平成23年度山梨県図書館大会 平成23年10月28日 都留市YLO会館 都留文科大学 日向良和 都留文科大学附属図書館の地域貢献 平成23年度山梨県図書館大会 平成23年10月28日 都留市YLO会館 都留文科大学 日向良和
目次 地域公開 都留市立図書館との連携事業 利用者カードの共通化 相互貸借 レファレンス 児童書コーナー 私見
地域公開 都留文科大学の地域公開 利用・貸出 都留市民 山梨県に在住・在勤・在学 貸出は中学生以上 専門的な「参考書」「専門書」「雑誌バックナンバー」を所蔵し、公共図書館では対応が難しい調査などに対応。
地域公開 レファレンス業務 大学の資料を使った専門的レファレンス 電子ジャーナル、新聞データベース、国文学等の専門データベースなどをそろえる 新聞記事、官報などについてはマイクロフィルム版も所蔵。行政レファレンスにも対応可能
都留市立図書館との連携事業 利用者カードの共通化 都留市立図書館の利用者カード→大学で登録・利用可能 学生証・身分証明証→都留市立図書館で利用可能 バーコードの規格・利用者IDの付与ルールを調整
都留市立図書館との連携事業 利用者カードの共通化 利用者データそれぞれの図書館で登録 大学で市立図書館のカードを発行→FAXで住所などを送信(FAX送信時は市立図書館に連絡をし、FAX前で待ってもらう)→登録 大学生は市立図書館に来館して学生証を登録
都留市立図書館との連携事業 相互貸借 市立図書館カウンターにて大学図書館の資料を利用可能
都留市立図書館との連携事業 レファレンス 都留市立図書館の資料では対応できないレファレンスについて大学図書館にて対応 各種データベースでの調査 新聞データベースを相互補完:都留市立図書館(山日新聞データベース)、都留文科大学(朝日、読売記事データベース)
児童書コーナー 平成23年度より2階に児童書コーナーを新設 従来も4F児童文学の資料はあった 平成23年度の新学習指導要領小学校全面実施がきっかけ
児童書コーナー 新学習指導要領 「改訂のポイント」:“言語活動の充実”(国語をはじめ各教科等で記録、説明、批評、論述、討論などの学習を充実) (http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/30/1234773_001.pdf) 教師が各教科で本の紹介、よみきかせ、図書館の利用などをおこなうことが期待される
児童書コーナー 都留文科大学初等教育学科を中心に新学習指導要領に対応した教員養成が必要 教員が身につけるべきスキル:本の紹介・ブックトーク、資料知識(特に児童文学)、読み聞かせ法(経験)、表現・提示法、ロールプレイング、図書館利用法、図書館への基本的な知識(学校図書館以外の館種も)
児童書コーナー 前述のスキルを身につけさせるために、教員養成教育で読み聞かせやブックトークの経験が必要 対応するための資料として、国語教科書に紹介されている図書(全出版社)を集めコーナーをつくった(現状は小学校4年生まで) iPadでの電子絵本・紙芝居
児童書コーナー 学校図書館の関わり 小中学校の学校図書館の役割は、これまでになく重要度を増している “学校図書館については,教育課程の展開を支える資料センターの機能を発揮しつつ,①児童が自ら学ぶ学習・情報センターとしての機能と②豊かな感性や情操をはぐくむ読書センターとしての機能を発揮することが求められる。” (小学校学習指導要領解説: 総則編. p.82)
児童書コーナー フレッシュな資料の配架 データベース、インターネット端末の配置 快適な閲覧環境 資料を活かすための人材・協力 公共図書館の連携 地域との連携・開放(学校図書館の開放、司書資格をもった住民などとの連携等)
児童書コーナー 児童書コーナーの設置と同時に 学校図書館での展示例を、同じく図書館2階に作成 展示例:各学校で今授業がおこなわれている国語単元を対象とした展示(実際の学校現場では単元の進展と合わせて1ヶ月程度で展示を変更する)
児童書コーナー 児童書コーナーの展示については学生(都留文科大学児童文化研究会)の協力 読み聞かせ会の開催(11月3日):今後は学生、ボランティアの方の協力を得ながら定期的に開催していきたい 学校図書館と地域との連携のモデル
私見 地域ごとの図書館連携を深める:従来の館種ごとのつながりから、地域ごとの図書館のつながりへ 「図書館の資料」から「地域の資料」へ:郡内地域には公共図書館と大学図書館で、国中に匹敵する資料群がある(県立図書館≒都留大図書館、他市立図書館)
私見 電子資料への対応:電子資料を図書館に適応させるためのモデルとして研究 ご静聴ありがとうございました。 都留文科大学 日向良和