E-R図 井上卓也
E-R図とは E-R図(ERD:Entitiy Relationship Diagram)とは、E(Entity:実体)とR(Relationship:関連)によって、業務で用いるデータを図式化する方法である。データベースを設計する前段階で、よく用いられる。 実体と関連にはそれぞれ属性という項目をもつことができる。
データベースとは コンピュータによって沢山のデータを管理し、簡単に目的のデータを探し出すことのできる仕組みをデータベースと言います。 例えば図書館の本を探すとき、預金残高を間違いなく記憶してくれている銀行口座は巨大なデータベースですし、電話番号案内サービスでオペレータが即座に電話番号を調べてくれるのも、データベースを使っているからです。
E-R図の見かた E-R図では、次のような記号を用いる。 実体(エンティティ)【四角】 対象となる実体を表す。 例: 実体(エンティティ)【四角】 対象となる実体を表す。 例: 例:会社、部署、社員など 関係(リレーションシップ)【菱形】 実体同士の関係を表す。 関係は「1対1」「1対多」「多対多」 のいずれかで表される。 エンティティは長方形で表す。 長方形の中にエンティティを記入する。 エンティティ間における関連は、直線あるいは矢印で表す。 線の脇に関連名を括弧で囲んで記入する。括弧は省略されることもある。 1対1の関連は直線、1対多の関連は多の側方向を指す片方向矢印、多対多の関連は両方向矢印で表す。
E-R図のモデル 実体 関係 属性
過去問題 問題 E-R図に関する記述として、適切なものはどれか。 選択肢 ア オブジェクト指向モデルを表現する図である。 問題 E-R図に関する記述として、適切なものはどれか。 選択肢 ア オブジェクト指向モデルを表現する図である。 イ 時間や行動などに応じて、状態が変化する状況を表現する 図である。 ウ 対象世界を実体と関連の二つの概念で表現する図である。 エ データの流れに着目して、業務を視覚的に分かりやすく 表現する図である。 *平成19年度の春の午前問題から
解答 答え ウ E-R図の、EはEntity(実体)、RはRelationship(関連)のことで、企業内におけるデータのモデリングやデータベース設計に用いられています。 アはUML、イは状態遷移図、エはDFDに関する記述です。
問題 次のE-R図の示す内容として,適切でないものはどれか。 選択肢 ア 学生と科目には,多対多の関係がある。 イ 学生と科目の識別子は,それぞれ学籍番号と科目コードである。 ウ 学生と科目は,実体である。 エ 学籍番号,氏名,性別,学年,専攻学科は,学生の属性を示すイン スタンスである。 オ 受講は,学生と科目の関連を表すものである。 *平成8年度の午前問題から
解答 答え エ ア 図中のMとNは,多対多の関係であることを意味します。 イ 識別子とはいわゆるキー項目で,一意に定めるものを指します。 答え エ ア 図中のMとNは,多対多の関係であることを意味します。 イ 識別子とはいわゆるキー項目で,一意に定めるものを指します。 ウ 実体とはエンティティを指します。 エ インスタンスと問題文の記述とが合いません。 オ 受講は,学生と科目の関係(リレーション)を表すものです。 つけたし つけたし2