その他 手法の組合せ.

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《Ⅴ 解説》 35.監査調書様式体系の全体像 【監査の基本的な方針】 【詳細な監査計画】 【リスク評価手続】 【リスク対応手続の立案】
II. 3:…の一環としての品質リスクマネジメント
①プロジェクトとは ②プロジェクト・マネジメント
補章 時系列モデル入門 ー 計量経済学 ー.
Excelによる統計分析のための ワークシート開発
品質リスクマネジメント ICH Q9 内  容 免責事項:本プレゼンテーションには品質リスクマネジメントの理論及び実践に関する著者の見解が含まれている。      本プレゼンテーションは、規制当局又は製薬企業の公式の指針又はポリシーを示すものではない。
II.4:施設、設備、ユーティリティのための 品質リスクマネジメント
■日時 平成22年7月16日(金) ■講師 特定非営利活動法人 政策21 理事長 鎌田 徳幸
リスク解析(Risk Analysis) リスク解析(Risk Analysis)とは、組織、体制あるいは集団が危害(hazard)に曝された時にその状況を制御する手順。リスク解析は、リスク査定(risk assessment)、リスク管理(Risk management)およびリスクの情報交換(risk.
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フランスの年金調整会議 年金調整会議は、2000年に創設された。常設の団体であり、メンバーは国会議員、経営者・労働組合の代表、専門家、国の代表である。その主たる目的は、フランスの年金制度を監視すること、年金に関連する公的政策への勧告をすることであり、専門的知識と全ての参加者による協議に基づいている。
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その他 手法の組合せ

手法の組合せ 確率論的リスクアセスメント(PRA) リスクを数値的に定量化するために故障の木解析(FTA)、Event Tree Block Diagram、FMEAなどの種々の信頼性の高い一般的な手法を組み合わせる どのような品質リスクシナリオが起こりうるか、それが起こる可能性はどれくらいか、どんな結果となるかを定義する 種々の事象の発生頻度及び確率を決定するために使用される パラメータを推定する 事象のきっかけとなる事故に対するシステム及びオペレータの対応を記述できるモデルの開発も含まれる http://www.relexsoftware.com/resources/riskassess.asp

手法の組合せ 確率論的リスクアセスメント(PRA) 進め方 望ましくない致命的な事象を特定する たとえば、「生命が失われる」、「目的が遂行できない」 これらの事象につながるすべての品質リスクを挙げる 事象の木(故障の木)を用いて行われる 最下位のレベルの各基本事象に起こりうる確率を割り当てる 論理を上にたどり、最終的に起こりうる確率を推定する

手法の組合せの例 別の進め方 分析の範囲を定義する システムに関連するすべてのデータを収集する 追加情報の必要性の有無を検討する 適用例 手法の組合せの例 別の進め方 分析の範囲を定義する システムに関連するすべてのデータを収集する 追加情報の必要性の有無を検討する プロセスの望ましい、管理された状態を記述する 体系的なアプローチを用いて、直接及び間接的な原因箇所を レビューすることによりリスクを特定する 統計手法などの評価手法を用いてハザードを評価する

手法の組合せの例 別の進め方 QRMの範囲を定義する チームメンバーとリーダーを決定する ハザードを特定してハザードシナリオを想定する 適用例 手法の組合せの例 別の進め方 QRMの範囲を定義する チームメンバーとリーダーを決定する ハザードを特定してハザードシナリオを想定する リスクを図式化するためにリスクプロファイルを設定する: - リスク許容限界の設定 - リスクのプロット リスク低減措置を検討する リスク低減措置を承認する リスク低減措置を実行する 措置による改善効果を確認する

リスクマネジメントプロセスのアウトプット/結果 適用例 ICH Q9 チューリッヒ・ハザード分析 リスクレビュー リスクアセスメント リスク評価 受容不可 リスクコントロール リスク分析 リスク低減 リスク特定 事象レビュー リスク受容 リスクマネジメントプロセスの開始 リスクマネジメントプロセスのアウトプット/結果 リスクコミュニケーション リスクマネジメント手法 チームの結成 ステップ1:基本データ ステップ2:プロセス状態 ステップ3:ハザード特定 ステップ4:ハザードアセスメント ステップ5:リスク評価 ステップ6:リスク低減策 ステップ7:残留リスク 総括 品質マネジメントシステムによる要求事項 © by Zurich insurance company

手法の組合せの例 「チューリッヒ・ハザード分析」手法 品質リスクの管理に対する体系的なアプローチ ステップ1 基本データ 適用例 手法の組合せの例 「チューリッヒ・ハザード分析」手法 品質リスクの管理に対する体系的なアプローチ ステップ1 基本データ 適用範囲を慎重に定義する システムに関連するデータを収集する 追加データの必要性を判定する ステップ2 プロセス状態 望ましいシステムの品質機能を記述する © Zurich Insurance Ltd, Switzerland

手法の組合せの例 「チューリッヒ・ハザード分析」手法 ステップ3 ハザード特定 適用例 手法の組合せの例 「チューリッヒ・ハザード分析」手法 ステップ3 ハザード特定 すべての重要な箇所をレビューすることにより体系的なアプローチを行う 分析の対象となる個々のシステムに依存するため、最適な方法は 存在しない ステップ4 ハザードアセスメント 重大性に基づいて影響をランク付けし、確率に基づいて原因を 評価する これらの結果に基づいてリスクプロファイルを作成する このプロファイル中のリスクを、それぞれのリスク保護レベルと 比較し、リスク受容レベルを決定する © Zurich Insurance Ltd, Switzerland

手法の組合せの例 「チューリッヒ・ハザード分析」手法 ステップ5 リスク評価 適用例 手法の組合せの例 「チューリッヒ・ハザード分析」手法 ステップ5 リスク評価 影響をランク付けし、結果と合わせて リスクプロファイルを完成させる このプロファイルでは、リスクは リスク保護レベルと比較する ステップ6 リスク低減策 すべての受容できないリスクに ついて、重大性や発生確率の低減 のための手段を講じる 措置の優先順位付けを行う Picture: © Zurich Insurance Ltd, Switzerland Picture: © Zurich Insurance Ltd, Switzerland

手法の組合せの例 「チューリッヒ・ハザード分析」手法 ステップ7 残留リスク リスク保護レベルが達成できれば 残留リスクは受容可能である 適用例 手法の組合せの例 「チューリッヒ・ハザード分析」手法 ステップ7 残留リスク リスク保護レベルが達成できれば 残留リスクは受容可能である この決定に至る過程では最新の 科学知識、技術、ならびに専門家の 意見を考慮しなければならない 結果の共有(リスクコミュニケーション) 関連するリスクを総括する 低いリスクは無視してもよい リスクマネジメントの継続(リスクレビュー) 特に変化に注目して定期的に見直しを行う Picture: © Zurich Insurance Ltd, Switzerland