宮城県図書館 「東日本大震災文庫」の取組 宮城県図書館 震災文庫整備チーム 田中 亮

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宮城県図書館 「東日本大震災文庫」の取組 宮城県図書館 震災文庫整備チーム 田中 亮 東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 未来をつくる地域の記憶 2014年1月11日 宮城県図書館 震災文庫整備チーム 田中 亮

宮城県図書館「東日本大震災文庫」の概要 ① 東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 宮城県図書館「東日本大震災文庫」の概要 ① 所蔵資料数(2013年12月末現在)  図書 2,286冊(和書 2,268冊:洋書  18冊)  雑誌  905冊(和雑誌 902冊:洋雑誌 3冊) 視聴覚資料 20点(CD 2点:DVD18点)  新聞  27点(寄贈された当館未所蔵の関東以西の地方新聞)  チラシ類(チラシ・ポスター・写真等を含む)1,677点

宮城県図書館「東日本大震災文庫」の概要 ② 東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 宮城県図書館「東日本大震災文庫」の概要 ② 2011年7月 東日本大震災に関する資料収集開始               (調査班 郷土資料担当) 2012年4月 震災文庫整備チーム新設(郷土資料担当より業務引継)  専任職員2名+兼任職員1名 2012年7月 「東日本大震災文庫」開設、運用開始 2013年2月 被災地域航空写真展開催(継続中)

収集対象資料 東日本大震災を主な内容とする資料 ・宮城県内で作成・撮影された資料を網羅的に収集 ・沿岸部だけではなく、内陸部も同様 東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 収集対象資料 東日本大震災を主な内容とする資料 ・宮城県内で作成・撮影された資料を網羅的に収集 ・沿岸部だけではなく、内陸部も同様 ・県内各地の被害状況、支援状況、復興状況を内容とする資料を広く収集 ・震災を体験した者として、記憶されるべき情報が形になっているもの(=記録) 

宮城県図書館における震災デジタルアーカイブ ① 東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 宮城県図書館における震災デジタルアーカイブ ① 目的  東日本大震災に関する記録・記憶・資料等を収集・保存・公開し、  震災の記憶の風化防止や、今後の防災・減災対策等に役立てるもの。 事業概要  国の「情報通信技術利用事業費補助金」を活用  (1)震災関連資料のデジタル化  (2)震災関連資料活用のためのシステム構築 予算額  644,956千円(補助率 国庫1/3 県2/3)  県負担分については、震災復興特別交付金による全額措置 実施主体  宮城県および連携33市町村

宮城県図書館における震災デジタルアーカイブ ② 東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 宮城県図書館における震災デジタルアーカイブ ② 市町村 独自アーカイブ 国立国会図書館 東日本大震災アーカイブ デジタル化済 収集・作成のみ 連携 デジタルデータ提供 連携 原資料提供 宮城県図書館 宮城県震災関係 デジタルアーカイブ 【web公開用】 選定 震災文庫 デジタル化 ※権利許諾 原資料提供 運用・管理 デジタルデータ提供 宮城県庁各課室 地域コミュニティ 学校・教育機関 防災・減災 研究者 宮城県に関心を 寄せている人々 2013年10月2日 デジタルアーカイブ構築に関する意見交換会提出資料 様々な主体による二次活用につながる

宮城県図書館における震災デジタルアーカイブ ③ 東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 宮城県図書館における震災デジタルアーカイブ ③ 2013年12月17日デジタル化推進事業市町村担当者会議提出資料

震災デジタルアーカイブの目指すべきもの ① 東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 震災デジタルアーカイブの目指すべきもの ① デジタル化による記憶(記録)保存  →震災の記憶風化の防止  →後世への記憶の伝承  →資料の一元管理 ウェブでの公開  →防災・減災教育への利活用  →被害状況、復興状況を発信することでの   「災害に強い」「防災意識の高い」自治体をアピール  →今後おこり得る災害に対する「経験」という情報提供

震災デジタルアーカイブの目指すべきもの ② 東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 震災デジタルアーカイブの目指すべきもの ② 宮城県内各地で作成・撮影された記録を             ひとつでも多く収集すること チラシ・ポスター類など  あらたな役割(保存伝承、あらたな情報提供)を付与 「記憶」が「記録」になったならば、             ひとつでも多く集めること。  集めた「記録」を未来へと引き継ぎ残していくこと。 これまで図書館で広く行われた事業  →デジタル化であらためて図書館の意義を再確認

東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム 記 憶 を 記 録 に 未 来 へ