初等中等教育におけるGISを活用した授業に係る優良事例表彰

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個人情報を守る学習指導 柏市立土南部小学校 教諭 西田 光昭
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10 分で防災 -地震・津波-. 防災とは ⇒災害を防ぐこと 災害とは ⇒大雨・暴風・地震・津波・火山など によっておきる被害 防災の目的 ⇒自分の命を守ること まわりの人の命を守ること 防災について考える.
都市域で起こる水害の防止対 策 C07047 村上彰一 C07048 森田紘 矢 C07049 矢口善嵩 C07050 矢田陽 佑 C07051 山河亮太 C07052 山下優 人.
身の回りの IT 情報科教育法 後期 10 回 2004/12/18 太田 剛. 目次 1. 最終提出の確認 2. ルータの説明 ( 先週の続き ) 3. 身の回りの IT 1/8 の授業は情報科教員の試験対策です。
学習指導での ICT 活用 柏市立中原小学校 西田 光昭 教育の情報化に関する手引き【概要】
小学校におけるICTを使った 音楽科教材開発
次の紹介内容は ⑥洪水・はん濫の情報を確認する手段 ⑦洪水発生時の避難のポイント ⑧居住地域のハザードマップを見てみよう ⑨避難の際の心得
アンケート結果と考察.
一人で守る  みんなで守る 2011 安心委員会の提案.
E-Testing 問題 戸田正明(上越・春日小).
教育の情報化に関する手引のポイント 平成21年6月 平成21年度情報教育担当者研修
こども建築教室 私たち建築家が、子供たちに何かを伝えたい。 そんな思いから、小学校・中学校に出かけて行って 建築教室に取り組み始めて
認知症の方を地域で支えたい 正しい知識や 接し方を知りたい 認知症について  学んでみませんか? どこに相談すればいいの?
富山大学教育学部 附属教育実践総合センター 助教授 小川 亮
≪研究テーマ≫ 氷や雪を使った商品で お金儲けできないだろうか
情報社会の影の部分の実態と 求められる情報教育
身近なエコ活動と地域資源を 活かした環境教育
5-1 おおさか環境科 おおさか環境科 大阪市 この絵はなんでしょう?
■家庭防災会議 家族は毎年変化する 災害時の対応、連絡方法などを家族で確認 ①自分たちの住む地域のリスクを確認 ②家族の連絡方法
世界に発信!“京都”を伝えるムービー作成プロジェクト
次の紹介内容は ⑥洪水・はん濫の情報を確認する手段 ⑦洪水発生時の避難のポイント ⑧居住地域のハザードマップを見てみよう ⑨避難の際の心得
クイズにチャレンジ!  これからお友達と遊びに行きます! 公園で遊んだり,お買物に行ったり,とっても楽しみです!!  でも,道路や街には危険な場所もたくさんあります。 安全な場所とは?危険な場所とは?どんなところなんでしょう?  さぁ!クイズに答えながら,安全な場所と危険な場所の違いを見つけてみよう!!
次の勉強の内容は ①わたしたちの町でおきた洪水 ②天気について ③洪水とはんらんのおこりかた ④日本の川の特徴と北海道で気をつけたいこと
<研修資料>研修後の具体的な取組の事例紹介 <クラスの実態に合わせて個々の学級担任が取り組んだ例>
洪水の基礎知識 ※このスライドは非表示になっています 中学・洪水①・10分
情報教育の位置づけ 目標 年度の重点 情報化社会の創造に進んで参画できる主体的な子供の育成
地震が発生したら 『助け合って守る』 『自分の身は自分で守る』 行動するのは 『みなさん』です.
じぶんの地盤アプリ 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 じぶんの地盤アプリ 誕生の キッカケ じぶんの地盤アプリでこう 変わった!
活動成果報告 高美南小学校区 まちづくり協議会.
アスッペンくん 奈良市立飛鳥中学校.
資料7 一人ひとりの避難計画(後編) それでは、いよいよ一人ひとりの避難計画を作成していきます。.
前回の振り返り 資料6 2日目のカリキュラムに入る前に、1日目を簡単に振り返ります。
パソコンを使って、防災情報を調べてみよう。
地域における危険性の確認 資料4 前の時間で気象や土砂災害に関する知識を学びました。
地域における危険性の確認 資料3 前の時間で地震・津波に関する知識を学びました。
4 ICTを活用した指導力の向上 3.指導案の作成.
スライド資料 B3 ICT機器の活用 ③タブレット端末 兵庫県版研修プログラム.
産業協力情報授業プロジェクト 宇宙と先進情報技術 ~GPSの活用~ 2時限目
携帯ゲーム機の進化~広がる「Wi‐Fiスポット」~
情報モラル研修 携帯ゲームの進化 ~フィルタリングで危険回避~.
小中連携を進めるために! 外国語教育における 三つのステップと大切にしたいこと 岐阜県教育委員会 学校支援課
電気のかわら版 5月 ~ 今月の トピックス ~ あなたの街のでんきこうじやさん ○○電気工事からのメッセージ
緊急地震速報 きんきゅう じしん そくほう.
ポジティブな行動支援実践の流れ 個人 小集団 クラスワイド スクールワイド 指導すること(目標)を決める 指導の仕方を決める
資料6 一人ひとりの避難計画(後編) それでは、いよいよ一人ひとりの避難計画を作成していきます。.
自宅や学校・職場には、どのような危険があるのか確認しましょう。
緊急地震速報.
情報モラル研修 携帯ゲームの進化 ~フィルタリングで危険回避~.
事業名 6月例会 第10回小学生ウルトラクイズ㏌京丹後 ~歩こうや!ロマンあるまち京丹後! 教科書にのっていない歴史がここにある!~
携帯ゲーム機の進化~広がる「Wi‐Fiスポット」~
6演習 「ICTを活用した授業の展開」 すでに学校に英語ノートのコンピュータ用ソフトが届いているかと思います。電子黒板がある学校では、そのソフトをさらに効果的に活用することもできます。電子黒板でどんなことができるかを紹介します。
防災について考えよう 平成30年1月24日(水).
「選挙の大切さについて」 資料モデル 1 選挙制度の意義や目的について、選挙の歴史や制度の特徴 などを踏まえてわかりやすく説明する。
仙台市の被災地を訪ねてみよう。 今から2年前のことです。 写真を見て気分が悪くなった人は目を閉じてください。
施設の立地場所には、どのような危険があるのか確認しましょう。
黒はいや!   白のパンダにして!.
みんなにどんなことが起こったのか? ~本当のことを正確に知りましょう~.
避難訓練 資料10 最後に、避難訓練について説明します。
平成30年度グランドデザイン 学校の教育目標 生きる力 佐伯市立宇目緑豊小学校 ふるさとを愛し、 豊かな心と自ら学ぶ意欲をもち、
『ICTを活用した教育』と新たな地域づくり ー佐賀県武雄市の事例を中心にー
人を幸せにするアプリケーションの開発 2004年度春学期 大岩研究プロジェクト2 2004年4月8日(木) 発表:武田林太郎.
中学校用 避難所の ルールやマナーを学ぼう.
伊 丹 市 子どもサポーター 募集中! 教員をめざすあなた 学生の今だからできる 子どもたちへのサポート! 子どもサポーターの声
小学校中学年 ひ なんじょ 避難所の ルールやマナーを学ぼう.
緊急地震速報.
小学校では今, 情報モラル教育への取り組みは
ゆれくるコール 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 ゆれくるコール 誕生の キッカケ ゆれくるコール でこう 変わった!
●●市における教育ICT環境整備方針 (概要)
(「情報」「各教科」「総合的な学習の時間」等) (教育情報セキュリティポリシー・防災対応等)
映像を用いた 「からだ気づき」実習教材の開発
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初等中等教育におけるGISを活用した授業に係る優良事例表彰 2017年度 初等中等教育におけるGISを活用した授業に係る優良事例表彰 「毎日新聞社賞」 事例発表 Geoアクティビティコンテスト 福井県 坂井市教育委員会 学校教育課 北岡 武

・坂井市WebMapを見て(知って)もらいたい。 教員でもない市役所職員がなぜ、  小学校で授業を行うことになったの? ・子ども達にGISを知ってもらいたい。 (子どもが見て操作して、楽しいと思ってもらえると素晴らしい) ・坂井市WebMapを見て(知って)もらいたい。 (子どもが見て操作して、そのことを家で話してくれれば、親も見てくれる) ・子ども達が、「安心安全」で「笑顔」で暮らせる「まち」にしたい。 ・GISの市場規模:2012年:19.8兆円→2020年:62.2兆円(総務省資料)  子ども達が62.2兆円の一部になってくれたら。できれば、坂井市で。

これまでの取組から発展!! ・GISの学習ではなく、通常の教科単元の中でGISを活用し、より深い学び。 ・授業の対象を、これまでの小学3年生から2年生に拡大! ・現在と昔の比較に、これまでの航空写真だけでなく古地図を活用! ・小学2~6年生までの幅広い学年でGISを活用 ・子ども達の“?”にこたえるために、GISをフル活用!

2年生に対象を拡大しても・・・ 授業においては、 ○ 全員参加 ○ 全員操作 ○ 全員笑顔 のコンセプトは、そのまま。

「GISで小学生を笑顔に」プロジェクト 「GISでちくたんけん」 「GISで昔のくらし」 「GISで「もしも」を考えよう」 取組み内容 「GISでちくたんけん」 2年生 生活科 自分たちが歩いたところが、地図ではどのように見えるか確認する 「GISで昔のくらし」 3年生 社会科 空中写真や絵地図から昔と今のくらしの違いを考える 「GISで「もしも」を考えよう」 4年生 社会科・総合的な学習 各種ハザードマップを確認して、防災について考える 自宅から避難所までの距離を計測 「GISで水のゆくえ」 4年生 社会科  上下水道の配管図で、浄水場から自宅や学校、下水道までの実際の水の流れを学習する 「GISでわかりやすく伝えよう」 5年生 総合学習 市のお気に入りの場所の登録 実施予定 「GISで旅に出よう」 6年生 総合的な学習 GPSとGISを組み合わせたカーナビのしくみを学習する

GISでちくたんけん 2年生 生活科 子どもたちが、学校周辺を歩いて訪れた場所について、地図上では、学校からどんな方角・距離にあるのか、GISを操作して空間認識能力を身につけることができました。 生活科教科書 (東京書籍)

「GISでちくたんけん」を見てみよう マウスの使い方 「GISでちくたんけん」を開きます。 クリック ダブルクリック ドラッグ 2年生なので、ここから始めます。 「GISでちくたんけん」を見てみよう マウスの使い方 クリック ダブルクリック ドラッグ  左ボタンを1回“カチッ” と押す  左ボタンを“カチカチッ” と続けて押す  左ボタンを押したまま マウスを移動する 「GISでちくたんけん」を開きます。 ダブルクリック 地図が開きます。

GISで昔のくらし ○どこが違うのか? ○なぜ違うのか? 校区や坂井市の を考えました。 昔の空中写真・古地図と現在とを見比べて、 3年生 社会科 校区や坂井市の 昔の空中写真・古地図と現在とを見比べて、 ○どこが違うのか? ○なぜ違うのか? を考えました。 わたしたちの坂井市(社会科副読本)

学校周辺の移り変わりを確認 道路が広くなってる! 畑 道路 1975年 畑が大きくなってる! 1948年 2008年

古地図を活用して交通手段の移り変わりを学びました。 現在と昔の線路の違い 地理院地図の透過機能を活用して、より分かりやすく比較ができました。

福井地震(1948年)直後の     丸岡城を見てみました。 本来の天守の場所

「地しんなんて、自分と関係のない遠いところでおきるもの。」と、思っていませんか? 「こんなに大きな地しんが、私たちの身近なところでもおきました。 さいがいは、いつどこでおきるか分からないのです。」 身近にある丸岡城の震災直後の写真を見て地震は、決して「他人事ではない」ということを、実感しました。また、地域の方の努力で再建されたこと、市と地域の協力で丸岡城の「国宝化」を目指していることを学びました。

GISを活用したことで・・・ 「安全安心」で「笑顔」で暮らせる「まちづくり」 ふるさと「坂井市」に愛着を持つ シビックプライドの醸成 単に学校の周辺を歩いただけでなく、地図や今昔の航空写真を見て地域の学習をしたことで、より一層、興味を持つことができました。 ふるさと「坂井市」に愛着を持つ          シビックプライドの醸成 坂井市が目指す 「安全安心」で「笑顔」で暮らせる「まちづくり」 に、一歩前進。

GISで「もしも」を考えよう 4年生 社会科 福井地震の日(6月28日)に実施。 自宅から最も近い避難所や各ハザードマップで災害が発生した時に、どれくらいの被害が想定されるのかを確認しました。 最初に、坂井市全体の地図から自宅を探します。   4年生が、坂井市全体の地図から自宅を探し出すのは、けっこう難しい。 きょう土の生活(社会科副読本) 子ども達の自宅は、このあたり。

自宅から一番近い避難所を確認して、自宅からの距離を測ります。

洪水・土砂ハザードマップ 地震ハザードマップ(ゆれやすさ)

こんな大きな災害がおきると 私たちの生活はどうなるでしょう? 水道は? 電気は? 電話は? 道路は?電車は?

市の防災倉庫の備蓄品はどのようなものが、どれくらいあるのかを確認しました。  全員の分は? 防災用のビスコをたべながら、各自が、災害に備えて どのようなものを、 どれくらい用意しておくと良いかを考えました。

「もしも」にそなえて 市が備蓄している防災ビスケットを配布して、 お家の人と食べながら、何が必要か話し合うことを宿題にしました。 広報さかい 平成28年5月号

GISで水のゆくえ 子どもの “?” にこたえたい!! 4年生 社会科 4年生で浄水場と下水処理場に施設見学に行き、水道について学習します。でも、学校の授業では、その間について学習しません。 子ども達の声 「水道の水は、浄水場から、   どうやって、学校まで来るんですか?」 「学校で使った水は、   どうやって、下水処理場まで流れるんですか?」 先生も ????? 子どもの   “?” にこたえたい!! きょう土の生活(社会科副読本)

GISで水のゆくえを追いました 水の流れを地図上で確認しました。 上下水道の配管図をそれぞれGISに表示して、 「水道の水は、どこから来る?」 「使った水は、どこに流れていく?」 水の流れを地図上で確認しました。 

役所にしかできないことも 水道管や下水道管がどんなふうに埋まっているのか、工事中の写真で確認しました。 

この取組みは、 ○ 予算「0!!(ゼロ)」での ○ 既存機器による ○ 最先端!の 児童自らが考えるICT教育 に挑戦しています。

「安全安心」で「笑顔」で暮らせる「まちづくり」 これらの授業によって・・・ 「主体的」で「対話的」な「深い学び」               の実現!! ICT教育の推進!! 坂井市が目指す 「安全安心」で「笑顔」で暮らせる「まちづくり」        の実現!! の一助になるのが大きな目標

坂井市の子ども達の可能性が、 少しずつ 広がっています!! ご清聴ありがとうございました。