PHP ・オープン SNS を用いた SNS の構 築 情報工学部情報工 学科 04A1010 岩永逸 平
1.目的と手段 既存の学生ポータルとは別に、学生間のコミュニケーション の場となるポータルサイト、より学生志向のポータルサイト を SNS を用いて作り上げる。 そのためにオープンソースの SNS 運営用サーバサイドプログ ラムである OPENPNE を使用する。
2. SNS とは SNS とは Social Networking Servise の略であり、 社会的ネットワークをインターネット上で構築するサー ビスのこと。 人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニテ ィ型の会員制のサービス、あるいはそういったサービス を提供する Web サイトを指す。
3. SNS の構築と問題点 学内サーバーに構築するためには、遠隔操作によるサーバー マシンの操作が必要だったので、その手間を省くために無料 レンタルサーバー「 ZMX 」を使用した。 その際、招待メールの送信ができないというエラーと、一部 画像が壊れ表示されないエラーが生じた。
問題点の原因と解決( 1 ) 招待メール送信の不具合は、 config.php ファイルの //Envelope-From ヘッダを設定するかどうか (safe_mode の 場合は false に設定してください ) define('MAIL_SET_ENVFROM', true); という部分の true を false に変更することで送信が可能になっ た。 この変更をしておかないと WEB からメールを送信することが できないということだった。
問題点の原因と解決( 2 ) Openpne では、画像ファイルを img.php というファイルが呼 び出している。.php ファイルは、 ZMX フリープランの広告タグ自動挿入の対 象ファイルなので、広告タグが自動挿入され、画像イメージ が壊れてしまった為、表示する事が出来なかった。 この問題の解決方法として、 ●.htaccess を使い、 img.php を広告タグの自動挿入対象外 とする ●x ディレクトリに openpne をインストールし、すべてのフ ァイルを広告タグの自動挿入対象外とする。 という 2 つの方法があり、後者を採用した。
問題点の解決による副次的問題点と解決 画像イメージの問題点を改善したことによって、 ZMX フリープランの義務条件である広告表示が、 自動で挿入されなくなった。 当初、問題解決手段として HTML 挿入とテンプレート挿入に よって半ば無理矢理とも言える状態で表示した。 その後バナー設定により全てのページにおいて常時ヘッダに 表示させることに成功した。
4.機能改善と追加( 1 ) ■ 休講情報 インフォメーション機能で常時連絡可能 ■ 授業内容(出席確認、中間試験有無、課題出題頻度、感想) コミュニティカテゴリに設置。情報セキュリティコミュニティを作成済 み。 ■ 課題情報(期日、内容相談) 授業コミュニティ内のトピックに作成可能。 ■ 試験対策(試験範囲、配布物、相談) 同上。
休講情報
授業内容
課題情報 試験対策
機能改善と追加( 2 ) ■ 研究室情報(研究内容、活動状況) コミュニティカテゴリに設置。種田研究室コミュニティを作成済み。 □ クチコミ情報(飲み会、遊び場、生活情報) コミュニティカテゴリは設置。 ■ アルバイト情報 コミュニティカテゴリに設置。常時作成可能。 ■ 質疑応答( Q&A ) コミュニティカテゴリその他に設置。
研究室情報 所属している 4 年生には連絡やスケジュールなど、 3 年生以下の学生には情報不足を解消するため、 研究室の特色、 過去の研究テーマ、 登校頻度、 研究環境などの 情報を開示する ためのコミュニティ。
クチコミ情報 学業面ではなく、生活面に関するさまざまな情報を クチコミ情報という形でコミュニティ化し提示する。
アルバイト情報 大学が募集しているアルバイトから、 学生が働いているアルバイト先の募集まで。 時給や勤務時間、特典などの情報を記載する。
質疑応答 勉学面では無いが大学生活に関する質問や、 生活面でのさまざまな質問に答えるための場所。
今後の課題 アンケートモジュールは現時点では使用しているバージ ョン には動作確認がされていない点と、高い理解度 と知識を持った一部のユーザーにしか使用が限られる点、 解説不足によるインストールと設定の難度から、現時点 での実装は不可能だが、将来的に授業評価などの点数評 価のレビューに用いることができる可能性もある。 また、携帯電話からのアクセスに対応させる必要もあ る。休講情報などはいつでも見ることができなければな らないためである。本研究では至らなかったが、設定に よっては可能とのことなので比較的すぐに実装は可能で ある。
まとめ このようにして学生間の情報の交換手段を設けることによっ て、利便性の向上と、人間関係の拡大が可能となる。 学業面の相談の場を設けることによって授業の理解度が芳し くない生徒の学力向上を促し、課題提出率の向上や試験落第 防止に役立てることができる。 また、生活面の情報交換も行うことができ、生活面に役立て ることでより良い大学生活を得ることができる。