混信回避行動 Df = f相手 – f自己 Df > 0 ? or Df < 0 ? 発電周波数 それが混信回避行動です。

Slides:



Advertisements
Similar presentations
Senderreceiver signals 符号化とは? A! B! C!. Encoded signals 符号化とは? 情報源 受容者 符号化された信号 coding rule.
Advertisements

m=0 状態の原子干渉計による パリティ依存位相の測定 p or 0 ? 東理大理工 盛永篤郎、高橋篤史、今井弘光
前時の確認 身のまわりで電波が使われているものは?
計算理工学基礎 「ハイパフォーマンスコンピューティングの基礎」
第五章 ディジタル変復調の基礎 5・1 ディジタル振幅変調・ASK 5・2 ディジタル周波数変調・FSK 5・3 ディジタル位相変調・PSK
復習.
休眠(diapause) 内分泌機構による自律的な発育休止状態。 有効積算温度法則は当てはまらない。 正木 進三
慶應義塾大学商学部 吉川肇子(きっかわとしこ)
手掌部へのテクスチャ感提示における質感向上手法
音楽による影響と 事象関連電位との関連 大正大学 人間学部人間科学科3年  宮内 悠.
情253 「ディジタルシステム設計 」 (2)modem2
発声のしくみ -声道の共鳴と音源の生成-.
超磁歪アクチュエータを用いた キャビテーション発生機構における 機械的特性の解析
徳島大学工学部知能情報工学科 A1 グループ 学部4年 森陽司
(+3)×(+3)= (+3)×(+2)= (+3)×(+1)= (+3)× 0 = (+3)×(-1)= (+3)×(-2)=
担当 : 山口 匡 伊藤 祐吾 (TA) 宮内 裕輔 (TA)
(Cognitive Brain Science) ニューロエソロジー・神経行動学 (Neuroethology) 計算論的神経科学
生命科学基礎C 第5回 早い神経伝達と遅い神経伝達 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
生命科学基礎C 第3回 神経による筋収縮の指令 -ニューロン 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.

生命科学基礎C 第4回 神経による筋収縮の指令 -伝達 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
光の干渉.
電子回路Ⅰ 第11回(2009/1/19) 電力増幅.
2.伝送線路の基礎 2.1 分布定数線路 2.1.1 伝送線路と分布定数線路 集中定数回路:fが低い場合に適用
計測工学 復習.
Lorenz modelにおける 挙動とそのカオス性
大阪大学 大学院工学研究科 極限光通信工学領域 井上研究室 欅田 直也・橘 遼太郎・隅田 拓也・高 祥史
計測工学 ブリッジ・フィルタ・ノイズ・AD変換
第7回 フィルタとは.
メカトロニクス 12/8 OPアンプ回路 メカトロニクス 12/8.
Electroreception Seeing Hearing Tasting Smelling Touch.
画像情報特論 (5) - ディジタル圧縮 (2) 音声・オーディオ圧縮 電子情報通信学科 甲藤二郎
電波の伝わり方
横磁化成分と歳差運動 M0 横磁化Mxy 回転座標系 90°RFパルスにより、縦磁化成分Moはxy平面に倒れる(横磁化生成)
28 PICマイコンを用いた能動騒音制御系の制御性能
米山研究室紹介 -システム制御工学研究室-
5. 音声からの特徴抽出 5.1 特徴抽出の手順 5.2 音声信号のディジタル化 5.3 人の聴覚をまねて -スペクトル分析 5.4 もうひと工夫 -ケプストラム分析 5.5 雑音の除去.
デザイン情報学科 メディア情報設計 河原英紀
 1オーム系 Z0 = 1Ω (1)  オームの法則 (V:電圧,I:電流,R:抵抗orインピーダンス) V = IR (2)   1オーム系では,
音高による音色変化に着目した音源同定に関する研究
荏原病院放射線科・総合脳卒中センター 井田正博
音響伝達特性を用いた単一マイクロホンによる話者の頭部方向の推定
ディジタル信号処理 Digital Signal Processing
ディジタルフィルタの設計.
独立成分分析 (ICA:Independent Component Analysis )
高次システムのボード線図 周波数応答によるシステムの同定
低インピーダンス伝送線路を用いたミリ波帯VCOの低雑音化の検討
音・音楽の設計と表現Ⅱ キーワード : サンプリング(標本化)、周波数、量子化 音は空気を伝わる波 → 音をデジタル(0と1の数値)にする。
Simulink で NXT を 動かしてみよう Simulink で NXT を動かす 微分値算出とフィルタ処理 ノーマルモード
SWI 強度画像、位相画像、SWI 強度画像 位相画像 S WI.
生命科学基礎C 第6回 シナプス伝達の修飾 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
アナログ と ディジタル アナログ,ディジタル: 情報処理の過程: 記録/伝送 と 処理 において, 媒体(メディア)の持つ物理量 と
電子回路Ⅰ 第10回(2008/1/7) 電力増幅.
かけ算 九九.
Fourier 変換 Mellin変換 演習課題
電子回路Ⅰ 第8回(2007/12/03) 差動増幅器 負帰還増幅器.
技術 3年 計測・制御の基本 本時のねらい 「コンピュータ制御の機器が目的の仕事をするためには、状況を知る機能、判断する機能、仕事をする機能が必要であることを理解する。」 「人の行動と対応させながら、それぞれの機能を説明できる。」 「身の回りにある制御・計測システムの例を挙げ、働きの3つの部分について考えることができる。」
電子回路Ⅰ 第9回(2008/12/15) 差動増幅器 負帰還増幅器.
抗力への振動付加による 高剛性とすべり感提示
本時の目標 正の数・負の数の乗法と除法の計算のしかたを理解し、乗法と除法の計算ができるようにする。
どのような特徴を見ているのか ― 計算の目的
構造物の常時微動計測 ~難波田城公園~ 基盤構造工学研究室 小田 優介 川満 大輔.
個体と多様性の 生物学 第11回 外界の刺激の受容 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
第2回 標本化と量子化.
・神経とは ・神経細胞の発生 ・神経細胞の構造 ・膜電位生成 ・伝導のしくみ
ディジタル信号処理 Digital Signal Processing
時間が進んでも,違う場所で引数の同じ場所がある。 一般の波動はいろいろな周波数wを持つ単振動の重ね合わせ!
電子物性第1 第10回 ー格子振動と熱ー 電子物性第1スライド10-1 目次 2 はじめに 3 格子の変位 4 原子間の復元力 5 振動の波
アナログ と ディジタル アナログ,ディジタル: 情報処理の過程: 記録/伝送 と 処理 において, 媒体(メディア)の持つ物理量 と
Fourier 変換 Mellin変換 演習課題
Presentation transcript:

混信回避行動 Df = f相手 – f自己 Df > 0 ? or Df < 0 ? 発電周波数 それが混信回避行動です。 この行動のアルゴリズムが良くわかり、神経機構もまれなまでによく理解されている、 とここで述べる。 Df = f相手 – f自己 Df > 0 ? or Df < 0 ?

F F i i s s h h f f s s o o w w n n d d i i s s h h c c a a r r g g 人工刺激の周波数(周波数クランプ) 魚の発電周波数 + 2 H z + 2 H z 周波数 F F i i s s h h f f s s o o w w n n d d i i s s h h c c a a r r g g e e f f r r e e q q u u e e n n c c y y - 2 H z - 2 H z 2 H z F i s h f s o w n d i s h c a r g e f r e q u e n c y 時間 5 s e c Kawasaki (1993)

X 混信回避行動は自己と相手の混合信号 によって起こる 402Hz 人工的代替信号 エフェレンスコピー? 404Hz 400Hz 相手の電気器官 人工的代替信号 エフェレンスコピー? シナプスを遮断 X 電気受容器 感覚中枢 ペースメーカー 電気器官 混信回避行動を記録 まず、ペースメーカーが電気器官をドライブすることを説明 Kawasaki (1993)

Kawasaki (1993)

頭部の信号 胴部の信号

Df(周波数差)の符号を、感覚刺激の中にある、 振幅と位相差の時間パタンから抽出する 計算の内容(1) Df(周波数差)の符号を、感覚刺激の中にある、 振幅と位相差の時間パタンから抽出する

Orientation ambiguity

混信回避行動は、相手がどのような位置関係にあっても常に正しい方向へ起こる

Kawasaki (1993)

相手の位置関係が換わると、位相差の符号が逆転する 絶対位相 位相差

振幅 位相差 逆相

振幅 位相 振幅 位相 位相差 周波数増加 周波数減少 ぺースメーカー

絶対位相 位相差

computer 頭部の信号 胴部の信号

振幅 絶対位相 位相差 混信回避行動 (Hz/min) Kawasaki (1993)

位相差計算のあいまいさを、振幅との積の空間加重によって回避する 計算の内容(2) 位相差計算のあいまいさを、振幅との積の空間加重によって回避する

知覚の神経メカニズムの理解 (計算論的神経科学) どのような特徴を見ているのか ― 計算の目的 David Marr (1982) “Vision” どのような特徴を見ているのか ― 計算の目的 どのような計算によって特徴を捉えるのか ― 計算の内容 どのようなメカニズムでその計算を行うのか  ― 計算のメカニズム

どのような特徴を見ているのか ― 計算の目的 相手魚と自己の周波数の差の符合を知る どのような計算によって特徴を捉えるのか ― 計算の内容 振幅と位相差の時間関係 計算結果の空間加重