太陽光の分配1(直接光) 木本 葉群を垂直10センチ間隔のレイヤーに区切り、各葉群レイヤーの南中時における直接光を左図の要領で算出する。この南中時における光量を元に、1日の積算入射光量を推定する。 下の方の葉群レイヤーほど自己被陰の効果が強くなる。また仮想林分の境界を越えた光線は反対から方向に入射されるとした。

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太陽光の分配1(直接光) 木本 葉群を垂直10センチ間隔のレイヤーに区切り、各葉群レイヤーの南中時における直接光を左図の要領で算出する。この南中時における光量を元に、1日の積算入射光量を推定する。 下の方の葉群レイヤーほど自己被陰の効果が強くなる。また仮想林分の境界を越えた光線は反対から方向に入射されるとした。 草本 木本で遮断されなかった残りの光が草本レイヤーに入射されるとした。

太陽光の分配2(散乱光) 木本 Leaf area density 相対光量 0.0 0.0 1.0 葉群を垂直10センチ間隔のレイヤーに区切り、各レイヤーに含まれる葉面積指数(m2/m2)をPFT毎に求め、これに基づいて、各レイヤーの散乱光強度を算出する。つまり、鉛直方向の葉群分布のみに着目し、平方向の葉群分布は無視する。 草本 木本で遮断されなかった残りの光が、林床の草本レイヤーに入射される。

木本の成長 Daily computation Yearly computation Monthly computation 根と葉との バイオマス比 葉と根の成長 辺材の断面積 Yearly computation 貯蔵資源の補充 葉のバイオマスと 等量になるまで 樹冠体積 各葉群レイヤーの年間NPP Monthly computation 周囲の樹木による空間制約 幹の肥大 & それに伴う樹高と樹冠径の調整 樹冠の枯れ上げ ・草本の成長との違い: (1)「weekly running mean」が「monthly running mean」になったこと。 (2)最適LAIの調整をdaily computationからmonthly computationへ移したこと。Dailyの計算では「樹冠最大容量」か「辺材の最大水輸送量」に達するまで葉を生産する。 (3)繁殖をdaily computationからmonthly computationへ移したこと ・Sapwood:辺材。木の幹のうちの生きている部位で、透水組織が存在する。 経験的なアロケーション法則 繁殖 この時点で残存した利用可能資源は全て繁殖に用いられたと仮定し、リッターに組み入れる

まだまだ未解明な問題でもあり、さらに種間変異も多いようであり、DGVMで明示的にモデル化するのは不適当 木本PFTにおける樹冠の枯れ上げさせ方 樹冠の枯れ上げに関与する要因 ・光環境 ・葉のある位置の分枝回数 ・幹~葉群までの枝長 まだまだ未解明な問題でもあり、さらに種間変異も多いようであり、DGVMで明示的にモデル化するのは不適当 ・草本の成長との違い: (1)「weekly running mean」が「monthly running mean」になったこと。 (2)最適LAIの調整をdaily computationからmonthly computationへ移したこと。Dailyの計算では「樹冠最大容量」か「辺材の最大水輸送量」に達するまで葉を生産する。 (3)繁殖をdaily computationからmonthly computationへ移したこと ・Sapwood:辺材。木の幹のうちの生きている部位で、透水組織が存在する。 樹冠最上部と比較してNPPがx%以下のレイヤーを枯死させる。