資料2-2 第25回大阪府人権施策推進審議会資料 人権問題に関する府民意識調査2010 2012年2月6日 神原 文子 (神戸学院大学教員)

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資料2-2 第25回大阪府人権施策推進審議会資料 人権問題に関する府民意識調査2010 2012年2月6日 神原 文子 (神戸学院大学教員)

1 実査概要 調査対象:大阪府内に居住している満20歳以上の男女個人 対象数:2000人 調査期間:2010年11月1日~11月22日 1 実査概要 調査対象:大阪府内に居住している満20歳以上の男女個人 対象数:2000人 調査期間:2010年11月1日~11月22日 調査方法:郵送調査法 有効回答者数:903票(45.2%)

2 基本的なデータから 図2-1 回答者の基本的属性

図2-2

図2-3

図2-4 図2-4

図2-5

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図2-7

図2-8

図2-9

図2-10

図2-11

図2-12

図2-13

差別の社会化 「差別の社会化」とは、個々人が、生まれた後に身近な人々から差別を教えられ学習  する過程 図2-14ー1 図2-14-2

3 明らかにすべき課題はなにか 〈視点1〉過去の人権問題についての学習経験が現在の人権意識にどのような影響を与えているか 3 明らかにすべき課題はなにか 〈視点1〉過去の人権問題についての学習経験が現在の人権意識にどのような影響を与えているか 〈視点2〉同和地区に対する差別意識(負のイメージ)が形成される要因は何か 〈視点3〉同和問題に関する人権意識と他の人権課題や差別に対する意識との間に差異はあるか 〈視点4〉同和問題に関する差別意識がなくならない理由と同和問題を解決するために効果的な方策との関係性 〈視点5〉人権問題に対する意識と実際の行動パターンとの関係性 〈視点6〉結婚における問題意識と他の差別事象との関係性 〈視点7〉住宅を選ぶ際に同和地区の物件を避ける意識を   有する者と同和問題に関する差別がなくならない理由   との関係性

(1)人権意識や差別意識を測る尺度作り 表3-1 問1 いろいろな人権問題に関する考え方の因子分析結果 いろいろな人権問題に関する考え方 表3-1 問1 いろいろな人権問題に関する考え方の因子分析結果 いろいろな人権問題に関する考え方 第1因子 第2因子 第3因子 3外国人であることを理由に、マンションなど住宅の入居を拒否すること 0.770 0.046 0.164 4障がい者であることを理由に、マンションなど住宅の入居を拒否すること 0.698 -0.027 0.207 1ホテルや旅館がハンセン病回復者などの宿泊を断ること 0.568 0.019 0.179 2結婚する際に、興信所や探偵業者などを使って相手の身元調査を行うこと 0.530 0.168 0.072 7景気の悪化などを理由に、まず外国人労働者から解雇すること 0.455 0.123 0.249 12教師が子どもの指導のために、ときには体罰を加えることも必要だと考えること 0.051 0.874 0.172 11保護者が子どものしつけのために、ときには体罰を加えることも必要だと考えること 0.110 0.772 0.065 6犯罪被害者やその家族の氏名や住所を、本人の了解なしに報道すること 0.149 0.066 0.545 10親の世話や介護は、女性の役割だと考えること 0.188 0.101 0.433 寄与率 21.8 15.8 7.6 累積寄与率 37.6 45.2 クロンバックの信頼性係数α 0.762 0.817 0.417 因子解釈 排除問題 体罰問題 人権軽視 因子抽出法: 主因子法 回転法: Kaiser の正規化を伴うバリマックス法

表3-2 問2 人権観・差別観に関する因子分析結果 表3-2 問2 人権観・差別観に関する因子分析結果 差別についての考え方 第1因子 第2因子 第3因子 (3)あらゆる差別をなくすために、行政は努力する必要がある* 0.602 0.021 0.256 (5)差別を受けてきた人に対しては、格差をなくすために行政の支援が必要だ* 0.584 0.090 0.083 (11)差別問題に無関心な人にも、差別問題についてきちんと理解してもらうことが必要である* 0.565 0.132 -0.012 (9)差別される人の話をきちんと聴く必要がある* 0.498 0.053 (7)差別は法律で禁止する必要がある* 0.458 0.027 0.230 (12)差別の原因には、差別される人の側に問題があることも多い 0.100 0.714 0.187 (4)差別されている人は、まず、自分たちが世の中に受け入れられるよう努力することが必要だ -0.035 0.657 0.059 (10)差別だという訴えを、いちいち取り上げていたらきりがない 0.324 0.461 0.250 (6)差別に対して抗議や反対をすることによって、より問題が解決しにくくなることが多い 0.134 0.362 0.089 (2)差別は世の中に必要なこともある 0.118 0.262 0.542 (1)差別は、人間として恥ずべき行為の一つだ* 0.349 0.045 0.460 (8)どのような手段を講じても、差別を完全になくすことは無理だ 0.038 0.445 寄与率 14.6 11.8 7.8 累積寄与率 26.4 34.2 クロンバックの信頼性係数 0.650 0.653 0.512 因子解釈 人権推進 被差別 差別容認 支持意識 責任否定 否定意識 因子抽出法: 主因子法 回転法: Kaiser の正規化を伴うバリマックス法 注:「*」を付している項目は、選択肢のコードを逆にし、人権意識が高くなるほど大きな値をとるように変換している。   すなわち、「そう思う」5,「どちらかといえばそう思う」4,「わからない」3,「どちらかといえばそう思わない」2,   「そう思わない」1である。

表3-3 問3 結婚相手を考える際に気になることについての因子分析結果

表3-4 問4 住宅を選ぶ際の条件の因子分析結果 住宅を選ぶ際の条件 第1因子 問4.2小学校区が同和地区と同じ区域になる 0.769 表3-4 問4 住宅を選ぶ際の条件の因子分析結果 住宅を選ぶ際の条件 第1因子 問4.2小学校区が同和地区と同じ区域になる 0.769 問4.1同和地区の地域内である 0.757 問4.3近隣に低所得者など、生活が困難な人が多く住んでいる 0.706 問4.4近隣に外国籍の住民が多く住んでいる 問4.5近くに精神科病院や障がい者施設がある 0.618 寄与率 50.9 クロンバックの信頼席係数α 0.836 因子解釈 忌避意識 因子抽出法: 主因子法

図3-1 人権意識・差別意識相互の関連図 図中の数値は、偏相関係数を示す

表3-5 結婚相手を考える際に気になること 因子分析結果 表3-5 結婚相手を考える際に気になること 因子分析結果 結婚相手の気になること 第1因子 i14同和地区出身者かどうか 0.628 i10国籍・民族 0.618 i11相手やその家族に障がい者の有無 0.586 i8家柄 0.559 i9離婚歴 0.500 i12相手やその家族の宗教 0.448 i6学歴 0.411 寄与率 29.3 クロンバックの信頼性係数α 0.733 因子解釈 結婚排除否定意識 因子抽出法: 主因子法 注:結婚相手を選ぶ際の「排除意識」の程度を測る指標として用いることができる

(2)〈視点1〉過去の人権問題についての学習経験が現在の人権意識にどのような影響を与えているか 表3-6ー1、2 分析例:人権学習の効果を測る ○何らかの人権学習を経験することは、「排除問題意識」、「被差別責任否定意識」を 高くする効果がみられる。

表3-7 「小学校での人権学習が役に立った」人の学習効果 表3-8 「同和問題学習が役に立った」人の学習効果 ○様々な学習内容、学習形式の中で、効果のある学習形式を見出すことはできない。

(3)〈視点2〉同和地区に対する差別意識(負のイメ-ジ)が形成される要因は何か 表3-9 問14 同和地区に対するイメージ 因子分析結果 同和地区に対するイメージ 第1因子 第2因子 問14.6なにか問題が起こると、集団で行動することが多い 0.714 0.086 問14.10いまでも行政から特別な扱いを受け、優遇されている 0.708 0.075 問14.8同和問題に名を借りた、いわゆる「えせ同和行為」で不当な利益を得ている人がいる 0.666 0.188 問14.3地区外の人に対して、閉鎖的な意識を持った人が多い 0.492 -0.095 問14.11地域の学校において、広く人権問題に関する教育に取り組んでいる 0.060 0.634 問14.9同和地区の人々が地域外の人々との交流に力を入れている -0.110 0.622 問14.7同和地区では、同和問題以外の人権問題にも積極的な取組みが進められている 0.227 0.563 寄与率 25.188 16.634 累積寄与率 41.822 クロンバックの信頼性係数 0.738 0.621 因子解釈 集団優遇 人権交流 イメージ 因子抽出法: 主因子法 回転法: Kaiser の正規化を伴うバリマックス法

表3-10 同和地区に対するイメージを持った理由と同和地区に対するイメージとの関連 ○身近な人々からの情報、「インターネットからの情報」は「反集団優遇イメージ」を 低め、公的な啓発は「人権交流イメージ」を高める上での影響がみられる。

表3-11 就職や結婚差別の将来についての展望と同和地区に対するイメージ 表3-11  就職や結婚差別の将来についての展望と同和地区に対するイメージ ○同和地区の人たちに対する就職差別や結婚差別を「近い将来なくすのは難しい」と 認識している人ほど「反集団優遇イメージ」は低い。 ○同和地区の人たちに対する結婚差別は、「近い将来完全になくすことができる」と 認識している人ほど「人権交流イメージ」は高い。 表3-12 「同和問題についての学習が役に立った」人の同和地区イメージ

(4)差別の社会化の影響 表3-13 「同和地区の人はこわい」「同和対策は不公平だ」というような話を聞いた受け止め方と人権意識との関連

図3-2 差別の社会化の影響と人権学習の効果 ○「差別の社会化」により「賛同」したり「容認」した人では、人権学習を経験しても、「差別の社会化」を経験したことがない人と比較して「結婚排除否定意識」や「反忌避意識」が同程度に高いとはいえない。

表3-14 同和地区・住民との関わりと人権意識、差別意識との関連 表3-14 同和地区・住民との関わりと人権意識、差別意識との関連 ○同和地区やその住民と関わりがある人ほど、「反忌避意識」、「反集団優遇イメージ」、 「人権交流イメージ」が高い傾向がみられる。

(5)自己評価と人権意識、差別意識との関連 表3-15 問9 自己評価の因子分析結果 表3-16 問10 被受容感の因子分析結果

表3-17 自己肯定感、自己充実感、被受容感と人権意識、差別意識との相関 表3-17 自己肯定感、自己充実感、被受容感と人権意識、差別意識との相関 ○「自己充実感」の高い人ほど「排除問題意識」、「反忌避意識」が低い傾向にある。 ○「自己肯定感」、「被受容感」の高い人ほど人権意識が高いとは言えない。

表3-18 暮らし向きと人権意識 ○現在の暮らし向きが良いほど「反忌避意識」が低い。 表3-18 暮らし向きと人権意識 ○現在の暮らし向きが良いほど「反忌避意識」が低い。 ○現在の暮らし向きが良くないほど「反集団優遇イメージ」が低い傾向にある。

(6)〈視点5〉人権問題に対する意識と実際の行動パターンとの関係性 表3-19 誰かが差別的な発言をした時の態度と人権意識 ○「排除問題意識」、「人権推進支持意識」、「被差別責任否定意識」、「差別容認否定意識」、「結婚排除否定意識」、 「反忌避意識」、「人権交流イメージ」が高いほど、誰かが差別的な発言をした時に積極的な態度を取る傾向にある。 ○誰かが差別的な発言をした時の態度は人権意識の高さと関連し、人権意識の高い人ほど「差別的な発言があった ことを指摘して、差別について話し合う」、「表立って指摘はしないが、差別はいけないことを何とか伝えようとする」傾向 にある。

(7)〈視点6〉結婚における問題意識と他の差別事象との関係性 表3-20 「結婚差別をなくすことができると思うかどうか」×「同和地区出身者かどうか気になる」 ○近い将来、同和地区の人々に対する結婚差別を なくすのは難しいと考えている人ほど、結婚相手を 考える際に「同和地区出身者かどうか」が気に なる傾向にある。 表3-21 差別の社会化の体験×「同和地区出身者かどうか気になる」 ○差別の社会化を経験して、「賛同」あるいは 「容認」した人ほど、結婚相手を考える際に 「同和地区出身者かどうか」が気になる傾向 にある。

4 知見の整理

図 同和問題・人権問題学習と差別の社会化”効果“ 学習効果 解決策 わからない 同和問題・ 人権問題学習 差別は今もある 学習効果 部落史 差別される 側にも責任という 意識の低減 問題解決 に消極的 被差別部落 の実態 今日も部落 差別がある 学校 予期せぬ効果 部落差別を なくすこと 難しい 差別をして はいけない 部落差別 の現状 地域 社会 排除・忌避 意識の温存 部落差別を 助長する情報 インター ネットなど 差別される人 と関わらない ほうがよい 同調 差別の 社会化 被差別部落 のマイナス イメージ 家庭 容認 図 同和問題・人権問題学習と差別の社会化”効果“

引用文献 ご清聴ありがとうございました。 明石市2011『明石市人権に関するアンケート報告書』 内田 龍史 2007「レビュー/部落問題・人権問題意識調査の動向」『部落解放研究 』(174), 75-80. 大阪府2011『人権問題に関する府民意識調査報告書(基本編)』 神原 文子 2011「これからの人権教育・啓発の課題は何か-近年の地方自治体における調査結果から-」『部落解放研究』193号、64-84. 佐藤 裕 2002 「部落問題に関する人権意識調査のあり方と「差別意識論」の課題--大阪府2000年調査の経験から」(後編)『部落解放研究』 (146), 56-69. 奥田 均 2008 「人権意識調査の動向と今後のあり方 (特集 人権行政を考える視点)」『部落解放研究』 (181), 46-61. ご清聴ありがとうございました。