認知症アセスメントシート STEP0 まずせん妄の確認 STEP1 もしかして認知症? STEP2 身体の苦痛は? □ 70歳以上の入院

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2.介護に必要な「時間」に置き換えて「要介護度」を判定します。 聞き取った「心身の状況(5項目の得点)」から直接、「要介護度」を求めることはできません。病気の重さと必要な介護量は必ずしも一致しないからです。 そこで、調査結果をコンピュータに入力し、その人の介助にどのくらいの「時間」が必要なのかを推計することで、介護の必要量の目安としています。この「要介護認定基準時間」を用いて要介護度を判定します。
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認知症アセスメントシート STEP0 まずせん妄の確認 STEP1 もしかして認知症? STEP2 身体の苦痛は? □ 70歳以上の入院 □ 治療・ケアを進めるうえでの課題の発生 (転倒、脱水、食事摂取不良、コンプライアンス不良(服薬管理、セルフケア、リハビリ)) STEP0 まずせん妄の確認 □ “注意の障害”  (つじつまが合わない、行動にまとまりがない) □ 症状の急激な変動 □ 意識障害 または 解体した思考 はい せん妄への対応を開始 身体要因の検索・治療 はい 今までに「認知症」の診断を受けている いいえ STEP1 もしかして認知症? 分野 具体的な反応           👀みる 👄はなす 👂(家族に)きく 記憶 物事を忘れてしまう 👄入院している理由、今後の治療のスケジュール 👄入院してからの期間 👀担当医の説明を覚えていますか? 👀家族が代わりに答えていないか注意 複雑性注意 集中して一つの物事に取り組むことができない 👀ちょっとした物音で中断する 実行機能 今まで出来ていたことが出来なくなる 👄家族がいないときに熱が出たらどうするか、詳しく聞いてみよう 👀身だしなみやベッドサイド 👀リハビリ、ケア、食事は自主的にできますか? 👀シャワー、リモコン、電話などの道具を使えますか?  👂買い物は独りでできますか?(買い忘れ、買い間違い、おつりの計算ができない)            社会的認知 自分の置かれている状況を正しく理解できない 👀まわりに様子をつかんだり配慮したりできますか?(場の雰囲気、状況など) 視空間認知 方向や距離感がつかめない   👀部屋を間違える、ベッドに斜めに寝る 言語 言葉がうまく使えない     👄代名詞が多い?(あれ、それ) STEP0が説明しにくい(順番) 今更ながら・・・認知症の診断を受けていた時にSTEP1を飛ばしていいのか?? 共有・連携を行うなら入院時点でどのような認知症症状があるのか評価するのでは?? STEP1※大枠のマークと下のマークが揃っていない⇒そろえた 各STEPの色の意味はあるのか?? IADL確認 薬はしっかりと使えていますか?(飲み間違い・飲み忘れ、頓用の使用) 食事の準備はできますか? 独りでバスや電車を利用できますか?(切符を買う、乗り換える) 電話をかける、金銭管理、洗濯掃除 STEP2 身体の苦痛は? 必ず自分の目で確認!全身を見直してみよう 注意したい症状 観察項目 疼痛  □痛みの評価(尺度)       □苦しそうな表情・泣く・叫ぶ □かばうしぐさ          □血圧・脈拍の変化、発汗 低栄養・脱水 □食事・飲水量を実際に確認     □体重変化の確認 □口腔のトラブル・嚥下・義歯・かみ合わせ □食事の食べ方を実際に観察  (注意がそれる、気が散る、蓋を取らない、ハシが使えない) □口唇、舌、腋窩の乾燥、皮膚のハリ 昼夜のリズム  (睡眠) □夜はしっかりと眠れているか   □夜間頻尿  □日中の過度な眠気 便秘 □排便のリズム(経過表で確認)  □腹部の張りや圧痛 □食事量の減少     

STEP3 対応を工夫しよう STEP4 評価を共有しよう STEP5 連携・退院支援 不快に感じる環境では? □音や光(外からの光、反射)などの刺激 □ルート類 □見当識を失いやすい □大勢の人   STEP3 対応を工夫しよう 認知機能障害のある方(注意が持続しにくい)との接し方の工夫 環境 □静かな環境 声をかける □視野に入って声をかける □目線は低く □普段よりも一歩踏み込んで □手で顔を隠さない、影のかからないよう □目線をつかんでから話を始める □複数の刺激を組み合わせる 話す □会話は短く、具体的に □ゆっくり、はっきり □話題は一つずつ □大事なところは繰り返す □ゆっくり待つ(10秒ルール) □話をさえぎらない 項目 認知機能障害への配慮の工夫 記憶障害 □一日のスケジュールを見えるところに置く □親しみを感じている持ち物は見つけやすいところに置く 視空間認知障害 □複数の刺激を使う □照明を明るくする、床の反射を減らす □コントラストをつける 実行機能障害 □分かりやすい環境(時間:不意打ちをしない、空間:目印をつける、:人:顔写真を置く、ケアの予定表を置く) □選択肢の提示は簡単にわかりやすく □行動をうながす、声をかける □言語以外のメッセージにも気を配る(家族にサポートを依頼する) 言語障害 □要点は書く、メモに残す □図で示す STEP4 評価を共有しよう  チーム内で共有 □“できること・できないこと”、“好きなこと・嫌いなこと” □継続して評価することを確認 □治療を進めるうえで予測されること・対応したほうがよいこと 病棟以外のスタッフと共有 □検査や処置で注意をすること、対応上の工夫 コンサルテーションの依頼 □認知機能評価と対応、今後の支援について相談 STEP5 連携・退院支援  退院だけでなく安心して過ごすために必要なことを考える 項目 検討する内容 退院後の治療計画 □退院後に予測されること □服薬管理 (定期内服と頓用、服薬確認・支援)  □緊急時対応 (熱発時、痛みが悪化した時に独りで対処できるか) □食事の準備・脱水の予防  支援スタッフとの共有 看護サマリ、診療情報提供、申し送りに書こう □認知症、せん妄の状況の共有 □観察を続けたほうがよいこと □家族の支援体制(認知症の可能性を伝えましたか?) 認知症・せん妄のフォロー体制 □家族・介護者への初期支援(情報提供と引継ぎ) □外来担当医、在宅医への申し送り □専門機関の受診(認知症疾患センター、精神科、神経内科、など)