1 人口減少時代に求められる コンパクトなまちづくり 2014 年 10 月 26 日 株式会社 日本総合研究所 調査部 主席研究員 株式会社 日本政策投資銀行 地域企画部 特任顧問 も た に 藻谷浩介

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2.一極集中と多極分散. 連携の在り方 都市の発生 分業の発生規模の経済 ・地域特化の経済 ・都市化の経済 集積 大都市の形成.
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財源についての誤解を解く 2011 年 6 月 30 日 国家ビジョン研究会シンポジウム 若田部昌澄 早稲田大学政治経済学術院教授.
09ba390l 山村美帆. 内需不振の正体 地方圏 青森県では、バブル崩壊期の 90 年代前半には増加していた個人所得と小売 販売額が、戦後最大の好景気となった時期である 00 年代前半からみるみる 減少し始めた。この間に起きた構造変化とは? この就業者の減少こそが 00~05 年の個人所得、小売.
1 公債政策の推移② -バブル経済崩壊後から現在まで-. 2 ( 第 18 講の再説 ) 公債政策の推移 … 資料 18-2 ,資料 18-3 ,資料 18-4  1947 年の財政法制定 =国債の発行に厳しい制約  財政法制定~ 1965 年度当初予算 ⇒国債発行禁止規定 ( 財政法第 4 条.
日本再生と復興の条件 産経新聞特別記者 田村秀男 2011年6月 30 日. 日本のデフレは 1997 から始まった.
ふるさと納税 名古屋大学 柳原光芳ゼミナール. 発表の流れ  研究動機  ふるさと納税の概要説明  研究の流れ  地方交付税とは  ふるさと納税による地方交付税への影響の分析 ( 結果 )  ( 国から地方自治体 B に資金が流れていた場合の考察 )  ( 地方自治体 A から地方自治体.
09bc053j 新井友海 デフレの正体第 9 講 ではどうすればいいのか① -高齢富裕層から若者への所得移転を.
● ● 中 学 校 広島主税くん ちから 広島国税局キャラクター. ●● 中学校に来る途中で 1 億円入りのスーツケース を拾いました。 落とし主不明でその後警察からこの1億円をもらっ たとき、税金はかかるでしょうか。 税金がかかる (所得税)
国の支出(歳出) 88兆5,480億円 平成 21 年度当初予算 医療、介護、老後 の暮らし 道路、住宅 、公共施設 教育 防衛 国から県や市町村 への交付金 国の借金の 返済など 社会保障関係費 24兆8,344億 円 28.0% 公共事業関係費 7兆701億円 8.0% 文教・科学振興費 5兆3,104億円.
1 とき:平成 18 年 12 月 3 日 ( 日 ) 場所:仙台サンプラザ 講師:平野由希子(税理士・宅地建物取引主任者) 相続対策としての賃貸事業.
佐賀市中期財政計画 総務部財政課 平成26年12 月 平成27年度 ~ 平成33年度 1. 佐賀市を取り巻く状況 ○ 生産年齢人口(15~64歳)の減少 ⇒ 税収等の減少 ○ 高齢者人口(65歳以上)の増加 ⇒ 扶助費や医療費等の増加 ○ 合併特例措置 ⇒ 普通交付税の段階的縮減 (27年度から32年度まで)
三万円支給の是非 肯定派. 三万円支給と は?? 年金生活者等支援臨時福祉給付金 一億総活躍社会の実現に向けた、賃金引上 げの恩恵が及びにくい低年金受給者への支 援であり、給付による景気活性化の効果を 期待するもの 65歳以上の低所得者や65歳未満の障害 者基礎年金と遺族基礎年金の受給者合計1 250万人に3万円を給付する.
里山資本主義と日本経済 藻谷浩介 2015年4月24日 株式会社 日本総合研究所 主席研究員
世界ソブリンバブル衝撃のシナリオ 第8章国債バブル崩壊のシナリオ
~国民経済的な視点から見た社会保障~ 2000/6/14 木下 良太
大震災後の日本経済再生のビジョンと財源問題
広島の経済活性化と 男女共同参画 藻谷浩介 2011年6月3日
 公的年金・定年  引き上げの是非 小瀬村  柏嶋 阿部  藤田.
既存ストックを活用した市街地整備手法の創設(個別利用区制度の創設) ○ 市街地再開発事業においては、現行制度上、既存建築物を残しながら事業を実施するためには施行地区内の 関係権利者の全員の同意を得る必要がある。 ○ 今回の制度改正により、関係権利者の全員の同意によることなく、有用な既存建築物を残しつつ土地の整序.
もう一つのクラスター ~医療と介護を統合した地域づくり~
京都の地域創生 日本の地方創生 藻谷浩介 2016年1月28日
中学生のための 租 税 教 室 南九州税理士会 はじまりはじまり!.
デフレの正体 第11講 「労働者ではなく外国人観光客 ・短期定住客の受入を」
森町まち・ひと・しごと 人口ビジョン概要 15/08/31【資料1】 森町人口ビジョン(抜粋) 総合戦略へ向けた、現状・課題の整理(案)
(間税会は消費税のあり方を考える会です) 平成24年1月30日 北沢間税会
大阪都構想の是非 否定派 嘘 成田・下田・山本.
テーマ:市町村合併を推進すべき 11HRディベート大会 平成15年9月25日(木) <否定側> ●山口美希 ●内村華奈子 ●今井優香
なぜ貧しい国はなくならないのか 第2章 貧困は減っているのか
国と熱海市における人口ビジョン・総合戦略の構成(イメージ)
第6講 「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀
介護ビジネス中国における市場 ー 日本と比較して
第8講 声高に叫ばれるピントのずれた 処方箋たち 上町 悠哉
現代の経済学B 橘木俊詔「ライフサイクルの経済学」第3回 第5章 消費と貯蓄 第6章 引退後の生活 京大 経済学研究科 依田高典.
デフレの正体―経済は「人口の波」で動く 補講 高齢者の激増に対処するための「船中八策」 山下 真弘
『大阪府人口ビジョン(案)』の概要 ■はじめに ■人口の将来見通し(シミュレーション) ■大阪府の人口の潮流 c ■基本的な視点
少子高齢化について 商学部 2307068 李海燕.
我々の考えるまちづくり ・理想の町、行政、体制とは.
GDPに関連した概念.
未定稿 資料2-4 主な「政策課題」の整理(全体像) 世界をリードする大阪産業 水とみどり豊かな新エネルギー都市大阪 ミュージアム都市大阪
竹山・堺市長のお話から(局長・部長研修)
インフラ政策の推進による経済再生 公益社団法人 日本青年会議所 2017年度 経済再生グループ 防災大国日本確立委員会.
資源ナショナリズムについて 2012/01/20 長谷川雄紀.
生駒と、その里山の未来! 藻谷浩介 2017年8月27日 株式会社 日本総合研究所 主席研究員
最近の中国と通貨に関する動向 08ba231c 松江沙織.
新見の未来を探る! 藻谷浩介 2017年9月14日 株式会社 日本総合研究所 主席研究員
えっ!75歳以上の 医療費負担が 2倍になるの!? 署名の力で負担増をストップさせよう! 以前は高齢者の窓口負担は無料だった!
第2回 福祉の現在・現在 厚生労働省(2018) 障害者白書 厚生労働省(2016) これからの精神保健福祉のあり方に          関する検討会資料.
計画の制度化 = 交通サ-ビス向上に資する ハ-ド施策とソフト施策の(最適)組み合わせ
東アジア文化論(11/6) 『成長するアジアと日本の位置づけ』.
あなたにも届けたい。串間のめぐみ、 串間のぬくもり。串間の魅力を。 平成27年度決算 串間市連結財務諸表を公表します。 本市都井岬にて撮影.
-その現状と対策-.
社会的包摂への課題 -雇用システムの変動と 若年世代に着目して-
日米開戦前夜の日本在住者 15-64歳 4,295万人 75歳以上 89万人 在日外国人を含む数字 日本経済の虚像と実像
日本の経常収支黒字  → 外国に失業輸出? 高齢化の進展 → 日本の国内貯蓄超過の減少         → 日本の経常収支黒字は減少へ.
元高の原因を追求    九州産業大学 金崎ゼミ 張 雷 徐 雲飛 .
京都の地域創生 日本の地方創生 藻谷浩介 2016年1月28日
今後の財政収支概算 (粗い試算) ◆2019(平成31)年2月版◆ 大阪市財政局
志摩市での暮らしを 豊かにするには 藻谷浩介 2014年4月17日
小 平 市 の 財 務 書 類(平成26年度概要版) 財 務 4 表
大阪府における人口減少の課題について【未定稿】
ジャンクボンドの需要と供給 人件費をぐっと減らせる企業を乗っ取る 需要側 供給側
産業空洞化と低賃金化 ● 企業活動の国際化 → 先進国の産業空洞化→先進国での低賃金化 ● 日本企業の利益額: 国内生産 ≒ 海外生産
総務省の各部局について説明します 行政 管理局 行政 評価局 統計局 自治 行政局 自治 財政局 自治 税務局 消防庁
地域の特性を理解して、 持続可能性を高める - 時間の使い方改革で2020年代に備える -
まちづくりと交通 (株)ライトレール 阿部 等
厚生白書 人口減少社会の到来と少子化への対応 971221 波多野宏美.
2006. 9. 29 地域経済の展望と革新的企業        法政大学学事顧問               清成 忠男.
震災復興と里山資本主義 藻谷浩介 2016年10月28日 株式会社 日本総合研究所 調査部 主席研究員
企業はもちろん、 行政も、NPOも、地域も、 「経営」が求められる時代。 自治とは、自分(たち)で決めて、 自分(たち)で担うこと。 日本には、担う力があるのに、 決める力が弱い。 →判断できる材料の共有が重要。
令和元年度 商工労働施策について 施 策 目 標 主 要 施 策 基 本 姿 勢 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 海外ビジネス 創業・ベンチャー 事業承継
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1 人口減少時代に求められる コンパクトなまちづくり 2014 年 10 月 26 日 株式会社 日本総合研究所 調査部 主席研究員 株式会社 日本政策投資銀行 地域企画部 特任顧問 も た に 藻谷浩介

2 市内在住者 ( 外国人含む ) : 2000 年 →10 年 +2,500 人 0-14 歳人口の増減: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2000 年 12.5 千人 →2010 年 12.4 千人 △ 50 人 △ 0 % 歳人口の増減: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2000 年 52.2 千人 →2010 年 49.7 千人 △ 2,500 人 △ 5 % 65 歳以上の人口: ↓ 絶対数 ↓ 増 減 2000 年 10.4 千人 →2010 年 15.4 千人 +5,050 人 +48 % ↑ その中の 75 歳以上の人口: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2000 年 3.9 千人 →2010 年 6.7 千人 +2,800 人 +73 % 泉大津市で起きてきたこと 震災前 10 年間の国勢調査の実数 ( 国立社人研が未回答者分を補正 ) 人口はまだ順調に増えていた 実は現役世代も子供も減少しており、高齢者のみが急増していた …

3 市内在住者 ( 外国人含む ) : 2010 年 →20 年 △ 2,500 人 0-14 歳人口の増減: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2010 年 12.4 千人 →2020 年 9.6 千人 △ 2,900 人 △ 23 % 歳人口の増減: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2010 年 49.7 千人 →2020 年 46.3 千人 △ 3,400 人 △ 7 % 65 歳以上の人口: ↓ 絶対数 ↓ 増 減 2010 年 15.4 千人 →2020 年 19.2 千人 +3,800 人 +25 % ↑ その中の 75 歳以上の人口: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2010 年 6.7 千人 →2020 年 10.0 千人 +3,200 人 +48 % 泉大津市で起きていること ( 人口流出入を見込んだ、国立社会保障・人口問題研究所の予測 ) 人口はついにゆっくりと減り始めた 実は現役世代も子供も減少しており、高齢者のみが急増していた …

4 首都圏内在住者 ( 外国人含む ) : 2010 年 →20 年 +7 万人 0-14 歳人口の増減: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2010 年 4.4 百万人 → 2020 年 4.0 百万人 △ 39 万人 △ 9 % 歳人口の増減: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2010 年 23.9 百万人 → 2020 年 22.3 百万人 △ 154 万人 △ 6 % 65 歳以上の人口: ↓ 絶対数 ↓ 増 減 2010 年 7.3 百万人 → 2020 年 9.3 百万人 +201 万人 +27 % ↑ その中の 75 歳以上の人口: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2010 年 3.2 百万人 → 2020 年 4.8 百万人 +165 万人 +52 % 首都圏一都三県で今起きていること ( 人口流出入を見込んだ、国立社会保障・人口問題研究所の予測 ) 増加というよりはほぼ横ばい 150年後には現役世代がゼロ!になるという、不意打ちのような減少

5 中国在住者 ( 外国人含む ) : 2010 年 →20 年 +73 百万人 0-14 歳人口の増減: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2010 年 2.5 億人 →2020 年 2.6 億人 +15 百万人 +6 % 歳人口の増減: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2010 年 10.0 億人 →2020 年 10.0 億人 +4 百万人 +0 % 65 歳以上の人口: ↓ 絶対数 ↓ 増 減 2010 年 1.1 億人 →2020 年 1.7 億人 +54 百万人 +48 % ↑ その中の 75 歳以上の人口: ↓ 絶対数 ↓ 増減 2010 年 0.4 億人 →2020 年 0.5 億人 +10 百万人 +24 % 中華人民共和国で今起きていること ( 人口流出入を見込んだ、国際連合人口部の 2012 年予測 ) まだ増加が続いている しかし現役世代の増加はもう止まっており、高齢者のみが激増中

6 日米開戦前夜の日本在住者 歳 4,295 万人 75 歳以上 89 万人 在日外国人を含 む数字

7 戦後復興の頃の日本在住者 歳 4,966 万人 75 歳以上 106 万人 在日外国人を含 む数字

8 所得倍増計画の頃の日本在住者 歳 6,000 万人 75 歳以上 163 万人 在日外国人を含 む数字

9 大阪万博の頃の日本在住者 歳 7,157 万人 75 歳以上 221 万人 在日外国人を含 む数字

10 安定成長移行期の日本在住者 歳 7,883 万人 75 歳以上 366 万人 在日外国人を含 む数字

11 バブル最盛期の日本在住者 歳 8,590 万人 75 歳以上 597 万人 在日外国人を含 む数字

12 阪神大震災の頃の日本在住者 歳 8,716 万人 75 歳以上 717 万人 在日外国人を含 む数字

年問題の頃の日本在住者 歳 8,622 万人 75 歳以上 900 万人 在日外国人を含 む数字

14 現在の日本在住者 歳 8,174 万人 75 歳以上 1,419 万人 在日外国人を含 む数字

15 10年後の日本在住者 歳 7,341 万人 75 歳以上 1,879 万人 在日外国人を含 む数字

16 20年後の日本在住者 歳 6,773 万人 75 歳以上 2,278 万人 在日外国人を含 む数字

17 30年後の日本在住者 歳 5,787 万人 75 歳以上 2,233 万人 在日外国人を含 む数字

18 40年後の日本在住者 歳 5,002 万人 75 歳以上 2,385 万人 在日外国人を含 む数字

19 50年後の日本在住者 歳 4,418 万人 75 歳以上 2,336 万人 在日外国人を含 む数字 こんなに減らないようにできれば …

20 逆落としに減っていく現役世代 現 役 世 代 倍 増 の 戦 後 半 世 紀 5 % 減 現 役 世 代 半 減 の 今 後 半 世 紀 モノの消費量は どんどん拡大 子持ち家族多い → 住宅や食器や車の 消費量拡大 モノの消費量は どんどん縮小 高齢者は貯蓄に走る

21 現役世代の減少と高齢者の増加

22 現役世代の減少と高齢者の増加

23 現役世代の減少と高齢者の増加

24 現役世代の減少と高齢者の増加

25 5 % 減 5 % 減 高齢者が増え現役は減る泉大津 数字には居住外国人を含む 1 7 % 減

26 1 % 減 3 % 減 高齢者が増え現役は減る和泉 数字には居住外国人を含む 1 3 % 減

27 1 % 減 4 % 減 高齢者が増え現役は減る首都圏 数字には居住外国人を含む 1 4 % 減

28 高齢者が増え現役は減る中国 1 % 減 1 6 % 増 数字には居住外国人を含む 8 % 減

29 安定を実現した長野県下條村 1 % 増 3 % 減 数字には居住外国人を含む 4 % 減

30 同じグラフで世界を比較すると … 下條 泉大津

31 後期高齢者が激増する泉大津 数字には居住外国人を含む

32 後期高齢者が激増する和泉 数字には居住外国人を含む

33 数字には居住外国人を含む 後期高齢者が激増する首都圏

34 高齢者の激増が始まる中国

35 安定を実現した長野県下條村 数字には居住外国人を含む

36 高齢者激増が突きつける課題 ○ 大都市部での高齢者の激増 → 首 都圏などの自治体の財政困窮 → 地方に回す財源が枯渇 ○ 高齢者の未病を進められるか? ○ 終の棲家を確保できるか? ○ 死に場所を確保できるか? ○ 車を運転しなくなった高齢者に いかに歩いて暮らしてもらうか ?

37 現役世代減少が突きつける課題 ○ 首都圏でも中国でも現役世代が 減少 → 「地域間格差」ではなく、 日本全体そしてアジアの地盤沈 下 ○ 就業者総数の減少 → 所得総額の 減少 → 消費総額の減少の連鎖 ○ 税収減少 → 国の借金どう返す? ○ 医療福祉介護の担い手の不足 ○ 増え続ける空き地をどうするか ?

38 ニッポンは元気に高齢化できる × 人口減少で日本の国力は低下し、三等国に転落する ○ 欧米先進国では 軒並み 、日本よりも高齢者が増加 ○ 中韓台 など アジアを、現役減・高齢者激増が襲う ○ 日本では 世界に先駆けて 高齢者の増加が止まる ○ 人口減に合わせてまちをコンパクトにすれば 賑わいは増 す × 労働者が減って輸出産業が衰退し、日本の国際収支は赤字にな る ○ 機械化で競争力は上昇、賃上げで内需も守れる ○ 人口減少で 食糧とエネルギーの自給率は 年々 上が る × 納税者が減り、医療福祉負担が増えて、財政が破綻する ○ 1千兆円の 貯金が相続で いずれ高齢者から 若者に回る ○ 世界一元気な日本の高齢者は医療費も低い

39 「根」 = 家 「葉」 = 企業の事業所 「茎」 = 病院・学校・役所・集会 所 「花」 = お店 まちは「花」 根・葉・茎なくして花咲かず! ( 造花しかできない ) 公共 ( 茎 ) と商業 ( 花 ) だけの「切花」は、はかない 道路や駐車場は「用水路」のようなもの (それだけでは何の花も咲かないです)

40 まちづくりの担い手は誰なの か? 地権者 利害関係者動機 事業者 ( 商店・サービス ) ①事業の継続 ②できれば収益拡大 ③権利売却可能性の確保 ①土地建物の保有継続 ( 相続税原資や建替資金の獲得 ) ②できれば収益拡大 ③権利売却可能性の確保 ①消費機会の充実 ( 衣・食&遊 ) ②居住機会の充実 ( 住&遊 ) ③職業機会の拡大 ( 出店・就職 ) 行政 ①住民の生活の質の向上 ( 上記 ) ②税収増 ( 特に固定資産税 ) ③中小企業振興 ④交流人口増加 → 経済活性化 自らやるべきこと ①自分自身の事業の高度化 ②中心商業地全体の活性化支援 ①自分自身の経営高度化 → 空店舗の有効活用 → リーシングノウハウの研鑽 ②まちなか居住促進への協力 ①自らが中心市街地にお金を落 とすことで維持に貢献 ②まちづくりの側に自ら参加 ①ビジョン提示・事業者支援・イ ンフラ整備などの既存策 ②郊外開発の規制 → 抑制 住民・外野の人

41 これからの再開発の鉄則3箇条 ① 総人口は減る → 人を引きつける地区が残る : 「都内全体がどんどん成長」することは、現役世代人口 減少の今世紀には、二度とない。再開発に成功して 残る地区と、老朽化する衰退地区が二極分化。 ② オフィスや商業より 住宅と教育と高齢者対応 : 床賃料の高いオフィスや商業施設で箱を埋められる 時代は終わった。実需のある住宅・教育教養関係施設 ・高齢者対応施設を、土地代を下げて受け入れよ。 ③ 防災・省エネ・住み継ぎのための再開発: 何もしなければ将来の震災と高齢化で歯抜けの町に。 安心・安全な街区を作り、若い世代も受入れて安定へ。