ブルーカードシステムの導入の背景 日田市では医師会を中心に在宅医療連携事業に取り組んで いるが、訪問診療医師の不足やバックアップ病院の未整備 などのため、その目的は達成されていない。 今回在宅患者の情報をクラウド化し、急変時スムーズに救 急病院へ搬送できるような IT 連携ツールとして 「ブルーカードシステム」を導入することを計画した。

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宿題(自己成長プラン)の提出について 下記要領の通り、WEBサイトよりフォーマットをダウンロードし、作成後、上司の承認を得た上で、メールにて締切日までに提出してください。 提出締切 8月28日(水) 送付先    メールアドレス 提出要領 フォーマットをダウンロード(北大阪経営支援マスターズHP.
第5回 神戸在宅医療塾 ■日 時 平成27年3月19日(木)18:00~20:00 ■会 場 神戸市医師会館 3階市民ホール 講義内容
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
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※こちらの機能は PowerPoint 2013 でのみご使用いただけます。
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健康サポート薬局に求められる機能 健康サポート薬局について かかりつけ薬局の基本的機能 健康サポート機能 【背景・課題】
主催:東京都医師協同組合連合会 協賛:都医協連共栄会
私のカルテ 発熱性好中球減少に対する予防的G-CSF製剤使用のための地域連携パス(通称:G連携)
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ブルーカードシステムの導入の背景 日田市では医師会を中心に在宅医療連携事業に取り組んで いるが、訪問診療医師の不足やバックアップ病院の未整備 などのため、その目的は達成されていない。 今回在宅患者の情報をクラウド化し、急変時スムーズに救 急病院へ搬送できるような IT 連携ツールとして 「ブルーカードシステム」を導入することを計画した。 「ブルーカードシステム」は、大阪市浪速区医師会におい て患者急変時にたらい回しとならないよう、救急搬送が速 やかに行われることを目的として、平成21年10月に開 始された医療連携システムである。

ブルーカードシステムの概要 夜間や休日、患者(主に在宅患者)急変時に速やかに救急病院など へ搬送できるよう事前登録を行うシステム。 かかりつけ医は前もって登録患者の情報をブルーカード(患者情報 提供票)に記載し、 FAX やメールで事務局へ届け出る。 ブルーカードの情報はクラウドにアップされ、登録医・救急病院・ 救急隊はパソコンや iPad でいつでも閲覧できる。 ブルーカードの一部は別に各登録患者の自宅で保管され、急変時に 救急隊員が簡単に見ることができる場所に置いておく。 救急隊員はブルーカードに記載された主治医と依頼救急医療機関へ 連絡し、必要であれば、そのまま指定された救急病院へ搬送する。

ブルーカードシステム運用の実際 ① ブルーカードシステム登録希望医は事務局へ登録申請書を FAX する。 登録医はかかりつけ患者(在宅患者)についてのブルーカードを発 行する場合、カードに必要事項を記載し、事務局へ FAX する。 事務局は FAX されたカードを確認後、依頼救急医療機関へ FAX する。 FAX 転送を受けた依頼救急医療機関は、記載事項を確認後受入可ま たは不可をチェックし、事務局へ FAX 再転送する。 事務局は完成したブルーカードをクラウドへアップし、さらにこれ を印刷したものを登録医へ FAX する。 登録医はカードの一部を専用封筒に入れて患者に渡し、もう一部は 自院で保管する。

ブルーカードシステム運用の実際 ② 夜間・休日に病状が悪化した場合、登録患者またはその家族はま ずかかりつけ医に連絡し、その指示に従う。 かかりつけ医が不在の場合、またはかかりつけ医から救急病院受 診を勧めれた場合、カードに記載してある登録救急依頼医療機関 へ連絡を取り、確認後受診する。 救急車を呼ぶ場合は、救急隊がカードを確認し(パソコン上でも 確認可)、搬送先を決定する。 受け入れ病院は、患者受け入れ後に「使用状況報告書」を記載し、 医師会事務局へ FAX する。 一旦使用されたカードは受け入れ病院へ回収され、かかりつけ医 により再更新手続きが行われる。

日田市医師会 事務局 日田市在宅患者 かかりつけ医 患者受付依頼 患者受付受諾 PDF 化 クラウド 情報共有システム ブルーカード登録方法 ブルーカード 登録完了

日田市医師会 事務局 「使用状況報告書」を 送る 日田市在宅患者 かかりつけ医 クラウド 情報共有システム ブルーカード発動 救急隊 出動依頼 「使用状況報告書」を送る 患者搬送