平成26(2014)年5月27日(火) 10:00-17:30 理研、大河内ホール 全天軟X線放射研究会 平成26(2014)年5月27日(火) 10:00-17:30 理研、大河内ホール ようこそいらっしゃいました。 世話人 三原建弘(たてひろ)(理研、MAXIチーム) 江副(えぞえ)祐一郎(首都大) 木村公(まさし)(JAXA)
「全天軟X線放射研究会」 <趣旨> 全天X線監視装置MAXIのSSC装置は全天をX線CCDで観測した初めての装置である。 いまや4年間のデータが蓄積し、数十度以上にわたる大規模な微かな構造も見え始めた。 2keV以下の軟X線領域の全天構造は、2-20 keVの銀河系リッジX線放射や一様な 宇宙背景X線放射とは分布が異なり、別起源と考えられる。それは、1980年代は太陽系を 包み込むホットバブルだと考えられていたが、2000年以降、地球周辺のジオコロナや 太陽圏の中性物質が太陽風と電荷交換反応を行って出るX線輝線という説が有力である。 銀河系中心方向を中心に大きく伸びるノースポーラースパーという大構造も太陽系近隣の 古い超新星残骸という従来の説と、銀河中心から放出された巨大バブルという比較的最近 の説がある。 これに対しSSCは、スペクトル帯域は0.7keV以上であり有効面積に不定性も大きいが、 広視野と時間変動からそれらの分離と正体解明に迫ることができる。一方で同じくCCDの すざく衛星のXIS装置は、視野が狭く天空のほんの一部分しか観測できないが、酸素 輝線を検出でき有効面積も良く較正されている。この2つの装置を合せれば欠点を 補いあって全天軟X線放射の正体を解明できるかもしれない。その期待のもと、 両者の専門家を招待し、相互の結果の理解を深め、今後狙うべきサイエンスを議論する。
(Monitor of All-sky X-ray Image) 全天X線監視装置 (MAXI) (Monitor of All-sky X-ray Image) 国際宇宙ステーション GSC (Gas Slit Camera) Xe比例計数管を搭載 エネルギー帯域 : 2.0-30keV 有効面積 : 5350cm2 日本実験棟「きぼう」 MAXI SSC (Solid-state Slit Camera) X線CCDを使用 エネルギー帯域 : 0.5-12keV 有効面積 : 200cm2
最新全天マップ さそり座 X-1 わし座 X-1 GX 349+2 カシオペアA 白鳥座 X-1 GX 301-2 帆座 SNR http.//maxi.riken.jp/top さそり座 X-1 わし座 X-1 GX 349+2 Cygnus Loop 帆座 SNR カシオペアA 白鳥座 X-1 SMC X-1 GX 301-2 かに星雲 色はX線のエネルギーを表す 赤,0.7-2 keV SSC 緑,4-10 keV GSC 青,10-20 keV GSC 赤:超新星残骸 が多い 黄:中性子星連星 が多い 青:X線パルサー が多い
今日は All-sky Diffuse North Polar Spur Cosmic X-ray BGD Cygnus Super bubble Galactic Ridge Emission Local hot bubbleからの軟X線はあるのか? Geo coronaにおけるcharge exchange X線とは? North polar spurは銀河中心からの放出なのか? Fermi bubbleとの関係は? MAXI/SSCはどこまで迫れるのか?
講演者のみなさま (15分講演) (20分) pptファイルを集めて記録とします。 発表後、係が集めに参ります。 (15分講演) (20分) 1鈴 予鈴 終了3分前 5分前 2鈴 講演終了 (10分終了) 3鈴 議論終了 (5分間) pptファイルを集めて記録とします。 発表後、係が集めに参ります。 (公表を差し控えるページは抜いてください) http://maxi.riken.jp/conf/allsky_diffuse 17:30- Discussion with beer
論点 Local hot bubbleからの軟X線はあるのか? Geo coronaにおけるcharge exchange X線とは? North polar spurは銀河中心からの放出なのか? Fermi bubbleとの関係は? MAXI/SSCはどこまで迫れるのか?
現代の天文学5 「銀河II」
現代の天文学6 「星間物質と星生成」
ROSAT All-sky Survey Snowden+ 1997
銀河面(b=0)断面図 太陽 pc pc 銀河系中心方向 グールド・ベルト(Gould Belt)は、銀河系内にある恒星が集まった不完全な環状の領域であり、直径は約3000(300?)光年で銀河面から約16°から20°傾いている。多くのO型主系列星、B型主系列星を含み、太陽が所属する局部的な渦状腕を表わしていると考えられている(太陽は現在、腕の中心から約325光年の位置にある)。この領域は3000万歳から5000万歳と考えられるが、起源は分かっていない。名前は、1879年に発見したベンジャミン・グールドにちなむ pc