<平成28年度在宅医療関連講師人材養成事業 研修会>

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多職種協働による在宅チーム医療を担う人材育成事業 全体研修会 『地域包括ケアシステム構築に向けて進むべき道』
老後をみんなで考え、共に生きるためのシンポジウム
出典:国立社会保障・人口問題研究所(H25.3)
1.医療機関とその役割 2.医療サービスの活用
高齢期に向けた住まいの充実と多機能化の推進
居宅介護支援事業所.
医療ソーシャルワーカーの相談・援助 医療ソーシャルワーカー 社会復帰援助 退院援助 受診・受療援助 経済的問題の解決援助 心理・社会的問題の
“想い”を受け継ぎ,“想い”を繫ぐ ~生活期からの発信!「連携シート」の活用を試みて~ 長崎県 介護老人保健施設 恵仁荘
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株式会社コム・メディカル蔵王調剤薬局 ○三浦 雅彦、佐藤 雄一
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第7回 岐阜在宅ホスピス研究会 ご出席 御施設名 計 名 ご欠席 御名前 日 時 : 平成24年8月18日(土) 14:30~18:00
広島県西部地域保健対策協議会 ●設置目的   広島西二次保健医療圏(大竹市・廿日市市)における住民の健康の保持・増進と福祉の向上に寄与するため,保健・医療・福祉に関する事項について調査・協議し,必要な事業を実施する。 ●設立年月日 平成 9 年11月27日 ●構成団体(大竹市・廿日市市域の22機関・団体)
地域医療.
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退院後を支えてこそ 医療連携から地域連携へ
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すまい いりょう・いきがい かいご  でつながる植木町 2018年 2月21日 植木町地域支援すいか倶楽部 すいか倶楽部.
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慢性期医療の視点から 読売新聞東京本社社会保障部 阿部文彦.
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平成30年8月 府中地区ケアマネジマント モデル 有地.
主催 宮崎がんのリハビリテーション研修会実行委員会 後援 宮崎県看護協会・宮崎県理学療法士会・ 宮崎県作業療法士会・宮崎県言語聴覚士会
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在宅医療・介護多職種連携協議会 多職種連携・情報共有システム部会
認知症ケアパス 在宅生活 家族 地域資源 気づき 軽度 認知症の度合い 重度 終末期 介護・福祉・住まい・住民 地域住民 保健・医療・看護
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表1.入院医療から在宅療養への移行期での評価
入場無料 あなたに迫る老後の医療と介護を考える 期 日: 平成31年1月20日(日) 時 間: 13:30~15:00 (開場 13:00)
おくすり整理そうだんバッグ 地域医療委員会.
在宅医療施策の取組状況と今後の展開(案)
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講演会 ちくりん ネットワーク 第5回 平成29年2月4日 14:00~16:30 土 とちぎ県北・県央 地域連携実務者会
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入退院時の多職種連携 医療機関の立場から 安佐北区介護支援専門員連絡協議会 定例研修会 2019年1月16日(水)
ケアセンターいぶきの今後、 伝えたいこと 地域包括ケアセンターいぶき  畑野 秀樹.
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千葉大学予防医学センター 臨床疫学 藤田伸輔
健康サポート薬局に求められる機能 健康サポート薬局について かかりつけ薬局の基本的機能 健康サポート機能 【背景・課題】
がん患者さんをどのように サポートするか? 日程 時間 場所 11/25(日) 第1部 10:00~ 第2部 13:00~
私のカルテ 発熱性好中球減少に対する予防的G-CSF製剤使用のための地域連携パス(通称:G連携)
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<平成28年度在宅医療関連講師人材養成事業 研修会> 地域包括ケアステーション構築を目指して ~在宅看取り率20%の町から~ <平成28年度在宅医療関連講師人材養成事業 研修会> 2017年1月29日(日) 日本医師会大講堂 みぶの会 代表 前原 操(栃木県医師会)

壬生町概要 人口 39,220 人 面積 61.08 ㎢ 高齢者人口 9,706 人 高齢化率 24.74 % 人口          39,220 人 面積           61.08 ㎢ 高齢者人口       9,706 人 高齢化率       24.74 % 要支援・介護認定者数   1,473人 要介護認定率      15.2% ・病院    獨協医科大学病院  診療所   28ヵ所  うち、在宅療養支援診療所 9ヵ所 地域包括支援センター   2事業所 平成25年11月末現在 みぶの妖精 愛称:ミーナ

①「在宅療養支援者の会(みぶの会)」 ○2007年「在宅療養支援者」発足 ○発起人: 在宅支援診療所の5名の医師 ○発起人: 在宅支援診療所の5名の医師        とちぎ訪問看護ステーションみぶ ○超高齢社会~高齢者多死時代 ○在宅死の増加 ○症例検討会  *開催場所 とちぎ訪問看護ステーションみぶ  *日時   19時から21時  *他の内容 大学病院との連携について        医療処置、機器の研修会など

連携による機能強化型在宅療養支援診療所 と訪問看護および地域包括支援センター 2012/11/12 連携による機能強化型在宅療養支援診療所 と訪問看護および地域包括支援センター ①在支診(循環器) ②在支診(放射線) ③在支診(呼吸器) ④在支診(消化器) ⑤在支診(一般内科) ⑥在支診(有床、消化器外科) ⑦在支診(麻酔科) ⑧在支診(一般内科) (⑨在支診(呼吸器)) とちぎ訪問看護ステーションみぶ(訪問看護師18名) 介護 地域包括支援センター(北) 患者・家族 ③の地区医師会長や④副会長のリーダーシップが必要 地域包括支援センター(南) 大学病院 歯科・皮膚科・整形外科・薬局 4

みぶの会活動 栃木県在宅医療推進協議会(H24年4回) 栃木県医師会在支診(病)連絡会の設立 栃木県在宅医療地域リーダー研修(県内6カ所) 連携在宅医をつくるには自ら行う地区医師会役員らのリーダーシップが必要 要となる訪問看護ステーションが重要な役目を果たした 勉強会や報告会を継続してもつことが重要 栃木県在宅医療推進協議会(H24年4回) 栃木県医師会在支診(病)連絡会の設立 栃木県在宅医療地域リーダー研修(県内6カ所) 地区住民から支持を得る組織を作る必要性  (老人会・自治会等における啓発活動) 多業種連携かつ連月のケア会議

栃木県における持続可能な医療提供体制構築に向けた取組 (在宅医療) 高度急性期 病床機能分化 栃木県における持続可能な医療提供体制構築に向けた取組 (在宅医療) 急性期 垂直方向の連携 回復期 病院 とちまるネット 慢性期 クリティカルパス (がん・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病) 地域包括ケアシステム 在宅医療 水平方向・面の連携 診療所 どこでも連絡帳 入退院共通連携シート 歯科 情報共有 リアルタイム情報 訪問看護ST 時点情報 脳卒中循環型 クリティカルパス 薬剤師 住 民 (患 者) ケアマネジャー 地域のネットワーク (見守り・気づき) 介護施設 地域 行 政 (健診・予防) 訪問リハビリ

24時間対応 医師の行う在宅医療の基本構造は ①定期的な診療(訪問診療) ②24時間対応 から構成される 24時間対応は ①医師が日中に外来や検査・処置をしているとき ②夜間・休日 への対応が問題となる これらへの対応は ①看護師との連携(24時間の訪問看護ステーション) ②医師同士の連携 ③急性期病院との連携で対応する

看護師連携による24時間対応 「看護師連携による24時間対応」は、医師が 一人である場合には、有力な方法である  一人である場合には、有力な方法である 主要な具体的対応としては、訪問看護ステー  ションに「ファーストコール」を受け持ってもらう そのためにも、スキルの高い看護師を地域で  養成することが重要な課題となる

在宅緩和ケア 自宅・居宅で最期までの療養支援を行う。かかりつけ医が、長期にかかってくれた患者の最期までの療養支援を行うことは、ことのほか重要である。患者にとっても喜びが大きい。 がん患者と非がん患者で使用する技術内容に多少の相異があるが、大部分の緩和医療の技術が在宅で実施可能である。 多職種連携で緩和ケアを実施することで、かかりつけ医は、より力を発揮できる。 図54

現在の問題点 医師・看護師の高齢化、(若い人が増えない) 患者・利用者の生活を看るということに対する医師の役割 医療行為に対する責任の所在(病人を診る事の意味) 医療と介護・福祉の考え方の違い 市民の意識改革 行政の理解 ICT化への理解