40歳未満にも メタボリックシンドローム基準の適用を 【タイトル】1 医療法人社団 新虎の門会 新浦安虎の門クリニック 藤井雄生 40歳未満にもメタボリックシンドローム基準の適用を ○
目的 メタボリックシンドローム(以下メタボと言う)は 40歳以上を対象としている。 40歳未満について、LDLコレステロール/HDLコレステロール比(L/H比)より、健診における指導の必要性について検討すること。 【目的】2 メタボリックシンドロームは40歳以上が対象とされています。 今回私達は、40歳未満の、LDLコレステロール/HDLコレステロール比より、健診における指導の必要性ついて検討することに致しました。
対象 【対象】3 対象は、当院が健康診断受診者全員に対し、受診中に結果説明を行うようになりました2009年5月18日より2009年8月31日までの3ヶ月半に当院で特定健康診査項目を受診した方のうち、服薬中・治療中の者を除いた、男性1934人、女性1699人、合計で3633人を対象とします。
方法 【方法】4 方法は、特定健康診査項目を受診している3633人の男女それぞれにメタボリックシンドローム基準値を適用します。 メタボリックシンドローム基準は以下の通りです。
方法 メ タ ボ 基 準 を 適 用 40歳以上 40歳未満 40歳以上 40歳未満 【方法】5 メ タ ボ 基 準 を 適 用 【方法】5 次に、メタボリックシンドローム基準値を適用したものを、40歳以上と40歳未満の2グループに分け、更に、メタボリックシンドローム基準該当者と非該当者の全部で8グループに分けます。8グループそれぞれのLDL/HDL比を算出し、比較・検討します。 40歳以上 40歳未満 40歳以上 40歳未満
結果1-1 -男性該当者の割合- 40歳以上の 40歳未満の 18.4% 10.6% 【結果1-1】6 結果です。まず、40歳以上と40歳未満のそれぞれで全体を100とした場合の、メタボ該当者数の割合をみてみました。 男性では、40歳以上のメタボリックシンドローム該当者数の割合は18.4% 40歳未満のメタボリックシンドローム該当者数の割合は10.6%と、 40歳未満でも、メタボリックシンドローム基準には該当するものがいる事が分かります。
結果1-2 -女性該当者の割合- 40歳以上の 2.0% 40歳未満の 1.5% 【結果1-2】7 女性でも、40歳以上のメタボリックシンドローム該当者数の割合は2.0% 40歳未満のメタボリックシンドローム該当者数の割合は1.5%と、 40歳以上、40歳未満で同等近く該当している事が分かります。
結果2-1 男 40以上 該当 2.8 非該当 2.3 40未満 3.0 2.1 ~LDL/HDL比の平均~ 【結果2-1】8 続いて、LDL/HDL比の比較です。こちらの表の値はL/H比の平均値です。 男性の40歳以上メタボ基準該当者で 2.8、非該当者で 2.3、 40歳未満メタボ基準該当者で 3.0、非該当者で 2.1という結果となりました。
結果2-2 【結果2-2】9 こちらは、今のL/H比の平均値をグラフにしたものです。 L/H比は、メタボ基準該当者の方が、非該当者より高く、 該当者の内で比較すると、40歳未満の方が、40歳以上より高い結果となりました。
結果2-3 女 40以上 該当 2.8 非該当 1.8 40未満 3.1 1.5 ~LDL/HDL比の平均~ 【結果2-3】10 続いて女性の結果です。 女性の40歳以上でメタボ基準該当者で2.8、非該当者で1.8、 40歳未満でメタボ基準該当者で3.1、非該当者で1.5、という結果となりました。
結果2-4 【結果2-4】11 グラフにしたものがこちらです。 L/H比の平均値はメタボ基準該当者の方が、非該当者より高く、 該当者の内で比較すると、40歳未満の方が、40歳以上より高い結果となり、 男女ともに、同様の結果となりました。 また、・・・ (年齢別で、メタボ基準該当と非該当を比較すると、 40歳以上よりも40歳未満の方が、L/H比に差が大きい結果となりまいた。)
まとめ ・40歳未満で、メタボリックシンドローム基準に該当する者が、隠れている。 ・40歳未満、メタボリックシンドローム基準該当のLDL/HDL比(平均)がもっとも高かった。 男性:3.0 女性:3.1 ・LDL/HDL比平均、該当・非該当の差 000000040歳以上 < 40歳未満 【まとめ】12 40歳未満でも、メタボリックシンドローム基準に該当するものがいる。 とう言うことは、年齢が40歳になったとたんにメタボリックシンドロームとなってしまうと言う事です。 次に、LDLコレステロール/HDLコレステロール比は、 男女共に、40歳未満のメタボリックシンドローム基準該当者で高値であった事。 また、該当者・非該当のL/H比の差は40歳未満で大きかった。
考察 今後、食事・運動指導の対象の拡大が望まれる。 高感度CRPとL/H比との相関をみると、 男性:2.4 女性:2.0。 男性:2.4 女性:2.0。 メタボリックシンドロームの基準値に当てはめると、40歳未満該当者のL/H比は高く、 40歳未満で動脈硬化のリスクが増す結果となった。 【考察】13 L/H比の動脈硬化に対するリスクは2.5以上で高くなると言われています。 以前、当院が動脈硬化学会で発表した際、高感度CRPとL/H比との相関をみたところ、L/H比の閾値は男性2.4、女性2.0でした。 今回の結果より、男女ともに、メタボリックシンドロームの基準値に当てはめると40歳未満のL/H比は高く、40歳未満で動脈硬化のリスクが増す結果となり、今後は食事・運動指導の対象の拡大が望まれます。 今後、食事・運動指導の対象の拡大が望まれる。
【】14 今後、当院では、人間ドック・健康診断受診の際に、 40歳未満に対しても
~ご清聴ありがとうございました~ 【】15 ご清聴ありがとうございました。