鉄筋コンクリート構造の材料(1) ・図解「建築の構造と構法」     91~93ページ ・必携「建築資料」   材料:78~79ページ.

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鉄筋コンクリート構造、:2011版 旧:鉄筋コンクリート(1)
第2章 機械の強度と材料 機械の必要条件 ★壊れない ★安全である ★正しく機能する そのためには・・・ ★適切な材料を使う
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アルカリ骨材反応 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
問題13(耐久性)    コンクリートに劣化現象に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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鉄筋コンクリート構造の材料(1) ・図解「建築の構造と構法」     91~93ページ ・必携「建築資料」   材料:78~79ページ.
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コンクリートの応力-ひずみ関係のモデル化
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高流動コンクリート(補足) コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
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問題13(配合)  下表に示す示方配合に基づいてコンクリートを練り混ぜた結果、空気量が4.0%となった。実際に練り上がったコンクリートの配合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 ただし、セメントの密度は3.16kg/m3、細骨材の表乾密度は2.62kg/m3、粗骨材の表乾密度は2.67kg/m3とする。
3.建築材料の密度 密度の支配因子 原子量 原子の配列状態 一般的に原子量(原子番号)が大きいほど、密度は大きい
私たちの暮らしを支えるコンクリート 強いコンクリート構造物を作るためには?
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塩害 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
問題13(フレッシュコンクリート)  フレッシュコンクリートに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
混和材料について コンクリート工学研究室 岩城一郎.
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鉄筋コンクリート構造の材料(1) ・図解「建築の構造と構法」     91~93ページ ・必携「建築資料」   材料:78~79ページ

コンクリートの構成と用語 水セメント比 ←質量比 ≒ (18%×1) kg/(10%×3.0) kg コンクリートの構成と用語  水セメント比 ←質量比 ≒ (18%×1) kg/(10%×3.0) kg ≒ 0.60 = 60%  セメントの比重:3.0

セメントの水和反応式 セメントは水と化学反応して凝結する性質 (水硬性)をもつ (珪酸カルシウム)   (水硬性)をもつ (珪酸カルシウム) 例: 2(3CaO SiO2) + 6H2O    アルカリ性   → 3CaO 2SiO2 3H2O + 3Ca(OH)2 セメントペースト:セメント+水 モルタル:セメント+水+砂(細骨材) コンクリート:  セメント+水+砂+砂利(粗骨材) +混和剤

セメントの種類と特徴

セメントの種類と特徴

高炉セメントとフライアッシュ 高炉セメント ← ゆっくりと硬化する : 高炉スラグ微粉末を混入したセメント 高炉スラグ 高炉セメント  ← ゆっくりと硬化する   : 高炉スラグ微粉末を混入したセメント 高炉スラグ   : 高炉から銑鉄を溶融状態で取り出す際の、     比重が小さなもの。石灰石が主成分。 フライアッシュ   : 石炭火力発電所で微粉炭を燃焼した際に    発生する石炭灰。水和熱や収縮率が小さい

普通ポルトランドセメントの製造 原料の調合 完成品 1000kg 当り 石灰石(1095kg), ケイ石(76kg)←鉱山から採掘 原料の粉砕工程:微粉砕して均一に混合 焼成工程:ロータリーキルンで 1400-1500℃ に  半溶解状態まで焼成 → クリンカー 仕上げ工程:クリンカーに石膏(35kg)を入れて微粉砕して均一に混合

細骨材と粗骨材 aggregate sand

粗骨材の最大寸法 鉄筋の間隙が小さくなると, コンクリートを充填しにくくなるので 粗骨材の最大寸法を小さくする

コンクリートの水・混和材料

混和剤の種類と特徴

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コンクリートの使用材料 砂利(砕石) 砂

コンクリートの調合表の例 細骨材の容積 細骨材率= ×100(%) 細骨材と粗骨材の容積

コンクリートの調合表の例 275(ℓ) 細骨材率= ×100(%) = 41.8 (%) 275(ℓ)+ 385(ℓ)

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コンクリートの関連用語 水セメント比は大きいほど強度が小さい

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アルカリ骨材反応の抑制対策

コンクリートの応力ー歪み関係 P(N) 設計基準強度:Fc σ= P/A 断面積 長期許容圧縮応力度:fc A(m㎡) 沈下量 ⊿L(mm) Fc/3 fc ε= ⊿L/L

コンクリート試験体の破壊形状

コンクリートの強度関係用語