LCGT Cryo Meeting ICRR 内山, NAO 高橋竜, KEK 齊藤・木村・鈴木 議事メモ(抜粋) ・後から中身をクライオストタッに換える作業は,それ ほど簡単にできるとは思えない. ・クライオスタット周りが作業場になるので,それなり の広さと高さのクリーンブースを備えたい.その場所の 天井を高くしておく必要があるだろう. ・物資搬入のため,特に跡津側はトンネルを太くしてお かないと対応できないのではないか(数字的裏付けはい まのところ無い). ・冷却,及び昇温時間が深刻な問題になる可能性がある ので,時間を見積もる必要がある.
LCGT Cryo Meeting ICRR 内山, NAO 高橋竜, KEK 齊藤・木村・鈴木 冷凍機についてのコメント(木村) 1.コラボレ − ター(主に海外)からの物質的なコントリビュー ションがあるか? 高圧ガスに絡む機材(ヘリウム冷凍機、冷却水ユニット等)を海外 から提供されるとちょっとやっかいなことになります。 実際に J-PARC では海外から提供されたフロン冷凍機付冷却水ユニッ トの許認可申請について県庁との折衝でかなりの時間を取られまし た。 勿論、届け出以下の能力であれば問題ありませんが。
LCGT Cryo Meeting ICRR 内山, NAO 高橋竜, KEK 齊藤・木村・鈴木 冷凍機についてのコメント(木村) 2.行政庁(岐阜県)の高圧ガス関連部門への説明マスコミでも報 道される大きな計画なので事前に県庁の担当部門へ根回しした方が 良いかと思います。 実務的な対応は別として、計画の説明を兼ねて実験設備の代表者の 方が挨拶に行かれた方が良いかと思います。この時に高圧ガスや鉱 山法の関係部署も紹介していただけると思います。 ニュートリノ用超伝導磁石システムでは、計画が決まった段階で担 当者が県庁へ説明に行き、高圧ガス関連設備に関しての指導方針や 許認可事項の確認等をしています。 今回は鉱山法が絡むので事前の説明は必要かと考えます。冷凍機 個々の能力は低くてもコンプレッサーの能力を合算すれば( ~300 kW )2冷相当の免許が求められる設備です。冷凍機個々で良いか (届け出も不要)、それとも合算(許認可申請+保安係員の配置) で良いかは設計からも運営からも大きな違いが有ります。 幸いなことに岐阜県を監督官庁とする核融合研の低温関係者に知り合いがいますのでヘリウム冷 凍機に対してどんか感じで指導しているか聞いておきます。
LCGT Cryo Meeting ICRR 内山, NAO 高橋竜, KEK 齊藤・木村・鈴木 冷凍機についてのコメント(木村) 3.安全性の担保ヘリウムガスは不活性と云えども窒息性のガスで す。 事故で全冷凍機内に蓄積されているヘリウムガスが坑内に放出され たとしても周囲が酸欠状態にならないことを計算等で確認しておく ことが必要かと考えます。 ニュートリノ用超伝導磁石システムでは、岡村さんが ANSYS を使っ てトンネル内でのヘリウムガス放出と酸素濃度の関係を計算されま した。その結果、万が一の事故防止のため冷凍機の運転中に作業者 がアークトンネル内に入坑する際には、酸素濃度計と簡易式酸素呼 吸器を携帯することが義務付けられています。 今回のヘリウムガスの総量は少ないと思いますが、計算して結果、 安全であることが証明できていれば、県庁折衝の際に説得力のある 説明ができます。