「脳」と「記憶」と 「認知症」のお話 涌 谷 陽 介 平成21年度 朝倉介護保険事業者協議会 スタッフセミナー 医療法人 東翔会

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「脳」と「記憶」と 「認知症」のお話 涌 谷 陽 介 平成21年度 朝倉介護保険事業者協議会 スタッフセミナー 医療法人 東翔会 東原整形外科病院 神経内科 わ く  た に  よ う  す け 涌 谷 陽 介 2009.7.17

本日の内容 「脳」の話 「記憶の話」 「認知症の話」 「認知症」をどうとらえるか 「認知症」を起こす病態 「認知症」の早期発見 アルツハイマー型認知症 脳血管性認知症 レビー小体型認知症 前頭側頭型認知症 「認知症」の早期発見 「認知症」の方を中心に考えるために

「脳」 Brain

? ? 皆さんは 「   」 のことを考えた ことがありますか? ? ? ? 脳

運動機能 ・スムーズさ ・すばやさ ・バランス ・距離感 など 大脳 生命維持 ・呼吸 ・循環 ・自律神経 など 小脳 脳幹

左脳 右脳 右 往 左 統合 ・ 表現 ひらめき ・ 創造 大脳の 前から 見た断面 言 語 意 識 ゆっくり 少量ずつ処理 イメージ 言 語 意 識 ゆっくり 少量ずつ処理 イメージ 無意識 高速で大量に 自動処理 右 往 左 統合 ・ 表現 ひらめき ・ 創造 言語 表現力 論理性 意識的 ストレス イメージ 創造性 ひらめき 無意識的 リラックス 大脳の 前から 見た断面 左脳 右脳

「記憶」 海馬 頭頂葉 前頭葉 後頭葉 側頭葉 運動 感覚 判断 決断 空間 手順 認知 喜怒哀楽 やる気 根気 色気 言語 聴覚 視覚 嗅覚 喜怒哀楽 海馬 側頭葉 言語 聴覚 味覚 後頭葉 視覚 「記憶」

「脳」は… 「脳」は「私」 楽しむ 笑う 味わう 考える 泣く 話す 悩む 信じる わかる 憎む 愛する 悲しむ 覚える 嗅ぐ 見る 「脳」は…   楽しむ 笑う 味わう 考える 泣く 話す 悩む 信じる わかる 憎む 愛する 悲しむ 覚える 嗅ぐ 見る うっとり する 恐れる 記憶する 使う 聞く 計算する 安らぐ 誤解する 知る 昂ぶる 怒る 歩く 「脳」は「私」

「記憶」 Memory

記憶の分類 大脳皮質 海馬

もともと 「記憶」の性質 覚えようとしなければ覚えられない 興味のあることは覚えやすい 強い感情を伴った情報は記憶に残る 忘れるようにできている 不注意に影響されやすい 「舌先症候群」を起こしやすい 混乱しやすい 暗示を受けやすい 書き換えられやすい 嫌な記憶はつきまといやすい もともと

「過去」 「現在」 「未来」 をつなぐ 「記憶」は「私」 「記憶」は… 考えた 楽しんだ 笑った 味わった 話した 覚えた 憎んだ 信じた 「記憶」は…   「過去」 「現在」 「未来」 をつなぐ 考えた 楽しんだ 笑った 味わった 話した 覚えた 憎んだ 信じた わかった 嗅いだ 泣いた 愛した 怒った 恐れた 悲しんだ 覚えた 聞いた 計算した 使った うっとり した 安心した 誤解した 知った 見た 悩んだ 「記憶」は「私」

「認知症」 Dementia

平均寿命の推移と予測 2045- 2050 90.9 83.3 90 男 女 67.74 78.79 72.92 85.75 85 80 75 70 65 60 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005

『持病』 加齢 人の一生の中で 体 質 となりうる 認知症は.... お く ら れ び と 食事 運動 ストレス 環境 メタボ ホルモン 認知症は....   加齢 食事 運動 ストレス 環境 メタボ ホルモン 社会活動 などなど 人の一生の中で 『持病』 となりうる 心臓病 糖尿病 高血圧 動脈硬化 がん 脳卒中 うつ 肝/腎臓病 骨粗鬆症 肺炎 体 質 お く ら れ び と 苦楽 楽楽楽苦楽苦楽苦 楽苦苦楽苦楽苦楽楽 認知症 病知らず ぴんぴん ころり

65歳以上で 13人に一人 85歳以上で 4人に一人 認知症は.... 人の一生の中で『持病』となりうる ある偉い先生によると 認知症は....   人の一生の中で『持病』となりうる 65歳以上で 13人に一人 85歳以上で 4人に一人 ある偉い先生によると 120歳まで生きればほぼ100%

認知症は.... 「ない」もの探しの病 本当にそうだろうか? わかっていない 良くならない 仕方ない 知られたくない そんなはずはない 認知症は....   わかっていない 良くならない 仕方ない 知られたくない そんなはずはない あきらめるしかない 隠すしかない 知りたくもない 何も出来ない 世話したくない 大事にしてもらえない 自分はならない 治らない 世話になりたくない 知らない かかわりたくない なりたくない なりたくない 隠すしかない 知られたくない 知らない あきらめるしかない 良くならない 世話したくない わかっていない 仕方ない 治らない そんなはずはない 世話になりたくない 知りたくもない 何も出来ない 自分はならない かかわりたくない 大事にしてもらえない 「ない」もの探しの病 本当にそうだろうか?

記憶 感覚 運動 判断 決断 空間 手順 認知 喜怒哀楽 やる気 根気 色気 聴覚 言語 視覚 言語 味覚 嗅覚 脳の神経細胞が傷んでしまう 認知症とは? 感覚 運動 判断 決断 空間 認知 手順 喜怒哀楽 やる気 根気 色気 言語 聴覚 視覚 言語 味覚 嗅覚 記憶 脳の神経細胞が傷んでしまう 結びつきがうまくいかなくなる 生活に支障が生じる

認知症を起こす様々な病気・病態 1. 中枢神経変性疾患 1) アルツハイマー病 2) 前頭側頭型認知症 3) パーキンソン病 1.      中枢神経変性疾患 1)     アルツハイマー病 2)     前頭側頭型認知症 3)     パーキンソン病 4)     Lewy小体型認知症 5)     進行性核上性麻痺 6)     大脳皮質基底核変性症 7)     ハンチントン病 8)     多系統変性症 10) 遺伝性脊髄小脳変性症 11) 遺伝性プリオン病 2.      脳血管障害による認知症 1)     大梗塞 2)     認知症を起こしうる特定領域の梗塞 3)     多発性梗塞 4)     Binswanger型白質脳症 5)     SLE(抗リン脂質抗体症候群を含む) 6)     結節性多発動脈炎 7)     側頭動脈炎 8)     脳アミロイドアンギオパチー 9)     大動脈炎症候群 10) 脳出血 11) くも膜下出血 12) 脳動静脈奇形・脳動静脈瘻 13) もやもや病による脳血管障害 14) 慢性硬膜下血腫 3.      脳腫瘍 1)     原発性脳腫瘍 2)     転移性脳腫瘍 3)     癌性髄膜症 4.      正常圧水頭症 5.      神経感染症 1)     急性ウイルス性脳炎後 (単純ヘルペス,日本脳炎など) 2)     HIV感染症( AIDS) 3)     クロイツフェルト・ヤコブ病などのプリオン病 4)     亜急性硬化性全脳炎・亜急性風疹全脳炎 5)     進行麻痺(神経梅毒) 6)     急性化膿性髄膜炎後 7)     亜急性・慢性髄膜炎(結核,真菌性) 8)     脳膿瘍 9)     原因不明の脳炎 10) 脳寄生虫 6.      無酸素あるいは低酸素脳症 7.      臓器不全および関連疾患 1)     腎不全,透析脳症 2)     肝不全,門脈肝静脈シャント 3)     慢性心不全 4)     慢性呼吸不全 8.      内分泌機能異常症および関連疾患 1)     甲状腺機能低下症 2)     下垂体機能低下症 3)     副腎皮質機能低下症 4)     副甲状腺機能亢進または低下症 5)     反復性低血糖 6)     クッシング症候群 9.      欠乏性,中毒性,代謝性 1)     慢性アルコール中毒 (ウェルニッケ・コルサコフ症候群,ペラグラ, Marchicafava-Bignami病,アルコール性認知症) 2)     一酸化炭素中毒 3)     ビタミン B12,葉酸欠乏 4)     薬物中毒 i)      抗癌剤( 5-FU,メソトレキセート,カル モフール,シタラビンなど) ii)    向精神薬(ベンゾジアゼピン類,抗うつ 薬,向精神薬など) iii)  抗生物質 iv)   抗痙攣薬 5)     金属中毒(水銀,マンガン,鉛など) 6)     Wilson病 7)     遅発性尿素サイクル酵素欠損症 10.  脱髄性疾患などの自己免疫性疾患 1)     多発性硬化症 2)     急性散在性脳脊髄炎 3)     ベーチェット病 4)     辺縁系脳炎(傍腫瘍症候群) 5)     シェーグレン症候群 11.  蓄積症 1)     遅発型スフィンゴリピドーシス 2)     副腎皮質ジストロフィー 3)     脳腱黄色腫症 4)     neuronal ceroid lipofuscinosis 5)     糖原病 12.  ミトコンドリア脳筋症 1)     MELAS 2)     MAREF 13.  頭部外傷性 14.  その他 1)     進行性筋ジストロフィー   (筋緊張ジストロフィーを含む) 2)     Fahr病

認知症を起こす代表的な病気・病態 変性疾患 アルツハイマー病(AD) レビー小体型認知症(DLB) 脳血管性認知症 前頭側頭型認知症(FTD) 脳血管性認知症 その他 安定剤,抗コリン作用(泌尿器科治療薬)  薬剤によるもの ビタミンB12欠乏 ,ビタミンB1欠乏 ビタミンの欠乏 アルコール脳症 神経毒性物質 低酸素症,一酸化炭素中毒 酸素の欠乏 脳炎,髄膜炎,神経梅毒 病原体の感染 甲状腺機能低下症・肝性脳症・腎臓病 ホルモン・代謝 脳腫瘍,慢性硬膜下血腫,正常圧水頭症 脳が占拠される 早期発見 すれば 治癒も 可能 大脳基底核変性症,進行性核上性麻痺 変性疾患 クロイツフェルト・ヤコブ病 病原体の感染

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症とは 記憶障害やさまざまな認知機能障害のために日常の生活に支障をきたす 緩徐に発症して進行する 局所神経症候がみられない (付)認知症をきたす他の原因が除外できる

症状が出る10年以上前から! アルツハイマー型認知症の分子メカニズム 分解・排出 タウ蛋白 アルツハイマー病 の進行 アミロイド 前駆体蛋白  アルツハイマー病 の進行 分解・排出 アミロイド 前駆体蛋白 アルツハイマー病 の始まり セクレターゼ アミロイド ベータ蛋白 症状が出る10年以上前から! 細胞死 炎症 凝集 タウ蛋白 沈着 機能不全 海馬などの アセチルコリン 作動性神経や シナプス

アルツハイマー型認知症とは 注意点 あくまでも「臨床診断名」 「確定診断」は,本来,脳の病理所見で決まる 病理所見上はアルツハイマー病でなくても生前アルツハイマー病と臨床診断を受ける例はたくさんある.

私たちは常に『記憶』 を見返しながら生きている 忘れます → → →時間の流れ→ → → アルツハイマー 型認知症 の場合 思い出す 関連付け ←情報量→ 忘れます 昔の記憶 習慣,常識 知識,知恵 → → →時間の流れ→ → → 前後の関連が つけられない ←情報量→ アルツハイマー 型認知症 の場合 → → →時間の流れ→ → →

私たちは常に『記憶』を見返しながら生きている 時間の流れ 常識・知識・知恵 かなり前の 出来事 少し前の 出来事 現在の 出来事

私たちは常に『記憶』を見返しながら生きている アルツハイマー型認知症では 常識・知識・知恵 かなり前の 出来事 少し前の 出来事 少し前の 出来事 現在の 出来事 ・・・・・・・・・ 不安 ・・・・・・・・ 戸惑い ・・・・・・・・ 勘違い

アルツハイマー型認知症の場合 観察される症状 自体を忘れる ・置き忘れ ・しまい忘れ ・同じ事を何度も尋ねる ・同じものを買い込む ・約束を忘れる ・電話の内容を忘れる ・次にすることを忘れる ・置いたこと ・しまったこと ・尋ねたこと ・ものを買ったこと ・約束をしたこと ・電話を受けたこと ・次にすることを考えたこと 観察される症状 自体を忘れる

アルツハイマー型 認知症の場合 海馬

脳血管性認知症

脳血管認知症とは 脳血管障害に起因した認知症の総称名である 単一疾患ではなく、病因、病態、臨床症候、経過が多様 診断 ・脳血管障害発症と認知症発現との間に時間 的関連がある ・脳血管性病巣が認知症の責任病巣となりえ る部位に相応の大きさと広がりをもつ

脳血管性認知症の分類 ① 多発梗塞型(多発梗塞性認知症) ② 限局梗塞型 ③ 小血管障害型(皮質下性) その他 大・中梗塞の多発 ① 多発梗塞型(多発梗塞性認知症) 皮質、皮質下領域の 大・中梗塞の多発  ② 限局梗塞型 視床、海馬、角回などの 単発梗塞による ③ 小血管障害型(皮質下性) a) 多発小梗塞型 b) ビンスワンガー型 その他 a)脳出血 b)くも膜下出血 など 皮質 白質 (皮質下) ① ③b 海馬 視床 ②

大脳皮質 脳血管性 認知症の場合

記憶 感覚 運動 判断 決断 空間 手順 認知 喜怒哀楽 やる気 根気 色気 聴覚 言語 視覚 言語 味覚 嗅覚 脳血管性認知症とは? 「脳血管障害により」 脳の神経細胞が傷んでしまう 結びつきがうまくいかなくなる 生活に支障が生じる

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の臨床的特徴 高齢者(70歳台以降)に多い 記憶障害を中心とする認知症がある ありありとした幻視が現れる パーキンソン症状(体がこわばり,動作が遅くなり,転び易くなるなど)が現われやすい 日により時により頭がハッキリしていたり、ぼーとしていたり変動がめだったりすることがある 早期には認知症がめだたず,幻覚や妄想、抑うつ,睡眠障害(レム睡眠時行動異常)といった精神症状がめだつことがある 薬剤への過敏性が目立つ 自律神経症状を伴う(起立性低血圧,便秘,排尿障害,など)

例えば... 薬剤性脳症 (AD+薬剤,パーキンソン病+薬剤) 肝性脳症,亜急性・慢性脳炎 一過性脳虚血発作,甲状腺機能低下症 レビー小体病の注意点 アルツハイマー型認知症以上に, 他の認知症を呈する病態と間違えやすい 例えば... 薬剤性脳症 (AD+薬剤,パーキンソン病+薬剤) 肝性脳症,亜急性・慢性脳炎 一過性脳虚血発作,甲状腺機能低下症 血管性認知症,AD+脳血管障害

前頭側頭型認知症

前頭側頭葉変性症(FTLD)の分類

記憶 感覚 運動 判断 決断 空間 手順 認知 喜怒哀楽 やる気 根気 色気 聴覚 言語 視覚 言語 味覚 嗅覚 FTLDとは? 前頭側頭型認知症(FTD)Fronto-Temporal Dementia 意味性認知症(SD) Semantic Dementia 進行性非流暢性失語(PA) Progressive non-fluent Aphasia

落ち着きのなさ,皮肉・ジョークがわからない FTDの精神症状・行動異常 病識の欠如 感情・情動変化 自発性の低下 無関心 脱抑制・非社会的行動 常同行動 食行動異常 被影響性の亢進(他人の動作のまね) 転導性の亢進(注意保持困難) 陰性症状  陽性症状  万引き,車線逆走,暴力・暴言,徘徊, 落ち着きのなさ,皮肉・ジョークがわからない

AD VD CVD DLB 老年期の三大認知症 AD: アルツハイマー型認知症 VD: 脳血管性認知症 DLB: レビー小体型認知症 CVD: 脳血管障害 (脳出血,脳梗塞など) AD: アルツハイマー型認知症 VD: 脳血管性認知症 DLB: レビー小体型認知症

これまでは..... 患者さん自身ではなく, 家族の要請として受診 病歴を聞くだけで,認知症があることが わかる. 病歴を聞くだけで,認知症があることが わかる. 患者さんに,自分の病態を把握する力 が乏しい. 簡易認知機能検査や通常の画像検査 でほぼ確実に診断

これからは..... 患者さん本人が, 自らの問題として受診 病歴を聞いただけでは,認知症がある ことがなかなかわからない. 病歴を聞いただけでは,認知症がある ことがなかなかわからない. 患者さんに,自分の病態を把握する力 が十分ある. 簡易認知機能検査や通常の画像検査 のみでは診断が難しい.

認知症の(超)早期診断マーカー,スクリーニング 体液 画像 機能検査 MRI タッチパネル スクリーニング 血液 VSRAD f-MRI 自己評価 システム 唾液 アミロイド イメージング MRI SPECT PET 生理学的検査 脳波 赤外線 脳磁図 尿 髄液 客観的指標の開発 一番大切なのは問診(臨床経過)

もの忘れなどの 認知機能低下が見られたら 病歴の詳細な聴取 そのままにしない! 持病・既往の確認 薬剤の確認 栄養・食事の確認 糖尿病 甲状腺 肝臓 脳血管障害 転倒 多剤併用 睡眠薬 抗うつ薬 抗アレルギー薬 泌尿器科用薬剤 ビタミン欠乏 電解質 低栄養 健康食品 偏食 そのままにしない!

・改訂版長谷川式簡易痴呆スケール(HDSR) ・Mini-mental state examination(MMSE) 一般的に行われる 物忘れスクリーニング検査 ・改訂版長谷川式簡易痴呆スケール(HDSR) ・Mini-mental state examination(MMSE) 簡便(5分ぐらいで終わる) 世界中で使われている 感度、特異度ともに高い でも... なんでこんなこと聞かれんといけんだ! テストなんていやだ 医者や看護婦が嫌い 緊張してしまう 気に食わないもの言いをされた 地域の検診等では使いにくい

タッチパネルを用いた物忘れスクリーニング検査 おっ!? やさしげな おんなの人の 声だぞ! 鳥取大学医学部保健学科教授 浦上克哉先生提供

タッチパネルを用いた物忘れスクリーニング検査 タッチパネル式コンピューターを用いた 簡易スクリーニングテストの ROC 解析 カットオフ値 感度 特異度   12点 96% 97% 鳥取大学医学部保健学科教授 浦上克哉先生提供

地域でのスクリーニングに 必要なのは.. 1) どこでも手軽に簡単に 2) 検者による差がない・負担が少ない 1) どこでも手軽に簡単に 2) 検者による差がない・負担が少ない 3) 非侵襲的(心理的・身体的) 4) 感度、特異度ともに高い

タッチパネルを用いた物忘れスクリーニング検査 アルツハイマー型認知症 早期発見の第一歩に 物忘れ相談プログラム MPS-1000 (日本光電社製) 「大牟田市物忘れ検診」で使用中 鳥取大学医学部保健学科教授 浦上克哉先生提供

本人の意思決定も可能に 早期診断・治療の重要性 変性疾患 アルツハイマー型など 治癒も可能な 認知機能低下 病態・病像の理解 早期治療 早期ほど 専門性・精密性 を要する 早期診断・治療の重要性 うつ 変性疾患 アルツハイマー型など 治癒も可能な 認知機能低下 脳血管性 認知症 本人の理解や 納得も大切 病態・病像の理解 早期治療 早期支援・ケア 安心・適切な環境 BPSDの予防・軽減 早期治療 不可逆的変化に至るのを防ぐ 進行の防止・停止 再発予防 リハビリ 成年後見人 制度もある 本人の意思決定も可能に

認知症の方を中心に考えるために

私たちは常に『記憶』を見返しながら生きている アルツハイマー型認知症では 常識・知識・知恵 かなり前の 出来事 少し前の 出来事 少し前の 出来事 現在の 出来事 ・・・・・・・・・ 不安 ・・・・・・・・ 戸惑い ・・・・・・・・ 勘違い

やっぱり自分で気づいているもの 何かおかしい...変だ.... 不安 あせり 孤独 疑い 悲しい 戸惑い 怖い 誰に? まさか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あれっ?どこやったんだろう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さっきあそこにおいたのに... ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何でうまくいかないんだろう やっぱり自分で気づいているもの ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何で大事なものがないのか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あれっ?何してたんだっけ ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何で,嫌な顔されるんだろう 何かおかしい...変だ.... 不安 あせり 孤独 疑い 悲しい 怖い 戸惑い まさか 誰に? 55

気分は.... もの忘れ 老いていくこと 自覚・悲観 まとまらない 元気がでない やる気がでない 脳の機能低下 神経細胞死 うつうつとする 気分は....   もの忘れ 老いていくこと 自覚・悲観 まとまらない 元気がでない やる気がでない 脳の機能低下 神経細胞死 うつうつとする 元気がなくなり引っ込み 思案になることがある

認知症と老年期うつ病 うつ病 老年期 うつ病 認知症 (アルツハイマー型) うつ病性仮性認知症 認知症とうつ病の合併10~20% うつ病性仮性認知症から 認知症への移行 2年で12% 5年で50%以上 長期(平均8年間)で89% うつ病性仮性認知症 うつ病 軽度認知機能障害 老年期 うつ病 年間10~15%進展  認知症  (アルツハイマー型) 認知症とうつ病の合併10~20% 順天堂大学医学部精神医学 新井 平伊 先生 監修

?よくあるパターン? 「気になる」事柄は頭から離れない 「返事をもらった」という出来事が頭から離れる よーく見ている・感じている ○○よ 今日はどこ行くと? ありがとう ○○よ 今日はどこ行くと? そうね ○○よ 今日はどこ行くと? あっそ ○○よ! 今日はどこ行くと? せからしかー 不安 混乱 怒り 何回も! 今日はどこ行くと? 声色 顔色 「気になる」事柄は頭から離れない 「返事をもらった」という出来事が頭から離れる その場面での「心・感情」の動きは保たれる

あなたの すこし前の いつもの笑顔 優しい声 あなたの 今の怖い顔 きびしい声 めったにない ことなので 頭に残る いつものことなのでなかなか 頭に残らない 繰返そう! 繰返さない! できる だけ

あなたの すこし前の いつもの笑顔 優しい声 あなたと 一緒にした すごく うれしい事 いつものことなのでなかなか 頭に残らない めったにない ことなので 頭に残る 繰返そう! 繰返そう! できる だけ

認知症の 方でも同じ もともと 「記憶」の性質を思い出そう!! 覚えようとしなければ覚えられない 興味のあることは覚えやすい 強い感情を伴った情報は記憶に残る 忘れるようにできている 不注意に影響されやすい 「舌先症候群」を起こしやすい 混乱しやすい 暗示を受けやすい 書き換えられやすい 嫌な記憶はつきまといやすい 認知症の 方でも同じ もともと

記憶の流れ(時間の流れ)の 手助けがあればかなりの部分できる 知恵がなくなるわけではない!! ●計画を立ても時間に沿って 按配することができにくくなる ・仕事や家事を時間に沿って順序だてて行うことが できにくくなる ・いくつかの家事や仕事を同時進行で行うことが ・予想外の変化に按配してスムーズに進めることが 記憶の流れ(時間の流れ)の 手助けがあればかなりの部分できる 知恵がなくなるわけではない!!

認知症 早く相談して原因を理解する 周辺症状(BPSD) 本人を一番苦しめている 病気の中心的症状のことがある 不安のあらわれ 引きこもり 拒食 過食 周辺症状(BPSD) 興奮 本人を一番苦しめている 病気の中心的症状のことがある 不安のあらわれ 自分がなぜそうなってしまうのか理解できない 自分自身をよく見せたい 目の前の思いがけない出来事に反応している 身体的な苦痛に対する代償的表現 薬剤が原因 多動 焦燥 繰り返し 不眠 妄想 せん妄 感情失禁 徘徊 約3割 攻撃的 不機嫌 早く相談して原因を理解する 幻覚 異食 乱暴 大声 抑うつ 心気 不穏 ※ BPSD: Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia

薬剤性のBPSDの問題 疑わしきは減量・中止!! 特に多剤併用に注意!! 抗パーキンソン薬 ベンゾジアゼピン系薬剤(安定剤・睡眠薬) 薬剤性のBPSDの問題  抗パーキンソン薬 ベンゾジアゼピン系薬剤(安定剤・睡眠薬) 抗うつ薬,抗精神病薬 抗コリン作用のある薬剤 (三環系抗うつ薬,頻尿治療薬など) 抗潰瘍薬(H2ブロッカーなど) 抗ヒスタミン薬(かゆみ止め) 抗生物質,その他たくさん 疑わしきは減量・中止!! 特に多剤併用に注意!!

なぜ徘徊するのだろう.... 常識・知識・知恵 目の前の出来事が「過去」の出来事と直結する かなり前の ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 目の前の出来事が「過去」の出来事と直結する 少し前の 出来事 現在の かなり前の 常識・知識・知恵 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 気持ちの置きどころ・落としどころがない ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 強い思いの迷路から抜け出せない

徘徊のいろいろ とぼとぼ ふらふら きょろきょろ ずんずん その時の気分を反映 (歩き始めたときの気分ではない) ぷんぷん しゃんしゃん

~観察のポイント~ 服 装 表 情 はき物 スピード 落ち着いて見る 持ち物 バランス

~対応のポイント~ 声 色 顔 色 ゆっくり えがお 鏡を見ながら要練習!? おだやか したしみ

身体的安全の確保 安心の提供 それら以外は多くの場合ゆっくりでよい (火災訓練ではありません)

大牟田市徘徊ネットワーク全体の流れ 発見 大牟田 警察署 家族へ 徘徊SOSネットワIクへ 捜索 連絡 通報 大牟田地区高齢者等 徘徊SOSネットワーク 大牟田警察署 (徘徊SOS事務局) ○○さんが いなくなった 発見 連絡 ・はやめ南人情ネットワーク →サポーター及び登録機関へ連絡 ・大牟田タクシー協会 →無線で市内の全車両へ連絡 ・石油商業組合 ・大牟田駅 ・大牟田郵便局・三池郵便局 ・西鉄バス ・大牟田消防本部 →「火災メール」を使い,各消防団員へ連絡 ・大牟田土木事務所 ・大牟田市役所 →関係課へ協力依頼.民生委員. 児童医院協議会および介護サービス 事業者協 議会へ連絡 ○○さんの家族から大牟田警察署へ捜索願い届けが出され,同署は,本人に関する情報を収集し,家族の同意を得て,徘徊SOSネットワークの各団体へ電話.ファックス・電子メールなどで情報発信 認知症の人が外出.所在不明に気づいた家族が付近を捜すが見つからないため,警察へ通報. 大牟田 警察署 連絡 家族へ 徘徊SOSネットワIクへ

姫路市徘徊高齢者自立支援事業  65歳以上の認知症高齢者が徘徊し行方不明になった場合に、早期に発見できるシステムを活用して家族からの依頼で徘徊高齢者の位置を検索し、その居場所を家族に伝え、事故の防止に役立て、家族の負担軽減を図ることを目的としたサービスです。 利用対象者:在宅で徘徊が認められる65歳以上の認知症高齢者を介護している家族 所得要件:特にありません 内容:徘徊が認められる認知症高齢者に端末機を所持していただき、本人が徘徊により行方不明になった場合、家族から連絡を受けた受信センター(委託事業者)がGPSなどのネットワークを通じ、認知症高齢者の位置を検索し、家族に知らせます。 費用負担 : * 利用者 1. 端末機の購入(46,000円)又はレンタル料(月額1,050円) 2. 検索料(1回210円)等の実費負担 * 姫路市 1. GPS等の使用回線の基本料金(月額1,470円) 2. 入会金を含む登録手数料(6,300円)

人情 vs with テクノロジー

認知症を理解する 私 安心 家族 安心 医療・介護 はたらく 地域の 行政・法律 場面で 中で 安心の サポート 商店 銀行 大家 さん 学校 交番 民生 委員 はたらく 場面で 地域の 中で 私 安心 消防 自治会 老人会 交通 機関 郵便局 ご近所 友人

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『病名』ではなく『病態』を 『機能低下』ではなく『不自由さ』を 認知症を理解する ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『なくなったもの』ではなく『あるもの』を ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『その時・あの時』ではなく『この時』を

『あなた』 『わたし』 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたは あなたからのやさしい笑顔 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたからの穏やかな声 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたは わたしを 「安心」 で満たしてくれる ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたからの「ありがとう」 『わたし』 『あなた』 であり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私はなりません! なったら人生おしまいだ! ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「認知症」と聞くと腹が立つ! 「認知症」を否定的にとらえる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私もなるかもしれない きちんと知っておこう ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ならないための努力はする ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なっても幸せに暮せる 「認知症」とうまく付き合う

ものわすれが始まっても『知恵』がなくなるわけではない! 認知症と向き合う ものわすれが始まっても『知恵』がなくなるわけではない! ものわすれが始まっても『学習』 する力は残っている! 「認知症」 と診断されたからといって 人生が「おしまい」になるわけでは ありません

アルツハイマー型認知症の分子メカニズムと治療戦略  アルツハイマー病 の進行 分解・排出 アミロイド 前駆体蛋白 アルツハイマー病 の始まり 幹細胞 移植 アミロイド 分解酵素 セクレターゼ セクレターゼ 阻害薬 アミロイド ベータ蛋白 抗炎症薬 細胞死 炎症 タウ蛋白薬 アミロイド ワクチン アミロイド凝集阻害薬 神経活動促進薬 アリセプト など 凝集 タウ蛋白 沈着 機能不全 海馬などの アセチルコリン 作動性神経や シナプス

脳を守る3つの要素と 一大原則 栄養 運動   交流 自ら楽しむ!!

脳を守る3つの要素と 一大原則 認知症になりやすさ 認知症の進行度合い 栄養 運動   交流 自ら楽しむ!!

脳を守る 生活・社会 続ける! 予防 リスク管理 進行防止 早期 根本 診断 治療 ・ 治療 食事・栄養 運動 知的・情緒的・社会的活動 無症候候期(潜伏期) 軽度 中等度・高度 アミロイド沈着 アルツハイマー病 の脳で起こって いること シナプス障害  神経細胞機能障害・細胞死   慢性炎症   タウ蛋白沈着   生活指導  リハビリ    介護者支援・教育  アリセプト  BPSD対策 脳を守る 生活・社会 根本 治療 早期 診断 ・ 治療 食事・栄養  続ける! 運動      知的・情緒的・社会的活動  教育・啓発・まちづくり・世代間交流

認知症 脳の老化から軽度認知機能障害(MCI) そして認知症へ 脳の老化 薬剤 運動 軽度認知障害(MCI) 交流 栄養 危険因子 軽度認知障害(MCI) MMSE 24-26, HDSR 21-26 危険因子 認知症 AD, VD, DLB, FTD SDH, NPH, etc AD :アルツハイマー型, VD :血管性 DLB :レビー小体型 FTD :前頭側頭型 SDH :慢性硬膜下血腫 NPH :正常圧水頭症

認知症 MCI 脳の老化の いろいろ 薬剤 運動 交流 栄養 促進因子 防御因子 シナプス 異常 アミロイド 小胞体 機能異常 動脈硬化 タウ蛋白 糖代謝 異常 血管 脆弱性 MCI 内分泌 異常 神経細胞 減少 髄液循環 障害 レビー 小体 認知症 ミトコンドリア 機能異常 脂質代謝 障害

今日の一句 これからは 顔のシワより 脳のシワ 美 脳 美 顔 美 肌

ありがとうございました See You 東翔会ホームページ http://user.ariakenet.com/~toushou/ 神経内科ホームページ http://user.ariakenet.com/~toushou/toushoukai/ higashihara/information/index5.html