『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,

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2009/11/10 10 進数と r 進数を相互に変換できる コンピュータのための数を表現できる 2進数の補数を扱える コンピュータにおける負の数の表現を説明で きる コンピュータでの演算方法を説明できる 文字や記号の表現方法を示せる 第7回 今日の目標 § 2.2 数の表現と文字コード.
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『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 ①離散数学 ②情報に関する理論 ③応用数学 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

「コンピュータ概論」で学んでいる (p197~) ①離散数学 「コンピュータ概論」で学んでいる (p197~) 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 (1)数と表現 2進数と10進数の基数変換(p198~199) (1010)2 = 23x1 + 22x0 + 21x1 + 20x0        = 8x1 + 4x0  + 2x1 + 1x0        = 8 + 2 = (10)10 (14)10 = 8( 23 ) + 6       = 8( 23 ) + 4( 22 ) + 2 (21)       = (1110)2 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 (1203)8 = 83x1 + 82x2 + 81x0 + 80x3 = 512x1 + 64x2 + 8x0 + 1x3 = (643)10 (A)16   =(10)10 ・・・p198の表 (20)16=(32)10 =(40)8 16進→10進     →2進(基数変換) (中間) 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 (01011)2 + (101)2 = (10000)2 (11000)2 - (101)2 = (10011)2 混合演算(10進数に直してから) (01011)2 + (11)8 = (       )16 (11)10 + (9)10 = (  )16 (20)10 = (14)16 混合演算(中間+期末) 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 省略 2進数の負の数 (p201) 2進数の小数 (p202) 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

(2)集合/論理演算(p204) OR AND NOT 命題 図式化  ⇒ ベン図 真理値表(p205) OR、AND

「コンピュータ概論」で学んでいる (p206~) ②情報に関する理論 「コンピュータ概論」で学んでいる (p206~) 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 (1)情報量の単位(p206) 大きさ 記号 読み方 10-12 p ピコ(pico) 10-9 n ナノ(nano) 10-6 μ マイクロ(micro) 10-3 m ミリ(mili) 103 K キロ(kilo) 106 M メガ(mega) 109 G ギガ(giga) 1012 T テラ(tera) 大きな数(量)を表す 例)記憶容量 256Mバイト 小さな数(量)を表す 例)アクセスタイム 100m秒 容量・タイムの表現(小テスト) 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 (2)文字の表現(p210) (0011 0001)2 =文字の「1」 ASCII(アスキー:American Standard Code) 英数字の最も標準的な文字コード体系 1文字を7ビットのコードで表す JISコード ASCIIコードにカタカナなどを加えたもの 2byteコード体系+α EUC :Unix用 シフトJISコード :PC用 Unicode:世界文字の複数byteコード体系 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 ③応用数学 (p211~) 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

(1)確率(p211) 確率とは 値の求め方 計算例 ある事象の起こりうるケースの「割合」 ある事象の起こりうる数 ÷ 全事象の数 事象生起に「偏り」はないものとする 値の求め方 ある事象の起こりうる数 ÷ 全事象の数 4階建ての3階に住んでいる確率は、1÷4=1/4 計算例 2個のサイコロの目の合計が6になる確率は (1、5)、(5、1)、(2、4)、(4、2)、(3、3) = 5 ÷ 36 確率の計算(中間)

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 省略 順列、組み合わせ (p212) 統計・・・教科書にない・・・やります 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

(2)統計-代表値 平均値 中央値(メジアン) 最頻値(モード) 算術平均(1,500) 中央に位置する値 出現度の 最も高い値 UAEの平均年収 お出かけ時間

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 (2)統計-“ばらつき”度(p89) レンジ(範囲) 最大値 - 最小値 分散(σ2) S = Σ (xi - μ)2/(N - 1) 偏差2乗和 標準偏差(σ) 分散の平方根 範囲(100,50,100,50,100,50)=50 範囲(100,40, 80,80, 80,70)=60 平均値=75 どちらがばらついている・・・ σ (100,50,100,50,100,50) =27.4 σ (100,40, 80,80, 80,70) =19.7 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 End 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 (3)期待値(p213) 当選金 当選確率 100円 (2人に1人)   0.5 1000円 (10人に1人)  0.1 5000円 (100人に1人) 0.01 0.5x100円 + 0.1x1000円 + 0.01x5000円 = 200円 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

負の2進数は「2の補数」(p201)(例:-3) (3)10 = (00000011)2 少し難しい・・・ 負の2進数は「2の補数」(p201)(例:-3) (3)10 = (00000011)2 1の補数 (00000011 → 11111100) 「2の補数」  <= 「1の補数」 + 1 2の補数 (00000011 → 11111101)            (-3)10 =(11111101)2 (00000011)2+(11111101)2 =0

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 (4)順列 順列とは 取り出して並べるときの「並べ方の総数」 6個の数字から4個の異なる数字を取り出し、4桁の数を作る(並べる)場合 ⇒ 6P4 値の求め方(=nから始まる r個の掛け算)  nPr = n x (n-1) x (n-2) x ・・・ x (n-r+1) 例) 6P4 = 6 x 5 x 4 x 3   『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016

(5)組合せ 組合せとは 取り出すときの「取り出し方の総数」 ⇒ 6C4 6個の数字から4個の異なる数字を取り出す場合 (1,3,4,7) (3,7,1,4)は同じ ⇒ 6C4 値の求め方(=r個どうしの積の割り算)          組み合わせの方が「少ない」  nCr = nPr ÷ r! 例) 6C4 = (6 x 5 x 4 x 3) ÷ (4 x 3 x 2 x 1)

『基礎理論』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016 (余談)同じ誕生日の人のいる確率 N人の集団の中に同じ誕生日の人がいる確率が50%を超えるのは、何人か? 3人:全員が違う誕生日 (364/365)*(363/365)=0.9918 3人:同じ誕生日の人がいる確率 1-0.9918=0.0022 23人:全員が違う誕生日 (364/365)*(363/365)*・・・ *(343/365)=0.4927 23人:同じ誕生日の人がいる確率 1-0.4927=0.5073 稼働率計算 と似ている 40人:約90% 57人:約99% 『基礎理論』  (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2016