学校保健活動の推進に向けて -保健主任や養護教諭は 何をすべきか、何ができるか- 学校保健活動の推進に向けて -保健主任や養護教諭は 何をすべきか、何ができるか-
学校保健活動推進のプロセス 組織マネジメントサイクルを活用 Research(調査、課題の明確化) Plan(計画) Do(実行) Check(評価) Action(改善) 学校保健活動全体と諸活動との関連を図る
児童生徒の健康課題解決に向けて、 「今年はこれをやる」ということを 1つ計画の中に入れる。 学校保健活動推進の柱になる
自校の学校保健課題を探り、 その解決に向けた計画を 立てよう 演習1 自校の学校保健課題を探り、 その解決に向けた計画を 立てよう
演習1 ワークシート*テキストp144 (プロセス1 実態の把握) ご自身の学校の児童生徒を思い出してください。 ☆よいところはどんなところですか? (なるべくたくさん、ちいさなことでもOK!) ▲健康課題はどんなところですか? (1つだけ「これだ!」と感じるところ)
ワークシート プロセス2 目標の設定 学校教育目標を思い出してください… 学校教育目標をふまえ、学校保健目標を掲げます。 学校保健重点目標を設定してください。 健康課題を解決するための目標 今日は1つだけ設定しましょう!
ワークシート プロセス3 具体策の設定 健康課題解決に向けて、今、現在行っている活動に視点をあてましょう。 できるところからでよいです。 ワークシート プロセス3 具体策の設定 健康課題解決に向けて、今、現在行っている活動に視点をあてましょう。 できるところからでよいです。 無理はしないことです! <視点> ○保健管理的側面から何ができそうですか? ○保健教育的側面から何ができそうですか? ○組織活動の側面から何ができそうですか? できそうなこと、やっていること(どんな小さいことでも可)を文章化することで、明確化されます
学校保健に活用できる資源を開発、活用する! 学校保健組織マネジメント 【組織マネジメントの目的】 取り巻く環境の変化を読み取り、自らをその変化に適応させていくこと 時代や社会、環境に適応し、社会に貢献し続けるための手法 【組織マネジメントの意義】 ある結果を達成させるために、個々の活動を調整し、効率的・効果的活動を行うこと 目的に向かって、有する資源を効果的・効率的に活用すること 【学校組織マネジメント】 学校における組織マネジメントは、「学校内外の能力や資源を開発・活用し、学校に関与する人々のニーズに適応させながら、学校教育目標を達成していく営み」である。 学校保健に活用できる資源を開発、活用する!
今なぜ、学校組織マネジメントか 学校組織の構造=なべぶた構造 フラット(平ら)な構造 ピラミッド型=伝統的な企業組織 フラット型は、階層の階段が少なく、その権威勾配もゆるやか 業務・情報の共有化や権限委譲がなされ、上司と部下の垂直方向のコミュニケーション(指示・命令/受命・報告)よりも、水平方向のコミュニケーション(ワイガヤの議論)が活発 多くの企業や自治体が、従来のピラミッド型の組織をフラット型に見直し
マトリクス(格子状)構造 伝統的組織のライン・スタッフ型は、第一線で業務を担当するライン部門と、 それを支援するスタッフ部門に分かれる 一人の社員は、ひとつの部署に所属し、学校は、教務部、生徒指導部等、校 務分掌がある 一年生から六年生までの「学年団」がある ひとりの教職員が、両方を担当し、「校務分掌」と「学年団」が交差し、格子状 (マトリクス)となっている。 学校組織が持つフラット(なべぶた)型、マトリクス(格子状)構造の組織の長所 ①迅速な意思決定 ②柔軟な組織運営 ③顧客の多様なニーズへの対応 ④創造的な問題解決、 ⑤中堅クラスの能力伸長など 短所としては、 ①短期課題志向に陥りがち ②頻繁な会合による多忙さ ③業務のミスが多い ④管理職の管理能力により差が出る ⑤若手クラスの育成の停滞
学校の内外環境の強みを生かした特色づくり(SWOT分析) SWOT分析とは 学校を取り巻く環境を内部環境と外部環境に区分。 内部環境である内部の経営資源を「強み(Strength)」と「弱み(Weakness)」に分類 外部環境を「機会(Opportunity)」と「脅威(Threat)」に分類する。 それらを把握・分析する手法
SWOT分析を行う手順 ① 内外の環境要因の客観的な洗い出し ② 洗い出した内外の環境要因の客観的な特徴や事実が、学校の運営に「支援的に働く場合」と「阻害的に働く場合」に分けて検討 ③ 学校の内外環境の強みをもとに特色ある学校づくりに生かしたり、弱みをもとに学校の課題解決の重点化を図ったりする。
付箋1枚に1つ書いて貼っていく
演習2 グループ内で演習1を発表する(一人2分) その中から、一人、選ぶ ワークシートに、学校目標、学校保健目標を記入 SWOT分析を行う 内部環境における、強み・弱みは何か 外部環境における、機会・脅威は何か *周囲の人が内部、外部環境要因を質問してください。 *付箋に書き出す *どのような戦略が立てられるか検討する ワークシートに具体的な戦略を記入し、発表
学 校 家 庭 地 域 学校教育目標: がんばる子 丈夫な子 よく考える子 思いやりのある子 自らの個性を 生命を尊び、健康 学校教育目標: よく考える子 自ら学び考え、 主体的に活動する 能力を育てる 思いやりのある子 互いに認め尊重しあう 心情と、人のために貢献 できる実践的態度を育てる がんばる子 自らの個性を 生かし、困難なこと に耐えうる強い 意思力を育てる 丈夫な子 生命を尊び、健康 の保持増進と 体力の向上に 努める態度を育てる 学 校 家 庭 地 域
外部環境 機会 脅威 内部環境 強み 積極的攻勢 差別化戦略 弱み 段階的施策 専守防衛・撤退 SWOT分析表 *テキストp145 あなたの学校にとってどんな機会がある? 脅威 あなたの学校にとって脅威は何? 内部環境 強み あなたの学校の強みは何? 積極的攻勢 チャンス!積極的に投資! 差別化戦略 強みを生かして脅威を防ぐ! 弱み あなたの学校の弱みは何? 段階的施策 弱みを克服すべく段階的に手を打つ! 専守防衛・撤退 縮小・廃止を検討する SWOT分析表 *テキストp145
学校教育目標: 学 校 家 庭 地 域