減衰自由振動の測定 理論と実験手順. この資料の内容 振動現象の重要性 実験の目的 学んだ振動の種類と特徴 振動のメカニズム 実験装置と方法.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
スイングバイを行う惑星 探査機軌道の再現 B 上杉耕玄. 目的・研究概要 スイングバイを再現するために 3 次元の運動方程式を ルンゲクッタを用いて解き, 精密な太陽系シミュレー タを作成した. 各惑星とパイオニア 10 号の初期位置と初期速度を打 ち上げの 1 ヶ月後,6 ヶ月後, スイングバイの.
Advertisements

模型を用いたジェットコターの 力学的原理の検討 06522 住友美香 06534 秦野夏希. 平成22年度 卒業研究発表 山田研究室 研究目的 ジェットコースターのコースは、どのような計算に 基づいて作られているのか、研究を通じて理解し、 計算を用いた模型製作を行う。
Computational Fluid Dynamics(CFD) 岡永 博夫
伝達事項 皆さんに数学と物理の全国統一テストを受けても らいましたが、この時の試験をまた受けていただ きます。
医薬品素材学 I 3 熱力学 3-1 エネルギー 3-2 熱化学 3-3 エントロピー 3-4 ギブズエネルギー 平成28年5月13日.
24 両端単純支持梁に対する外乱抑制制御系の製作
有効座席(出席と認められる座席) 左 列 中列 右列 前で4章宿題、アンケートを提出し、 4章小テスト問題、5章講義レポート課題を受け取り、
2009年8月27日 熱流体力学 第14回 担当教員: 北川輝彦.
演習(解答) 質量100 gの物体をバネに吊るした時、バネが 19.6 cm のびた。
学年 名列 名前 福井工業大学 工学部 環境生命化学科 原 道寛 名列____ 氏名________
常微分方程式と偏微分方程式 1.常微分方程式 独立変数が一個のもの 振動の運動方程式 2.偏微分方程式 独立変数が二個以上のもの
水中で落下する球体の運動.
No.14 摩擦振動している振動体に作用する摩擦力特性の測定
超磁歪アクチュエータを用いた キャビテーション発生機構における 機械的特性の解析
減衰自由振動の測定 実験装置と実験方法.
水戸市に建つ超高層免震建物の 強震観測例 2011年9月27日 ハザマ 境 茂樹 東京工業大学建築物理研究センター講演会
建築構造演習 座屈実験(第3回) 鋼構造研究室.
騒音の測定 工業高校における持続可能な開発のための教育(ESD) 高等学校(工業)
1.Atwoodの器械による重力加速度測定 2.速度の2乗に比例する抵抗がある場合の終端速度 3.減衰振動、強制振動の電気回路モデル
磁歪式振動発電の 高出力化と発電床への応用
流体のラグランジアンカオスとカオス混合 1.ラグランジアンカオス 定常流や時間周期流のような層流の下での流体の微小部分のカオス的運動
Nagaoka University of Technology Graduate Student, Yoshio TATSUMI
重力レンズ効果を想定した回転する ブラックホールの周りの粒子の軌道
3. 消費の理論.
動力学(Dynamics) 運動方程式のまとめ 2008.6.17
車両工学特論02 タイヤの力学.
物理学(電磁気学) 第12回 電流と磁場.
京大岡山 3.8m 望遠鏡 分割鏡制御に用いる アクチュエータの特性評価
物理学セミナー 2004 May20 林田 清 ・ 常深 博.
現実の有限密度QCDの定性的な振る舞いに
黒体輻射とプランクの輻射式 1. プランクの輻射式  2. エネルギー量子 プランクの定数(作用量子)h 3. 光量子 4. 固体の比熱.
前期量子論 1.電子の理解 電子の電荷、比電荷の測定 2.原子模型 長岡モデルとラザフォードの実験 3.ボーアの理論 量子化条件と対応原理
ひび割れ面の摩擦接触を考慮した損傷モデル
弓射への力学的アプローチ(その7) 赤門支部 鈴木千輝
建築構造演習 座屈実験(第3回) 鋼構造研究室.
振動体の振幅を目標値一定とする 振動発電機負荷のフィードバック制御 修士論文発表会
機械創造工学課程 西久保智昭 担当教員 小林泰秀 准教授
電気回路学Ⅱ 通信工学コース 5セメ 山田 博仁.
今後の予定 4日目 10月22日(木) 班編成の確認 講義(2章の続き,3章) 5日目 10月29日(木) 小テスト 4日目までの内容
有効座席(出席と認められる座席) 左 列 中列 右列.
メンバー 梶川知宏 加藤直人 ロッケンバッハ怜 指導教員 藤田俊明
電磁気学C Electromagnetics C 7/17講義分 点電荷による電磁波の放射 山田 博仁.
物理学Ⅰ - 第 11 回 - 前回のまとめ 回転軸の方向が変化しない運動 回転運動のエネルギーとその応用 剛体の回転運動の方程式
量子力学の復習(水素原子の波動関数) 光の吸収と放出(ラビ振動)
光電効果と光量子仮説  泊口万里子.
(昨年度のオープンコースウェア) 10/17 組み合わせと確率 10/24 確率変数と確率分布 10/31 代表的な確率分布
エレベータの振動解析 (ロープ・かご) 富山大学 大学院理工学研究部(工学) 木村弘之 台北101国際金融センター.
有効座席(出席と認められる座席) 左 列 中列 右列.
電気回路学Ⅱ コミュニケーションネットワークコース 5セメ 山田 博仁.
A7A8理論 担当 内容 山田良透 その他天体核研究室のスタッフ(田中貴浩、細川 隆史、瀬戸直樹) 宇宙に関する理論的な物理
連続体とは 連続体(continuum) 密度*が連続関数として定義できる場合
第1回、平成22年6月30日 ー FEM解析のための連続体力学入門 - 応力とひずみ 解説者:園田 恵一郎.
低温物体が得た熱 高温物体が失った熱 = 得熱量=失熱量 これもエネルギー保存の法則.
抗力への振動付加による 高剛性とすべり感提示
電気回路学Ⅱ コミュニケーションネットワークコース 5セメ 山田 博仁.
今後の予定 7日目 11月12日 レポート押印 1回目口頭報告についての説明 講義(4章~5章),班で討論
A B C D E F S2 S1 2つの振動片の先端S1,S2を水面に触れさせて、両者を一定の周期Tで上下に振動させると、水面にはS1,S2を中心とする円形の波面が広がっていく。下図の2点S1,S2を中心とする2つの同心円群は、ある時刻tにおける、S1またはS2から出た波の互いに半波長ずつ異なる波面を表す。
Massive Gravityの基礎と宇宙論
宿題を提出し,宿題用解答用紙を 1人2枚まで必要に応じてとってください 配布物:ノート 2枚 (p.85~89), 小テスト用解答用紙 1枚
振動体の振幅を一定とする 振動発電機負荷のフィードバック制御系の 安定性解析 長岡技術科学大学 ○ 永井 和貴 稲田 千翔之 小林 泰秀
有効座席(出席と認められる座席) 左 列 中列 右列.
振動分光・電気インピーダンス 基礎セミナー 神戸大学大学院農学研究科 農産食品プロセス工学教育研究分野 豊田淨彦.
建築構造演習 座屈実験(第3回) 鋼構造研究室.
第 5 章 :周波数応答 5.1 周波数応答と伝達関数 周波数伝達関数,ゲイン,位相 キーワード : 5.2 ベクトル軌跡 ベクトル軌跡
物理学実験 II ブラウン運動 ー 第2日目 ー 電気力学結合系の特性評価 物理学実験II (ブラウン運動) 説明資料.
2009年5月14日 熱流体力学 第5回 担当教員: 北川輝彦.
How shall we do “Numerical Simulation”?
振動体の振幅を一定とする 振動発電機負荷のフィードバック制御 長岡技術科学大学 ○ 永井 和貴 齋藤 浄 小林 泰秀
Massive Gravityの基礎と宇宙論
* Ehime University, Japan
Presentation transcript:

減衰自由振動の測定 理論と実験手順

この資料の内容 振動現象の重要性 実験の目的 学んだ振動の種類と特徴 振動のメカニズム 実験装置と方法

振動現象の 重要性 機械技術者として

タコマ橋の崩落 タコマナローズ橋

高速増殖炉の事故

洗濯機の発火事故 economy/news/140204/b iz n1.htm

車内騒音の低減

自動車の高級感演出

機械技術者として 振動現象の把握と対策は 必須となる知識

実験の目的 振動のメカニズムを把握 することを目標として.. ..

質量変化による振動変化の メカニズムを明らかにする

学んだ振動の 種類と特徴 自由振動 減衰自由振動 強制振動

自由振動 摩擦なし 1.振動開始時にエネルギを与える. 2.振動中はエネルギ供給なし 3.減衰要素なし → 振幅一定 時間 変位 固有周期

減衰自由振動 1.振動開始時にエネルギを与える. 2.振動中はエネルギ供給なし 3.減衰要素あり → 振幅は徐々に小さくなる 時間 変位

強制振動 1.振動中にエネルギ供給し続ける. 2.減衰要素あり → エネルギ供給があるので振幅は一定 時間 変位 エンジンの振動周期

振動のメカニズ ム エネルギ保存則

減衰なしのエネルギ保存の法則 力学的エネルギ運動エネルギ ポテンシャルエネル ギ

運動エネルギとポテンシャルエネル ギ x v km バネの伸び縮 み量 0 の位置

対象とする振動系 x=0 -x max +x max k m v max v=0

左端のとき x=0 -x max k m v=0 +x max

任意位置のとき x=0 -x max k m v x +x max

つりあい位置のとき x=0 -x max k m v max +x max

どの位置でも力学的エネルギーは同じ

振動はエネルギの交換 ばねが全エネルギを持つ 質量が全エネルギを持つ ばねが全エネルギを持つ ばね → 質量質量 → ばね ばね → 質量質量 → ばね

運動方程式 k c m m : 質量 kg k : ばね定数 N/m c : 粘性減衰係数 Ns/m

減衰要素の影響 k c m

レポートの注意 (1) 当日レポート,最終レポートのルーブリック 教科書をよく読み,ルーブリックを付けること. (2) 提出期限は月曜日の 17 時まで 17 時時に回収するので,それ以降に提出は無効. 入っていた場合は廃棄するので注意. (3) 採点基準等は教科書の通り