蜷川幸雄のシェイクスピア演 出 大島研究室 公文大輔
はじめに 演出家 ・ 蜷川幸雄の舞 台演出と著書を調査し、 演出論を研究する 彩の国さいたま芸術劇場大ホール 蜷川 幸雄 ( 1935 年-)
目次 1章 演出の特徴 2章 『リチャード三世』 3章 『ハムレット』 4章 『タイタス・アンドロ ニカス』 結論
1章 演出の特徴 原作を変えない 自己模倣をしな い オリジナリ ティーのある 演出 群衆処理 – ダイナミックかつ細部にもこだ わる 舞台装置・俳優 – 「観客の記憶と交差する」 巨大な劇的空間を埋め る
2章 『リチャード三世』 悪人以外の面も 見せることで、 魅力的なリ チャードを表現
2章 『リチャード三世』 舞台装置の高さ と、群衆を組み 合わせることで、 戦いの迫力を表 現
3章 『ハムレット』 作品のテーマを、 舞台装置で視覚 的に表現 有刺鉄線は、危 うさを表現
3章 『ハムレット』 衣装の色で、心情の変化や相関関係を表現
4章 『タイタス・アンドロニ カス』 観客を市民に見立てること で、作品の世界に引き込む
4章 『タイタス・アンドロニ カス』 笑いも十分に表現すること で、作品の悲惨さを強調し ない
結論 原作を変えることなく、作品の持ち味を 十分に引き出す 群衆や舞台装置などで、視覚的に分かり やすく表現する 多くの観客の心情を捉え、ヒットにつな がっている
参考文献 蜷川幸雄 『闘う劇場』 蜷川幸雄 長谷部浩 『演出術』 高橋豊 『蜷川幸雄伝説』 NINAGAWA×SHAKESPEARE – 『リチャード三世』 – 『ハムレット』 – 『タイタス・アンドロニカス』