世界環境改善連合4月例会 最近の気象動向 ライフビジネスウェザー Life & Business Weather 石 川 勝 敏.

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世界環境改善連合4月例会 最近の気象動向 ライフビジネスウェザー Life & Business Weather 石 川 勝 敏

3ヶ月予報(4〜6月) 東〜西日本は比較的高めに推移

今後急速にエルニーニョへ進むか

北日本ではこの夏(6~8月)、気温が平年より低く、11年ぶりに冷夏 になる可能性があると気象庁が25日、発表した。 東太平洋付近の赤道域で海面水温が上昇する「エルニーニョ現象」が起きる とみられるためだ。 逆に西日本では気温が高めになるという。 北日本では2003年に夏の平均気温が平年より1・3度低く、米の不作 などが問題になったが、この10年は平年並みか高い年が続いていた。担当 者は「慌てる必要はないが、農業関係者は短期予報に注意して備えてほし い」と呼びかけている。 気象庁によると、降水量は北日本で平年並みか多くなり、西日本では平年 並みか少なくなる。東日本は気温、降水量ともにほぼ平年並みという。3~ 5月は、全国的に気温、降水量ともほぼ平年並みになる見通しだ。 エルニーニョが発生すると西太平洋やインド洋付近では水温が低くなるた め、雲や気流の発生が弱まり、北にあるチベット高気圧の位置も平年より南 に下がる。このため、高気圧のへりに沿って吹く偏西風も南寄りになり、太 平洋高気圧が南に押し下げられるという。 エルニーニョになると・・

エルニーニョ現象発生時の春(3~5月)の天候の 特徴 エルニーニョ現象発生時の夏(6~8月)の天候の特 徴

エルニーニョ現象発生時の秋(9~11月)の天候の 特徴 エルニーニョ現象発生時の冬(12~2月)の天候の特 徴

エルニーニョ現象発生時の梅雨の時期の天候の特徴 (沖縄・奄美は 5 ~ 6 月、その他の地方は 6 ~ 7 月。北日本に北海道は含まな い)

「30年に1回以下の異常天候」=日本の大雪や北米寒波 − 気象庁検討会 気象庁は異常気象分析検討会を開いた。会長の木本昌秀東京大大気海洋研究 所教授は「この冬の北米の寒波と英国付近の降水量の多さ、日本の南岸低気 圧による大雪は30年に1回以下の異常天候と呼んでよい」。偏西風の蛇行 が大きな要因 2月に2回、南岸低気圧が日本の太平洋沿岸付近を北東へ進み、関東甲信で 記録的な大雪となった際は、偏西風が日本の南から北東へ大きく蛇行。カム チャツカ半島の南付近に「ブロッキング高気圧」ができた。 日本列島はシ ベリア高気圧の強い寒気に覆われ、東シナ海から本州の南海上は暖かかった ため、その境界に南岸低気圧が発生して東へ移動。南東から暖かく湿った空 気を関東甲信に流入させて雪を降らせたが、ブロッキング高気圧に阻まれて ゆっくりとしか北上できなかったため、雪時間が長くなった。 偏西風の蛇 行には太平洋赤道域の海面水温が影響していると指摘。近年、東部の海面水 温が平年より低い「ラニーニャ現象」に近い状態が続き、日本に夏の猛暑と 寒い冬をもたらしてきた。 しかし、今年夏にかけては東部の海面水温が平 年より高い「エルニーニョ現象」に近づくと予想されている。木本教授は 「エルニーニョ的な現象はそれほど強くないとみられ、夏は暑く冬は寒い傾 向が解消されるか分からないが、もし解消されれば猛暑ではなくなる」と話 した。( 2014/03/04-20:09 ) 昨年の気象 Review

地震活動 全国の地震活動 3月 14 日 02 時 06 分に伊予灘の深さ 78km でM 6.2 の地震が発 生し、愛媛県西予市で震度5強を観測。全国で震度3以上を観測した地震の 回数は 10 回、日本及びその周辺における M4.0 以上の地震の回数は 72 回でし た。 「平成 23 年( 2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動 「平成 23 年 ( 2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきてい るものの、震度1以上を観測した地震が 82 回(最大震度4以上を観測する地 震は0回)発生するなど、引き続き岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸 及びその沖合の広い範囲で発生しました。 火山活動 桜島では、爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続しました。 三宅島では 22 日に山頂付近の浅い所で、火山性地震が一時的に増加しました。 西之島では、海上保安庁等の観測によると、噴火と溶岩の流出など活発 な噴火活動が継続しました。 阿蘇山では、火山活動が低下したことか ら、 12 日 11 時 00 分に噴火予報を発表し噴火警戒レベルを1(平常)に引き下 げました。

年度震度 1234 5弱5強6弱6強 7 計記事 2014 3月 日伊予灘(震度5強) 2月 1月 千葉県東方沖から千葉県北東部にかけて(震 度3:2回、震度2:2回、震度1:6回) 2013 12月 31日茨城県北部(震度5弱) 11月 10日茨城県南部(震度5弱) 10月 9月 20日福島県浜通り(震度5強) 8月 4日宮城県沖(震度5強) 7月 福島県浜通りの地震活動 (震度4:1回、震度2:3回、震度1:1 3回) 6月 5月 18日福島県沖(震度5強) 4月 13日淡路島付近(震度6弱 三宅島近海の地震活動 (震度5強:1回、震度3:7回、震度2: 11 回.震度1:34回) 与那国島近海、震度1:12回 17日宮城県沖(震度5弱) 過去1年計 1, ,229 過去1年間に震度1以上を観測した地震の最大震度別の月別回数 <平成25年(2013年)4月〜平成26年(2014年3月> 3月 14 日 02 時 06 分に伊予灘の深さ 78km でM 6.2 の地震が発生し、愛媛県西予市で震度5強を観測しました。 全国で震度3以上を観測した地震の回数は 10 回、日本及びその周辺における M4.0 以上の地震の回数は 72 回。 平成 23 年( 2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動 余震は、次第に少なくなってきているものの、 震度1以上を観測した地震が 82 回(最大震度4以上を観測する地震は0回)発生するなど、引き続き岩手 県から千葉県北東部にかけての沿岸及びその沖合の広い範囲で発生。

図 SPM.1 ガス種別人為起源温室効果ガス排出の年間総計の推移 石化燃料燃焼 林業・土地利用 ( FOLU ) メタンガス( CH 4) 亜酸化窒素 フッ素ガス 4 / 7〜4・ / 12気候変動に関する政府間パネル( IPCC )第 39 回総会(ドイツ・ ベルリン)

気象 気温 3.5 〜 6.4 度上昇 海面 60 〜 63 センチ上昇 災害 洪水(年被害額) 2416 億〜 4809 億円増 土砂災害(同) 21 億〜 31 億円増 高潮(同) 2526 億〜 2592 億円増 砂浜 83 〜 85% 消失 干潟 12% 消失 生態系 ハイマツ(生育域)消失〜現在の 7% ブナ(同)現在の 10 〜53 % 食料 コメ生産地が北上 温州みかん(適地)消失 タンカン(同)国土の 1% から 13 〜34%に 健康 熱中症など死者、救急搬送者数が2倍以上 ヒトスジシマカ(分布 域) 国土の 4 割から 75 〜 96% に拡大 温暖化で今世紀末に予想される国内影響 温室効果ガス上昇の最悪のケース。環境省研究班の報告書から。 いずれも20世紀末と比べて(追加的な緩和策のないベースラインシナリオ)

用語発生する可能性 ほぼ確実 99 %~ 100 % 可能性が極めて高い 95 %~ 100 % 可能性が非常に高い 90 %~ 100 % 可能性が高い 66 %~ 100 % どちらかと言えば(可能性が高い) 50 %~ 100 % どちらも同程度 33 %~ 66 % どちらかと言えば(可能性が低い) 0 %~ 50 % 可能性が低い 0 %~ 33 % 可能性が非常に低い 0 %~ 10 % 可能性が極めて低い 0 %~ 5 % ほぼありえない 0 %~ 1 % <今世紀末における可能性の表現(確率評価> IPCC では、評価結果の「可能性」と「確信度」を表す用語を、一貫した基準に基づいて 使用している。