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明治中期の文学(二).

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1 明治中期の文学(二)

2 『安愚楽鍋』はどんなジャンルに属されている?
翻訳文学 政治小説 戯作文学

3 復習 次の写真はぞれぞれどの作品には関係があるの?

4 坪内逍遥            『浮雲』 二葉亭四迷          『舞姫』 森鴎外              『五重塔』 尾崎紅葉            『小説神髄』 幸田露伴            『金色夜叉』 紅露逍鴎時代 (明治20年代前半)

5 樋口一葉の作品ではないのは A 『にごりえ』 B 『厭世詩家と女性』 C 『たけくらべ』 D 『十三夜』

6 浪漫主義思潮 18世紀末から19世紀にかけてヨーロッパで流行した文学上、芸術上の思潮である。
日本では、19世紀末から20世紀初年にかけて、ヨーロッパのロマンチシズム文学の影響の下で、小説、詩歌、評論を中心として起こった文芸思潮。

7 シェリー:If Winter comes , can Spring be far behind?

8 德拉克罗瓦 自由引导人民

9  1、浪漫主義について    浪漫主義(ロマンチシズム)は、18世紀の啓蒙主義、古典主義、合理主義に反抗して、理性よりも感情、現実世界よりも精神世界を重んじ、個性の開放、形式の自由を求める芸術思潮である。    近代個人主義を根本におき、秩序と論理に反逆する自我尊重、感性の解放の欲求を主情的に表現する。憧憬(どうけい)・想像・情熱・異国趣味と、それらの裏返しとしての幻滅・憂鬱などが特徴。空想的、神秘的傾向をもつ。

10 2、日本における浪漫主義(明治20~30年代)   封建的社会から近代市民社会への転換期を背景に生まれた。それゆえ、自我の確立と拡充、思想と感情の自由を急進的に求めたところに特色を持つ。つまり、感情を重んじ、芸術を尊重し、精神主義的である。    それは、西欧文化とキリスト教思想の受容による、前近代的な儒教論理や封建的習俗への反逆となって現れた。また伝統的な美意識による、西欧的な合理思想・功利主義への抵抗となって現れた。この二つの相反する動きの狭間(はざま)を母体として、日本の浪漫主義は成立している。

11 3、概観    その先駆けは、森鴎外『舞姫』などの三部作や、『文学界』によった北村透谷の評論、島崎藤村の詩である。彼らは美と自由を主張し、人間性の解放と主情的真実を探り、自我の確立を目指した。ついで明治20年代末に登場した高山樗牛(たかやまちょぎゅう)は自我の充足と拡大を唱え、浪漫主義の理論的裏づけを行った。 小  説: 泉鏡花(いずみきょうか)、        国木田独歩(くにきだどっぽ) 近代詩: 島崎藤村(しまざきとうそん)、       土井晩翠(つちいばんすい) 近代短歌: 与謝野晶子(よさのあきこ) 評論: 高山樗牛(たかやまちょぎゅう)

12 第六節 浪漫主義文学・小説編 泉鏡花(いずみきょうか)               国木田独歩(くにきだどっぽ)

13 幻想と神秘の泉鏡花 その文学は日本文学史全体の中で屹立(きつりつ)する鬼才(きさい)の所産といわれている。 日本的浪漫主義の三本柱
  その文学は日本文学史全体の中で屹立(きつりつ)する鬼才(きさい)の所産といわれている。 日本的浪漫主義の三本柱 母性慕情小説ーー『照葉狂言』(てりはきょうげん) 怪異的浪漫世界ーー『高野聖』(こうやひじり) 芸能と狭斜の世界ーー『歌行灯』(うたあんどん)、                  『婦系図』(おんなけいず)

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15 自然の永遠性を渇望する国木田独歩 自然憧憬の初期から、悲哀に満ちた目で人間の運命を見つめる中期を経て、晩年には自然主義へ近づいた。
 自然憧憬の初期から、悲哀に満ちた目で人間の運命を見つめる中期を経て、晩年には自然主義へ近づいた。 代表作:『武蔵野』、『源叔父』、『牛肉と馬鈴薯』、『窮死』など。 人は世間から生まれ出て世間の中に葬(ほうむ)られて了うのではない、天地から生まれて天地に葬られるのである。

16 浪漫主義文学・詩歌編 本格的な浪漫主義は明治30年代の詩歌全盛の時代とともに開花する。 近代詩 島崎藤村:『若菜集』 近代短歌
与謝野晶子(よさの あきこ)

17 新体詩の誕生    伝統的な詩歌を離れた、新しい時代にふさわしい形式と内容を備えた詩の出現は、望まれて久しいものがあった。明治十五年に至り、ようやく『新体詩抄』(外山正一・矢田部良吉らの編著)によって一応の達成を見た。    しかし編者のすべてが文学者ではなかったという点で、文学的な奥行きに欠け、詩体も文語体七五調にとらわれた生硬で未熟なものが多かった。このように詩人不在のままに創始された新体詩とはいえ、新しい詩を求める時代の声と確実に一致し、数年の醸成期を経て絢爛たる浪漫詩の花開かせる、その原動力となった意義は大きい。

18 新体詩が初めて芸術の香りを獲得できたのは、ドイツから帰朝して間もない、森鴎外らによる訳詩集『於母影(おもかげ)』からである。
この翻訳詩から豊かな刺激を受けて、創作詩へと向かう気運が高まる。

19 島崎藤村と近代詩 代表作:浪漫詩『若菜集』ーー日本近代詩の暁を告げる最初の記念碑的な詩集。 (朗読:初恋)鑑賞

20 初恋(日本語訳) 結い上げたばかりのあなたの前髪が林檎の樹の下に見えた。 その前髪に挿した櫛の花模様のように、貴方の姿は美しかった。 優しく白い手を伸ばし、貴方が林檎を一つくれる。 秋の実りの象徴のようなその薄紅の林檎は、貴方に恋をした最初の記憶となった。 思わず漏れた私の吐息が、貴方の髪の毛にかかる。 盃(さかずき)に酒を注ぐように貴方の清らかな優しさを恋の喜びに満ちて、受けとめよう。 「林檎畑の樹の下に自然にできたこの細道は、いったい誰が通ってできたものなの」と、(それは私たちのせいであることを)知っていて敢えて訊ねる貴方のなんと恋しいことよ

21 初恋 罗兴典译 当初相遇苹果林, 你才挽起少女的发型。 前鬓插着如花的彩梳, 映衬着你的娟娟玉容。
初恋 罗兴典译 当初相遇苹果林, 你才挽起少女的发型。 前鬓插着如花的彩梳, 映衬着你的娟娟玉容。 你脉脉地伸出白净的手, 捧起苹果向我相赠。 淡红秋实溢清香啊! 正如你我的一片初衷。 我因痴情犹入梦境, 一声叹息把你的青丝拂动。 此时似饮合欢杯啊! 杯中斟满了你的恋情。 苹果林中树荫下, 何时有了弯弯的小径? 心中“宝塔”谁踏基? 耳边犹响着你的细语声声……

22 椰子 从不知名的远方海岛, 漂来椰子一个。 你啊,离开故乡的海岸, 相伴波涛数月。 生长你的树可仍茂盛? 长长的枝叶可仍成荫? 我啊,也是大海为家, 孤身一人,浪迹在天涯。 拾起椰子,放在胸前, 离情别绪,新愁又添。 默默看,海上的日落, 滚滚流下,异乡的泪。 波涛啊,无尽的波涛, 故乡啊,何日可得归。      1900年(《落梅集》)    林 范译

23 与謝野晶子と『明星』 『明星』と明星派 代表作:『みだれ髪』(鑑賞)

24 その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな
<通釈>その人は今、二十歳。髪をとかせば櫛に流れるようにゆらぐ黒髪の誇りに満ちた青春の何と美しいことよ。 <語釈>【その子】「子」は作者自身を指す。【おごりの春】「おごり」は「驕り」で、誇らしそうにふるまうこと。自信に満ちた青春を言う。「春」は二十歳という青春を言っている。【うつくしきかな】「かな」は詠嘆の終助詞。美しい黒髪に象徴される自分の二十歳の青春を美しいことよと言って讃えている。

25 <鑑賞>晶子の第一歌集「みだれ髪」の中でも最も有名で多くの人たちに愛唱されている歌。自分の、二十歳という人生の春の中を生きる女性のなま身の美しさを堂々と正面から歌い上げたその大胆さは明治三十年代という年代を考えた時にまさに革命的であった。単なる自己賛美の歌ではなく、女性はつつましやかに、しとやかにと考えられていた時代であってみれば、そのような時代の因習に反逆した女性解放の歌であり自我解放の歌でもあった。 冒頭まず字余り(六音)で「その子二十」と重々しく歌い出し、第二句から第四句まで「櫛に流るる黒髪の…」とク音とノ音、ラ行音を重ねて流れるような流麗なリズムで一気に詠み下し、最後にゆったりと「うつくしきかな」ととどめたそのリズムは優美である。

26 第八章 社会小説 社会小説とは 徳富蘆花(とくとみ ろか)と『不如帰』(ほととぎす)

27 復習 日本浪漫主義についての論述は正しくないものを選びなさい: 1 19世紀末から20世紀初年にかけて起こった文芸思潮。
1 19世紀末から20世紀初年にかけて起こった文芸思潮。 2 個性の解放、形式の自由を求めること。 3 科学を尊重し、功利主義的である。 4 感情を重んじ、芸術を尊重し、精神主義的である。         啓蒙思潮

28 泉鏡花の作品として正しくないものを選びなさい。
1 高野聖 2 歌行灯 3 照葉狂言 4 武蔵野

29 「山林に自由存す」という詩歌は誰に作られたの:
1 島崎藤村 2 与謝野晶子 3 幸田露伴 4 国木田独歩

30 日本近代詩の暁を告げる最初の記念碑的な詩集だと高く評価されていたのは:
1、 若菜集 2、 落梅集 3、 みだれ髪 4、 天地有情


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