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劉志昱 平成29年3月1日 第三回 名詞、副詞、連体詞
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名詞―― 一、名詞の特質 活用がない 自立語 それだけで主語となる 助詞「ガ」「ハ」などを伴って主語文節を作ることができる 体現とも言われる
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二、名詞の種類 ①普通名詞 犬 虫 魚 山 桜 川 紙 家など 事物における同類に共通する名称・呼称を表す語 ②固有名詞
犬 虫 魚 山 桜 川 紙 家など 事物における同類に共通する名称・呼称を表す語 ②固有名詞 大阪 京都 聖徳太子 夏目漱石 源氏物語 地名・人名・書名・山の名・川の名 そのものに固有の名称・呼称を表したり、ほかに同じようなものがあっても、他と区別する意義の元に用いられる語
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二、名詞の種類 ③数詞 一人 二つ 三グラム 四日 七つ目 事物の数を表す語、数によって順序や等級を表す語 ④代名詞
一人 二つ 三グラム 四日 七つ目 事物の数を表す語、数によって順序や等級を表す語 ④代名詞 私 彼 これ それ どれ どこ どちら 事物の名を言う代わりに、話し手、聞き手の関係に基づいて直接事物を指し示す語
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三、形式名詞 名詞⇔形式名詞 一定の実質概念を持たず、名詞としての形式概念しか持たないものを形式名詞(不完全名詞)という
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①私の言うとおりにしなさい。 ②ここは風の通りが悪い。 ③ぼんやり立っているところを写真に取られた。 ④ところ変われば品変わる。 ⑤友人のために努力した。 ⑥ためにならない。
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形式名詞 ①とおり ②ところ ③ため ④はず→確かに帰ったはずだ。 ⑤とき→勉強するときは、一生懸命やりなさい。
⑥わけ→そこへいけないわけがあるのです。 ⑦まま→服を着たまま、眠ってしまった。 ⑧こと→すばらしいことが起こりました。 ⑨うち→考えているうちに、時間がたってしまった。
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四、複合名詞 ①名詞+名詞 山道、本箱、柱時計 ②動詞+名詞 忘れ物、出口、つり橋 ③名詞+動詞 月見、火消し、芋ほり ④動詞+動詞
立ち話し、受け取り、書置き
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四、複合名詞 ⑤形容詞の語幹または語幹相当形+名詞 遠山、浅瀬、嬉し涙 ⑥形容詞の語幹+動詞 苦笑い、長患い ⑦名詞+形容詞の語幹
足早、気短、夜長 ⑧形容詞の語幹が重なる 遠浅、細長
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四、複合名詞 ⑨接頭語+名詞 お菓子、ご飯、小山 ⑩接尾語のついたもの 親たち、五本、高さ ⑪名詞+名詞=畳語 人々、我々、誰々
⑫三語からなるもの 茶の間、竹の子
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副詞と連体詞 一、副詞の特質 自立語 活用がない 主語となることができない
単独で用言や用言を含む文節を修飾する連用修飾語となることのできる語
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副詞 すっかり、きわめて、めっきり、しばらく、にっこり、ほのぼのと、そっと、けっして、たぶん、どうか…
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副詞 ①私は今朝帰ったばかりです。 ②弟は、参考書を二冊買った。 ③文法の本を、繰り返し読んだ。 ④桜の花が美しく咲いた。
⑤廊下は、静かに歩きなさい。 副詞は連用修飾語になるが、連用修飾語になるものがすべて副詞であるとは限らない
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二、副詞の種類 (一)、状態の副詞 ①彼女はしくしく(と)泣いた。 ②生徒たちは、がやがや(と)話した。 ③佐藤君が、にっこり(と)と笑う。
④富士山がはっきり(と)見えた。 ⑤旅の一行はゆっくり(と)歩いていた。 用言の動作、作用の状態を詳しく定めている――状態の副詞
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擬声語、擬態語 「しくしく」「がやがや」は、音声をまねているところから、擬声語という。
「にっこり」「はっきり」「ゆっくり」は、状態、態度を模していっているところから、擬態語という。 「しくしく」「がやがや」は、同じ音を言うところから、畳語ともいう。
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語尾に「に」「と」のついた、次の状態の副詞は、その「に」「と」がなくても副詞として使えるものである。
直ぐにできる→直ぐできる たちまちに完成した→たちまち完成した ぽっかりと浮かんでいる→ぽっかり浮かんでいる 「に」「と」は助詞ではなく、副詞の一部である。 状態の副詞は、その一般的傾向として、「に」「と」を省略して使う場合が多いようである。
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程度の副詞 ①今日はずいぶん寒い。 ②これはたいそう立派だ。 ③体がめっきり衰えた。 用言の動作、作用の程度を詳しく定めている――程度の副詞
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①もっとゆっくり歩こう。 ②よほどはっきり見える。 ③至極のんびりしている。 下線の副詞は他の副詞を修飾する
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①もっと前を見なさい。 ②ずっと昔のことだ。 ③もう三日待ってください。 体言(場所・方向・時間に関するもの)を修飾する
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状態の副詞と程度の副詞の識別法 ①大変美しい。 ②大変静かだ。 ③かなり早い。 ④かなり異常だ。 ⑤きわめて厳しい。 ⑥きわめて健康だ。
形容詞、形容動詞の前に位置することができるのは程度の副詞である
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①しばらく待っていた。 ②×しばらく遅い。 ③×しばらく遅鈍だ。 ④たちまち消えてしまった。 ⑤×たちまち速い。 ⑥×たちまち俊敏だ。 動詞の上にしか位置しないのは状態の副詞である。
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叙述(陳述)の副詞 ①あの人はうそを決してつかない。 ②まさか、そんなことはないだろう。 ③お会いできるとは、まるで夢のようだ。
述語となる文節に対して、一定の言い方(表現、叙述)を要求している。このような副詞を叙述の副詞、陳述の副詞とも言う。
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三、副詞の呼応 副詞の呼応(副詞の照応)とは、すでに述べたように陳述の副詞と呼応して、次のようないろいろな意味の表現を要求して導くことを言う。 (1)肯定の表現を要求するもの ①明日はきっと雨だ。 ②もちろん、僕も行く。 →必ず、ぜひ
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(2)否定の表現を要求するもの ①決して、そんなことは許さない。 ②とうてい、そんなことはできない。 →少しも、ちっとも (3)推量の表現を要求するもの ①たぶん、明日は晴れるでしょう。 ②おそらく、来ないだろう。 →さぞ、まさか
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(4)疑問の表現を要求するもの ①なぜ行かないのか。 ②どうしてこなかったのか。 →なにゆえに、どうして (5)希望の表現を要求するもの ①どうか、写真を撮ってください。 ②どうぞ、おいでください。 →ぜひ、なにとぞ
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(6)比況の表現を要求するもの ①まるで絵のようだ。 ②ちょうど海みたいだ。 →あたかも、さも (7)仮定の表現を要求するもの ①もし失敗したら、大変だ。 ②たとえ(たとい)おいでになっても、無駄足になるだけです。 →万が一、仮に
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(8)禁止の表現を要求するもの ①断じて行ってはならない。 ②決して負けるな。 →絶対に (9)反語の表現を要求するもの (*反語=本来の意味とは反対の意味を強くにじませる表現法) ①どうして心配せずに要られようか。 →なぜ
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(10)否定、推量の表現を要求するもの ①まさかそんなことはあるまい。 ②とてもそんなことはできない。 →よもや
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連体詞 特質 ①自立語 ②活用なし ③主語、述語にならない ④それだけで連体修飾語となるもの
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連体詞の種類 ①「~の」 この、その、あの、どの、わが ②「~る」 ある、いわゆる ③「~な」 大きな、小さな ④「~た」 たいした、たった
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