第 12 章 家庭生活と仕事との両立 ケース紹介 担当 : チャオズ
流れ 1. 要約 2. ケース紹介 3. まとめ
12 章 要約 ワーク・ファミリー・コンフリクトファミリー・フレンドリー施策現状の問題
→ 仕事と家庭の両立には 、 男女の違いを考慮すべき ワーク・ファミリー・コンフリクト 仕事: W 家庭: F 親としての 責任 親の介護子供が多い仕事内容労働時間 男性が 経験しやすい 女性が 経験しやすい
企業による従業員の家族生活支援 → 支援制度の充実度により測られる ファミリー・フレンドリー施策
現状の問題 ① 休業制度の利用 だけではNG ② 管理職の場合 ③ 「働き方文化」 の変革 第3の働き方の提案(特別措置) 勤務時間を短縮しながら育児や介護を行う 管理職にとって長時間労働は避けられないもの 「一時的長時間モデル」 → 「多元的労働モデル」 「週40時間労働」の当たり前を変える 残業しなくても終えることができる仕事のあり方 真の意味での労働成果の評価
① 休業制度の利用だけではNG バリバリ働く 休業して子育てに専念 子供が小さい時だけ 短期的に休業 → 復帰しやすい職場環境の改善が必要
仕事: W 家庭: F 仕事内容労働時間 親としての 責任 親の介護 子供が多い ② 管理職の仕事と家庭生活の両立 管理職の 責任 部下の養成 「 一元的長時間労働モデル 」 → 「 多元的労働モデル 」 への評価の切り替えが必要
「 週 40 時間労働 」 は当たり前 本人に働き方の裁量権がない 仕事量が多く 、 残業は当たり前 職場にいる時間だけで評価される ③ 「働き方文化」の変革 → 誰もが 、 安心して 真の支援制度を活用できる工夫が必要
実際の職場では 、 誰もが 、 安心して支援制度を 活用 できているのか !?
流れ 1. 要約 2. ケース紹介 3. まとめ
ファミリー・フレンドリー企業表彰 「 ファミリー・フレンドリー施策 」 に優れた企業を選定 仕事と育児・介護とが両立できるような様々な 制度を持ち 、 多様でかつ柔軟な働き方を労働者 が選択できるような取組を行う企業 厚生労働省 HP ファミリー・フレンドリー企業表彰について
企業文化 制度の利用がしやすい雰囲気 男性労働者も利用しやすい雰囲気 経営トップや管理職の理解 法を上回る 基準 その他 柔軟な 働き方 育児や介護のための短時間勤務制度 フレックスタイム制 分割取得できる育児休業制度 通算 93 日を超える介護休業制度 年 5 日を超える子どもの看護休暇制度 育児・介護サービス利用料の援助措置 制度をもっており、かつ、実際に利用されていること 厚生労働省 HP ファミリー・フレンドリー企業表彰について
ダイバーシティ経営企業 100 選 「 ダイバーシティ経営 」 に優れた企業を選定 多様な人材を活かし 、 その能力が最大限発揮で きる機会を提供することで 、 イノベーションを 生み出し 、 価値創造につなげている経営 経済産業省 HP 平成 26 年度ダイバーシティ経営企業 100 選
評価基準 実践性 リーダー シップ 革新性 制度導入などの形 式的な取組にとど まらず 、 人材活用の取組が 現場レベルで実践 されていること 従来とは異なる新 たな取組を進めて いたり 、 あるいは モデルとして他企 業の参考になるこ と 経営トップの 明確な意志が 表明され 、 現場まで浸透 していること 経済産業省 HP 平成 26 年度ダイバーシティ経営企業 100 選
今回の企業ケース ファミリー・フレンドリー企業表彰 × ダイバーシティ経営企業 100 選 支援制度の活用が出来ている企業
①第一生命保険株式会社 平成 23 年度ファミリー・フレンドリー企業優良賞受賞 平成 24 年度ダイバーシティ経営企業 100 選に選定 ②有限会社COCO-LO 平成 26 年度ファミリー・フレンドリー企業優良賞受賞 平成 25 年度ダイバーシティ経営企業 100 選に選定 仕組みや評価制度はすでに整っている
①第一生命保険株式会社 < 具体的な取組み > 育児休業制度 :18 か月まで → 最長 25 か月まで 3 分割の取得可 介護休業制度 : 通算 93 日まで → 通算 365 日まで取得可 短時間勤務制度 : 子が 3 歳未満 → 子が小 1 の 4 月末まで利用可 「 ふぁみりぃ転勤制度 」,3 日間の 「 孫誕生休暇 」 制度 法を大きく上回る制度基準 【 優秀賞 】 第一生命保険株式会社 独自の企業文化づくり
金融業・保険業 (従業員500名以上) の平均の半分以下 様々な取組みによる成果 時間外労働が減少 【 優秀賞 】 第一生命保険株式会社 平成19年度 35.2% → 平成22年度 65.5% 年次有給休暇取得率 が向上 全社員の1.64%(男女含め) 育児休暇の取得率 活用ができていない =真の支援制度とは 言えない!?
②有限会社COCO-LO (群馬県) 設立 2005 年 5 月 代表者 雅樂川陽子 ( うたがわようこ ) 事業内容 デイサービスセンター・リハビリジムの運営 スタッフ (H27.04 現在 ) 82 名 「 COCO-LO 」 ホームページ 会社概要
< 具体的な取組み > 独自の企業文化づくり 【 優秀賞 】 有限会社 COCO-LO
独自の制度・仕組みづくり ( 1 ) 準社員 ( 短時間正社員 ) 制度の導入 : 1 日の所定労働時間を 4 時間 30 分以上 、1 週間の所定労働時間を 22 時間 30 分以上とした範囲内で勤務 できる 。 ( 2 ) 医療・福祉業界では難しい 、「 土日休み 」、「 祝日休み 」 による準完全週休 2 日の実現 ( 3 ) 年次有給休暇の時間単位取得 ( 学校行事への参加や従業員のリフレッシュ ) ( 4 ) 年次有給休暇の取得促進 :「 Anniversary Day 」 や 「 自分を愛する Day 」 の設定 ( 5 ) 自己啓発を含む 、 各種研修への参加促進と費用補助 ( 利用者 27 名 ) ( 6 ) 資格取得支援制度 ~ キャリアアッププロジェクト ~ ( 7 ) 70 歳定年 ( 60 歳以上の社員 3 名 ) ( 8 ) 無料託児室完備 : 社屋内に 、 専属の保育士を配置した無料の託児室を完備 。 夏休み・冬休み・春休みには園児・小学生の利用も可能 。 社内 見学も可能 。 ( 9 ) 休日の施設利用 ( 岩盤浴・各種運動機器を利用した体調管理やメンタルケア ) (10) 会社が主催するイベントへの家族・友人の参加・費用補助 (11) ユニークな表彰制度 ( ① 社長賞 、 ② COCO-LO 賞 、 ③ TAKAKO 賞 ) ① 自己研鑽による成長 、 新規企画立案などで貢献した社員 1 名 ② 「 仕事もプライベートも 1 年間しっかりと生き抜いた 」 と認定される社員 1 名 ③ 永年勤続賞 ( 5 、 10 、 15 、 20 年にて表彰 ) (12) 正社員・準社員への転換制度 ( 利用者 1 名 ) (13) 妊娠希望従業員が通院するための休暇取得 (14) 本人及び妻が妊娠中の従業員の休暇取得・短時間勤務・休職 (15) 出産予定日前 10 週より産前休暇取得可能 (16) 育児休業は 3 歳まで取得可能 (17) 入社 6 ヵ月未満の正社員・準社員は 、 子の看護休暇が 3 日まで有給 (18) 育児休業終了による職場復帰直後の 「 ならし勤務 」 (19) 飲みニケーションの推奨・社長食事会・社員旅行 (20) 「 赤ちゃんの駅 」( おむつ替えや授乳をするための施設 ) に登録 など 【 優秀賞 】 有限会社 COCO-LO
< 具体的な取組み > 妊娠希望従業員が通院するための休暇取得 年次有給休暇の取得促進 「 Anniversary Day 」 や 「 自分を愛する Day 」 の設定 資格取得支援制度 ~ キャリアアッププロジェクト ~ ユニークな表彰制度 「 仕事もプライベートも 1 年間しっかりと生き抜いた 」 COCO-LO 賞 育児休業終了による職場復帰直後の 「 ならし勤務 」 独自の企業文化づくり 内容を周知させ、企業風土を根付かせた 【 優秀賞 】 有限会社 COCO-LO
様々な取組みによる成果 【 優秀賞 】 有限会社 COCO-LO 職場復帰の定着 社員の働きがい の向上 離職率の低下 お互い様 意識の浸透 一人ひとりに責任感 新聞やテレビでの報道 売上アップ 従業員増加 & 生産性向上 全社員の13.2%(男女含め) 育児休暇の取得率
実際の従業員の声 復帰に つながる 休暇中 の不安 はない 【 優秀賞 】 有限会社 COCO-LO
流れ 1. 要約 2. ケース紹介 3. まとめ
12 章 要約 ワーク・ファミリー・コンフリクトファミリー・フレンドリー施策現状の問題
① 休業制度の利用 だけではNG ② 管理職の場合 ③ 「働き方文化」 の変革 第3の働き方の提案(特別措置) 勤務時間を短縮しながら育児や介護を行う 管理職にとって長時間労働は避けられないもの 「一時的長時間モデル」 → 「多元的労働モデル」 「週40時間労働」の当たり前を変える 残業しなくても終えることができる仕事のあり方 真の意味での労働成果の評価 活用 制度
①第一生命保険株式会社 < 具体的な取組み > 育児休業制度 :18 か月まで → 最長 25 か月まで 3 分割の取得可 介護休業制度 : 通算 93 日まで → 通算 365 日まで取得可 短時間勤務制度 : 子が 3 歳未満 → 子が小 1 の 4 月末まで利用可 「 ふぁみりぃ転勤制度 」,3 日間の 「 孫誕生休暇 」 制度 法を大きく上回る制度基準 【 優秀賞 】 第一生命保険株式会社 独自の企業文化づくり 真の支援制度とは 言えない△
< 具体的な取組み > 妊娠希望従業員が通院するための休暇取得 年次有給休暇の取得促進 「 Anniversary Day 」 や 「 自分を愛する Day 」 の設定 資格取得支援制度 ~ キャリアアッププロジェクト ~ ユニークな表彰制度 「 仕事もプライベートも 1 年間しっかりと生き抜いた 」 COCO-LO 賞 育児休業終了による職場復帰直後の 「 ならし勤務 」 独自の企業文化づくり 内容を周知させ、企業風土を根付かせた ②有限会社COCO-LO (群馬県) 活用ができている =真の支援制度! 【 優秀賞 】 有限会社 COCO-LO
制度をつくるだけでなくて 、 活用することが大切 。 END
【 参考 】 その後 成果・売上など補足
企業文化 法を上回る基準 その他 柔軟な働き方 始業・終業時刻の繰上げ・繰下げ フレックスタイム制 育児休業 : 最長 25 か月まで 3 分割の取得可 介護休業 : 通算 365 日まで取得可 短時間勤務 : 子が小 1 の 4 月末まで 利用可 「 ふぁみりぃ転勤制度 」 3 日間の 「 孫誕生休暇 」 制度 全社を挙げた業務量削 終業時刻目標の設定 週一回の早帰り日の設定 【 優秀賞 】 第一生命保険株式会社
【 優秀賞 】 有限会社 COCO-LO