1回 2・3・4回 5・6・7・8・9・10・11・12回 13・14・15回 言葉としての情報 情報の概念(データ、情報、知識) 人の行為と情報 13・14・15回 情報社会と情報の価値
1 情報社会の概念と社会構造の変化 2 情報社会のイメージ 3 社会構造の変化と情報の価値 4 個人における情報の利用 5 情報の利用分野 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 13/14/15回目 情報社会と情報の価値 1 情報社会の概念と社会構造の変化 2 情報社会のイメージ 3 社会構造の変化と情報の価値 4 個人における情報の利用 5 情報の利用分野 6 個人の情報利用 7 情報社会とプライバシー
1 情報社会の概念と 社会構造の変化 情報社会の概念 情報産業論-きたるべき外胚葉産業時代の夜明け 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 1 情報社会の概念と 社会構造の変化 情報社会の概念 情報産業論-きたるべき外胚葉産業時代の夜明け 梅棹忠夫 1963,1 (受精卵)→①農業の時代(内胚葉:消化器系)→②工業の時代(中胚葉:筋肉)→③精神産業の時代(外胚葉:脳) 分化の最終段階である外胚葉(脳や神経)に相当する産業が情報産業である。第三次産業は工業の時代の付帯的産業。 人間と人間のあいだで伝達されるいっさいの記号の系列である情報のさまざまな形態のものをうる商売 マスコミ(テレビ,ラジオ,新聞など),出版業,教育,宗教 第3の波 post-industrial society アルビン・トフラー 1980,10 hunter-gatherer cultures→①the society after agrarian revolution→②the society during the Industrial Revolution→③ the post-industrial society 知識産業論 F. ハマループ 1962
(1)狩猟社会 (2)農耕社会 自然から生活に必要な物を入手していた 生きるために必要な本能的な欲求を満足させるため努力が必要な社会 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 (1)狩猟社会 自然から生活に必要な物を入手していた 生きるために必要な本能的な欲求を満足させるため努力が必要な社会 (2)農耕社会 農業の時代 内胚葉産業の時代 食糧生産,消化器系を中心とする内胚葉諸器官の充実の時代 the society after agrarian revolution replaced the first hunter-gatherer cultures. 本能的な欲求(一次欲求)が満たされた社会
(3)工業社会 工業の時代 生活物資とエネルギーの生産 中胚葉産業の時代 筋肉を中心とする中胚葉諸器官の充実の時代 人間の手足の代行 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 (3)工業社会 工業の時代 生活物資とエネルギーの生産 中胚葉産業の時代 筋肉を中心とする中胚葉諸器官の充実の時代 人間の手足の代行 the society during the Industrial Revolution based on mass production, mass distribution, mass consumption, mass education, mass media, mass recreation, mass entertainment, and weapons of mass destruction 物質に対する欲求(二次欲求)が満たされた社会
(4)情報社会 精神産業の時代 外胚葉産業の時代 脳神経系,感覚器官の機能の充実 脱工業現象が未来へつながる 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 (4)情報社会 精神産業の時代 外胚葉産業の時代 脳神経系,感覚器官の機能の充実 脱工業現象が未来へつながる the post-industrial society demassification, diversity, knowledge-based production, and the acceleration of change 工業化社会に不足していた精神的な欲求が満たされる社会 情報社会と知識社会 情報社会は経済活動に関連して、知識社会は個人と関連して使用されることが多い
2 情報社会のイメージ (1)物質、エネルギーの生産から情報による生産へ移行した社会 価値(付加価値生産額)の半分以上が情報によって作られる 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 2 情報社会のイメージ (1)物質、エネルギーの生産から情報による生産へ移行した社会 価値(付加価値生産額)の半分以上が情報によって作られる GNPや産業従事者数で50%以上を占める 知識産業、情報産業 大量の情報が不断に生産,蓄積,伝播される社会 コンピュータによる迅速な情報処理 多様な通信メディア・広範な情報伝達 通信とコンピュークー技術の飛躍的な発達が背景
(2)脱工業社会 post-industrial society 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 (2)脱工業社会 post-industrial society 物の「生産、貯蔵、運搬、消費」などが中心となった社会から、 情報の「生産、貯蔵、伝達、消費」などが中心となった社会へ (3)情報が正当な価値を持つ社会 これまで情報にお金を払う習慣は、日本では殆どなかった ソフトウエア、著作物などの価値が正当に評価されて、取引きの対象とされる社会
情報化社会はさまざまな利便をもたらし,個人の生活を快適なものにしていく 一部の人間や集団が情報を独占できなくなった 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 (4)個人の生活が快適になる社会 人間中心の社会 情報化社会はさまざまな利便をもたらし,個人の生活を快適なものにしていく 一部の人間や集団が情報を独占できなくなった 個人の実力を発揮しやすくなった社会 多くの情報の存在と利用環境の実現は,最適の判断を可能にする 個人の精神的欲求に応えることのできる社会 (5)通信技術の進歩により情報の交換が容易になる社会 グローバル社会 地球市民 ユビキタスネットワーク社会
3社会構造の変化と情報の価値 狩猟社会 農耕社会 工業社会 情報社会 情報社会における情報の利用 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 3社会構造の変化と情報の価値 狩猟社会 農耕社会 工業社会 情報社会 情報社会における情報の利用
4個人における情報の利用 知識基盤社会の視点 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 4個人における情報の利用 知識基盤社会の視点 (1)情報を知ること 個人の情報利用で最も重要なのはまず知ること 情報を知らないと他人と対等に考え/判断することができない/不利益を受ける 個人でも国や企業と対等に交渉が可能になる 個人が知ることのハードル(障壁)が低くなり個人の情報利用が可能になった 国は国家が成立した時から情報を利用 企業は企業活動が始まった時から情報を利用 2015/12/14
血液凝固因子製剤(非加熱製剤)によるHIV感染 ダイオキシンによる大気汚染 輸入牛肉と狂牛病の危険性 賞味期限のラベル張替え 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 情報を知ることが重要な例 フィブリノゲンの投与による薬害C型肝炎 アスベストによる中皮腫又は肺がんの発症 血液凝固因子製剤(非加熱製剤)によるHIV感染 ダイオキシンによる大気汚染 輸入牛肉と狂牛病の危険性 賞味期限のラベル張替え 情報社会の問題点 地域間、地域内格差(ディバイド)の拡大 プライバシーの侵害 個人情報の流出・キー情報による名寄せ 情報犯罪の多発 マイナスイメージは誇張されて伝えられる
(2)自分で考え&判断できること (3)自己の欲求を認識できること 知ることで自分で考え適切な判断が可能になる 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 (2)自分で考え&判断できること 知ることで自分で考え適切な判断が可能になる 個人が、企業、行政と対等に対話・交渉できる 画一化から、多元化、個性化、個別化へ 知ることにより相手と対等に考えることができる (3)自己の欲求を認識できること Maslowの欲求階層 生理的欲求から自己実現欲求へ 物質的欲求から精神的欲求へ 経済価値生産のためだけではなく、個人の質の高い生活を実現するために情報を使うことができる 自己実現に終りはない
自己実現に関係すると思われる分野 意志の実現 Maslowの欲求階層 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 Maslowの欲求階層 自己実現に関係すると思われる分野 意志の実現
6種類の精神作用にもとづいて個別に価値の追求が行われる 価値にもとずき個性/意志が形成される 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 (4) 自己の価値観を認識できること Eduard Spranger 1882~1963 6種類の精神作用にもとづいて個別に価値の追求が行われる 価値にもとずき個性/意志が形成される 他に、環境的価値強調型なども考えられる。 価値観 理論的価値強調型 審美的価値強調型 経済的価値強調型 宗教的価値強調型 権力的価値強調型 社会的価値強調型
5情報の利用分野 ①個人の興味を満足させる情報利用分野 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 5情報の利用分野 ①個人の興味を満足させる情報利用分野 情報社会において情報は、自己実現という精神的欲求を満足させるための価値を持つ可能性が高い A.学習分野 B.教養分野 C.精神分野 D.趣味 E.娯楽分野 自己の興味を満足させることで個人の自己実現となる 計 システム 文化 18 旅行 1 2 40 22 スポーツ 政治 3 20 19 10 9 8 社会問題 4 11 環境 5 16 12 車 6 健康 7 14 経済 就職 音楽芸能 趣味 買物 コンピューター 13 賭け事 科学 15 バイト ゲーム 17 地域 ボランティア 文学 事業 21 不採用 27 171 75 246
② 社会活動における情報の利用分野 A コミュニティ分野 共感者グループの創造 Mixi, Facebook A コミュニティ分野 共感者グループの創造 Mixi, Facebook ソサイアティー/アソシエーション(協会) 特別な目的を持ち、目的達成のため行動する B 社会貢献分野 ボランティア・福祉活動 NGO(非政府組織)・NPO(非営利組織)活動 C 教育分野 人類の知識資産を組織的に次世代へ伝達する 他人や社会に役立つことで個人の自己実現となる
③組織における情報利用分野 情報社会の視点 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 ③組織における情報利用分野 情報社会の視点 企業における情報の利用 利益を上げる・効率化を図る・競争に勝つ 新しい価値の創造 これまで存在しなかった物、機能、方法の創造 知的財産の蓄積 知的所有権(特許,工業所有権,意匠,商標). 著作権 ④国家における情報利用分野 統治の視点 国は自国を統治するために情報を利用 自国を他国より優位な立場にするための情報利用 多くの情報を持っている国ほど国力がある 競争に強い・経済が強い・軍事力が大 情報インフラの発達した国 アメリカ(英語・技術),イギリス(Reuters,BBC, Lloyd's) (参考)情報を扱う上で重要な意味を持つ単語 Will Goal Criteria
6 個人の情報利用 現状 想定分野(自己完結型) 学習分野 教養分野 精神分野 趣味娯楽分野 想定分野(行動型) コミュニティ分野 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 6 個人の情報利用 2007/12/17 現状 ショッピング オークション 娯楽 SNS YouTube , Line Twitter, blog Facebook 想定分野(自己完結型) 学習分野 教養分野 精神分野 趣味娯楽分野 想定分野(行動型) コミュニティ分野 社会貢献分野 教育分野 10年前と情報環境は大きく変化したが、自己実現のための情報利用に結びついていない (情報論の内容も企業から個人へシフト) 個人による情報活用の原点 自己の価値観に基づいた意志の形成が必要 自己実現にはまず自己の価値観(Eduard Spranger )の認識
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本日の確認問題 Maslowの欲求階層で現在どの欲求階層に属すると思いますか? Eduard Sprangerの6種類の価値強調型の中で、どの価値強調型に近いと思いますか? 現状の自己実現とはどのような内容が想定されますか? 本日返却した意志の段階の内容は、想定した自己のMaslowの欲求階層、 Eduard Sprangerの価値協調型と一致していますか?
7. プライバシー 古くからある概念 情報化の進展で問題が生じた 人の情報を活用するとは立場が逆 名寄せ SNS, blog 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 7. プライバシー 古くからある概念 情報化の進展で問題が生じた 名寄せ SNS, blog ネットストーカー、なりすまし バイトテロ、アカウント炎上 公私の情報を選別する能力の欠如 ビッグデータの利用 個人情報の集合 人の情報を活用するとは立場が逆 自分の情報を守る 憲法13条の意味 憲法13条後段は、「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」を保障するとともに、その「立法その他国政の上」での尊重に関し、「公共の福祉に反しない限り」という条件をつけている。 幸福追求権 支配的見解は、この条項が憲法の他の条項によって具体的に規定されていない権利を包括的に保障するものと理解しており、判例も、この条項を根拠に本人の承諾なしに容ぼうや姿態を撮影されない自由や、喫煙する自由を認めている。 しかし、「幸福追求に対する権利」という概念があいまいであることや、多くの利益がこの条項を根拠に憲法上の保障を要求すれば、「権利のインフレ」を起こし、憲法上の権利一般の価値の低下を導くことを理由に、この条項から裁判上保障される具体的な権利を導き出すことに懐疑的な見解も有力である(『憲法』伊藤正己 弘文堂P229)。とくに、個人の私的領域に属する事項についての自己決定権が、13条後段を根拠として保障されるとすると、それについても「公共の福祉に反しない限り」という限定が付されることになり、個人の自律を根拠とする権利は社会全体の利益を理由としても侵害されないはずだという疑問に答えることが難しくなる。 一般的な行動の自由 上述の議論と整合的にこの条項を解するひとつの道は、ここでいう「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」とは、個人の自律を保障するための人権ではなく、いわゆる一般的な行動の自由を指しているとするものである。このような一般的な自由は、広範囲にわたって相互に衝突する可能性があるため、裁判所を含む国政上の機関は、この衝突を調整し、対立と摩擦を最小化するためにさまざまな法令を社会生活のルールとして設定する必要がある。一般的な自由は、これらのルールの確立によって、はじめてその効用を発揮し、人々に正当な期待と幸福追求の機会を与えることができる。したがって、一般的自由に関する国政上の規律が公共の福祉と両立すべきことは明らかである。 憲法がこのような一般的な自由をとくに国民に対して認めた目的は、憲法上の権利について広く当てはまるように、国家権力の活動範囲を公共の福祉と適合する範囲内に抑えることにある。憲法13条後段は、国家権力が公共の福祉の許す範囲内でのみ行使されれるよう、国民に対して一般的自由を与え、国家権力の側にこの自由の制約を正当化すべき責任を課して、司法部にこの限定を監視する任務を与えたものと考えることができる。 個人の尊重 これに対して、個人の自律の核心のかかわる、公共の福祉による制限を受けない権利は、個人の尊重を規定する憲法13条前段によって保障されていると考えるべきであろう。同条後段と異なって、前段には、公共の福祉による制限が付されていない。 この解釈に従うならば、13条前段と13条後段は、それぞれ異なる権利について定めを置いていることになる。いわゆる『宴のあと』事件で、東京地方裁判所は、「私生活をみだりに公開されないという法的保障ないし権利」としてのプライバシー権を、「近代法の基本理念の一つであり、また日本国憲法のよって立つところでもある個人の尊厳という思想」から導いている(東京地判昭和39・9・28下民集15巻9号2317頁)。13条前段は、個人の自律を保障する「切り札」としての権利の存在を一般的に宣言した原則的条文として受けとるべきである。 『憲法』第三版 長谷部恭男 新世社P-155より 22 22
プライバシーの概念 フランス人権宣言11条 1789年 The right to privacy (ウォーレン&ブランダイス) 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 プライバシーの概念 フランス人権宣言11条 1789年 思想及び意見の自由な伝達は、人の最も重要な一権利である。 すべての市民は自由に発言、記述、印刷をすることができる。 自由とは他の者を害しない全てのことをなし得ることを言う。 The right to privacy (ウォーレン&ブランダイス) 一人でほっておいてもらう権利 right to be let alone これらを侵されるのがプライバシーの侵害 23 23
日本における プライバシーの法的根拠 憲法第13条〔個人の尊重〕 前段:【個人の尊重】 すべて国民は、個人として尊重される。 すべて国民は、個人として尊重される。 前段には、後段にある「公共の福祉に反しない限り」という、制限が付されていない。 個人の自律の核心のかかわり、公共の福祉による制限を受けない個人の権利 後段:【一般的な行動の自由】 生命、自由及び幸福追求に対する国民権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で最大の尊重を必要とする。 個人の自律を保障するための人権ではない 国家権力が公共の福祉の許す範囲内でのみ行使されることを明記している 2015/12/21
憲法13条の意味 13条は幸福追求権 「13条前段」がプライバシー権の根拠 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 憲法13条の意味 13条は幸福追求権 憲法の他の条項によって具体的に規定されていない権利を包括的に保障するもの 13条を根拠に本人の承諾なしに容ぼうや姿態を撮影されない自由や、喫煙する自由が認められた。 「13条前段」がプライバシー権の根拠 東京地方裁判所の判例(昭和39・9・28下民集15巻9号2317頁) 「私生活をみだりに公開されないという法的保障ないし権利」は、「近代法の基本理念の一つであり、また日本国憲法のよって立つところでもある個人の尊厳という思想」にもとずく 25 25
情報技術と個人情報保護法 個人データの収集,管理,利用および開示についての規則 個人情報保護法 平成15年5月に成立・公布 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 情報技術と個人情報保護法 個人データの収集,管理,利用および開示についての規則 1980年のOECD(経済協力開発機構)理事会勧告において、ガイドラインが示された 個人情報保護法 平成15年5月に成立・公布 個人情報の有用性に配慮しながら個人の権利利益を保護することを目的 個人データの取扱いについて定めた プライバシーの保護が直接の目的ではない コンピュ-タやネットワ-クを利用して大量の個人情報が処理できるようになったことが、法律が制定の要因 情報技術がなければ必要なかったといえる 26 26
個人情報保護法 個人情報の保護に関する法律 行政と事業者で対応が異なる 個人情報取扱事業者から、国の機関 、公共団体 、独立行政法人等を除く 国: 個人情報の保護に関する基本方針を定める 市町村毎: 必要な措置を講ずる 個人情報保護条例
地方公共団体毎の個人情報保護条例 市町村ごとに制定 市町村の規模により対応が異なる 個人情報保護法とは異なる 個人情報保護審議会 グレーゾーンの拡大 判断基準の明確化 突合
プライバシー 個人情報保護に関する新しい言葉 目的外使用 JRのSuicaデータ 個人情報保護審議会 例:健幸 オプトアウト 事業者がパーソナルデータ(ビッグデータ)を第三者提供する際に、本人同意原則の例外規定の一つとして、本人からの申し出により情報の利用を停止する手法。 位置情報 例:救急車両データの利用・ドライブレコーダ 番号法 行政手続きにおける個人を識別するための番号の利用等に関する法律(平成二十五年五月三十一日法律第二十七号) 審査
新らしいプライバシー権 伝統的プライバシー権 憲法13条 現代的プライバシー権 30 自由とは他の者を害しない全てのことをなし得ること。 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 新らしいプライバシー権 伝統的プライバシー権 憲法13条 自由とは他の者を害しない全てのことをなし得ること。 現代的プライバシー権 自己情報アクセス権 自己情報に関し知る権利 プライバシー権を侵害されないことを自分で知る権利 オプトアウト 30 30
プライバシーの尊重 31 プライバシー 本来は自由に発言、記述できること、あるいは、一人でほっておいてもらう権利 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 プライバシーの尊重 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 プライバシー 本来は自由に発言、記述できること、あるいは、一人でほっておいてもらう権利 日本におけるプライバシーの一般的な意味 私生活上の秘密と名誉を題三者におかされない法的権利(スーパー大辞林) 他人のプライバシーの尊重 公私情報の区別(例:いいねボタン) 守秘義務 自己のプライバシー 自分で守る心構え/自分の情報を知る権利 位置情報の利用/オプトアウト 社会の動向 ビッグデータ 番号法 31 31
情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 参考 8 著作権 著作権法 第一条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。 第二条 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。 32 32
著作物の例示 第二章 著作者の権利 第一節 著作物 第十条 33 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 著作物の例示 第二章 著作者の権利 第一節 著作物 第十条 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。 一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物 二 音楽の著作物 三 舞踊又は無言劇の著作物 四 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物 五 建築の著作物 六 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型 その他の図形の著作物 七 映画の著作物 八 写真の著作物 九 プログラムの著作物 33 33
著作物の認識 著作物であることの認識 34 該当しないもの 特許権はアイデアを保護し、著作権は表現を保護する (A) 「思想又は感情」を 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 著作物の認識 著作物であることの認識 (A) 「思想又は感情」を (B) 「創作的」に (C) 「表現したもの」であつて、 (D) 「文芸、学術、美術又は音楽」の範囲に属する 該当しないもの (A)単なるデータ (B)単なる事実 (C)アイデア (D)工業製品 特許権はアイデアを保護し、著作権は表現を保護する 34 34
保護期間 保護の対象外 35 著作者の生存している期間+死後50年 映画 公表後70年 憲法、法令 行政文書 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 保護期間 著作者の生存している期間+死後50年 映画 公表後70年 保護の対象外 憲法、法令 行政文書 国、地方公共団体、独立行政法人の告示、訓令、通達 裁判文書 判決、決定、命令 35 35
インターネットと著作権 36 複製権 公衆送信権 送信可能化権(公衆送信権の1部) プロバイダ責任法 平成14年5月 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 インターネットと著作権 複製権 著作物を形のあるものに再製すること、コピー 公衆送信権 無断で公衆に送信されない権利 送信可能化権(公衆送信権の1部) アップロード、入力 プロバイダ責任法 平成14年5月 権利侵害がある場合、プロバイダは情報を削除できる 著作権侵害、プライバシー侵害、肖像権侵害、名誉毀損などが対象 発信者情報開示請求権(裁判所の判断が必要) 36 36
事例 37 Webページの保存、プリントアウト 上映、他の人に見せる サーバに入力、アップロードすること 電子メール 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 事例 Webページの保存、プリントアウト 私的使用のための複製は例外として認められる(著作権の制限30条)。 上映、他の人に見せる 営利を目的とせず聴衆又は観衆から料金をしない場合は例外として認められる(著作権の制限 38条) サーバに入力、アップロードすること 送信可能にするためには権利者の許可が必要 ファイル交換ソフトの使用もサーバに相当する 電子メール 送信、送信可能化は公衆(不特定多数)に対する場合の権利なので、特定少数に対するメールの場合は無関係。但し、添付メールの場合は「相手方にコピーを作る」ので注意が必要 私的使用 個人的に又は家庭内その他これに準じる範囲内で使用すること 37 37
著作物の正しい利用 ルール(法律)を知ること 無意識・無知(知識のなさ) 侵害を自覚できない 意識を高くする 知っていても悪い事だと思わない 情報文化 12-13回目 情報文化12,13 情報社会の光と影情報文化 12-13回目 2008/7/3, 10 2009/07/072008/7/3, 10 著作物の正しい利用 ルール(法律)を知ること 無意識・無知(知識のなさ) 侵害を自覚できない 意識を高くする 知っていても悪い事だと思わない 倫理観/本人の自覚 新技術へのキャッチアップ ビジネスモデルの変化 違法コピー → Freeコンテンツ コンテンツを買わないライフスタイル 38 38
試験 A4 3枚 3問 持ち込み禁止 言葉としての情報 (2回) 情報の概念(データ、情報、知識) (2回) 人の行為と情報 (7回) 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 A4 3枚 3問 持ち込み禁止 試験 言葉としての情報 (2回) 情報の概念(データ、情報、知識) (2回) 人の行為と情報 (7回) 情報社会と情報の価値 (4回)
出席状況_2015_42000400_情報論 過去の問題 http://www.nuis.ac.jp/~takagi/JOHO/2015/infostu15.html H20-H26 課題 新聞記事の批判的評価 行為の具体例
問題A Q1情報の活用に関して意志の段階で注意すべき内容に該当しないものを選択しなさい 情報論 9,10,11回目 5情報の活用(2) 問題A 2007/12/3 Q1情報の活用に関して意志の段階で注意すべき内容に該当しないものを選択しなさい ①意志が明確でないまま行為に移る場合がある②自己の意志と組織の意志が相反することがある③組織の意志が規範を逸脱している場合がある④意志は目的を決める内的意欲である⑤意志はしたいと思う心そのもので知識や情報と直接関係しない Q2目的、目標の段階における情報の活用に関する説明で間違っているものを選択しなさい。 ①何をするために情報収集をするかを考えると目的が明確になる②目的は判断・決定する際に役立つ③目標は目的を具体化したものである④目的を明確にしなければ広範囲な情報収集が可能で有効ある⑤目的を明確にしないまま情報収集すると情報量が増える割には本当に必要な情報が収集できない状況に陥る Q3情報量が多すぎる問題点に該当しないものを選択しなさい ①情報量が非常に多くなると、対象の情報全てに目を通すことができない②処理できないほどの情報量は、実質的には全く情報がないのと同一の状態になる③情報の漏れがなくなり誰もが同じ情報を利用する④集めただけで満足する⑤必要な情報の占める率が低下する
Q4情報収集に関する説明として不適当なものを選択しなさい。 情報論 9,10,11回目 5情報の活用(2) 2007/12/3 Q4情報収集に関する説明として不適当なものを選択しなさい。 ①関連する全ての情報を集めることは不可能である②情報が無いことを証明することは非常に困難である③情報を100%収集することは重要である④情報収集の基本は原文を入手することである⑤情報を入手したら必ず情報源を確認することが基本的な対応である Q5情報収集段階の対応として間違っているものを選択しなさい。 ①処理できる量を把握する②なるべく多くの関連情報を収集するよう努力する③3年程度の情報を収集して概要を理解する④必要な時に捜す方法を身に付けておく④情報収集に関して的確な指示をもらえる人を確保する⑤情報源の書誌事項を確認する
問題B Q1工業社会の説明と異なるものを選択しなさい 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2009/1/6,13 問題B Q1工業社会の説明と異なるものを選択しなさい ①農耕社会の次の社会②産業革命で成立した③エネルギーの価値が大きくなった④物質的な欲求を満たすことができる社会⑤物の価値が大きくなった Q2情報社会の説明と異なるものを選択しなさい ①工業社会の次の社会②情報通信技術の進歩で成立した③情報の価値が大きくなった④精神的な欲求を満たすことができる社会⑤エネルギーの価値が大きくなった
Q3情報社会のイメージと異なるものを選択しなさい ①社会の価値がエネルギーから情報へ移る②情報の交換が容易になる社会③情報が正当な価値を持つ社会④個人の生活が快適になる社会⑤コミュニケーションが容易になる社会 Q4脱工業社会のイメージと異なるものを選択しなさい ①情報の生産、貯蔵、伝達、消費などが中心となった社会②物の生産から情報の生産へ重点が移行した社会③情報により付加価値を生産する産業がGNPの50%以上を占める社会④情報を使って情報を生産する社会⑤情報産業従事者数が全体の50%以上を占める社会 Q5正当な価値を持つべき情報に該当しないもの ①ソフトウエア②著作物③音楽CD④調査報告書⑤広告
問題C Q1自己実現のため想定される情報利用の分野に該当しないものを選択しなさい。 ①学習分野②職業分野③精神分野④趣味⑤教養分野 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2007/12/17 問題C Q1自己実現のため想定される情報利用の分野に該当しないものを選択しなさい。 ①学習分野②職業分野③精神分野④趣味⑤教養分野 Q2地域・社会における情報利用に該当しないものを選択しなさい。 ①コミュニティ活動②社会貢献活動③教育活動④個人の趣味の活動⑤個人の能動的な情報活動 Q3Maslowの欲求階層で最も上位に来る欲求は何か ①自己実現欲求②尊敬欲求③愛と帰属欲求④安全安心欲求⑤肉体的欲求
Q4 国による情報の利用に該当しないものを選択する 情報論12,13,14回 6. 情報社会と情報の価値 2009/1/6,13 Q4 国による情報の利用に該当しないものを選択する ①戦争に勝つこと②国家間の競争に勝つこと③国家の立場を他国より優位にすること④利益をあげること⑤国家を統治すること Q5企業による情報の利用に該当しないものを選択する ①利益を上げること②企業間競争に勝つこと③商品開発④経営戦略の策定⑤個人情報の活用 Q6個人における情報の利用で重要でないこと ①知ること②教えること③自分で判断すること④自己実現⑤自分で考えること
最後の理解度確認 プライバシーについて理解できた内容を記述しなさい これまでの授業の中で記憶に残っている内容を記述しなさい(できれば3件程度)