堆肥からの窒素供給量(kg/t・乾物) 緑: 牛ふん堆肥 青: 豚ぷん堆肥 紫: 鶏ふん堆肥 堆肥と土壌を混ぜて30℃で培養し、土壌のみからの窒素発現量を差し引き、堆肥から出てきた窒素量を計算。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 0日は堆肥から塩酸抽出される無機態窒素(硝酸態+アンモニア態・MAPを含む) ○: 最初に増える □: 変わらない ◇: 後から増える 棚橋ら: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010) 、鶏ふん堆肥の窒素含量に基づく肥効推定法,土肥誌,75,257~260 (2004) より改変
ポット栽培試験における堆肥の窒素肥効量の計算方法(1) 化学肥料窒素の水準を変えて栽培を行い、地上部の窒素吸収量を測定する。 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
y = 0.8326x + 174.28 R2 = 0.995 ポット栽培試験における堆肥の窒素肥効量の計算方法(2) 地上部窒素吸収量から化学肥料窒素施肥量を算出するための検量線を作成する。 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
堆肥区の窒素 吸収量 化学肥料窒素 施用量に換算 堆肥添加量で割って 化学肥料相当窒素 肥効を算出 y = 0.8326x + 174.28 R2 = 0.995 化学肥料窒素 施用量に換算 堆肥添加量で割って 化学肥料相当窒素 肥効を算出 ポット栽培試験における堆肥の窒素肥効量の計算方法(3) 堆肥のみで栽培した場合の地上部窒素吸収量から、検量線を使って、化学肥料窒素としてどれだけに相当するか算出する。 堆肥区の窒素吸収量 440mg/pot → 堆肥の窒素肥効は化学肥料窒素 320mg/pot 相当。 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
塩化カリウム 溶液抽出(常法) 豚ぷん堆肥中の無機態窒素(赤) 堆肥10gに 2mol/L塩化カリウム溶液を 100mL加え、1時間振とう後ろ過し、ろ液のpH及びろ液中に含まれる硝酸態窒素及びアンモニア態窒素をインドフェノール法で測定。 棚橋寿彦・矢野秀治・伊藤元・小柳渉: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010)より作成
豚ぷん堆肥中の無機態窒素の塩酸添加抽出(黄) 現物堆肥10gと水100mLをビーカーに入れ30分間スターラーにて混合し 2 分静置後 、上澄みを0.5mLサンプリング。 その懸濁液に 1mol/L塩酸を数mL添加し、3分間スターラーにて混合し2 分静置後 、上澄みを0.5mLサンプリングする操作を繰り返す。 サンプリングした液を遠心分離し、上澄みのpH及びインドフェノール法でアンモニア態窒素を測定。 豚ぷん堆肥中の無機態窒素(赤) 堆肥10gに 2mol/L塩化カリウム溶液を 100mL加え、1時間振とう後ろ過し、ろ液のpH及びろ液中に含まれるアンモニア態窒素をインドフェノール法で測定。 棚橋寿彦・矢野秀治・伊藤元・小柳渉: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010)より作成
MAP態 窒素 アンモニア態窒素 硝酸態 窒素 分解され易い有機物が少ない豚ぷん堆肥に含まれる無機態窒素 アンモニア態窒素 : 堆肥現物10 gに対して2 mol/L塩化カリウム溶液を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で測定。 硝酸態窒素: 上記抽出液に含まれる無機態窒素をデバルタ合金を用いた水蒸気蒸留法で測定し、上記アンモニア態窒素を差し引いて算出。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で測定した窒素から、上記アンモニア態窒素を差し引いて算出。 棚橋寿彦・矢野秀治・伊藤元・小柳渉: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010)より作成
MAP態 窒素 アンモニア態窒素 硝酸態 窒素 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥に含まれる無機態窒素 アンモニア態窒素 : 堆肥現物10 gに対して2 mol/L塩化カリウム溶液を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で測定。 硝酸態窒素: 上記抽出液に含まれる無機態窒素をデバルタ合金を用いた水蒸気蒸留法で測定し、上記アンモニア態窒素を差し引いて算出。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で測定した窒素から、上記アンモニア態窒素を差し引いて算出。 棚橋寿彦・矢野秀治・伊藤元・小柳渉: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010)より作成
牛ふん堆肥 豚ぷん堆肥 鶏ふん堆肥 (副資材なし) 湿式分解(常法)と塩酸抽出でのリン酸(P2O5)の測定値 湿式分解:堆肥に硝酸・過塩素酸を添加後、300℃まで加熱し分解し、分解液を希釈して硫酸モリブデン法で測定。 塩酸抽出:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸(鶏ふん堆肥は 1mol/L塩酸)を加え1時間振とう後ろ過し、抽出液を希釈してMurphy&Riley法で測定。 棚橋寿彦: 家畜ふん堆肥からの塩酸抽出の意義と肥料成分の簡易分析法.農業技術,60,308-312 (2005)
牛ふん堆肥 豚ぷん堆肥 鶏ふん堆肥 (副資材なし) 湿式分解(常法)と塩酸抽出でのカリ(K2O)の測定値 湿式分解:堆肥に硝酸・過塩素酸を添加後、300℃まで加熱し分解し、分解液を希釈して炎光光度法で測定。 塩酸抽出:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸(鶏ふん堆肥は 1mol/L塩酸)を加え1時間振とう後ろ過し、抽出液を希釈して炎光光度法で測定。 棚橋寿彦: 家畜ふん堆肥からの塩酸抽出の意義と肥料成分の簡易分析法.農業技術,60,308-312 (2005)
牛ふん堆肥 豚ぷん堆肥 鶏ふん堆肥 (副資材なし) 湿式分解(常法)と塩酸抽出での石灰( CaO )の測定値 湿式分解:堆肥に硝酸・過塩素酸を添加後、300℃まで加熱し分解し、分解液を希釈して原子吸光光度法で測定。 塩酸抽出:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸(鶏ふん堆肥は 1mol/L塩酸)を加え1時間振とう後ろ過し、抽出液を希釈して原子吸光光度法で測定。 棚橋寿彦: 家畜ふん堆肥からの塩酸抽出の意義と肥料成分の簡易分析法.農業技術,60,308-312 (2005)
牛ふん堆肥 豚ぷん堆肥 鶏ふん堆肥 (副資材なし) 湿式分解(常法)と塩酸抽出での苦土( MgO )の測定値 湿式分解:堆肥に硝酸・過塩素酸を添加後、300℃まで加熱し分解し、分解液を希釈して原子吸光光度法で測定。 塩酸抽出:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸(鶏ふん堆肥は 1mol/L塩酸)を加え1時間振とう後ろ過し、抽出液を希釈して原子吸光光度法で測定。 棚橋寿彦: 家畜ふん堆肥からの塩酸抽出の意義と肥料成分の簡易分析法.農業技術,60,308-312 (2005)