第7章 単回帰で「消費関数」を計測する 1.所得の定義 1.1 国民純生産 国内総生産(GDP) ⇔ 所得 第7章 単回帰で「消費関数」を計測する 1.所得の定義 1.1 国民純生産 国内総生産(GDP) ⇔ 所得 国民総所得(GNI) 個人可処分所得 国民純生産=国民総生産ー固定資本減耗 (物理的+技術+嗜好) 会計:減価償却引当
1.2 国民所得 国民純生産 ⇔ 生産要素の報酬 1.3 個人所得と可処分所得 国民所得=国民純生産ー(間接税ー補助金) 1.2 国民所得 国民純生産 ⇔ 生産要素の報酬 国民純生産の財・サービスには税金等が含まれる 国民所得=国民純生産ー(間接税ー補助金) 1.3 個人所得と可処分所得 国民所得のすべてが家計の手にはならない マイナス :法人税、社会保障負担金 プラス(移転所得) :社会保障年金、失業手当、生活扶助費 個人所得=国民所得-法人直接税-法人純貯蓄 -社会保障負担金など+移転所得 個人可処分所得=個人所得-個人直接税 個人純貯蓄=個人可処分所得-個人消費
国民総生産の構成 国民総生産 国民純生産 固定資本減耗 移転所得 国民所得 間接税-補助金 個人所得 法人直接税 法人純貯蓄 国民総生産の構成 国民総生産 国民純生産 固定資本減耗 移転所得 国民所得 間接税-補助金 個人所得 法人直接税 法人純貯蓄 社会保障負担金等 個人可処分所得 個人直接税
2 相関関係 2.1 個人可処分所得と個人消費 2.2 相関係数 個人消費: (家計調査)⇒(国民経済計算) データの実質化 表7.1 2 相関関係 2.1 個人可処分所得と個人消費 個人消費: (家計調査)⇒(国民経済計算) データの実質化 表7.1 家計最終消費支出:実質値あり 家計可処分所得/家計最終消費支出デフレータ 1人当たり実質家計可処分所得 1人当たり実質家計最終消費支出 2.2 相関係数 図7.1
3 消費関数 3.1 関数関係 C=f(YD) … 消費関数 C(家計最終消費) ←被説明変数 YD(家計可処分所得)←説明変数 3 消費関数 3.1 関数関係 C=f(YD) … 消費関数 C(家計最終消費) ←被説明変数 YD(家計可処分所得)←説明変数 3.2 線形消費関数 C=a+bYD a:定数項 b:回帰係数→パラメータ b(dy/dx):限界値 → 限界消費性向
4 回帰線の基準 4.1 統計誤差 データ誤差 説明要因の脱落による誤差 C=a+bYD+e e:統計誤差 4.2 統計誤差の2乗和 4 回帰線の基準 4.1 統計誤差 データ誤差 説明要因の脱落による誤差 C=a+bYD+e e:統計誤差 4.2 統計誤差の2乗和 (1)合計ゼロ基準 ⇒ X 何本も引ける (2)絶対値基準 ⇒ △ 公平に評価しない (3)2乗和基準 ⇒ ○
5 回帰分析 5.1 最小2乗法 Y←C, X←YD Yt=a+b・Xt+et et=Yt-(a+b・Xt) ← 統計誤差 5 回帰分析 5.1 最小2乗法 Y←C, X←YD Yt=a+b・Xt+et et=Yt-(a+b・Xt) ← 統計誤差 S=Σet^2=Σ{Yt-(a+b・Xt)}^2⇒Min Sをaとbについて偏微分し、それをゼロとおく、
これを整理すると、正規方程式が求まる これを、aとbについて解くと
5.2 Excel による回帰分析表7.3 表7.4 5.3 標準偏差と相関係数 残差の平均 ⇒ 標準偏差s 回帰分析(分析ツール)の結果のポイント
消費関数論争 F.モディリアニ ライフサイクル仮説 J.S.デューゼンベリ 相対所得仮説 J.トービン 流動資産仮説 M.フリードマン 恒常所得仮説