少子高齢化社会の現状と今後 2312156 金子 拓矢. 1.少子高齢化社会の現状 日本は、平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという三点におい て、世界一の高齢化社会といえる。日本の少子高齢化の原因は、出 生数が減り、一方で、平均寿命が延びて高齢者が増えているためで ある。日本の人口構成を人口ピラミッドで見ると、第.

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年金制度 地域文化3回生 渡邉 裕貴. 目次 日本の年金制度の現状 日本の今後 政策提言 シミュレーション 参考文献 論点.
第 13 章 制度設定の変更が必要な 社会保障制度. 社会保障制度の重要性と それに対する根強い不安感 不景気の一因 不景気の一因 1997 年以降 かつてない不況 原因 ① 消費税率の引き上げ 原因 ① 消費税率の引き上げ ② タイや韓国を中心とした アジアの通 貨危機 アジアの通 貨危機 ③ 山一證券の経営破綻に代表さ.
公共経済学 13. 社会保険( Social Insurance ) 保険市場における政府の役割 情報の非対称性( asymmetry of information ) ⇒ 逆選択( adverse selection )
人口 1949 年 5 億 4167 万人 自然増加率 49 ~ 58 年 人口の年平均増加率 2.3 % 馬寅初『新人口論』 → 毛沢東が批判 大躍進の失敗 60 年 - 4.57 ‰ 62 年からベビーブーム 64 年計画生育委員会 産児制限 → 文革で活動停止 73 年 「晩 稀 少」 毛沢東の死(
日本人の平均余命 (60歳) 男性・・・22.70 年 女性・・・28.12 年 〈厚生労働省「平成 23 年簡易生命 表」〉
第7章 高齢者がいきいきと安心して 暮らせる社会の実現 前田唯衣. 介護保険制度運用 介護保険制度の創設( 2000 年 4 月) 介護保険制度の創設( 2000 年 4 月)  持続可能な制度の構築  認知症高齢者や一人暮らし高齢者への 対応  2005 年介護保険法改正.
公的年金 財政学(財政学B) 第 6 回 畑農鋭矢 1. 年金の分類 運営主体による分類 公的年金と私的年金 給付期間による分類 定期年金と終身年金 対象者による分類 国民年金、厚生年金、共済年金など 保険料と給付の決定方式による分類 確定給付型と確定拠出型.
年金の基礎年金部分は 全額税方式か、全額保険料か? 椎野、鈴木、篠崎、畑 全額税方式派. 我々の主張 ① 無年金者、低年金者がいな くなる! ②税方式なら将来的にも財源 調達可能! ③国民の負担が重くなる! ① 無年金者、低年金者がいな くなる! ②税方式なら将来的にも財源 調達可能! ③国民の負担が重くなる!
年金制度は、老後に安定した収入を得るために 重要な制度であるが、 65 歳以上の高齢者に占め る割合は 2030 年には 30% を超えると予想されて いる。こうした人口の急激な高齢化は、これま でと同じような形で年金制度を維持することを 難しくしており、日本の年金制度はさらなる改 革が必要とされている。
09ba390l 山村美帆. 内需不振の正体 地方圏 青森県では、バブル崩壊期の 90 年代前半には増加していた個人所得と小売 販売額が、戦後最大の好景気となった時期である 00 年代前半からみるみる 減少し始めた。この間に起きた構造変化とは? この就業者の減少こそが 00~05 年の個人所得、小売.
09bc053j 新井友海 デフレの正体第 9 講 ではどうすればいいのか① -高齢富裕層から若者への所得移転を.
1 財政-第 22 講 6. 社会保障財政 (3) 2008 年 6 月 24 日 第 2 限. 2 公的年金③  今後の課題-公的年金制度全般に関して-  将来の給付水準見通し  厚生年金と共済年金の一元化  社会保険方式から税方式への移行  制度上の問題点  未納・未加入問題.
1 経済学-第 13 回 年金② 2008 年 7 月 4 日. 2 日本の公的年金制度 ( 続 )  今後の課題-公的年金制度全般に関して-  将来の給付水準見通し  社会保険方式から税方式への移行  制度上の問題点  国民年金保険料未納問題.
少子高齢化社会と年金 澤崎 下村 戸田 山川 中京大学総合政策学部 大森ゼミⅱ. 労働力の枯渇 生産年齢人口の減少 参照 平成 25 年度総務省「人口統計」 現状 高齢者を労働力として活躍させよう.
厚生白書 各国の社会保障制度 ~スウェーデン・イギリス・アメ リカ~ 971221 波多野宏美. スウェーデン v 所得保障(年金制度) – 国民基礎年金(FP) 65 歳に達したすべての国民に定額の年金を支給65 歳に達したすべての国民に定額の年金を支給 – 国民付加年金(ATP) 従前の所得(稼得所得の高い.
1 経済学-第 9 回 医療保険① 2008 年 6 月 6 日. 2 日本の公的医療保険  制度の目的  制度体系  給付と負担.
2節 福利厚生の現状 現金給与と現金以外の給付の関係 [ データ ] 一人一ヶ月平均労働費用額と構成 (226 ページ参照 ) ⇒労働費用総額に占める現金給与の割合は、 8 割強が現金、 2 割弱が現金以外で支払われている ※小規模企業になるほど現金給与の割合が増加する傾向にある 企業規模計 1000.
三万円支給の是非 肯定派. 三万円支給と は?? 年金生活者等支援臨時福祉給付金 一億総活躍社会の実現に向けた、賃金引上 げの恩恵が及びにくい低年金受給者への支 援であり、給付による景気活性化の効果を 期待するもの 65歳以上の低所得者や65歳未満の障害 者基礎年金と遺族基礎年金の受給者合計1 250万人に3万円を給付する.
少子高齢化 高橋香央里 加藤裕子 松本結 海老澤優.
~国民経済的な視点から見た社会保障~ 2000/6/14 木下 良太
定年制とは 1.定年制 ①定義: 従業員が一定年齢に到達した時に自動的かつ無差別的に雇用関係を終了させる仕組みのことである。
エイジフリー雇用に向けた提言 ー定年制の再考ー
 公的年金・定年  引き上げの是非 小瀬村  柏嶋 阿部  藤田.
ちょっと待った! 65歳定年制 ~知ってるようで知らない雇用の話~
最低賃金1000円の是非.
もう一つのクラスター ~医療と介護を統合した地域づくり~
ベーシックインカム導入の是非 肯定派 神谷・棚倉・水田・安塚.
否定側立論.
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森町まち・ひと・しごと 人口ビジョン概要 15/08/31【資料1】 森町人口ビジョン(抜粋) 総合戦略へ向けた、現状・課題の整理(案)
第16章 総需要に対する 金融・財政政策の影響 1.総需要曲線は三つの理由によって右下がりである 資産効果 利子率効果 為替相場効果
(間税会は消費税のあり方を考える会です) 平成24年1月30日 北沢間税会
少子高齢化 고유진.
生きがいのもてる高齢者が イキイキと暮らす上田市へ
年金・定年引き上げの是非 否定派 棚倉 彩香 林 和輝 西山 夏穂 水田 大介.
第8章 家計部門でいま起こっていること.
第6講 「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀
介護ビジネス中国における市場 ー 日本と比較して
デフレの正体―経済は「人口の波」で動く 補講 高齢者の激増に対処するための「船中八策」 山下 真弘
1999年度秋学期 香川敏幸研究会 個別研究 兼 卒業制作 日本の介護福祉の在り方について
“社会保障制度”が果たす役割を理解しよう!
産める国フランスの子育て事情 ~出生率はなぜ高いのか~
中国の少子高齢化問題 バートルゼミ 萩原・小原・前田・澁谷  1.
連合が提案する「子育て基金(仮称)」 現行の次世代育成支援制度の課題 1 日本労働組合総連合会(連合)
21世紀の日本の高齢社会と年金問題 テーマ設定について パネルの手法 パネルの議論の流れ
少子高齢化について 商学部 2307068 李海燕.
サラリーマンのリスク 万一の時のリスク 病気・ケガのリスク 長生きのリスク ―サラリーマンのリスクは大別して3つ!― 万一の時の
6月14日 経営学部経営学科 Ishii Fumiya
金融の基本Q&A50 Q41~Q43 11ba113x 藤山 遥香.
松橋ゼミ          B E S T   年金制度の今とこれから                     薬師川 裕真                       金子 直広                       三又 結実.
食糧自給率低下によって 日本が抱える危機とその対策
経済情報入門Ⅱ(三井) 公共事業と社会保障.
政策争点分析プロジェクト 2008年1月13日 G-SEC.
計画の制度化 = 交通サ-ビス向上に資する ハ-ド施策とソフト施策の(最適)組み合わせ
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
生活支援体制整備事業 平成29年10月30日 防府市高齢福祉課 内田 由美子.
介護保険制度に ついて!.
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大阪府健康づくり推進条例の概要について (1) 条例制定の背景・必要性 (3) 条例案の概要 (2) 条例制定のポイント
歯科健診で、 健康寿命を延ばそう! (健診概要)
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第7回 社会福祉の法制度.
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様々な主体や取組みを「つなぐ」仕組みの構築
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厚生白書 人口減少社会の到来と少子化への対応 971221 波多野宏美.
健康再生療養型リゾート計画.
Presentation transcript:

少子高齢化社会の現状と今後 2312156 金子 拓矢

1.少子高齢化社会の現状 日本は、平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという三点におい て、世界一の高齢化社会といえる。日本の少子高齢化の原因は、出 生数が減り、一方で、平均寿命が延びて高齢者が増えているためで ある。日本の人口構成を人口ピラミッドで見ると、第 1 次ベビー ブームの 1947 年 年(昭和 年)生まれと第 2 次ベビーブー ムの 1971 年 年(昭和 46 年 - 49 年)生まれの 2 つの世代に膨らみ があり、出生数の減少で若い世代の裾が狭まっている。また、第 1 次ベビーブームの人達が、もうすぐ高齢者の仲間入りをするため高 齢化は進展する。 2005 年(平成 17 年)の総人口が 1 億 2765 万人で高齢者人口 2556 万人 だったのに対し、 2020 年(平成 32 年)の総人口が 1 億 2411 万人で高 齢者人口が 3456 万人と予測されており、 2005 年と比べると、 2020 年 には総人口が 300 万人ほど減るのに対し、 65 歳以上の高齢者はおよ そ 1000 万人増え、社会的負担は急増する。 総務省が発表した 2010 年 9 月 15 日現在の推計人口によると、 65 歳以 上の人口は前年より 46 万人多い 2944 万人となり、総人口に占める割 合は 23.1 %と過去最高を更新した。

2.少子高齢化による様々な問 題 社会保障制度の持続可能性 先進諸国の老人福祉制度は長らく人口安定的な少産少子 社会の到来を予測して設計されてきました。そのため、 一定程度までの高齢化は織り込んできましたが、少子化 による高齢化率の急上昇は福祉制度の持続可能性を揺る がす問題となっています。 また、高齢化は、一般歳出に占める社会保障関係費も大 きく増大させており、財政赤字の大きな原因となってい ます。

年金制度 少子高齢化により、扶養者数に対する被扶養者数の比率 が上昇し、現役世代の年金負担が増加します。少子化に より次世代育成負担は減少しますが、教育欲の高まりに より一部相殺されます。また公的支援が補助的役割にと どまる次世代育成負担を、公的支援が中心的役割を担う 老人福祉へ付け替える際には、名目上の可処分所得減少 が生じるため、国民の反発が強いと思われます。そのた め、年金負担の増加は抑制的となり、年金給付の減額が 必要となります。すると過渡的に年金負担額が高く年金 受給額が低い世代が生じ、年金制度への不信感が醸成さ れます。こうしたことから年金の未加入・未払いが増加 しており、世代間の扶養体制の維持が不安視されていま す。 負担の抑制と給付の維持を両立するためには、現役世代 を増やし引退世代を減らせばよいので、給付開始年齢の 引き上げ、定年の延長、安定した雇用環境の構築、失業 率の改善などが検討・実施されています。

医療保険制度 医療保険制度は一般に被扶養世代である、年少世代と高 齢世代に手厚い保障を行っていますが、一般に高齢化に よる医療費増大は少子化による医療費減少を大きく上 回っています。 そのため高齢世代の自己負担割合の増加、生活習慣病の 予防推進などの医療費削減策が検討・実施され、制度の 維持可能性を保持する努力が続けられています。

3.少子高齢化による環境の変 化 経済・雇用環境の変化 国内外の急激な経済情勢の変化に伴う企業活動や雇用環 境への影響など、企業や労働者を取り巻く環境が大きく 変化しています。 また、近年では仕事と生活の調和により、それぞれをバ ランスよく充実させる「ワークライフバランス」の考え 方が注目されており、家庭における家族の役割分担や社 会環境づくりが求められています。 こうした経済・雇用環境の変化に対応するため、新産業 の集積による産業基盤の強化など、働きやすく暮らしや すい社会づくりを進めることが求められています。

災害や犯罪など市民生活のリスクの拡大 地震、風水害などの自然災害、子どもや高齢者をねらっ た犯罪、食品・商品の安全性を巡る消費生活に関する問 題、交通事故の増大など、国民の日常生活において様々 なリスクが拡大しています。 複雑・多様化した生活に関する問題に対して、国民の生 命と財産を守り、社会において安心して安全に暮らせる よう、地域、事業者、行政など、それぞれの主体がお互 いに連携しながら問題の解決を図る取組が求められてい ます。

コンビニエンスストアの変化 皆さんがよくご利用されるであろう、コンビニエンスス トアも高齢化社会の影響を受けています。高齢化が進む ことで買い物難民が増加します。それに合わせて、近く のコンビニでもスーパーのように使える、普段使いでき るミニスーパー化を目指しています。 具体的には、日用品の強化、調味・調剤、野菜の強化な どがあげられます。また、価格帯をスーパーに近づける ため PB 商品を多数導入しています。

4.まとめ 自分の中でどこか他人事になっていた少 子高齢化でいたが、今回色々調べたこと で、たくさんの問題を抱えていること、 そして自分の世代にも身近な問題である こと、実を持って知ることができました。 またこの問題に対し、今現在の自分がで きること改めて考え直したいと思いまし た。