特別支援教育支援員の活用について.

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1 このプレゼン資料について ● 校内(園内)研修での使用を目的に作成しました。 ● 「個別の教育支援計画」を理解し、作成する上で大切 な事柄を整理し、図やテキストで示しました。 ● 各スライドでは、ポイントとなる事柄を吹き出しや枠 囲みで示し、強調しています。 ● 各スライドのノートには、スライドの内容とポイント.
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特別支援教育支援員の活用について

特別支援教育支援員とは ◇ 教師のマンパワーを補うもの ◇ 日常生活の介助 ◇ LDの子どもへの学習支援 ◇ ADHDの子どもの安全確保 ◇ 教師のマンパワーを補うもの ◇ 日常生活の介助 ◇ LDの子どもへの学習支援 ◇ ADHDの子どもの安全確保 サポートを行う者の総称であり、指導者ではない 「特別支援教育支援員」を活用するために  H19.6  文部科学省初等中等局特別支援教育課 発行を参照 「特別支援教育支援員」で検索をすると PDFがヒットします。

教員への補助 特別支援教育支援員の基本的役割とは 教 員 子どもの障害特性を 踏まえた支援を 学級担任との 連携が必要 指 導 特別な支援が 必要な子ども 特別支援教育 支援員 指 導 教員への補助 教 員 子どもの障害特性を 踏まえた支援を 学級担任との 連携が必要

身につけておきたい資質 1 学校のシステムをつかむ 2 子どもの情報をつかむ 3 自分の役割をつかむ 4 支援の様子を報告する 5 緊急時の対処法を確認する

身につけておきたい資質 1 学校のシステムをつかむ  ○ 一日の流れの理解  ○ 時間割の変更内容の把握  ○ 連絡や相談の窓口や流れ     担任、管理職、コーディネーターなどの     流れ 子どもの保護者との連絡は 教員の役割です。

身につけておきたい資質 2 子どもの情報をつかむ  ○ パニック時の対応  ○ 子どもの得意、不得意  ○ 投薬等の情報  ○ 支援員不在時のできごとの把握 職務上知り得た情報は 守秘義務があります。

身につけておきたい資質 3 自分の役割をつかむ  ○ 授業時間中のサポートの方法     つかず・離れず  ○ 子どもの状況に応じた支援方法   ○ 子どもが落ち着いているときの関わり方 子どもに応じた関わり方は担任等と 十分な打ち合わせを

身につけておきたい資質 4 支援の様子を整理して報告  ○ 担任が把握できていない状況を   担任に報告、必要に応じて管理職に  ○ 子どもの関わり方が分からない   場合は、教員と相談を   教員への報告、連絡、相談は密に

身につけておきたい資質 5 緊急時の対象方法の確認を  ○ 学校の緊急時対応   マニュアルに従って  ○ 火災などの避難方法の訓練を 学校全体の対処方法と整合性を

具体的役割 身辺処理:見守りと最小限の支援(できることは自分で) ○ 二分脊椎の児童生徒の排泄支援 ○ てんかんのある児童生徒の生活リズムの ○ 二分脊椎の児童生徒の排泄支援 ○ てんかんのある児童生徒の生活リズムの  安定への支援 ○ 生活習慣形成への支援  ・食事、水分補給、排泄把握 ○ 視覚障害のある児童生徒への安全管理

具体的役割 移動補助:見守りと最小限の支援(できることは自分で) ○ 車いす利用の児童生徒への移動支援 ・車いす操作時の声かけ ○ 車いす利用の児童生徒への移動支援  ・車いす操作時の声かけ  ・段差は後ろ向きで ○ 場面切り替えが苦手な自閉症児の支援  ・視覚的提示  ・スケジュール提示

具体的役割 活動支援:見守りと最小限の支援(できることは自分で) ○ 衝動性のある児童生徒への支援 ・安全確保 ・興味関心の把握 ○ 衝動性のある児童生徒への支援  ・安全確保  ・興味関心の把握 ○ 人間関係が苦手な児童生徒への支援  ・本人がコミュニケーションできるように   コミュニケーションツールの把握

具体的役割 危険防止:未然の支援 ○ 他害行為、自傷行為の未然防止 ・その行為が起こるきっかけを把握しておく ○ 他害行為、自傷行為の未然防止  ・その行為が起こるきっかけを把握しておく  ・その行為がその子にとってどんな意味が   あるのか

その他の具体的役割 飛び出す子:安全確保、居場所確認 読むことが困難な子:黒板の読み上げ等 書くことが困難な子:テストの代筆等 飛び出す子:安全確保、居場所確認              読むことが困難な子:黒板の読み上げ等 書くことが困難な子:テストの代筆等 聞くことが困難な子:教員の話を繰り返して聞かせる 整理が苦手な子:整理場所を教える

子どもへ指導するのは 教員の役割です。 望ましくない関わりの例 指導すること ○ 授業中に2人以上の指導者の声が発せら ○ 授業中に2人以上の指導者の声が発せら  れると、子どもは情報過多になり、混乱するこ  とがあります。なるべく、声かけは控えます。   しかし、教師の指示を聞き逃した場合などは、  小声で復唱したりします。

子どもへ指導するのは 教員の役割です。 望ましくない関わりの例 指導すること ○ 教室から飛び出した場合、いつまでの子ども ○ 教室から飛び出した場合、いつまでの子ども  に付いて回ることは好ましくありません。   安全上、問題がない場合は、子どもが「あと、  1回遊んだら教室へ戻ります。」など限定的に  指示を出します。また、教室へ戻るための写真  やイラストを視覚的に提示することも有効です。

望ましくない関わりの例 特性に沿っていない関わり ○ 聴覚情報が苦手な子どもへの音声支援 ○ 必要以上の声かけ ○ 本人ができることへの支援 ○ 感覚過敏の子どもへの身体接触 ○ 自閉的傾向のある子どもへの視線の強要

心がけたいこと ○ 子どもが苦手とすること、できないことを 単に励ましても、できるようにならない。 ・できるためのコツを教える。 ○ 子どもが苦手とすること、できないことを  単に励ましても、できるようにならない。   ・できるためのコツを教える。   ・できるための補助具を提示する。 ○ 小さな成果でも褒める。   ・成功体験、達成感が大切   ・目標を低めに設定し、成長を認める

子どもたちの成長のために、 教師と連携した取り組みをお願いします。