銀河 galaxy 現在までの認識.

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銀河 galaxy 現在までの認識

天の川銀河って? 地球から肉眼で見えるすべての星(座)は天の川銀河にある。 天の川銀河を構成するのは,恒星。 夏に観察される天の川の向こうに天の川銀河の中心がある。冬の天の川は天の川銀河の外側。

天の川は星の集まり 1610年 ガリレイは,天の川が恒星の集まりであることを発見 18世紀 カントはレンズ形の内側に地球があって,そこからまわりを見渡しているので、レンズの半径方向に星が見える天の川銀河を想定。

ウィリアム・ハーシェルの宇宙 天の川が、銀河系を横から見たものと科学的に気づいたのは、天王星の発見で有名なイギリスの天文学者のハーシェルです。彼は、全天の星を683領域(満月の半分ほどの面積)に分け,星が多いほど,宇宙が深いと考えて,宇宙つまり銀河の大きさを求めた。中心に太陽、厚みが直径の5分の1の円盤状。

多数の銀河 20世紀初頭までに,渦巻き模様の天体が多数発見された。 1924年 ハッブルはこの渦巻き模様の天体までの距離を計測。我が銀河,の外に多数の銀河が分布することがわかった。 最も近い銀河:アンドロメダ

銀河とは 銀河は、数百億から数千億個の恒星や星間物質が重力的にまとまってできている天体

わが銀河系Galaxy1 1918年 シャプレー:太陽系は銀河の中心から5万光年(のちに2万8000光年に訂正)離れている 1918年 シャプレー:太陽系は銀河の中心から5万光年(のちに2万8000光年に訂正)離れている 1950年 ファン・デ・フルスト:  銀河系は巨大な渦巻きの腕をもつ

わが銀河系Galaxy2 銀河系は、直径10万光年の渦巻き型をした円盤と、それをほぼ球状に包み込むハローからなり、全体で半径数十万光年になる。 銀河系全体は毎秒220キロメートルの速度で回転。

銀河の腕 腕は、そのままの形の物質が回転しているわけではない。腕の形の波があって、それが物質の濃い所(ガスが分布→沢山の星が形成されるところ)と薄い(低密度)ところを作る。物質は、その波を追い越して、公転している。波はどういうメカニズムでできるのか、何十億年続く波のエネルギ源もわかっていない。 1964年 C. C. リンとフランク・シューの密度波理論:所々に渋滞が発生している高速道路の例え。渋滞が発生している箇所が銀河の渦状腕に相当。渋滞中の自動車は低速ながらも走っており,いずれ渋滞部分を抜け出す。

銀河系モデル 左のような棒渦巻き銀河 銀河系の周りには,ハローよりはるかに広範囲にダークマター(あらゆる電磁波と相互作用しない見えない物質)からなるダークハローが分布。 barred spiral galaxy NGC 1300 約120億光年彼方の宇宙において、「暗黒物質の塊」の中で育まれる銀河の想像図。青色のもやもやが暗黒物質で、密度が高い所ほど、青白い色にしてあります。この青白いところが「暗黒物質の塊」で、この中で若い銀河が育まれています。作成:石川直美、武田隆顕(国立天文台)。 ダークマターについては,次回に