モノのインターネットで ビジネスのゲームを変える

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モノのインターネットで ビジネスのゲームを変える 10 ポイントアドバイス モノのインターネットで ビジネスのゲームを変える 著 :Michelle Boucher| 副社長 | Tech-Clarity © Tech-Clarity 2015

新製品開発における至上命題 この混迷した状況をうまく活用する企業は、競争上の優位性を生み出し、競合他社より一歩抜きんでるチャンスを獲得できます。問題はどこから手を付ければよいかです。目標や収益構造について再考を迫られることさえあり得ます。企業が成功を収めるためには、ビジネス・モデルの転換方法、必要となるインフラストラクチャー、エンジニアリングへの影響について考慮する必要があります。企業がビジネスを転換してこの機会を活用し、成長と利益向上のために備えるのに役立つ 10 のアドバイスを、Tech-Clarity がご提供いたします。 グローバルな競争が激化する中で、今日の多くの製造会社が競争で一歩抜きんでるために手を尽くしています。モノのインターネット (IoT) は、新たな収益機会を創り出す、新しいビジネス・モデルやサービスを通じて、イノベーションをもたらすための魅力的な選択肢をもたらします。 © Tech-Clarity 2015

製品について問い直す 提供モデルを検討する 製品の定義そのものを問い直しましょう。つまり製品の定義を、物理的に提供できるものに限定するのではなく、収益性を押し上げるサービスにまで広げてみるということです。そうした高度なサービスを実現するため、エンジニアリングや IT の役割をどう組み合わせればよいか検討しましょう。製品開発の活動全体にわたってアジャイル方式を取り入れましょう。 提供モデルを検討する クラウドを検討しましょう。クラウドがもたらすイノベーション、機能、アプリケーションについて思い巡らしてみてください。クラウドを使えば、サービスの提供期間中に製品を動的に更新できます。 © Tech-Clarity 2015

顧客体験を向上させる セキュリティーを保つ ソーシャル・プラットフォームを分析し、顧客のニーズを特定しましょう。ビッグデータと人間の言葉が持つニュアンスを読み解くことができる分析ツールを使って、SNS の非構造的なデータを活用します。より充実した体験を提供するモバイル・テクノロジーを利用して、顧客と結びつき、交流しましょう。モバイル・テクノロジーを利用して、顧客が製品と対話できる画期的な方法を提供してください。 セキュリティーを保つ ネットへの接続につきまとう、潜在的なセキュリティーの脆弱性がもたらすビジネス・リスクを理解しましょう。セキュリティーを見据えて設計し、設計ライフサイクルの初期段階から脆弱性を探し続けることによりリスクを低減し、製品や顧客をハッカーから守ってください。 © Tech-Clarity 2015

要件を洗い出して管理する 業界標準に準拠する 相互運用性を高め、実績がある確立されたベスト・プラクティスを活用するため、業界標準を参照しましょう。業界標準を利用して、拡張したアプリや追加サービスを顧客に提供するための協業体制を築く可能性を高めてください。 要件を洗い出して管理する 既知の市場要求や製品要件だけでなく、IoT により実現できる見込みがあるサービスも検討しましょう。 企業、フィールド技術者、車両、サービス・プロバイダーなどと協力して、新サービスをサポートするデータ構造を決定してください。 © Tech-Clarity 2015

分析から洞察を得る 製品の運用から得られるデータを収集しましょう。保守の必要を予測し、エンジニアが製品の性能や機能を向上できるようにするため、分析を活用して、得られた「ビッグデータ」の可能性を解き放ちましょう。 再利用を可能にする 実績のあるものを再利用して、既存のものを作り直すような時間の無駄を避けましょう。設計知識を効率的に再利用するよう、エンジニアを促しましょう。多様な顧客のニーズや地域的な好みに合わせるため、製品ライン・エンジニアリングをサポートしてください。機能に基づいて設定を作成することにより再利用を促し、多様な製品やサービスの複雑さを解消しましょう。 © Tech-Clarity 2015

継続的に確認と検証を行なう 将来的な収益源を計画する 将来を見据えた、順応性を持つ設計の製品は、予測できない変化をも取り入れることができます。刻々と変化するエコシステム、それに対応できる柔軟性を考慮しましょう。製品を静的なものとして捉えずに、市場のトレンドや新たな技術が形作る顧客の期待に従って進化していく存在として捉えるのです。 継続的に確認と検証を行なう 継続的に要件について検証し、後の段階になってコストが発生することを防ぎましょう。モデルベース設計、シミュレーション、仮想テスト、自動テスト、テスト管理を利用して複雑な処理に対処し、継続的な確認と検証が行えるようにします。 © Tech-Clarity 2015

主な課題 IoT は革新的な製品やサービスのための刺激的な機会を与えてくれます。IoT に向けて今から準備する企業は、顧客に独自の価値を提案できるでしょう。しかし、この機会を活用するためには、製品についての考え方や開発方法を変えることが必要となります。製品やプロセスの変革に成功した企業は顧客の支持を勝ち得、新たな顧客を獲得し、収益性を高めるための優位な場所に立つことができます。 © Tech-Clarity 2015

© Tech-Clarity 2015 IBM Reference RAM14029-JPJA-00 著者について www.tech-clarity.com clarityonplm.com Michelle Boucher は、調査会社 Tech-Clarity のエンジニアリング・ソフトウェア研究副社長です。Tech-Clarity は、独立系の調査およびコンサルティング会社であり、ソフトウェア技術およびサービスのビジネス価値分析を専門としています。Michelle は 20 年以上にわたって技術、マーケティング、経営、そしてアナリストといった多様な役割を勤めてきました。    製品設計、シミュレーション、システム・エンジニアリング、メカトロニクス、組み込み型システム、PCB 設計、製品性能の向上、プロセスの改善、マス・カスタマイゼーションなどといった話題の広い経験を持っています。彼女は Babson College を極めて優秀な成績 (magna cum laude) で卒業し、MBA を取得しました。また、Worcester Polytechnic Institute から、機械工学の BA を優秀な成績で得ています。 また、調査員および著者として豊かな経験を備えています。彼女がベンチマークした製品開発の専門家は 7000 人以上に上り、製品開発のベスト・プラクティスについて 90 以上のレポートを発表しています。彼女が重点を置いているのは、今日における製品、市場、設計環境、および価値連鎖の複雑性に対処し、より高い収益性を実現できるよう、企業を支援していくことです。 @michboucher TechClarity.inc モノのインターネットで ビジネスのゲームを変える 10 ポイントアドバイス © Tech-Clarity 2015 IBM Reference RAM14029-JPJA-00