1. 低血糖とは? 2. 低血糖の症状 3. がまんは禁物。すぐにブドウ糖や、 炭水化物を口にする 4. 低血糖を減らすコツやアイデア 5.

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今 日 の ポ イ ン ト今 日 の ポ イ ン ト 糖尿病人口は予備群を含めると 2,050 万人1.1. 糖尿病は血糖値が高くなる病気 ただし自覚症状がほとんどありません 2.2. 血糖値が高い状態を「高血糖」といいます3.3. インスリンの作用が弱くなったために高血糖に なったのですが、高血糖は必ず改善できます.
10-2 今 日 の ポ イ ン ト今 日 の ポ イ ン ト 天気が悪い日には、どんな運動をしたらよいです か? 1.1. 入浴は血糖にどんな影響を及ぼしますか? 2.2. トイレの回数が多くて熟睡できないのですが・・・ 3.3. 「タバコがいけない」と言われるのはなぜですか? 4.4. 「アルコールは良くない」と言われるのはなぜです.
34-2 今 日 の ポ イ ン ト今 日 の ポ イ ン ト 現代社会とストレスと糖尿 病 1.1. ストレスによる 血糖コントロールへの影響 2.2. QOL障害によるストレ ス 3.3. 糖尿病とうつ 4.4. ひとことアドバイス 5.5.
11-2 知っておくと役立つ、 糖尿病治療の関連用語 一次予防、二次予防、三次予 防 1.1. インスリン依存状態 インスリン非依存状態 2.2. インスリン分泌 3.3. 境界型 4.4. グルカゴン 5.5. ケトアシドーシス、ケトン体 6.6. 膵島、ランゲルハンス島 7.7. 糖代謝 8.8.
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1. 低血糖とは? 2. 低血糖の症状 3. がまんは禁物。すぐにブドウ糖や、 炭水化物を口にする 4. 低血糖を減らすコツやアイデア 5.
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1. 低血糖とは? 2. 低血糖の症状 3. がまんは禁物。すぐにブドウ糖や、 炭水化物を口にする 4. 低血糖を減らすコツやアイデア 5. 今 日 の ポ イ ン ト 低血糖とは? 1. 低血糖の症状 2. がまんは禁物。すぐにブドウ糖や、 炭水化物を口にする 3. 低血糖を減らすコツやアイデア 4. いくつかの約束事と注意事項 5. 20-2

1. 低血糖とは? なぜ低血糖になるのか 「高血糖」を改善 「低血糖」になってしまう 糖尿病は「高血糖」 になる病気 することが、糖尿病の治療 だけれども・・・ 血糖値を下げる薬の作用が強くて 必要量以上のインスリンが血液中に供給されると・・・ 「低血糖」になってしまう ★注意が必要な方★ ●インスリン療法をしている患者さん ●インスリンの分泌を増やす飲み薬を服用している患者さん 20-3

2. 低血糖の症状 自律神経症状 中枢神経症状 その他の症状 症状は人それぞれ異なるが、同じ人には同じ症状が現れやすい 強い空腹感、冷や汗、動悸、手足の震え、 視野が霞む、 物が二重に見える、 吐き気、体が熱く感じる など 疲労感、脱力感、めまい、 体に力が入らない、千鳥足、 手足を動かせない、眠気、 昏睡 など その他の症状 頭痛、不機嫌になる(子どもの場合) など 症状は人それぞれ異なるが、同じ人には同じ症状が現れやすい 低血糖と低血糖症状は、イコールではない 血糖コントロールが良くない人は、血糖値正常でも、または、いくらか高くても、 低血糖症状が現れることがある 20-4

3. がまんは禁物。すぐにブドウ糖を口にする 患者さん自身で対処できるとき 1.血糖値を測り、低血糖であることを確認する 2.ブドウ糖などを口にして、しばらく安静にする 3.症状が回復したら、血糖値を測る なかなか症状が回復しない または 血糖値が低いままのときは もう一度、ブドウ糖などを口にする 4.その日は、低血糖の再発に注意する 20-5

3. がまんは禁物。すぐにブドウ糖を口にする 周囲の人の手助けが必要なとき 1.意識障害に陥っている患者さん に声をかける 1.意識障害に陥っている患者さん に声をかける 2.(可能であれば)血糖値を測り 低血糖を確認する 3.ブドウ糖を口にさせる 意識がない場合は・・・ グルカゴン注射をする または、ブドウ糖を水に溶かして飲ませる 4.回復したら、早めに食事をとってもらう 回復しない場合は・・・ 救急車を呼ぶ 20-6

4. 低血糖を減らすコツやアイデア 低血糖の原因を見つける 規則正しい生活を心掛ける 適宜に補食を摂る 糖尿病に詳しくなる ポイント1 低血糖には必ず原因があります 同じ原因による低血糖を減らしましょう 規則正しい生活を心掛ける ポイント2 生活リズムが乱れると 血糖値も変動しやすくなります 適宜に補食を摂る ポイント3 強い運動をする前には、おやつなどを口にしましょう 糖尿病に詳しくなる ポイント4 体の中での「糖」と「インスリン」の流れをイメージしてみましょう 20-7

5. いくつかの約束事と注意事項 いつも、ブドウ糖を身に付けておく 外出時には、糖尿病患者と わかるものを身に付ける 「ブドウ糖を肌身離さず」というイメージ 外出時には、糖尿病患者と わかるものを身に付ける 氏名、自宅や通院先医療機関の名前、電話番号、 主治医の名前、使用中の薬の名前なども書いておく α-グルコシダーゼ阻害薬を服用している方へ 砂糖では回復が遅くなるので、ブドウ糖を飲む 自動車の運転など、危険な作業時の注意 いつもよりもこまめに血糖測定をして、先手先手に対応 無自覚性低血糖 コントロールが良好で血糖の低い人で起こりやすい 神経障害のある人も注意 アルコール性低血糖 20-8 昏睡に陥ることもある、危険な低血糖(二日酔いの日も注意)

今日のまとめ 1. 2. 3. 4. 5. 低血糖とは? なぜ低血糖になるのか 注意が必要なのは、こんな人 低血糖の症状 自律神経症状と中枢神経症状 3. がまんは禁物。すぐにブドウ糖や炭水化物を口にする 患者さん自身で対処できるとき 周囲の人の手助けが必要なとき 4. 低血糖を減らすコツやアイデア 低血糖の原因を見つける・・・など 5. いくつかの約束事と注意事項 いつもブドウ糖を身につけておく・・・など 20-9

正解 クイズで確認!! 今日のまとめ 低血糖が起こりやすくなる原因として 間違っているものはどれ? ア. お酒を飲み過ぎた クイズで確認!! 今日のまとめ 第1問 低血糖が起こりやすくなる原因として 間違っているものはどれ? ア. お酒を飲み過ぎた イ. 運動療法をサボった ウ. 運動療法をがんばり過ぎた エ. 食事の間隔が延びた オ. 食事(炭水化物)の量が少なかった 正解 20-10

正解 クイズで確認!! 今日のまとめ 一般的な低血糖症状の現れ方の説明として 正しいのはどれ? クイズで確認!! 今日のまとめ 第2問 一般的な低血糖症状の現れ方の説明として 正しいのはどれ? ア. 初めに中枢神経症状が現れ 続いて自律神経症状が現れる イ. 初めに自律神経症状が現れ 続いて中枢神経症状が現れる 正解 20-11

正解 クイズで確認!! 今日のまとめ 低血糖から回復するのに より適している食べ物はどれ? ア. チョコレートか飴 イ. 砂糖 クイズで確認!! 今日のまとめ 第3問 低血糖から回復するのに より適している食べ物はどれ? ア. チョコレートか飴 イ. 砂糖 ウ. ブドウ糖 エ. ごはん、パン オ. そば、うどん 正解 20-12

正解 クイズで確認!! 今日のまとめ 初めての低血糖を経験。さて、回復したあと その後の糖尿病治療はどうする? ア. 糖尿病の治療は中止する クイズで確認!! 今日のまとめ 第4問 初めての低血糖を経験。さて、回復したあと その後の糖尿病治療はどうする? ア. 糖尿病の治療は中止する イ. 低血糖になった原因を探して、同じ原因による低血糖の再発を防ぐようにする 正解 20-13

正解 正解 クイズで確認!! 今日のまとめ 外出時に忘れてはいけない物は? ア. ブドウ糖 クイズで確認!! 今日のまとめ 第5問 外出時に忘れてはいけない物は? 正解 ア. ブドウ糖 イ. 名前や連絡先、通院している病院名などを書いたカード 正解 20-14