マコー株式会社 とウェットブラストの紹介
マコー株式会社とは マコーは、 ウェットブラストという稀な工法を使用した “オーダーメイド(受注生産)の装置メーカー“です。 業種の分類は、 工場の部品生産用の機械をつくる“設備機械メーカー”です。 タンブルバレル式WBP装置 PFE ココット
一般的には“ドライ(乾式)ブラスト”と呼ばれ、研磨材投射加工の99%を占める 1.一般的なブラスト工法の紹介 a)ショットブラスト b)サンドブラスト、エアーブラスト 研磨材を“インペラー”で加速させ衝突させることで、表面の加工を行う ↓ スケール除去や塗装剥離などの大面積処理に使用される 研磨材を“圧縮エア”で加速させ衝突させることで、表面の加工を行う ↓ ガラスや墓石の文字加工などの部分加工に使用される 一般的には“ドライ(乾式)ブラスト”と呼ばれ、研磨材投射加工の99%を占める
2.ウェットブラストの紹介 ウェットブラストとは “研磨材”と“水”を混合させた“スラリー”を“圧縮エア”で加速させ衝突させることで表面の加工を行う、物理的な表面処理工法です。 圧縮エア 水 研磨材
3.ドライブラストとウェットブラストの比較 ドライ(乾式)ブラスト ウェットブラスト 粉塵 発生する 水に混じるため、発生しない 静電気 摩擦により発生 電気は水に逃げ、発生しない 加工熱 水が冷やすため、発生しない 洗浄性 油などは除去できない 油なども除去できる 粒子サイズ 最小で50μmまで 数μmまで使用可能
4.ウェットブラストがニッチな理由 A)スラリーシステムが難しい B)装置コストが高い C)市場が小さく、量産化が難しい 水、研磨材を循環させて24時間連続稼働する装置をつくるには、ノウハウが必要。 (田んぼの中で作業する機械を24時間稼働させるようなもの) B)装置コストが高い 錆びない・削られにくい材料を使用することや、ブラストシステムが難しいため C)市場が小さく、量産化が難しい →従来の工法では問題解決できない企業の駆け込み寺的な役割
5-1.防振ゴム金具の接着前処理 ウェットブラストの利用分野 処理前 処理後 ■防振ゴム金具 (液封マウントタイプ) ■ウェットブラスト・リン酸化成処理装置 処理前 処理後
5-2.自動車部品のスケール除去 ウェットブラストの利用分野 ■ビレットの処理 未処理 ウェットブラスト処理後 潤滑剤塗布後 スケール除去 ■自動車部品(等速ジョイント) ■WLS処理装置 ■ビレットの処理 未処理 ウェットブラスト処理後 潤滑剤塗布後 スケール除去 潤滑剤塗布
5-3.プリント配線板の回路表面の洗浄 ウェットブラストの利用分野 処理前 (×200) 処理後 (×200) ■携帯電話(基板) ■フィジカルファインエッチャー 処理前 (×200) 処理後 (×200)
5-4.半導体部品の樹脂バリ除去 ウェットブラストの利用分野 処理後 処理後 処理前 処理前 ■LEDパッケージ ■IC ■Mini PFE ■フラッシュバリ除去 ■ディスクリートのバリ取り 処理後 処理後 処理前 処理前
5-5.超硬チップ刃先のR付け ウェットブラストの利用分野 ■スローアウェイチップ ■超硬チップ処理装置 処理前 処理後 超硬工具 超硬工具
5-6.航空機部品の疲労強度向上 ウェットブラストの利用分野 処理後 処理前 ■ジェットエンジンの ファンブレード ■ギヤのピーニング ファンブレード ■ギヤのピーニング 処理後 処理前 ■ファンブレード用装置
5-7.携帯機器表面の美装加工 ウェットブラストの利用分野 ■デジタルカメラ ■デジタルカメラボディ処理装置 処理前 処理後
5-8.レストア部品の洗浄・美装加工 ウェットブラストの利用分野 ■バイクのエンジン ■ココット 処理前 処理後
6.ウェットブラストで使われる研磨材 ウェットブラスト処理の中で主に加工をおこなう要素であり、研磨材の選定は 大きなポイントです。 目的に応じて最良の形状やサイズ、材質を選定することで多彩な処理がおこなえます。 多角形研磨材 球形研磨材 樹脂研磨材 例 A#2000 例 G-0250 例 ACS-3
7.ウェットブラストの将来性 A)フロンの代替:脱脂洗浄 B)酸洗の代替 :スケール(酸化膜)除去 C)除染 :表面を薄く削る ウェットブラストの競合は、ドライ(乾式)ブラスト工法ではなく、より緻密な処理が行える“薬品処理”です。 ウェットブラストは、薬品処理に比べ環境に対して優位性があることから注目が集まっています。 A)フロンの代替:脱脂洗浄 B)酸洗の代替 :スケール(酸化膜)除去 C)除染 :表面を薄く削る
8.マコーの経営方針 “ウェットブラストという稀な工法を進化させ、 社会、環境に貢献する。” マコーはものづくりのプロとして、 クレド マコーはものづくりのプロとして、 お客様へ価値の提供をすることを 目的としています。 お客様に喜んでもらえることが、 もっとも大切な使命と考えています。
磨創人とは 「人を磨き、人を創る」 ことを意味する造語です。 自身を磨き、世の中に役立ちたい。 これがマコーの基本的な考え方です。 「磨創人の書」 平野壮弦 揮毫