学校における教育の情報化の推進と校内研修の企画運営

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1 課題の洗い出し. 2 1.本日の日程 ①開会の挨拶 日程説明 ( 5 分) ②自己点検 ( 10分) ③情報モラル指導の必要性(プレゼン) (20分 ) ④課題の洗い出し ( 10分) ⑤全体計画についての協議Ⅰ (15 分) ⑥全体計画についての協議Ⅱ (20 分) ⑦全体計画についての協議Ⅲ.
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学校における教育の情報化の推進と校内研修の企画運営 平成19年度 教育情報化推進講座 学校における教育の情報化の推進と校内研修の企画運営

Ⅰ 学校の情報化を推進する視点 1 各教科指導の中でコンピュータやインターネット を活用して分かりやすい授業を実施する Ⅰ 学校の情報化を推進する視点 1 各教科指導の中でコンピュータやインターネット   を活用して分かりやすい授業を実施する   「授業におけるICT活用」 2 情報活用能力を育成するための「情報教育」 3 教師の生徒理解を助け,指導方法の改善や充実    につなげるとともに校務の情報化を図るICT活用

Ⅱ 学校の情報化を推進する 具体的取り組み

情報教育の実践と学校の情報化~新「情報教育に関する手引」~より 校内体制,組織の考え方 ① 全教職員がそれぞれ役割を担い,学校全体で取り組む  ことが必要。 ② コンピュータに詳しい特定の教員に任せない。 ③ 学校規模や教員等の実態に応じて,学校の情報化を  推進する組織を校内組織として校務分掌に位置付ける。 情報教育の実践と学校の情報化~新「情報教育に関する手引」~より http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/020706.htm

「第2次沖縄県教育情報化推進計画」より引用 情報化を推進する校内体制の整備  平成19年度までに、すべての公立学校において教育情報化推進リーダーを中心とする教育情報化推進委員会などを設置し、学校の情報化の推進を図る。 教育情報化推進委員会は、校長のリーダーシップのもと教育情報化推進リーダーを中心にすべての教員の協力体制がとれるよう学校の実態に応じて校務分掌への位置付け,組織的に学校の情報化を推進する。教育情報化推進委員会では、校内情報化推進計画及び情報安全管理に関する規定を策定する。 「第2次沖縄県教育情報化推進計画」より引用

教育情報化推進リーダーの役割 ① 校内情報化推進計画の方針 ② 教員の実践的なICT活用指導力の向上を図る校内研修の 企画と運営の方針 ① 校内情報化推進計画の方針 ② 教員の実践的なICT活用指導力の向上を図る校内研修の  企画と運営の方針 ③ 校内安全管理についての方針 ④ 学校の情報化に関わる資料の収集と教職員への紹介 ⑤ コンピュータ学習環境の設計とトラブル対応への助言 ⑥ 校外との交流学習等,情報化に関わる学校外人材等との  調整の窓口

教育情報化推進委員会の役割 ① 校内情報化推進計画の作成 ② 児童生徒の情報活用能力育成のための年間指導計画の作成 ① 校内情報化推進計画の作成 ② 児童生徒の情報活用能力育成のための年間指導計画の作成 ③ 教員の実践的なICT活用指導力の向上を図る校内研修の実施 ④ 情報安全管理に関する規定の作成,職員への周知のための研修会の実施 ⑤ コンピュータ利用状況実態調査の実施 ⑥ ハードウェア・ソフトウェア等の管理方針の作成と管理簿等の作成・管理 ⑦ 導入ソフトの選定 ⑧ 学校Webページの作成方針 ⑨ 操作トラブルの対応マニュアルの作成 ⑩ 情報手段を活用した授業におけるティーム・ティーチング(TT)等の計画

Ⅲ 情報活用能力を育成する 指導計画

「教育の情報化」と「情報教育」との関係 「初等中等教育の情報教育に係る学習活動の具体的展開について(平成18年8月)」より

「情報活用能力」を構成する3観点 ① 情報活用の実践力 ② 情報の科学的な理解 ③ 情報社会に参画する態度 ① 情報活用の実践力  課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて,必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し,受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力 ② 情報の科学的な理解  情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解と,情報を適切に扱い,自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解 ③ 情報社会に参画する態度  社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解し,情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え,望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度

情報教育の体系化 情報活用の実践力 情報の科学的な理解 情報社会に参画する態度 ① 課題や目的に応じて情報手段を適切に活用 ① 課題や目的に応じて情報手段を適切に活用 ② 必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造 ③ 受け手の状況などを踏まえて発信・伝達 情報の科学的な理解 ④ 情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解 ⑤ 情報を適切に扱い,自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法  の理解 情報社会に参画する態度 ⑥ 社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響の理解 ⑦ 情報モラルの必要性や情報に対する責任 ⑧ 望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度 「初等中等教育の情報教育に係る学習活動の具体的展開について(平成18年8月)」より

Ⅳ 研修計画

校 内 研 修 計 画 の 策 定 平成19年度までに、すべての公立学校において校内研修計画を策定する  平成19年度までに、すべての公立学校において校内研修計画を策定する  児童生徒の情報活用能力育成及び情報安全管理など学校の情報化については、全職員の共通理解を図り、学校全体で体系的な取り組みが必要であるため、校内研修年間計画に位置付け研修を実施する必要がある。校内研修については、下記の内容について計画する。 (ア) ICTを活用して教科指導ができる教員の養成 (イ) ICTを活用した授業実践 (ウ) 児童生徒の情報モラルの育成 (エ) 校内における情報安全管理について 第2次沖縄県教育情報化推進計画(平成18年3月)より引用

教員のICT活用指導力のチェックリスト 校内研修を企画する際に留意すべき内容 A 教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力 A 教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力 B 授業中にICTを活用して指導する能力 C 児童(生徒)のICT活用を指導する能力 D 情報モラルなどを指導する能力 E 校務にICTを活用する能力 校内研修を企画する際に留意すべき内容

校内研修の企画運営 座学に偏らない工夫 1.校内研修内容の選択・・・実態をふまえる 2.校内研修の講師 教育情報共有システムの活用研修 ICTを活用した授業実践 情報セキュリティ管理・情報モラル研修 教育情報共有システムによる情報モラル研修 学校Webページの管理・運用 2.校内研修の講師 校内研修の運営について  校内研修内容の選択にあたっては,学校の施設・設備,児童生徒の実態,各教員の活用経験や利用技術などの実態をふまえ,研修のねらいを明らかにした上で選択する必要がある。また,実施にあたっては,授業におけるICTの効果的な活用方法や情報モラル・情報安全について教員に参加者に認識させることが大切である。  研修においては、外部および校内講師による講話や実習などの方法がある。外部講師としては、警察(県警本部生活安全部サイバー犯罪対策係)、大学教員、IT関連企業等が考えられるが、外部講師の講話だけで終わるのではなく、各学校のIT安全マニュアルの内容再確認や外部講師と異なる内容・事例等について研修を行うことが望ましい。 外部講師・・・指導主事等 内部講師・・・情報教育担当者等 座学に偏らない工夫

校内研修を充実させるために 1.教材・素材活用計画の作成 2.学習指導案の作成 教材・素材活用計画の作成・・・加工の方法や活用の具体化 教材・素材活用計画に基づく学習指導案を作成・・・指導の具体的イメージ 事例・・・「OECC 沖縄コンテンツ活用促進協議会」 (http://oecc.open.ed.jp/)