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レポート課題 レポートの提出は CourseN@vi による。 提出期間を厳守する。 締切は2010年1月12日(火) 既に CourseN@viに概要を掲示してある。 実際に課題に取組むのは、次回の授業の後の 冬休みの期間中でも十分に間に合う。ただし 今のうちに CourceN@vi の該当事項が読めるかどうか早めに確認して欲しい。 ※ 万一読めない場合→各自の履修登録を確認               教学支援課に相談

重要な注意(約束) もし複数人が同一内容の解答を提出した場合には、理由の如何を問わず、該当者全員が 大幅な減点となります。 原典の丸写しをすると、意図せずに他人と全く同一の解答になる可能性が高くなります。 文献を参照した場合でも、自分の文章で解答を説明するようにしてください。 なお書籍、参考文献、WEBページ等を参照して解答を作成する場合には、解答の中で引用を明記してください。

レポート課題1 基本問題:  課題1. あるマシンまでのRTT (Round Trip Time)を測定したところ 128msec(ミリ秒)であった。このマシンに対してウィンドウサイズ64KByteでTCPの通信を行う場合のスループットの予想値を計算せよ。 ヒント1: 授業中に説明したように、スループットの値は、ウィンドウサイズを往復遅延時間で割れば良い。Byteとbitの換算に注意する。計算を簡単にするために1024≒1000として計算して良い(もちろん、この概算を使わなくても良い)。スループットは、どのような単位で表すのが適切か、授業の内容を復習するとともに、次の問題2を参照してみよう。

レポート課題2 応用問題: 課題2.海外のあるマシンまでのRTTを測定したところ128msecであった。このマシンまでのスループットを iperfというツールを用いて反復して測定したところ、その平均値は約1Mbpsとなった。 この結果について A, B, Cの三人が見解を述べている。諸君はA, B, Cの意見のうちで今回の実測の結果に一番関係のある意見は誰の意見であると思うか。また、その理由を述べよ。

実測の結果 ある実測値です。ただし講義資料として 公開するためにIPアドレスを改変して掲 載しています。 bin/iperf.exe -c 133.9.0.0 -P 1 -i 1 -p 5001 -f k -t 10 -T 1 ------------------------------------------------------------ Client connecting to 133.9.0.0, TCP port 5001 TCP window size: 8.00 KByte (default) [1912] local 211.111.0.0 port 3001 connected with 133.9.197.88 port 5001 [ ID] Interval Transfer Bandwidth [1912] 0.0- 1.0 sec 88.0 KBytes 721 Kbits/sec [1912] 1.0- 2.0 sec 128 KBytes 1049 Kbits/sec [1912] 2.0- 3.0 sec 104 KBytes 852 Kbits/sec [1912] 3.0- 4.0 sec 112 KBytes 918 Kbits/sec [1912] 4.0- 5.0 sec 128 KBytes 1049 Kbits/sec [1912] 5.0- 6.0 sec 112 KBytes 918 Kbits/sec [1912] 6.0- 7.0 sec 112 KBytes 918 Kbits/sec [1912] 7.0- 8.0 sec 128 KBytes 1049 Kbits/sec [1912] 8.0- 9.0 sec 112 KBytes 918 Kbits/sec [1912] 9.0-10.0 sec 128 KBytes 1049 Kbits/sec [1912] 0.0-10.2 sec 1160 KBytes 931 Kbits/sec Done. ある実測値です。ただし講義資料として 公開するためにIPアドレスを改変して掲 載しています。 この平均値は厳密には1Mbpsとは なりませんが、問題の記述を簡単に するために問題文中では1Mbpsと 書いています。 またRTTの値も厳密には128msec ではありませんが、計算を簡単にす るために129msecとして問題を作り ました。

課題2(続) Aの見解: TCPのスループットは送信したデータ量を単純に所要時間で割り算しても得られない。それはTCPのスロースタート(テキストのpp.214~216)のためにウィンドウサイズが小さくなるからだ。 Bの見解: iperfのような測定ツールであればスロースタートを意識している。すなわち十分に大きなサイズのデータを送信すれば測定時間が十分に長くなり、スロースタートの影響が小さくなる。 Cの見解: RTTが128msec, ウィンドウサイズが8KByteとすると、スループットの予想値は約 0.5Mbpsとなる。実測の結果は予想値の2倍である。これは iperfが実際に使用したウィンドウサイズが表示されているdefaultの2倍であった為と推測される。