広島大学工学部第四類 社会基盤環境工学プログラムの 教育活動

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1 広島大学工学部第四類 社会基盤環境工学プログラムの 教育活動
平成18年度 自然環境との調和・共生     安全で豊かな社会環境の創造          高度循環型社会の実現

2 本日の説明内容 教育プログラムの沿革と経緯 社会基盤環境工学プログラムとは 社会基盤環境工学プログラムの学習教育目標
教員構成 卒業生の進路 社会基盤環境工学プログラムの学習教育目標 大学・学部の教育理念 知識よりも能力・問題解決プロセス重視へ カリキュラム編成の考え方 社会基盤工学課程の教育改善活動

3 プログラムの沿革と経緯 昭和54年:土木グループ(類課程制) 平成13年:環境グループ 平成18年:社会基盤環境工学プログラム
   S54-H6:土木工学課程,構造工学課程    H7-H12:建設工学課程,環境工学課程,都市工学課程 平成13年:環境グループ    環境グループ教育P (土木グループとESグループの統合)    H17:JABEE(土木および土木関連分野)の認定    H17.3:最初の卒業生輩出(H20年度の卒表まで)    平成18年:社会基盤環境工学プログラム    H18:全学教育プログラム制へ移行    2つの教育プログラム(社会基盤環境工学,輸送機器環境工学)

4 社会基盤環境工学プログラムの 基本姿勢 学習教育目標の基本理念 専門性の強化(社会要求への対応) プロジェクト型学習科目の強化
  前環境Gプログラムの教育理念を踏襲 専門性の強化(社会要求への対応)   専門科目の早期開始   選択科目分野を土木分野に特化   担当教員の変更 プロジェクト型学習科目の強化   社会基盤環境デザイン,社会基盤環境工学実験   社会基盤プロジェクトマネージメント

5 研究室と教員構成 講座 研究内容 研究室 建設構造工学 土木構造工学 構造材料工学 地盤工学 地球環境工学 土木計画学 環境保全工学 水工学
社会基盤施設の設計・施工・維持管理・修復・更新に関する技術,自然防災技術,廃棄・リサイクルを含む自然環境と共生できる持続的発展型の社会システム構築技術 土木構造工学 構造材料工学 地盤工学 地球環境工学 都市,地域,地球圏における生活環境の安全性確保,自然環境の保全・修復,人工環境の創造に関わる技術 土木計画学 環境保全工学 水工学 海岸工学 海洋大気圏環境学

6 教員構成

7 社会基盤環境プログラムと「環境」 地理的広がり 地域,国土から地球圏へ 関係する産業分野 建設系,環境系
「環境」を知る      環境問題の存在を認識する 「環境」を創造する    快適で持続可能な社会を作る 「環境」を利用する     自然を利用する 「環境」との共生を図る   自然と共生する 地理的広がり 地域,国土から地球圏へ 関係する産業分野 建設系,環境系

8 (平成18年3月,学部卒(47名),大学院前期修了(39名))
卒業後の進路 (平成18年3月,学部卒(47名),大学院前期修了(39名)) 大学院進学 ‥‥ 博士課程前期(33名) 国家公務員  ‥‥ 国土交通省(国家Ⅰ種,国家Ⅱ種) 地方公務員 ‥‥  広島県,東京都,愛媛県,大分県,大阪市,東広島市,など 旧公団 ‥‥  鉄道・運輸機構,本州四国高速道路,JR西日本,JR四国 総合建設業 ‥‥  鹿島,大林組,清水建設.西松建設,五洋建設,など 重工業 ‥‥  石川島播磨重工業,など 鉄鋼業 ‥‥  新日鉄 電力・ガス ‥‥  中国電力 コンサルタント ‥‥  パシフィック,中電技術コンサルタント,復建調査設計,など 橋梁     ‥‥  ピーエス三菱.極東工業,など その他   ‥‥  キャタピラー三菱,九電工,中国新聞,など

9 社会基盤環境プログラムの 学習教育目標 教育の軸をどこにおくのか? 大学・学部の教育理念 知識よりも能力・問題解決プロセス重視へ
カリキュラム編成の考え方

10 教育の軸をどこにおくのか? 卒業生の活躍の場は多様 学生にどのような付加価値をつけるのか? 「基礎力学」が重要なのだろうか?
「最先端」を教えるのか?10年後には古びる 卒業後10年程度で、リーダーを任される。 実際の問題に立ち向かえる「問題解決能力」 新しい課題に挑戦できる「長持ちする人材」を

11 「問題解決能力」? 社会に出て、仕事をしていく場合、知識をどのように使って、課題を解決していくのかが問われる。
どんな課題にも万能な決まった解決方法はない。 それがあるなら既に誰かが問題を解決している 必要に応じて最新の知識を吸収して使うことも必要

12 広島大学の理念 ●平和を希求する精神 ●新たなる知の創造 ●豊かな人間性を培う教育 ●地域社会・国際社会との共存 ●絶えざる自己変革
●平和を希求する精神 ●新たなる知の創造  ●豊かな人間性を培う教育   ●地域社会・国際社会との共存    ●絶えざる自己変革 常に問題意識を持ち、向上を目指す 自立した社会人・国際人

13 広島大学工学部の理念 ■ 工学部の教育・研究の理念
 工学の目的は、自然との調和の中で、社会における要請、課題を解決するための具体的方策を科学的知識に基づいて検討し、実現化することにあります。  広島大学工学部では、工学上の学術および技術に関する教育を推進し、"工学の目的"達成のための基礎能力、そして社会性と自律性を有する人材を育成して、豊かな社会作り、さらには人類の平和、発展、存続に貢献することを理念としています。

14 育てるべき人材像 社会基盤の構築,環境との共生に関するグローバルなまたはローカルな技術諸問題に対して,総合的な取組みを率先して行う人間,
自ら問題を発見でき,科学的,合理的に問題解決策を探り,調和的,倫理的に問題を解決できる実行力とリーダーシップを有する技術者,研究者に育つ人材を養成する。

15 社会基盤環境工学プログラムの 学習・教育目標
(A)教養・視野の広さ 広範化,複雑化する社会や自然環境を,自然,人文,社会などの複数の科学的視点から観ることができる能力 1.自然環境の現状と今後予想される環境問題を説明できる 2.同一対象に関する異なる科学的知見が対立する例を示すことができる 3.研究課題の解明に関連する複数の科学的知見を列挙できる (B)問題発見力 国際社会・地域社会における自然と人間とのかかわりを理解し,問題点を認識できる能力 1.土木構造物と周辺環境の特徴を理解し,起こりうる自然現象や災害を列  挙できる 2.環境共生に対して土木技術が果たしてきた役割を説明できる 3.研究課題に関連する既存技術を位置づけ,新規性を説明できる

16 (C)問題構成力 (D)問題解析力 (E)評価力 問題を論理的に整理し,技術的問題を構成できる能力
1.数学,物理学等の知識を用い,現象の主要な要素を支配する方程式系  を選択できる 2.多様性のある現象や災害などの事象を数理的に表現,理解できる 3.研究対象となる現象を構成する主要要素を的確に説明できる (D)問題解析力 必要な情報を獲得し,技術的問題を抽象化,モデル化して,解析できる能力 1.現象のモデル化に必要な情報を獲得できる 2.数理的な手法を用いてモデルの解を求めることができる 3.研究における解析手法の妥当性,信頼性を説明できる (E)評価力 複数の解決案を提案し,その結果を予測して,優劣を評価できる能力 1.理論的に得られた解の実現象への適用性や限界を考察できる 2.複数の代替案を設計し,結果を予測し比較できる 3.研究から得られた知見や土木技術の適用性,限界,社会的な意義  を説明できる

17 (F)伝達する能力 (G)実行力・解決力 提案する解決案の内容,合理性,効果,実行可能性を他人に伝達できる能力
1.情報処理機器を用い,一定の品質を伴った正確な図,表,文章  を作成できる 2.討議,発表の場で自らの考えを他人に理解させることができる 3.英語を用いて基礎的なコミュニケーションを行うことができる (G)実行力・解決力 (A)〜(F)を総合的に駆使して,問題解決のプロセスを実行できる能力.以上のプロセスを体得し,問題解決力を自発的・継続的に高める能力 1.グループでの分担を考え,計画的に仕事を進めることができる 2.問題解決プロセスを評価し,改善提案を行うことができる 3.より複雑な課題に答えるために学ぶべき知識を自ら見出すこと  ができる

18 実行力・解決力の継続的な伸長 B問題発見力 F伝達する力 G実行力解決力 E評価力 C問題構成力 D問題解析力 A教養・視野の広さ

19 カリキュラム編成の考え方 クラシック型の中にプロジェクト科目などの新科目を新設 思考能力を効率的に伸長 問題解決プロセスの経験
共通した専門性を持つ科目の体系的な学習 問題解決プロセスの経験 卒業論文の重視 学外実習、実験、創造型教育PBLの重視 関心にあわせて多様な講義科目を提供

20 カリキュラムの基本構成と 研究室配属・進路
社会基盤環境工学プログラム 1年 2年 3年 4年 基礎教育 専門教育 卒業研究 専門基礎・測量学 社会基盤環境デザイン  社会基盤環境実験など 教養教育 研究室 大学院進学 研究室 プログラム配属 卒論着手判定 就職 研究室 研究室

21 学生実験の風景 土質実験 環境保全工学実験 コンクリート実験 水理実験

22 実習・見学風景 測量実習 施工現場見学

23 卒業論文のレベルの確保 学会からの表彰 卒業論文成果の学会での発表 上記発表会での優秀発表賞 年次 研究発表会 国際会議シンポジウム等
土木学会  中国支部 研究発表会 土木学会全国大会 年次学術講演会 国際会議シンポジウム等 2級土木技術者合格者 技術士 1次試験合格者 2003年度 45 18 8 2004年度 26 10 2005年度 54 30 116 累計 125 58 124 24 6  学会からの表彰 上記発表会での優秀発表賞

24 カリキュラムの内容 専門基礎科目 専門科目 応用数学,力学演習,材料力学,構造力学,流れの力学,土の力学,コンクリート工学,環境科学基礎,
水理学,測量学  など 専門科目 建設構造工学分野,流体工学分野,環境工学分野,都市施設工学分野, 社会基盤環境実験,社会基盤環境デザイン,社会基盤プロジェクトマネージメント,学外実習,卒業論文,  など

25 教養教育科目(1年次) 共通科目 外国語,情報科目 教養コア科目 パッケージ科目,総合科目,領域科目 基盤科目 数学,人と環境と社会基盤
  外国語,情報科目 教養コア科目   パッケージ科目,総合科目,領域科目 基盤科目   数学,人と環境と社会基盤 スポーツ,自由選択科目

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27 専門基礎科目(1,2年生に配当) 必修 応用数学I,数学力学演習 産業技術と技術者の倫理,科学技術英語演習
材料学,材料力学,構造力学,水理学,コンクリート工学,土の力学,社会基盤計画学 測量学,計算機演習 選択必修   数学系   力学系   演習系 以上は達成度を認定 その他の選択科目

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29 専門科目(3,4年生に配当) 必修 社会基盤環境工学実験,社会基盤環境デザイン, 卒業論文 選択必修
 社会基盤環境工学実験,社会基盤環境デザイン,  卒業論文 選択必修  構造解析,鉄筋コンクリート構造,地盤工学,  環境水理,環境衛生工学,交通システム工学,  海洋大気圏環境学 選択(5つの専門細目分野)    ・建設構造工学    ・流体工学    ・都市施設工学    ・環境・流体工学    ・プロジェクト科目

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31 選択性と達成度を保障する方法 各科目の目標を明確化、学習教育目標と 関連付ける 専門基礎科目は資格・就職試験のレベル を確保
各科目の目標を明確化、学習教育目標と  関連付ける 専門基礎科目は資格・就職試験のレベル  を確保    土木学会2級土木技術者資格:2004(36名),2005(15名)    技術士1次試験 達成度を厳格に評価 卒業論文のプロセスで、専門科目でついた 能力を確認する 各学習教育目標の達成度を学生に自ら確 認させる(学生によるポートフォリオの作成)

32 シラバスにおける目標の記述(材料学) 授業の目標等:
 1.主な構造材料について,組織・構造と物性の特徴を理解し説明できること  を目標とし,自然現象の本質と工学的現象とのかかわりを理解し問題点を認識できる能力を養う.[B]  2.粉体やコロイドなどの多相態材料の特性を理解し説明できることを目標とし,工学的現象における問題を論理的に整理できる能力を養う. [C]  3.相平衡図を用いて相転移が説明できることを目標とし,技術的問題を抽象化できる能力を養う. [D]  4.鋼材の分類と性質,および加工・処理法について説明できることを目標とし,技術的問題を抽象化し解析できる能力を養う. [D]  5.材料の劣化とその機構,その防止策について説明できることを目標とし,技術的問題を抽象化し解析できる能力を養う. [D] 本科目は,広島大学環境グループ教育プログラムの教育・学習目標のうち,(B)「問題発見力」4.5時間, (C)「問題構成力」9時間,(D)「問題解析力」9時間の学習保証時間を要する.

33 卒業論文の目標(全科目の総まとめの意味も)
1.とりあげた研究課題の解明に関連する複数の科学的知見を  列挙できる(A教養・視野の広さ) 2.とりあげた研究課題に関連する既存研究を位置づけ,新規  性を説明できる(B問題発見力) 3.とりあげた研究対象となる現象を構成する主要要素を的確  に説明できる(C問題構成力) 4.理論的に得られた解と実現象を対比し,妥当性,信頼性を  説明できる(D問題解析力) 5.研究から得られた知見の適用性,限界,社会的な意義を説  明できる(E評価力) 6.文章、図表、数式などを適切に用いて研究内容を表現でき,  かつ適切にプレゼンテーションができる(F伝達する能力) 7.研究成果を踏まえ,さらに複雑な課題に答えるために今後学  ぶべき知識や課題を見出すことができる(G実行力・解決力) 8.制約の中で計画的に研究をすすめ、その成果を論文として  まとめることができる(G実行力・解決力)

34 卒論作成プロセスのエビデンス(例)

35 卒論作成プロセスの評価 (主査・副査の採点)

36 環境グループの教育点検・改善システム (PDCAシステム)

37 学生による授業評価アンケート 全学部の評価値 広大HPにて公開 環境グループの評価値 広大HPにて公開 各科目の評価値
学生自身に関する質問  ・出席率  ・積極性  ・予習・復習 授業,教官に関する質問  ・授業の難易度  ・授業の知的刺激  ・黒板等の使い方  ・補助教材の有用性  ・ノートの取り易さ  ・教官の声,話し方  ・説明の分かり易さ  ・質問や討論への対応  ・授業の進度  ・教官の熱意  ・総合的な満足度 全学部の評価値 広大HPにて公開 環境グループの評価値 広大HPにて公開 各科目の評価値 広大HPにて公開(学内限定)

38 学生による授業評価アンケート結果        に基づく授業改善計画書

39 学生による授業評価アンケート 学生自身に関する質問 ・出席率 ・積極性 ・予習・復習 授業,教官に関する質問 ・授業の難易度
平成14年度前期 平成15年度前期 学生自身に関する質問  ・出席率  ・積極性  ・予習・復習 授業,教官に関する質問  ・授業の難易度  ・授業の知的刺激  ・黒板等の使い方  ・補助教材の有用性  ・ノートの取り易さ  ・教官の声,話し方  ・説明の分かり易さ  ・質問や討論への対応  ・授業の進度  ・教官の熱意  ・総合的な満足度 環境G 工学部 環境G 工学部 14 3.71 2.46 2.33 2.71 2.67 2.64 2.92 2.49 2.98 2.84 2.83 2.76 3.00 2.82 3.61 2.16 2.20 2.71 2.56 2.67 2.84 2.53 2.91 2.79 2.62 2.77 2.92 2.78 3.82 2.67 2.58 2.83 2.77 2.82 3.05 2.65 3.01 2.95 2.92 2.89 2.97 3.75 2.33 2.34 2.75 2.64 2.76 2.87 2.57 2.95 2.86 2.74 2.81 3.00 2.83 2.79 2.66 2.74 平均値 2.90 3.02 2.80 2.81

40 今後の課題 育てるべき学生像 「土木」の社会認識の改善 ・社会はどのような人材を求めているのか? ・多様化した仕事内容への対応は?
 ・社会はどのような人材を求めているのか?  ・多様化した仕事内容への対応は?  ・就職先は従来の土木分野?それとも広い分野? 「土木」の社会認識の改善  ・社会の意識改善のために我々はなにをすべきか?


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