図1 産卵率の推移(10月群) 日 齢 ヘンディ産卵率 10月群 26年5月群 成績指標 10月群の産卵率の推移です。

Slides:



Advertisements
Similar presentations
アメフラシ属 Aplysia Aplysia californica アメフラシ(雨降らし、雨虎、雨降)は、腹足綱後鰓類の無楯類 (Anapsidea, Aplysiomorpha) に属する軟体動物の総称。 より.
Advertisements

関西学院大学 村田ゼミ 立論 衣斐、岸田、鈴木、高田、長谷川、大森、藪本、村上. 立論① 非正規雇用を廃止し正規化 により、賃金収入が増加。
ジカウイルスとは? 2016 年 01 月 26 日. ジカウイルス:基本情報 デングウイルス、チクングニヤウイルスと同様に、ネッタイシマカ( Aedes aegypti ) によって媒介される、蚊媒介ウイルス。 1947 年にアフリカ、ウガンダの Zika 森林で発見され、以降アジアとアフリカでは比較.
08ba036z 入江 洋志. (1) 銀行の収益性の国際比較 資産収益率( ROA )、資本収益率( ROE )の両面において、 主要国平均を大きく下回る。 基礎的な収益力の弱さ.
上手なプレゼンのための ワンポイント・アドバイス
HIV即日検査体制について HIV即日(迅速)検査とは、HIV検査の結果がその日のうちにわかる*検査です。 通常検査と即日結果返しの流れ
BODPODの使い方.
第8回細胞治療セミナ-.
豚丹毒 豚に敗血症を起こす 人獣共通感染症.
LDL-C代謝機構の 新たなパスウェイ PCSK9 野原 淳 先生 監修: 金沢大学大学院 医薬保健学総合研究科 脂質研究講座 特任准教授
患者満足度調査結果報告書(外来患者調査)
輸血の適応/適正使用 血小板製剤 福井大学輸血部 浦崎芳正.
配偶者選択による グッピー(Poecilia reticulata)の カラーパターンの進化 :野外集団を用いた研究
マイコプラズマ感染による豚の 慢性呼吸器疾病
端 緒 鹿児島県徳之島において、第5週(1月26日)以降、多数の風疹患者の届け出があった。
高感度CRPの新たな有用性 ~H.pyloriにおける検討~
来客者数に与える気温と降水量の影響に関する研究
馬パラチフス 馬科動物の生殖器感染症.
第6回ヤマセ研究会 2012年9月24~25日 2011年と2012年のヤマセが 水稲に及ぼした影響 宮城県古川農業試験場 菅野博英.
統計的仮説検定 治験データから判断する際の過誤 検定結果 真実 仮説Hoを採用 仮説Hoを棄却 第一種の過誤(α) (アワテモノの誤り)
イシガイ類幼生の魚類への寄生状況 魚類を介した移動に関する研究
Woongjin社製空気清浄機搭載フィルターの
酒と環境 漆谷成悟 嬉野博志 三浦友来 宮本恭兵.
牛の尿路コリネバクテリウムによる 血尿を主徴とする感染症
外科手術と輸血 大阪大学輸血部 倉田義之.
作業員 :4人 規 模 :繁殖母豚:23頭 種雄豚:6頭 肥育豚:200頭 図1 A農家の概要 経営形態:繁殖・肥育の一貫農家
特定保健指導値の血糖100mg/dl、HbA1c5.2以上適用後のインスリン測定の意義
V. 不正直な信号の原因 多くの場合,信号は正直であるが,以下の場合,不正直であるかもしれない。 ○非平衡の共進化,
埼玉医科大学腎臓内科/総合診療内科 岡田浩一
インフルエンザ:最近の話題 2014年12月01日.
Case17 6班 小池・越田・後藤 ・古谷野 3.
山羊関節炎・脳脊髄炎(届出) 山羊関節炎・脳脊髄炎ウイルスによって起きる成山羊の関節炎や乳房炎、幼山羊の脳脊髄炎や肺炎を主徴とする疾病
生物統計学・第2回 注目要素を決める まず木を見る、各種グラフ、ウェブツール
2010年1月 チラシ集計レポート.
化学肥料(肥効調節型肥料)の窒素の効き方のパターン
供血者の選択・採血 琉球大学輸血部 佐久川 廣.
CKD患者に対する食事記録が 食事療法に及ぼす効果の検討
High-amplitude, long-term X-ray variability in the solar-type star HD 81809: The beginning of an X-ray activity cycle? F. Favata, G. Micela, S.L. Baliunas,
スパイロメータを用いた COPDスクリーニング
繰り返しのない二元配置の例 ヤギに与えると成長がよくなる4種類の薬(A~D,対照区)とふだんの餌の組み合わせ
表1.百日咳診断(届出)基準の改訂案 (1)1歳未満
ブロイラーの生産管理に用いられている基本的指数
おさらい 現在、日本では 1日○人のスピードで エイズ感染者が増えている。.
MT4で広がるチャート分析の世界 ~初心者から上級者までMT4を使いこなせ~
健診におけるLDLコレステロールと HDLコレステロールの測定意義について~高感度CRP値との関係からの再考察~
JANIS説明会2014年NICU部門 ではこれからNICU部門の説明を始めます。 お手元の資料63ページをご覧ください。 NICU部門.
中国電力の脱原発の可能性 アカデミー6班 2年 川島 昭紀 (大東・経済) 久保田 藍 (大東・経済) 白根 秀一 (日本・経済)
HACCPの考えを取り入れた本県独自の認証制度
CDC MNWR: April 22, 1994 / Vol. 43 / No. 15
予後因子(入院時年齢・FIM・発症後日数)の階層化による回復期リハの成果測定法の提唱
受検者自身のデーターを使って 医療法人新虎の門会 新浦安虎の門クリニック ○大前利道 田村美香子 大前由美 沼本美由紀 堀内純
検査に関するお知らせ Vol.4-1) 試薬変更について 単純ヘルペスIgMの試薬変更について 日々、変化する検査について、お知らせします
有意差の検定法の 調査と適用 1DS05179Y 江藤 隆 1DS05184W 川島紀子 指導教員 高木先生.
12 REPORT ON IMPLEMENTATION OF THE AGENCY’S FOODBORNE DISEASE STRATEGY. MHPF PAPER 02/02/ 患者数(万人) ,148 51,166 1, ,
統計学の入門講義における 達成動機,自己効力感,およびテスト成績の関連
部分的最小二乗回帰 Partial Least Squares Regression PLS
米国農務省のHACCP規則(1996年)が赤身肉施設と食鳥肉施設に及ぼした経済的影響の多段階評価
健診当日におけるオプション追加のメリット
院内の回復期リハ病棟間の成果比較  -予後因子(入院時年齢・FIM・発症後日数)の階層化による測定法を用いて-
抗体検査(クーポン券、本人確認書類が必要です) (クーポン券、本人確認書類、抗体検査結果通知が必要です)
-風しん予防 費用助成制度- 定期 抗体検査 予防接種 抗体検査 予防接種 風しんとは? 助成制度 対象者 費用 実施場所 申込方法
線形判別分析 Linear Discriminant Analysis LDA
水田における除草剤ブロモブチドの濃度変動と挙動
図表で見る環境・社会 ナレッジ ボックス 第2部 環境編 2015年4月 .
2015 年5 月下旬のインドの熱波について 報道発表資料平成27 年6 月2 日気 象 庁
牛ふん堆肥、豚ぷん堆肥の無機・有機成分と窒素肥効 鶏ふん堆肥(副資材なし)の無機・有機成分、分析方法と窒素肥効
不規則抗体の意義・ 検査法 名古屋大学輸血部 山本晃士.
あいち健康プラザ 健康度評価システムのコンセプト
. . 0 ・ 1 歳 FAX No.: 円錐切除後のHPV感染調査群 (KCOG-G1002 )患者登録FAX用紙
沿道植物中のEROD活性による 大気汚染のバイオモニタリング ー研究の概略ー.
Presentation transcript:

図1 産卵率の推移(10月群) 日 齢 ヘンディ産卵率 10月群 26年5月群 成績指標 10月群の産卵率の推移です。 赤が10月群の結果です。 青が最も成績の悪かった26年5月群で、Enが検出されて以降、産卵率の低い状態が続いています。 オレンジはボリスブラウンの標準成績指標を示しています。 10月群の産卵率は200日齢以降、成績指標と遜色なく、良好に推移しました。 10月群初期の産卵成績は農場がデータを消失してしまったとのことで、グラフが抜けた状態になっています。 日 齢 図1 産卵率の推移(10月群)

図2 産卵率の推移(4月群) 日 齢 ヘンディ産卵率 En 検 出 4月群 26年5月群 成績指標 4月群の産卵率の推移です。 赤で示します4月群の産卵成績は、最も悪かった26年5月群と比べて大きく改善していました。 しかし、160日齢以降も産卵率が90%に達しない日も多く、物足りない結果となりました。 日 齢 図2 産卵率の推移(4月群)

図3 OPGの推移 と Eimeria 種浸潤状況(10月群) 106 105 104 103 200 102 101 10月群の結果です。 スライドはOPGの推移と・・・ ○で囲んだアルファベットはEimeria種を示しています。 色がついているのは病原性の強いEimeriaです。 導入直後、OPGはマックマスター法による検出限界である200未満で、オーシストは検出されませんでした。 オーシストはワクチン投与後8日目から検出され始め、その後増加しました。 OPGは最大105で数週間検出され、その後徐々に低下しました。 遺伝子検査では、ワクチン株と野外株の区別はできませんが、 ワクチン投与後8日目にEnが最初に検出されました。 途中、軽度の血便が数週間見られましたが、斃死鶏もなく、鶏群の状態は良好でした。 またこの時、病原性の強いEn,Ebの他、3種類の遺伝子が検出され、 最終的に5種類のEimeria感染が明らかとなりました。 ワクチン投与後日数 図3 OPGの推移 と Eimeria 種浸潤状況(10月群)

図4 OPGの推移 と Eimeria 種浸潤状況(4月群) 106 105 104 103 200 102 101 4月群のOPGの推移とEimeria種の浸潤状況です。 10月群と同様に、導入直後にオーシストは検出されませんでしたが、その後、検出され始めました。(ワクチン投与後5日目) OPGは最大105で数週間持続し、その後徐々に低下しました。 遺伝子検査では、Ebが最初に検出され、次にEtが検出されました。 このことから、導入後間もない時期での、病原性の強いEimeria感染が明らかとなりました。 この4月群では、敷料を堆積発酵したものを再利用していたことから、残存するオーシストに感染したのではないかと思われました。 一方、Enの遺伝子は、ワクチン投与後20日目に初めて検出されました。 また、病原性の弱いEimeriaも3種類検出され、 最終的に6種類のEimeriaの遺伝子が検出されました。 ワクチン投与後日数 図4 OPGの推移 と Eimeria 種浸潤状況(4月群)

図5 抗体検査結果(10月群) 抗体陽性率 抗 体 価 (%) 抗体陽性率 抗 体 価 (%) 100% 90% 80% 100% 100% 抗 体 価 60 80% 100% 90% 40 20 (%) 100 抗体陽性率 80 抗 体 価 60 90% 100% 100% 抗体検査の結果です。 折れ線は平均抗体価の推移を、棒グラフは抗体陽性率を示しています。 抗体価はEn、Et共にプレで既に高く、抗体陽性率もそれぞれ80%、90%と高い結果でした。 ワクチン投与5週後にEnの抗体陽性率が100%となりましたが、 これが、ワクチン投与によるものかどうか、判断することはできませんでした。 40 (%) 20 図5 抗体検査結果(10月群)

図6 抗体検査結果(4月群) 抗体陽性率 抗 体 価 (%) 抗体陽性率 抗 体 価 (%) 60% 100% 0% 90% 100% 0% 80 抗 体 価 60 40 60% 100% (%) 20 0% 100 抗体陽性率 80 抗 体 価 60 4月群の抗体検査の結果です。 En、Etともにプレで抗体は保有していませんでした。 抗体陽性率は、ワクチン投与後に上昇し、7週後にはいずれも100%となりました。 Etについてはワクチンを投与していないため、野外感染による抗体を獲得したことがわかりました。 ワクチンを投与したEnについては、通常のワクチン投与の場合より、抗体価が上昇していることから、 ワクチン株のみではなく、野外株感染の可能性も考えられました。 90% 100% 40 (%) 0% 20 図6 抗体検査結果(4月群)