加齢にともない、もの忘れが目立ってくるというのは多くの高齢者が感じることです。では加齢によるもの忘れとアルツハイマー型認知症によるもの忘れとはどう違うのでしょうか。 加齢によるもの忘れは、「お昼ごはんに何を食べたか思い出せない」など出来事の一部を忘れます。しかしアルツハイマー型認知症の場合には「お昼ごはんを食べたこと自体」、つまり出来事の全体を忘れてしまいます。

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加齢にともない、もの忘れが目立ってくるというのは多くの高齢者が感じることです。では加齢によるもの忘れとアルツハイマー型認知症によるもの忘れとはどう違うのでしょうか。 加齢によるもの忘れは、「お昼ごはんに何を食べたか思い出せない」など出来事の一部を忘れます。しかしアルツハイマー型認知症の場合には「お昼ごはんを食べたこと自体」、つまり出来事の全体を忘れてしまいます。

山田正仁CLINICIAN,NO548pp58改変 中核症状 判断力低下: あるのに買ってくるから同じものがいくつも冷蔵庫に入っている 娘の顔が朝はわかっても夕方にはわからなくなって知らない人が来ている BPSD: 幻覚:猫がのぞいている、 食行動異常:カーペットをたべて便秘になる 徘徊:はだしで出かけて迷子になる。家に帰れなくなる 脳梗塞認知症やMIXにも共通 幻覚には最近、AChE-I やヨクカンサンが効くと言われている。 中核症状より周辺症状が先に出ることもある。 中核症状の物忘れでは困らないので受診まで行きつかない。 MMSE15以上ならアリセプト。レミニール処方 MMSE15以下ならメマリー、抗精神病薬、セロクエル。リスパダールを1/2,1/3量 あるいは抑肝散、 不眠ならメラトニン受容体アゴニスト ラメルテオン(ロゼレム)高齢者の日内リズムを補正する目的

アルツハイマー型認知症はいつの間にか発症し、年単位の時間をかけて徐々に記憶力、理解力、判断力が低下し日常生活に支障をきたしてきます。 病気の進行とともに時間や場所、人物などの認識に混乱が加わり、人によっては妄想や徘徊などの周辺症状がみられます。症状はゆっくり進行し、3~4年から10数年と経過には個人差があります。

アリセプトD錠(口の中で崩れるタイプの錠剤)やアリセプト錠の場合、3mg(黄色の錠剤)から開始し、1~2週間後に5mg(白色の錠剤)になります。その後、症状が高度に進行した場合には10mg(ピンク色の錠剤)になります。また、お薬の種類は、他に細粒、ゼリー剤もあります。

AC388P#15

止めると治療しないよりもひどくなるのかと心配する方がいる。 Q)どの位の期間なら休薬しても治療効果に影響を及ぼしませんか 軽度・中等度ADでは国内外の臨床試験で3週間まではプラセボまでは低下しないが、6週間でプラセボまで落ちて、その後、再開してもプラセボと変わらなかったとのデータがある。

止めると治療しないよりもひどくなるのかと心配する方がいる。 Q)どの位の期間なら休薬しても治療効果に影響を及ぼしませんか 軽度・中等度ADでは国内外の臨床試験で3週間まではプラセボまでは低下しないが、6週間でプラセボまで落ちて、その後、再開してもプラセボと変わらなかったとのデータがある。 12

認知症を予防する 認知症の予防として、次のような事があります。  ・食生活の改善 (塩分や動物性脂肪の摂取に注意!)  ・適度な運動  (体力維持のためにも必要!)  ・お酒、タバコ (お酒は適量!タバコはやめる!)  ・適度な刺激  (ストレスはダメ!)  ・事故に注意  (頭の強打など注意!) 水分を十分に シリアルオイーブオイルとして不飽和脂肪酸を多く摂取する ApoE εイプシロン4が悪い遺伝子 食生活の改善 サラサラ血液と強い血管にする。これがポイントです。 認知症の原因の大きな割合を占める脳血管性障害。これは血液と血管の状態が重要です。 バランスの取れた食事が、認知症や老化を防止します。 血液は、全ての細胞に栄養と酸素を運び、老廃物を回収する役目を負っています。 この栄養と酸素の供給が不足すると、細胞の働きが弱くなりやがて死滅していまします。 脳内の細胞の死滅が、認知症となって現れてきます。 ドロドロ血液やベトベト血液では、血管が詰まりやすく、血管が詰まってしまう事が心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。 動物性脂肪の取りすぎに注意して、コレステロールや中性脂肪をコントロールしましょう。 血管も老化しています。弾力性が減少し、硬くなってきています。 弾力性が乏しくなった血管に、強い圧力がかかると血管が破裂する場合があります。だから、高齢者の方は高血圧に特に注意する必要があります。 高血圧の原因の1つとして、塩分の取りすぎが考えられます。 血管内の塩分濃度が上がると、外から水分を吸収し濃度を下げる機能が働きます。このため、血管内部の圧力があがるのです。 また、気温や気圧の変化が血圧や血管に影響をおよぼします。十分に注意しましょう。 高血圧を防ぐためにも、塩分は控えめにしましょう。 適度な運動 適度な運動は、脂肪の燃焼につながり、筋力の維持や増強につながります。 散歩などは、心身のリフレッシュがはかれ、見たり聞いたりして外部からの刺激も受けます。積極的に行いましょう。 ただし、運動のし過ぎは禁物です。疲れすぎたり、動悸や息切れが激しくなったり逆効果になる場合もあるので無理はしないようにしましょう。 個人差もありますが、30分~1時間程度が適量と言われています。 丈夫な身体が抵抗力も作ります。でも、やりすぎは禁物。 お酒、タバコ お酒は、全く飲まない人よりも適量を飲む方の方が、健康で長生きできる統計もでています。 適量のお酒は、血行をよくしたり、気分を高揚させたり、身体に良い働きがあります。 しかし、飲み過ぎると逆効果です。高齢者の場合、寂しさや時間を持て余すあまりアルコールを求め、中毒になる場合もあります。 アルコール中毒が原因で認知症を発症する事もあります。 お酒の適量は、1日に日本酒で1合、ビールで大瓶1本と言われています。 タバコは、論外です。百害あって一利無し。やめましょう。 適度なお酒は身体に良いが、飲み過ぎは禁物。 適度な刺激 人との会話や好奇心は、脳細胞に刺激を与えます。また、指先を使う事も脳に刺激を与えると言われています。 外に出て、人と会話して、興味ある事をどしどし行いましょう。 耳が遠いや目が悪いなどとして、会話を避けたり、家に引きこもりがちになったりします。 補聴器などの道具や介助などで、できるだけ障害を取り除き脳細胞に刺激を与えましょう。 しかし、急激な環境の変化や心配事などのストレスは禁物です。ストレスから身を守るため、身体の各器官はその防衛本能により過剰な分泌や萎縮を起こさせます。 身を守ろうとして行った過剰な分泌や萎縮が、かえって悪影響を及ぼす事があります。 適度な刺激は必要です。ストレスは貯めないようにしましょう。 事故に注意 事故により、頭を強打したり脳を傷つけいたりすると認知症が発症する場合があります。 また、骨折から寝たきりになる場合も多くあります。 段差を改善したり、浴槽を改善したりして、転倒・骨折の事故を防止しましょう。 高齢者の主な生活場所である家の中は危険がいっぱいです。もう一度、見直してできる範囲で改善しましょう。 数センチの段差で転倒する事もあります。事故を未然に防ぎましょう。 以上の事は、認知症の予防に限らず健康な身体を維持する上でも必要な事です。 また、食生活は良くても運動を行っていなかったり、外で積極的に活動してても食生活が偏ったりすると障害がでたりします。 それぞれの相乗効果がはたらいて、健康な老後が送れます。 心身供に健康な生活を心がけましょう。

アルツハイマー型認知症の方は、混乱しやすく不安になることがしばしばあります。また、あせりや反発から気持ちが安定せずに失敗をくり返すことも少なくありません。 ご本人と介護者のあいだで良い関係を築き、お互いに安心して生活できるよう心がけましょう。