「P-Life酸化型生分解性プラスチックとその市場展開について」 ピーライフ・ジャパン・インク株式会社

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2012.09.05 「P-Life酸化型生分解性プラスチックとその市場展開について」 ピーライフ・ジャパン・インク株式会社     2012.09.05 ピーライフ・ジャパン・インク株式会社 www.p-lifeasia.com

1.会社概要 2.P-Life酸化型生分解性プラスチック・テクノロジー P-Lifeの特徴とその分解機構。 3.P-Life酸化型生分解性プラスチックの市場展開 海外での展開、採用事例 国内での展開、採用事例 4.質疑応答

会社概要 ピーライフ・ジャパン・インク株式会社 弊社は、1994年9月に株式会社パシフィックエンタープライズジャパンとして設立いたしました。設立当初は、化学工業品、紙パルプ製品などの輸出輸入を主たる業務といたしてまいりました。 近年の環境への意識が高まる中、2003年より、米国Programmable Life Inc.よりP-Life酸化型生分解性プラスチックテクノロジーに関するライセンス契約を締結。アジア・パシフィック地域における独占的なP-Lifeの販売を行っております。 2008年1月より、社名をピーライフ・ジャパン・インク株式会社と改名。業務の明確化を図るとともに日本国内及び海外におけるP-Lifeの販売ネットワークの拡大に注力しております。販売地域は、アジア・パシフィックから世界全地域に拡大中。

主な業務 ①酸化型生分解促進剤"P-Life"の製造販売。 ②P-Life酸化型生分解性プラスチックの製造販売。 ③①における製造特許権のサブライセンシングなど。

P-Life酸化型生分解性プラスチック・テクノロジー 生分解が困難とされるポリオレフィン樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン)を 酸化型生分解性プラスチックにする分解促進剤です(米国特許 No.6,482,872)。 P-Lifeの特徴は? ・基本添加率は、1%であり、低コストで酸化型生分解性プラスチック製品の製造が可能。 ・内容成分は、米国FDA登録・認可されている原料を使用(Rohs指令にも準拠)。 ・分解対象樹脂は、ポリオレフィン樹脂(ポリエチレンやポリプロピレン)。 ・ P-Lifeを添加した樹脂製品の物性は、通常のポリオレフィン樹脂製品と同等。 ・酸化型生分解に関する公的認証“SPCR141”を取得(世界初!)。

P-Life製品ラインナップ 1. P-Life添加剤(触媒タイプ) 製品名 性状 色 融点 包装形態 SMC2360 粉状 ベージュ 100℃以下 20kg袋 SMC2522 液状 茶透明 - 50kgドラム入り *SMC2522:最低受注数量は、400kgからになります。 *触媒タイプ添加量:0.3~1.0% 2.P-Life添加剤(マスターバッチタイプ) 製品名 P-Life添加量 ベースレジン 包装形態 P-LIFE M/B PE-M10 SMC2360 10% LDPE (MI:2) 20kg袋 *マスターバッチタイプ添加量:3~10%

P-Life(添加剤)のはたらきと酸化型生分解機構 ・ステップ1  酸化崩壊・低分子化 「自然界の光(太陽)、熱、などをエネルギー元とし、P-Lifeにより触媒反応=ラジカル反応を引き起こし、ポリオレフィンポリマーの酸化分解が始まります。P-Lifeは、酸化・還元を繰り返し起こす機能を持っています。これにより、物性(強度、伸び)や分子量が低下します。」 ・ステップ2 微生物分解(生分解) 「ステップ1にて形成された酸化低分子化物(例えば、カルボン酸、アルコール類)は、土中やコンポスト環境中の微生物により消化吸収されます。最終的には、バイオマスとして微生物の体内に蓄えられると同時に、呼吸などの代謝活動によりCO2(二酸化炭素)やH2O(水)へと変化します。」

Oxo-Biodegradable Plastic Life Cycle P-Life® Additive 0% Degradation Programmable Shelf Life Characteristic identical to virgin resin Sun Light + Heat + Oxygen + Water Degradation Commences Oxidative Degradation Production of low molecular mass oxidation products. 100% Degradation Bio-degradation Bio-assimilation of low molecular mass oxidation products. CO2 + H2O Biomass

酸化型生分解性プラスチックとは? 分解過程が、ステップ1(酸化崩壊、低分子化)+ステップ2(微生物分解)を経る分解性プラスチックの総称です。P-Lifeを添加したポリオレフィン樹脂も酸化型生分解性プラスチックといえます “Oxo-Biodegradable Plastic”。この名称は、既に欧米各国にて使われ始め、学術的にも認知された名称です。 一方で、ポリ乳酸、変性澱粉、脂肪族ポリエステルなどから構成される分解性プラスチックの場合は、加水分解による低分子化とそれに伴う微生物分解を経て分解するため、加水分解型生分解性プラスチックということになります(Hydrolysis Biodegradable Plastic)。

酸化型生分解性プラスチックと加水分解型生分解性プラスチック (P-Life, D2W等) 加水分解型生分解性プラスチック(PLA, 澱粉、PBS等) 既存のプラチック製品と比較して最大で20%UP(P-Life) 経済性 既存のプラチック製品と比較して最低でも50%以上UP 添加量により製品寿命のコントロール可能。(P-Life) 品質保持 寿命のコントロールは、困難。 自然環境 (太陽の光や熱により酸化分解を促進。) 分解性 堆肥環境 (高温、多湿により加水分解を促進) 添加される樹脂の物性を受け継ぐ。 物性 構成する樹脂の特性により硬い~柔らかいものまで。

酸化型生分解性プラスチックの評価方法とは? 生分解性プラスチックの評価方法は、ISOを中心に作成されておりますが、殆どの評価方法(JIS K6953, EN13432など)が加水型生分解性プラスチックを評価するために作成されたものであり、酸化型生分解性プラスチックに関する評価方法ではありません。 現在、唯一のガイドラインとして策定された評価方法は、ASTM D6954法です。この評価方法では、酸化型生分解性プラスチックにおいて、各ステップ(ステップ1(酸化分解)、ステップ2(生分解))ごとに分解性能の評価を行います。最終的には、生分解後の土壌の環境毒性に対する評価(ステップ3)も行う評価方法です。

酸化型生分解性の評価と公的認証取得について 「P-Life添加剤」が、酸化型生分解に関する世界で初めてにして現時点では唯一の公的認証をスウェーデンの国立研究機関より取得しました。 ● 認証機関:SP Technical Research Institute of Sweden (http://www.sp.se/en) ● 認証方法:SPCR141, Appendix4 (ASTM D6954) ASTM D6954 “Standard Guide for Exposing and Testing Plastics that Degrade in the Environment by a Combination of Oxidation and Biodegradation” (ASTM D6954 法 “酸化型生分解するプラスチックの試験と評価方法”) Tier1(第1ステップ):“ポリマーの酸化分解評価(分子量の低下や物性変化の測定)“ Tier2(第2ステップ):“酸化分解後のポリマーの生分解度の測定(生分解性試験)” Tier3(第3ステップ):“生分解後の土中残留物の環境への影響の測定(環境毒性)” ● 認証番号:SC0646-10 (2010年12月7日登録)

土中環境での生分解性試験結果 土中環境にて2年以内に90%以上の生分解度= ISO17556に適合。 試験方法: ISO17556 試験サンプル: LDPEフィルム(P-Life 0.3%添加)

P-Life添加剤によるポリエチレンの酸化型生分解機構について論文掲載 (2011年1月)

世界におけるバイオプラスチックの市場について? 約5,000億円市場規模 (資料元: The Freedonia Group Inc.) *バイオプラスチック:生分解性プラ、バイオマスプラ、バイオマス由来非分解性プラ含む

日本におけるバイオプラスチックの市場について? 約600億円市場規模 (資料元: The Freedonia Group Inc.) *バイオプラスチック:生分解性プラ、バイオマスプラ、バイオマス由来非分解性プラ含む

P-Life酸化型生分解性プラスチックの市場展開 2003年当初より、アジア・パシフィック方面(特に東南アジア諸国)を中心に代理店網を構築。 2005年以降、アジア各国での環境への意識の高まりや、プラスチック製品への使用規制(レジ袋の使用禁止・有料化)や環境税の導入などが始まる。 アジア諸国において、生分解性プラスチックに対する要求が高まる。 価格面、品質面(物性、加工性、安全性、分解性など)で最終ユーザの要求を満たす分解性プラスチックでないといけない!

海外諸国でのプラスチック製品に対する法的規制 レジ袋の有償化(環境税として徴収):台湾、香港、マレーシア、中国など 石化製レジ袋の全廃:イタリア(生分解のみOK)、米国(カリフォルニア州、生分解のみOK)、メキシコ(メキシコシティー、生分解のみOK)、オーストラリア(生分解のみOK)など *イタリア、米国、オーストラリアは、澱粉ベースとした袋を主に採用。 *メキシコは、酸化型生分解含め独自のスタンダードを策定している。 石油製品への環境税の導入:ベトナム(2012年より) *ベトナムも、生分解性プラスチックについて独自のスタンダード策定中。 *ASTM D6954法を含めたスタンダードの策定。 プラスチック包装資材全てを酸化型生分解性のみ採用:UAE(2013年より) *採用されるためには、UAEによる認証取得が必要不可欠。 *今年度中にP-Lifeは、ESMA(UAE認証機関)からの認証取得予定。 *約500,000トンが、酸化型生分解性プラスチックになると予測。

P-Lifeの海外での採用事例 ミスタードーナッツ (タイ):持ち帰り用の袋 BigCコンビニエンスストア(タイ):野菜用の袋など

P-Lifeの海外での採用事例 香港海洋公園 (香港):公園内で使用される食品容器など 香港政府漁農自然護理署 (香港):管理公園内で使用のゴミ袋

P-Lifeの海外での採用事例 メキシコ並びに中南米での採用事例:Office Depot, CHEDRAUI , OXXOなど

P-Lifeの海外での採用事例 米国での採用事例(1):スーパーで使用される生鮮食料品やパンを入れる袋類

P-Lifeの海外での採用事例 米国での採用事例(2):ホテルやコンサート会場で使用されるごみ袋や飲料カップなど

世界の主たるP-Life酸化型生分解性プラスチックのクライアント

日本国内での展開、採用事例 日本国内における、生分解性プラスチックの使用用途の大半が、梱包、包装資材が占めている。同様にして、P-Lifeの使用用途も梱包資材関連が多い。 日本における、生分解性プラスチックの使用量は、予想より伸び悩んでいるのが、現状! ・生分解性プラスチックの使用について法的な規制がない。 ・プラスチックゴミをエネルギー資源とし焼却によるサーマルリサイクル。 ・分解性への要求というよりは、植物度、CO2削減が優先される。 価格面、品質面(物性、加工性、安全性、分解性など)で最終ユーザの要求を満たす分解性プラスチックでないといけない!

日本国内での展開、採用事例:農業用マルチフィルム ■環境にやさしい分解性マルチフィルムです。 ■マルチャー等による展張後は太陽の光を受け徐々に崩壊を始め、収穫後には簡単にすき込みが出来ます。 ■すき込み後は土中の微生物により水と炭酸ガスに分解され、剥ぎ取る手間がなく作業の省力化が図れます。 ■ポリエステル樹脂系、乳酸樹脂系生分解性マルチフィルムと比較し、フィルムの伸びと実用強度があり、汎用(生分解性しない)ポリエチレンマルチフィルムと同様のマルチャーで展張できます。 ■分解速度も適性期間内に分解する様に設定されています。 ■これまでの市販生分解性マルチフィルムと比較し安価です。 場所:北海道、千歳市のカボチャ畑 販売:エコ・コンストラクト㈱

日本国内での展開、採用事例:その他用途 土木用植生ネット 排水用プラスチックドレーン材 エアガン用BB弾 ハト風船

販売国数   20ヵ国               60ヵ国 

世界で販売されている酸化型生分解性プラスチック添加剤 www.p-lifeasia.com ・酸化型生分解に関する公的認証を取得しているのは、P-Lifeのみ! ・アジア・パシフィック地域での販売シェアは、P-Lifeが、No.1!

・適用できる樹脂をオレフィン樹脂だけでなく、PET等樹脂へ広げる。 ・植物由来の汎用樹脂(グリーンポリエチレンなど)へのP-Lifeの適用。 「今後の開発について」 ・適用できる樹脂をオレフィン樹脂だけでなく、PET等樹脂へ広げる。 ・植物由来の汎用樹脂(グリーンポリエチレンなど)へのP-Lifeの適用。 ・バイオマス+汎用樹脂といった材料へのP-Lifeの適用。  相乗的な分解効果の確認。 P-Lifeに関するお問い合わせ: ピーライフ・ジャパン・インク株式会社 〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-30-16-205 TEL: 03-3705-7284 FAX: 03-3705-2050 http://www.p-lifeasia.com