ディーゼルエンジンについて 尾崎文香 基礎セミナー発表
目次 ディーゼルエンジンの仕組み 発展と歴史 ディーゼルエンジンの現状 これからについての考察 今、世界でどれだけ使われている? ガソリンエンジンの比較とともに 発展と歴史 ディーゼルエンジンの現状 今、世界でどれだけ使われている? これからについての考察 ディーゼルはこれからも使われ続けるのか 自分の考察・まとめ
この時ディーゼルエンジンは600℃の高温になる ディーゼルエンジンの仕組み 4サイクルエンジンと2サイクルエンジンがある 燃焼・膨張 ディーゼルエンジンは燃料が 噴射され自然着火 ガソリンエンジンは 点火プラグで電気的に着火 吸入 ディーゼルエンジンは空気のみ ガソリンエンジンはガソリンと 空気の混合気が吸入される 圧縮 気体を圧縮して 高温にする この時ディーゼルエンジンは600℃の高温になる 排気 ピストンが上がり排気弁が 開いて燃焼後のガスを排気
ディーゼルエンジンの長所・短所 長所 ・燃費(燃焼効率)が良い ・二酸化炭素の排出量が少ない ・低速トルクがある ・耐久性・信頼性に優れている 短所 ・騒音や振動がある ・黒煙や粒状物質やNOX(窒素酸化物)が発生しやす い ・エンジン自体の大きさ ・生産コストが増える
発展と歴史 1897年2月17日 ルドルフ・ディー ゼルによりディーゼルエンジンが誕生 ディーゼルエンジンが発明されるまでおもに蒸気 機関が使われており、内燃機関(ガソリンエンジ ン)が徐々に台頭し始めていた。 1897年2月17日 ルドルフ・ディー ゼルによりディーゼルエンジンが誕生 性能はこの時代の他のエンジンの2倍以上 現在に至るまで様々な改良がなされてきた
燃料噴射の困難 タイミング 燃料をうまく噴霧状にできるか 噴射の全時間 シリンダ内の圧力に負けない力で噴射 ドイツのロバート・ボッシが空気を使わない 押し出し式の燃料噴射システムを開発
エンジンの効率化 空気圧縮機の登場 性能のよいエンジンを作るためにはより多くの 燃料を燃やす必要がある =より多くの空気を入れなければならない 空気圧縮機の登場 エンジン自身の排気ガスを 「呼吸用」として再利用 過給空気をシリンダに入れる前に冷やしておく ことによってさらに効率UP!
ディーゼルエンジンの普及率 乗用車 (2005年) 西ヨーロッパ 全体では 52.6% フランス 77.3% 日本 0.1% ドイツ ディーゼルエンジンの普及率 乗用車 (2005年) フランス 77.3% 日本 0.1% ドイツ 44.1% 西ヨーロッパ 全体では 52.6%
なぜ日本でディーゼルが 普及しないのか 大気汚染防止法に基づき、70年代からディー ゼル自動車に対する排出ガス規制を行ってお り、順次これを強化している 最新のディーゼル車はこの基準をクリア 「うるさい、環境に悪い、性能が良くない」 日本におけるディーゼルのイメージが原因
これからのディーゼル CO2排出削減に大きな効果が ある一方で大気環境に与える影響は 小さく、少なくとも排出ガス総量が 現状より増加することや、 大気中の排出ガス濃度が現状より 悪化することはない
日本における乗用車として ベストな選択ではない ガソリンエンジンより効率的? 日本でも悪いイメージが払拭されれば 普及する可能性はある しかし! 経済的な面以外ではハイブリッド乗用 車に明らかな差がある 日本における乗用車として ベストな選択ではない
考察・まとめ1 現在、ディーゼルエンジンの性能が認 められつつあり、日本でも普及率が上 がっていくのではないか しかし日本ではハイブリッドが主力と なりディーゼルエンジンが中心となる 可能性は低い
考察・まとめ2 ディーゼルエンジンのハイブリッドは できないのか? ・ディーゼルエンジンの長所である 低速トルクが生かせない ・重量が増す ・ディーゼルエンジンの長所である 低速トルクが生かせない ・重量が増す ・ディーゼルエンジンはATと 相性が悪い
参考 「ディーゼルとエンジン」 J.F.ムーン著 「食べられません」 http://www.fujigiko.co.jp/clean/world.html クリーンディーゼル乗用車の普及・将来見通しに関する検討 会報告書(案) フジ技工