前回までの授業内容を詳しく理解 したい人は郭洋春著『アジア経済 論』(特に、第2部(中央経済 社)を参照のこと。
・夏休み課題(前期末試験の代替) 「以下の課題の内1つを選んで解答せよ。」 ①郭洋春・戸崎純・横山正樹編『脱「開 発」への サブシステンス論』(法律文化 社)を読んで、サブシステンス論が脱開発主 義に有効な理由を述べよ。 ②郭洋春監修/郭ゼミナール著『6つの戦 略から学ぶ中国進出企業のためのビジネスモ デル』(唯学書房)を読んで、ビジネスモデ ルの有効性と課題について述べよ。
・字数:8000字 ・提出日:9月20日(火)授業開始前 この日に提出できない者は、予め申し出る こと。 ・前期の出席に不安のある人は、課題を2つ とも 提出すれば、欠席については十分考慮 する。
第6章 グローバリゼーションとアジア経 済 アジアの経済成長の外部要因
グローバリゼーションとは何か 「ヒト・モノ・カネ・技術・文化などさまざまな領 域が国境を越えて移動し、世界規模で 相互に影響を及ぼし合う」 企業・個人の自由な(海外)活動
今日のグローバリゼーションの特徴 市場 経済主体 制度と規範 通信手段 空間の縮小 時間の短縮 国境の消滅
グローバリゼーションが アジア経済に及ぼすプラスの作用 ビジネスチャンスの拡大 各国同士の緊密化 新産業創造の可能性 インター ネットの普及 ボーダレスの拡大 情報の多様化
グローバル化社会の問題 新たな格差の拡大 既存ルールの崩壊 機会の不均等
グローバリゼーションを拡大させたもの 市場の単一化 IT革命 ME革命 70 ~ 80 年代 80 ~ 90 年代 旧社会主義国 開発途上国 多国籍企業金融資本
地球大規模での パクス・アメリカーナの 実現・浸透過程 強いアメリカの復活へ グローバリゼーション=アメリカナイゼーション
アメリカが誇る先端分野 IT産業ME産業 二大推進軸 グローバル化によって利益はより一層拡大
ME ( Micro-Electronics ) 革命 LSI (Large Scale Integration : 大規模集積回路 ) の微細化・低価格化 産業用ロボット NC (numerical control 数値制御 ) 工作機械 オフィス・ オートメーション 発達 自動化 省力化 工場・事務所
先進国企業のアジア進出 ↓ アジアの経済発展 A B C
IT (Information Technology) 革命 コンピュータ技術の発達 による経済構造の変革 インターネット 携帯電話 衛星ネットワーク 空間の圧縮と 時間の短縮 Windows95 革命
金融資本のアジア進出 ↓ (アジアでのバブル発生⇒崩壊) A B C
グローバリゼーションがアジア経済に与えた影響 外資の大量流入 生産活動・資本 市場の活性化 企業利益の増加 国民生活の向上 アジア諸国の発展
グローバリゼーションは アジア経済を良くするか グローバリゼーション 市場の単一化 全ての国が経済発展=平等化 平等では競 争に勝てない 不平等こそグローバリ ゼーションで勝者となる アジア通 貨危機
グローバリゼーションは格差を 拡大することに本質がある 不平等でないとアメリカ は勝者とはなれない
参考文献: ・戸崎純・横山正樹編著 『環境を平和学する』 ( 法律文化社 ) ・郭洋春・戸崎純・横山正樹編 『脱「開発」へのサブシステンス論』 (法律文化社)