院長コラム~グレープフルーツと薬物の相互作用~ 院長コラム~グレープフルーツと薬物の相互作用~ 内服薬を処方されたとき、「グレープフルーツを食べないで下さい」「グレープフルーツジュースを飲まないで下さい」と言われたことはありませんか?今回はグレープフルーツと薬物の相互作用について考えてみましょう。 グレープフルーツに含まれるベルガモチンやジヒドロキシルベルガモチンなどのフラノクマリン類が相互作用に関与します。薬物は本来ならば小腸上皮細胞に存在する薬物代謝酵CYP3A4によってある程度代謝を受け不活性化されるため、循環血液中に入る薬物量が少なくなります。 しかし、グレープフルーツ中のフラノクマリン類がCYP3A4の働きを阻害すると、薬物が不活性化されないため、循環血液中に入る薬物量は多くなります。そのため体内濃度の指標となるAUC(薬物血中濃度・時間曲線下面積)とCmax(最高濃度)が大幅に増加し、薬物が効きすぎてしまう状況となります。さらに、グレープフルーツの薬物に対する相互作用は長く持続し、長いと3~7日持続します。そのため、相互作用の影響を解除するためには3日以上グレープフルーツを摂取しないことが必要となります。 グレープフルーツのなかでも、ピンクやルビー種よりも、白色種の方がフラノクマリン含量が多く、その含量は果皮>果肉>種の順になっています。このようにグレープフルーツ中のフラノクマリン類の存在量は一定ではありません。また、CYP3A4による薬物の代謝能には個人差がありますので、グレープフルーツと薬物との相互作用には個人差があります。したがって、個別の状況を考慮して柔軟に対応することが必要です。 グレープフルーツ以外の柑橘類(ぶんたん、スイーティー、夏みかん、いよかん、ザボン、だいだいなど)にもフラノクマリン類が含まれています。一方、バレンシアオレンジ、レモン、かぼす、温州みかん、スイートオレンジジュース、マンダリンオレンジには、フラノクマリン類は含まれていませんので、安全に食べることができます。 グレープフルーツにより相互作用を受ける薬剤には、カルシウム拮抗薬(アダラート、アテレック、ペルジピンなど)HMGCoA還元酵素阻害薬(リポバス、リピトールなど)不眠症治療薬(ハルシオンなど)、抗不安薬、免疫抑制薬などがあります。当院でよく処方しているカルシウム拮抗薬(ノルバスク、ヘルベッサー)、HMGCoA還元酵素阻害薬(クレストール)はグレープフルーツによる相互作用を受け難いとされています。詳しいことは、薬剤師にお聞きになると良いでしょう。 どうしてもグレープフルーツを食べたい人に朗報があります。ぶんたんとレッドグレープフルーツを掛け合わせて、相互作用が出ないようにした品種が開発されており、2018年以降に市販される予定です。
LDLコレステロールが累積すると早い段階で きぼう通信 LDLコレステロールの最近について LDLコレステロールが累積すると早い段階で 様々な病気になりやすくなります! ・LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」とも言われ、動脈硬化を促進するものです。 普段から食事・運動療法、または薬物療法が大事と言われています。 では、数値が高くなってから気を付けないといけないのでしょうか? ・下の図は、家族性高コレステロール血症の人がいる、いないでLDLコレステロールがどのくらい累積すると、何歳で冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症など)になりやすいか見たものです。 累積の例:LDLコレステロール1年の平均値(①)×年数(②)になります。 100(①)×60(②)=6000 ※6000超えると冠動脈疾患に罹患しやすくなる。 家族性高コレステロール血症の人(①、②の黄色グラフ)とそうでない人(③のグラフ)を見ると6000を超える年齢にかなりの差があります。しかし、家族性高コレステロール血症でなくてもLDLコレステロールが高値が続いて累積すると早い段階で冠動脈疾患になりやすいといえます。さらに冠動脈疾患だけでなく、動脈硬化を引き起こしやすい事から脳梗塞などの病気もなりやすくなります。 ご自身に合った食事療法、運動療法について一緒に 考えていきましょう!!! 当院では栄養指導を個別で行っています。 ご希望の方は遠慮なくお声かけ下さい!!!
一般診療・アンチエイジング・インフルエンザの予約がインターネットで出来るようになりました。 きぼう通信 ホームページリニューアル&インターネット予約開始しました! この度当院のホームページを新しくいたしました。「はやせ希望クリニック」で検索していただけると当院のホームページへアクセスできます。ぜひご覧下さい。 一般診療・アンチエイジング・インフルエンザの予約がインターネットで出来るようになりました。 当院ホームページのWEB予約から行うことが出来ますので、ご利用下さい。 体操のお知らせ 曜日:月・水・金 (クリニック休診日はお休みです) 時間:12:30~13:00 場所:2階リハビリ室 お知らせ 木曜日午後の特別診療は10月 19日を持ちまして終了致しました。 インフルエンザの予約も開始して います、よろしくお願いします。 20周年迎えました。 これからも頑張ります! はやせ希望クリニック ●クリニック案内 http://hayase-kibou.jp/ 循環器科・呼吸器科・胃腸科・内科・小児科 リハビリテーション科・整形外科・外科 診療目科 診療時間 月 火 水 木 金 土 日 9:00〜 12:00 ○ / 16:30〜 19:00 ・近鉄「かすもり駅」 徒歩約5分 ・市バス「松葉」 徒歩約3分 ・市バス「小本駅」 徒歩約5分 *駐車場14台あり ★予約でご来院の患者様は、予約時間10分前に なりましたら中待合室にお入りください。 【休診】木曜、土曜午後・日曜・祝日 〒454-0818 愛知県名古屋市中川区松葉町4-60 TEL:052-355-3533 FAX:052-355-3536
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