存できる容量には限界がある。 ・補助記憶装置はメインメモリに格納できないものやすぐに使わないデータなどを保存しておく。 Q どんな装置が記憶装置にあたるか? A ハードディスク,メインメモリ など 7 10 8
演算・制御機能(p.9) 演算・制御機能 演算機能 格納されたデータを演算処理するための装置 制御機能 すべての装置を制御 する装置 8 演算・制御機能 演算機能 格納されたデータを演算処理するための装置 制御機能 ・演算を行う部分を演算装置,コンピュータ制御する部分を制御装置という。 ・中央処理装置(CPU)で演算と制御を行っている。 ・データ処理のスピードが速いほど高性能である。 ・パソコンのカタログなどでスペックを確認してみよう。 Q コンピュータ教室のパソコンの性能は何ビットか? A (例)32 ビット(※実際に調べさせるとよい。ビットについては教科書p.121参照) すべての装置を制御 する装置 8 10
五大機能の関係(p.9) 演算・制御機能 入力機能 記憶機能 出力機能 入力装置 主記憶装置 出力装置 (メインメモリ) 補助記憶装置 (キーボードなど) 主記憶装置 (メインメモリ) 出力装置 (ディスプレイなど) ・教科書p.9のデータの流れを追いながら,五大機能と各装置の関係を確認しよう。 ・この図の矢印はデータの流れを示している。 ・マウスやキーボードなどの入力装置からデータが入力され,CPUのメモリにいったん記憶される。 ・メインメモリのデータを演算装置が利用して結果を書き出す。 ・制御装置は各装置のはたらきをコントロールする。 ・出力装置で,データが出力される。 補助記憶装置 (ハードディスク) 9 10
OSはハードウェアとアプリケーションソフトウェアの橋渡しをする。 OS(オペレ―ティングシステム)(p.9) アプリケーション ソフトウェア ハードウェア OS W ・OSは基本ソフトウェアともよばれる。 ・OSはオペレーティングシステム(Operating System)の略称である。 ・コンピュータの基本的な動きをつかさどる。 【課題】学校で使うコンピュータのOSを確認しよう(バージョンまで詳しく)。 ・コンピュータはOSがなければただの鉄の箱に過ぎない,ともいわれている。 Q OSにはどんな種類があるか? A Linux,MacOS,Windows など OSはハードウェアとアプリケーションソフトウェアの橋渡しをする。 10 10
【用語の確認】(p.8-9) 【コンピュータ】computer: 電気信号を処理して計算する機械 【情報機器】information and communication devices: 情報をやり取りするために使う機器のこと 【ハードウェア】hardware: コンピュータの機械そのものやコンピュータに接続されたさまざまな装置 【ソフトウェア】software: コンピュータに情報を処理させるために必要なプログラムやデータのこと
【用語の確認】(p.8-9) 【基本ソフトウェア】system software: OSともいう。コンピュータのハードウェアを管理・制御するなど,コンピュータの稼働などをサポートするためのソフトウェア 【アプリケーションソフトウェア】application software: 文書の作成や表計算を行うなど特定の目的のために設計されたソフトウェア 【CPU】Central Processing Unit: コンピュータの内部にあり,データの演算や各装置の制御を担当する装置 【USB】Universal Serial Bus: コンピュータに周辺機器を接続するための規格の一つ