ロータリー研修シリーズ 地区とクラブの 管理運営 製作 2680地区 PDG 田中 毅
地区の 管理運営
国際ロータリー・地区 ・ クラブ ロータリアンが遵守すべき規約 国際ロータリー定款 国際ロータリー細則 標準ロータリークラブ定款 これ以外のRI理事会から出される通達は、単なる要請であって、それを受諾するか否かはクラブの自由である RIからの通達はロータリアンには及ばない
これらの規約を制定・改正廃止するための機関 規 定 審 議 会
規定審議会とは ロータリーにおける唯一の立法機関 立法案とは 制定案 決議案 RI定款、RI細則、標準ロータリークラブ定款の改正を目的とする案件 組織規定の改正を目的としない案件 RI理事会に対する要請など
規定審議会の歴史 当初は、国際大会において立法案を審議 1912年 Relating to emblem and colors. 1912年 Relating to emblem and colors. Relating to membership representing individuals not firms 1914年 Relating to “Uniform Rotary Flag” Relating to visiting Rotarians paying for their luncheons
規定審議会の歴史 1934年 規定審議会が立法案を審議して、國 際大会に提案 当初は毎年開催 1970年 2年毎に開催 1934年 規定審議会が立法案を審議して、國 際大会に提案 当初は毎年開催 1970年 2年毎に開催 1972年 立法機関が、規定審議会に一本化 1974年 3年毎に開催 1992年 開催国の非固定化 2001年 RI本部周辺に固定化
規定審議会の構成 投票権を持つ議員 各地区からの代表議員530名 投票権を持たない議員 元RI会長全員、事務総長、RI理事会のメンバー 各地区からの代表議員530名 投票権を持たない議員 元RI会長全員、事務総長、RI理事会のメンバー 定款細則委員、ロータリー財団管理委員 特別議員(3名以内)、議長、副議長 但し議長、副議長は可否同数の場合に1票を 投じることができる
代表議員の選出 2007年4月22日~27日開催 代表議員決定 ・・・ 審議会が開催される 2 ロータリー年度前の地区大会または郵便投票 2004年7月1日~2005年6月30日の間に開催される地区大会・郵便投票において、代表議員・補欠議員を決定
立法案の作成 クラブが提案する立法案の作成 クラブ内における審議 所定の書式に記載 会長・幹事の署名 2006年6月30日までに、RI事務総長に提出
立法案の地区大会審議 地区大会の承認・・審議会が開催される前ロータリー年度の地区大会または郵便投票 2005年7月1日~2006年6月30日の間に開催される地区大会において審議の上、承認を得るか、郵便投票によって承認を受けなければ提案できない。 1地区からの提案は5件まで
立法案のRIへの提出 提案締め切り・・2006年6月30日まで ただし、規定審議会、RI理事会が提案する決議案は審議会閉会まで 修正案の受理・・審議会開会の2ケ月前 立法案の公表・・審議会が開催されるロータリー年度の12月31日まで ガバナーに10部、規定審議会構成員、希望するクラブ幹事に各1部送付される RIウエブ・サイトに収録
提出立法案 Vol. 1 318件が発表 日本からの提案 24件 2620地区・・2 2640地区・・3 2650地区・・3 2680地区・・5 2700地区・・2 2770地区・・2 2800地区・・2 2570地区・・5
会場のレイアウト RI 職 員 同 時 通 訳 議長 幹事 定款細則委員 演壇 演壇 特別議員 代表議員 代表議員 代表議員 代表議員 傍 聴 席
規定審議会 議事の流れ
本動議の提案 1
本動議の提案 2 発言時間は2分間 タイム・オーバーするとマイクが自動的に切断される 本動議の提案 2 発言時間は2分間 タイム・オーバーするとマイクが自動的に切断される 緑・黄 (残り時間1分) 赤ランプ (終了) に注意して発言する 賛成、反対の討議の後に、僅かな時間が与えられるので、それを有効に利用する
立法案の審議 賛成・反対動議発言時間1分間 賛成 反対 議事運営 (優先動議)
投 票 1 電子投票システムを使って投票する 議長の “Hit Now” の合図後直ちに投票する 投 票 1 電子投票システムを使って投票する 議長の “Hit Now” の合図後直ちに投票する “Yes” “No” を押して “Enter”を押すと投票完了 投票時間は数秒以内 遅れると無効投票となる
投 票 2 投票結果は数字とグラフで、即座に前方スクリーンに表示される RI定款改正 2/3以上の賛成により採択 投 票 2 投票結果は数字とグラフで、即座に前方スクリーンに表示される RI定款改正 2/3以上の賛成により採択 その多の案件 過半数の賛成により採択
審議結果 A Adopted 採択 AA Adopted as Amended 修正採択 R Reject 否決 W/D Withdrawn 取り下げ CW Considered Withdrawn 取り下げと みなす RTB Referred to the Board 理事会付託 T Table 審議保留
規定審議会終了後の流れ 結果報告・・閉会10日以内・・当日 報告書送付・・閉会2ケ月以内 反対投票・・報告書送付より2ケ月以内 反対投票が10%未満・・7月1日より発効 反対投票が10%以上・・効力の一時停止 全クラブによる郵便投票 反対投票が半数未満・・効力復活 反対投票が過半数・・無効確定
採択立法案の処理 制定案 効力の確定した制定案は7月1日より発効 決議案 後日、理事会がその処理を決定 効力の確定した制定案は7月1日より発効 決議案 後日、理事会がその処理を決定 2004年規定審議会で採択された決議案の処理は2005年2月に最終報告されたが、ほとんどの決議案は、規定審議会の決定が無視または否定された
2510 2500 2530 2830 2810 2520 2630 2540 2550 2820 地区管理 2650 2800 2840 2790 2700 2690 2680 2560 2750 2770 2740 2710 2660 2570 2840 2580 2720 2670 2640 2610 2620 2750 2730 2760 2600 2780 2590
地区とは 地区は、個々のロータリークラブを支援するためのRIの末端組織である ガバナーは地区唯一のRI役員 地区は奉仕活動の実践母体ではない ガバナー補佐にクラブ管理の一部を委任 地区の特徴を生かした地区独自の委員会組織を再編成する必要がある
地区リーダーシップ・プラン ガバナー補佐、地区研修リーダー、地区委員会の責務の明確化 地区委員会構成の再検討 ガバナー補佐の任命 最低6名 4-8クラブを担当 ガバナー補佐による指導力の継続性 3年までの留任可能 IMの再検討 地区内の人材発掘と養成
ガバナー補佐の任務 クラブ目標について協議し支援する 公式訪問に関連して行われるクラブ協議会に出席する 四半期に1回、できれば毎月1回クラブを訪問し、クラブ指導者と協議する ガバナーに対してクラブの状況を報告する 将来の地区指導者を発掘し、育成する
地区運営の合理化 地区組織・委員会の合理化 旅費規程の見直し 地区内、国内、国際会議 諮問委員会、アドバイザー制度の見直し 地区大会 旅費規程の見直し 地区内、国内、国際会議 諮問委員会、アドバイザー制度の見直し 地区大会 セミナー・IM ガバナー、ガバナー補佐、代表幹事
クラブの 管理運営
クラブとは 共通の目的を持ったグループ 親睦・・・・仲良しクラブ 趣味・・・・同好会、ゴルフ、釣り 政治・・・・政党 ロータリーの奉仕理念と奉仕活動の実践が中核になったグループ ロータリークラブ
He profits most who serves best クラブ・ライフとは 例会における活動 ロータリーの奉仕理念の研鑚による自己改善 例会外活動 奉仕理念に基づいた奉仕活動の実践 ロータリーの奉仕理念を示すモットー Service above self He profits most who serves best
決議23-34は ロータリーの 奉仕理念を定めた 唯一のドキュメント 決議23-34は ロータリーの 奉仕理念を定めた 唯一のドキュメント
Ideal of Service ロータリーは基本的には一つの人生哲学である 利己的な欲求と利他の感情の間の葛藤を和らげる哲学である その哲学は Service Above Self の哲学であり He Profits Most Who Serves Best の実践倫理に基づくものである
ロータリーの綱領とは ロータリーの目的である ロータリーの綱領を遵守することを条件にロータリアンの身分が与えられる ロータリーの綱領とは何か The object of Rotary ロータリーの綱領とは ロータリーの目的である The object of Rotary の正しい解釈が必要
ロータリーの綱領 The Object of Rotary is to encourage and foster the ideal of service as a basis of worthy enterprise and, in particular, to encourage and foster The Object of Rotary ・・ ロータリーの目的 the ideal of service ・・ 奉仕理念 worthy enterprise ・・ 有益な企業活動 In particular ・・ 詳細に述べれば
企業活動の基本として・・・職業奉仕が前提 ロータリーの綱領 ロータリーの目的 ロータリーの綱領は、有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項を鼓吹育成することにある ロータリーの目的は、有益な企業活動の基本として、奉仕理念を奨励し育成することである。その詳細は以下の項目を奨励し育成することである。 企業活動の基本として・・・職業奉仕が前提
付帯説明第1項 The development of acquaintance as an opportunity for service. The promotion of good fellowship 「親睦を深める」 1906年制定シカゴクラブ定款 The development of acquaintance 「知り合いを開拓する」 1912年 ドゥルース大会 奉仕の機会を広げるために、知人を巻き込むこと クラブ奉仕の定義
付帯説明第2項 High ethical standards in business and professions; the recognition of the worthi-ness of all useful occupations; and the dignifying of each Rotarian’s occupation as an opportunity to serve society the recognition of the worthiness of all useful occupations 「世に有用なすべての職業の価値を認識し 」 as an opportunity to serve society 「社会に奉仕する機会を得るために 」
付帯説明第2項 事業および専門職務の道徳的水準を高めること。あらゆる有用な業務は尊重されるべきであるという認識を深めること。そしてロータリアン各自が業務を通じて社会に奉仕するために、その業務を品位あらしめること。 社会に奉仕する機会を得るために、事業および専門職務の高い倫理基準を保ち、世に有用なすべての職業の価値を認識し、ロータリアン各自の職業を威厳あるものにすること
付帯事項第3項 The application of the ideal of service in each Rotarian’s personal, business, and community life 個々のロータリアンが自らの個人生活、職業生活、社会生活において、奉仕理念を実践に移すこと 奉仕活動実践の定義
付帯事項第4項 The advancement of international under-standing, goodwill, and peace through a world fellowship of business and profes-sional persons united in the ideal of service 奉仕理念に結ばれた、事業と専門職種の人たちの世界的な組織を通じて、国際理解と親善と平和を促進すること 国際奉仕の定義
クラブ運営を 円滑にするための 具体的な規約 クラブ運営を 円滑にするための 具体的な規約 ロータリークラブ細則
国際ロータリー定款 国際ロータリー細則 標準ロータリークラブ定款 に背馳しない範囲内で、クラブ・レベルで独自に制定することができる クラブ自治権の行使
クラブ細則の整備 クラブの実態に沿った委員会構成 委員会の統廃合・新設 奉仕活動実践の具体的目標 会員選挙の方法 例会の運営方法 委員会の統廃合・新設 奉仕活動実践の具体的目標 会員選挙の方法 例会の運営方法 クラブの実態に沿うように 随時見直し、改正する
クラブ・リーダーシップ・プラン 効果的なクラブ運営をするためのプラン 会員増強と退会防止 クラブの規模や実態にマッチした委員会構成・・クラブ奉仕委員会の統廃合 理事・役員の合理化 ロータリーの奉仕理念を尊重した委員会構成 奉仕活動への積極的な参加 例会重視と会員研修 クラブ運営の長期計画 適切な広報活動
小規模クラブ委員会構成の一例 会員委員会 クラブ奉仕 会務運営委員会 職業奉仕 社会奉仕 国際奉仕 新世代委員会 ロータリー財団委員会 クラブ奉仕 職業奉仕 社会奉仕 国際奉仕 会務運営委員会 新世代委員会 ロータリー財団委員会 (含 米山奨学委員会)
クラブとは ロータリー運動の主役はクラブ RI定款、RI細則、標準ロータリークラブ定款に記載されていること以外は、すべてクラブが独自に決定する クラブ管理運営のほとん ど、奉仕活動のすべては、 クラブの自治権の範疇に ある
クラブ会長の責務 クラブの代表者・象徴的存在 理念の提唱者として、クラブ独自のテーマを掲げることができる 会長のリーダーシップによってクラブは活性化する あらゆる会合の議長・あらゆる委員会の委員となる クラブ外におけるロータリーの指導者としての最初のステップ
クラブ幹事の責務 クラブの代表者 クラブの世話役 クラブ管理・運営の実務責任者 RIに対する各種報告義務、会員記録、各種会合の召集、各種会合の議事録、出席率の報告 委員会に所属しない 理事会の投票に加わらない
理事会の役割 クラブの管理主体は理事会 クラブ・プログラム、奉仕活動の策定 年間活動予算の策定と修正 会員選考の最終決定 職業分類の貸与 出席補填、例会取りやめ、会員身分 終結、出席免除等、かなりの部分が 理事会の裁量に委ねられている
効果的な例会運営 最新情報の提供 純粋親睦 会員の事業上の発想の交換 会長の時間の有効活用 特別月間行事の活用 例会出席によって得られるメリットは 事業上の貴重な時間を割くデメリット より大きくなければならない
クラブ運営の合理化 クラブの役割はクラブ会員が分担して 事務局・事務局員は必要か 世間一般の昼食の相場は 会費と食事代との分離 事務処理のIT化・・通信費の削減 週報のIT化・・ウエブサイト、メールによる配布 ニコニコ会計の正しい管理 受益者負担の原則
ロータリー研修シリーズ 完 地区とクラブの 管理運営 製作 2680地区 PDG 田中 毅