天の川銀河研究会 2012/9/8@鹿児島大学 天の川銀河研究会 議論の種 半田利弘(鹿児島大学).

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1 銀河系力学構造の 構築について 上田晴彦 ( 秋田大学 ) 郷田直輝, 矢野太平 ( 国立天文台 ) 竹原理論物理学研究会 2011年6月7日 ホテル大広苑.
2020 年代の光赤外線天文学 「恒星物理・超新星・晩期型 星」 サイエンス(分科会報告) 「恒星物理・超新星・晩期型星」検討 班 発表者: 野沢 貴也( NAOJ ) 2014/09/10.
口径合成によるメーザー源の 時間変動の観測 SKA に向けて 岐阜大学 高羽 浩. 東アジア VLBI 網の 22GHz 日本 野辺山 45m 、鹿島 34m 、 高萩、日立、つくば、山口 32m 、 VERA20m× 4 北大、岐阜大 11m 、水沢 10m 韓国 KVN20m× 3+測地 20m.
佐野孝好 (大阪大学レーザーエネルギー学研究センター)
宇宙大規模構造の最近の話題 計60分 松原隆彦 (名古屋大学) 東北大学 21COE研究会
星形成領域NGC2264における AA Tau 型星の可視赤外同時観測
スケジュール 火曜日4限( 14:45-16:15 ),A棟1333号室
W31A領域に付随する 水蒸気メーザーによる3次元的速度構造
衝撃波によって星形成が誘発される場合に 原始星の進化が受ける影響
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加藤真理子1、藤本正樹2、井田茂1 1) 東京工業大学 2) JAXA/ISAS
上田晴彦(秋田大学), 郷田直輝, 矢野太平(国立天文台), 小山博子 (名古屋大学),
H2O+遠赤外線吸収 ラジオ波散乱 微細構造遷位 ラジオ波 赤外線 X-線 H3+ 赤外線吸収 γ-線 塵遠赤外発光 再結合線
SHIGENOBU HIROSE AND JULIAN H. KROLIK
反応性流体力学特論  -燃焼流れの力学- 燃焼の流体力学 4/22,13 燃焼の熱力学 5/13.
Report from Tsukuba Group (From Galaxies to LSS)
本間 希樹 Mareki Honma (水沢VLBI観測所)
超巨大ブラックホール形成の鍵を握るAGNトーラスについて
神戸大大学院集中講義 銀河天文学:講義1 銀河を構成する星、星間物質(ガス、ダスト) 1. 太陽系から銀河系へ空間スケール 2
Damped Lya Clouds ダスト・水素分子
M33の巨大HII領域 NGC604における、GMCごとの物理状態の違い
榎 基宏 東京経済大学(4月より) 国立天文台天文データセンター(3月まで)
Primordial Origin of Magnetic Fields in the Galaxy & Galaxies - Tight Link between GC and Cosmic B –  Y. Sofue1, M. Machida2, T. Kudoh3 (1. Kagoshima.
東京大学天文学教育研究センター 博士課程3年 中西 裕之
東京大学理学系研究科 天文センター M2 江草 芙実
Virgo Survey: Single Peak Galaxies
宇宙で星はどのように生まれるか? 富士山頂サブミリ波望遠鏡で探る星のゆりかご
Taurus-Auriga association
Magorrian relation 2nd stage へ
HⅠ輝線を用いた 高銀緯分子雲の観測的研究
機関報告:鹿児島大学 Institute report: Kagoshima Univ.
星間物理学 講義3資料: 星間ガスの力学的安定性 星間ガスの力学的な安定性・不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。
Virgo CO Survey of Molecular Nuclei Yoshiaki Sofue Dept. Phys
Fermi Bubble と銀河中心の巨大構造
アストロメトリデータによる力学構造の構築方法
神戸大大学院集中講義 銀河天文学:講義5 銀河の形成と進化 1. 銀河の金属量の進化 2. 銀河の構造の進化 3. 環境と銀河の進化
SFN 282 No 担当 内山.
銀河風による矮小銀河からの質量流出とダークマターハロー中心質量密度分布
磯部洋明 京都大学花山天文台 波動加熱勉強会 2004年2月23日
銀河物理学特論 I: 講義1-3:銀河性質と環境依存性 Park et al. 2007, ApJ, 658, 898
NROユーザーズミーティング 機関報告:鹿児島大学 半田利弘・中西裕之 (鹿児島大学)
すばる望遠鏡 次期観測装置の検討会 (銀河・銀河形成分野) 観測提案のまとめ
村岡和幸 (大阪府立大学) & ASTE 近傍銀河 プロジェクトチーム
坂本強(日本スペースガード協会)松永典之(東大)、 長谷川隆(ぐんま天文台)、 三戸洋之(東大木曽観測所)、 中田好一(東大木曽観測所)
基礎宇宙物理学 II 電磁流体力学入門 第1回 天体活動現象入門 2011年4月8日.
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銀河・銀河系天文学 星間物理学 鹿児島大学宇宙コース 祖父江義明 .
棒渦巻銀河の分子ガス観測 45m+干渉計の成果から 久野成夫(NRO).
Environmental Effect on Gaseous Disks of the Virgo Spirals
星形成時間の観測的測定 東大天文センター M2 江草芙実 第4回 銀河shop 2004/10/19.
星間物理学 講義1: 銀河系の星間空間の世界 太陽系近傍から銀河系全体への概観 星間空間の構成要素
CTA報告19: CTA時代におけるSNR研究
2018/09/13 分子雲: 星間ダスト進化と 惑星形成を架ける雲 (Molecular clouds: connecting between evolution of interstellar dust and formation of planets) 野沢 貴也 (国立天文台 理論研究部)   
銀河 galaxy 現在までの認識.
M33高密度分子ガス観測にむけて Dense Cloud Formation & Global Star Formation in M33
新潟大学集中講義 ープラズマ物理学特論ー (天体電磁流体力学入門) 2004年1月19日ー1月21日
銀河物理学特論 I: 講義3-5:銀河の力学構造の進化 Vogt et al
Spiral銀河における星形成史について
宇宙の初期構造の起源と 銀河間物質の再イオン化
星間物理学 講義1の図など資料: 空間スケールを把握する。 太陽系近傍から 銀河系全体への概観、 観測事実に基づいて太陽系の周りの様子、銀河系全体の様子を概観する。それぞれの観測事実についての理解はこれ以降の講義で深める。 2010/10/05.
Cosmological simulations of galaxy formation
The Baryonic Tully-Fisher Relation
講義ガイダンス 「宇宙の物質循環を理解するために使われる物理・化学・数学」
星間物理学 講義 3: 輝線放射過程 I 水素の光電離と再結合
銀河系内・星形成・系外惑星 系内天体の観点から
大規模シミュレーションで見る宇宙初期から現在に至る星形成史の変遷
天文・宇宙分野1 梅村雅之 「次世代スーパーコンピュータでせまる物質と宇宙の起源と構造」
星間物理学 講義7資料: 物質の輪廻と銀河の進化 銀河の化学進化についての定式化
国際会議成果報告 Structure Formation in the Universe
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天の川銀河研究会 2012/9/8@鹿児島大学 天の川銀河研究会 議論の種 半田利弘(鹿児島大学)

磁場: RM、dust偏光、MHDシミュレーション 化学進化、dynamics サーベイ観測とシミュレーション 恒星、星形成領域 3次元位置+3次元速度 Cepheid & Mira 鹿児島, KWFC diskとhalo VERA、VLBA nanoJASMINE、GAIA、JASMINE 星間物質 3次元分布、幾何学構造 CO:あまのがわ、NANTAN、府立大1.85m、NRO45m HI: GASS、EBHIS、GALFA、GASCAP、SKA dust: あかり、Planck、Spitzer bubble HII: Paα 磁場: RM、dust偏光、MHDシミュレーション 化学進化、dynamics

星形成と力学構造 星形成とISMと磁場 kinematics & dynamics arm-interarm, ISM structure gas density histogram, 乱流磁場 kinematics & dynamics thick & thin disks, halo, bulge (thick/thin?) spiral arm, non-circular motion mixing(stars & ISM), migration

課題 ISMと星形成 kinematics, dynamics 銀河形成 分子雲コアおよび分子雲の形成 IMF普遍性、Kenicutt-Schmidt則 乱流の把握、ガスと磁場 磁場構造:大局構造、乱流構造 kinematics, dynamics 銀河定数R0, Θ0の精密化、kinetic distanceの有効限界 dark matterの分布: radial, halo migration/stellar mixingの程度と影響 銀河形成 化学組成はほぼ解決した?→金属量勾配が未解明 bulgeの起源