Natural beauty of the standard model I -A possible origin of a U(1) gauge degree of freedom- 西川 美幸.

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Natural beauty of the standard model I -A possible origin of a U(1) gauge degree of freedom- 西川 美幸

歴史的背景(ディラック) P.A.M. Dirac, Proc. Roy. Soc. A133, 60 (1931) 積分の仕方によらず 波動関数の位相は、観測可能量                    さえ    一意ならば良い。 積分路の隣接する点で稼ぐ位相の差は決まっているが、   全積分区間にわたる位相は一価でなくても良いとする。           と書いたとき、位相の一価部分は打ち 消す。故に物理的意味を持つのは微分値                            のみ。 非可積分部                         が寄与。                   、ポテンシャル         。       

ポアンカレ群に唯ひとつ複素位相が 内在していること ミンコフスキー空間における2体問題では、  一方の座標系の局所的ローレンツ変換に帰着できない自由度が(複素)1次元だけ存在する。 (理由)ローレンツ変換の一般形     Λ=RLR’   R、R’ :空間回転 L:1軸方向のブースト   回転は2回必要!

A general position of a pair of coordinates 3 1 2 X ωX A general position of a pair of coordinates 3 ωY Y 1 2 (step 1) Rotate the 1st axis of X to be parallel to XY. (step 2) Rotate the 1st axis of Y to be parallel to XY. (step 3) Rotate the 2nd axis of Y to be parallel to that of X.

The standard position of the two coordinates 3 3 ωY 1 1 X Y ωX 2 2 (step 4) Boost along XY. (step 5) Superpose X and Y by a parallel motion along XY.

Decomposition of angular momentums VX -Vr ωX r ωY ωY r r :=XY X VY Y Vr (step 6) Neglect VX and VY orthogonal to XY. (step 7) Only ωX and ωY are internal, and origin of the spins.

≅ ≅ ≅ ≅ ≅ General relativity ⇒ Spin synthesis spinning rotating static X Y ≅ X Y X Y ≅ α α    spinning   rotating static α ≅   ー α  ー β ≅  ーα  ー β X Y rotating       spinning spinning β X Y X Y SX⊥ SX⊥ SY⊥ SX⊥ SY⊥ Only this inner product ≅ SY⊥ ⇒ SX1 X SY1 Y X Y SX1 ー SY1 general spins       spinning        is important!

この複素位相から重力場や電磁場 などが定義できること Θ(xμ )=Θ0+∇μΘ dxμ +∇μ∇νΘdxμdxν                   +…         =Θ0+∇μΘ dxμ+(iG+F)μνdxμdxν U(1)⇒G μνはエルミート、 Fμνは反エルミート。 重力場        電磁場  とみなす。

話は飛躍、とある大学院試問題 2次元空間における関数ψは半径 の円の外部で有界で、2次元のラプラス方程式 2次元空間における関数ψは半径 の円の外部で有界で、2次元のラプラス方程式 を満たし、円周上の極座標     で表される点では という値をとる。Ψを決定せよ。 y x には、解が無限個ある(図を参照)。 多価性がポイント 円上で値が一致、負の x 軸上に cut

物理学におけるマーフィーの法則 (TA経験から)εーδ論法は一長一短。 厳密な分、勘違いし易い(木を見て森を見ず)  厳密な分、勘違いし易い(木を見て森を見ず)  使わないと大雑把な理解はし易いが、   log の多価性に注意しない傾向がある。 試験問題を読み間違える人もいる。  試験というのは学生が  一定の理解をしていることの証明にはなる が、 解けなかったからといって 理解していないことの証明にはならない。

結論 多価性は、とても重要。 特に物理学で偏微分方程式の境界条件は 測定可能量と限らないので、注意深く扱うべき。  特に物理学で偏微分方程式の境界条件は  測定可能量と限らないので、注意深く扱うべき。  ポアンカレ群に内在する内部自由度が  電磁場の量子論に本質的な位相の起源?   (∵ 運動量と位置は非可換!期待値のみ) ⇒博士論文(継続審査中)に乞う、ご期待