体重減少 ◎食欲があるのに体重が減る ⇒糖尿病、甲状腺機能亢進症、吸収不良症候群などを疑う ◎食欲がなくて体重が減る ⇒その他の疾患を疑う 最近、急に 体重が減った 3食しっかり 食べているのに、痩せていく ◎食欲があるのに体重が減る ⇒糖尿病、甲状腺機能亢進症、吸収不良症候群などを疑う ◎食欲がなくて体重が減る ⇒その他の疾患を疑う 体重減少時にみられる症状で 注意すべき点 「普段、きちんと3食を食べているのに体重が減っていく」、または「食欲がなくて痩せた」といった体重減少を訴えて医師のもとを訪れる患者さんは少なくありません。 精神的なものから、背景にがんをはじめとする重大な病気が隠れている場合まで、様々な原因が考えられます。
体重減少の診断から治療まで 治療 診断の流れ 原因の特定 身体診察 問診 検査 ●体重減少の程度 ●食事量、食事回数 ●食欲の有無 ●ダイエット中かどうか ●既往歴の有無 ●服用している薬があるか ●健康食品やサプリメントの摂取 ●体重減少以外の症状があるか 身体診察 問診 検査 ●原因となる疾患によっては、 専門医に紹介 問診では、スライドにあげたような項目について、一つ一つをチェックしていきます。 体重減少そのものに関する質問だけでなく、他に飲んでいる薬や健康食品はあるか、体重減少以外の症状があるかなども、重要な項目です。 また、高齢者の方の場合は、残っている歯の数や、口腔内の状態なども、原因を見つけるうえで大切なポイントになります。
体重減少の原因 食欲がある場合 食欲がない場合 糖尿病 甲状腺機能亢進症 吸収不良症候群 など がん 胃炎 胃潰瘍・十二指腸潰瘍 潰瘍性大腸炎 感染症 肺結核 神経性食欲不振症(拒食症) ストレス 薬剤 アルコール など 食欲がある場合 食欲がない場合 食欲がある、食事量がきちんと摂れているにもかかわらず、体重が減った場合は、糖尿病などの内分泌系の病気、甲状腺の病気などが考えられます。 また、食欲がなくて体重が減っているときは、消化器系の病気や感染症、精神的な病気が疑われます。
体重減少を訴える患者さんに行われる検査 血液検査 尿検査 便検査 胸部X線検査・・・肺疾患の有無 一般的な検査と主な目的 血液検査 身体疾患の有無、薬剤の副作用の有無 血糖、ホルモンの異常 尿蛋白、潜血、糖の有無 尿検査 便検査 潜血、脂肪便、感染症の有無 〔その他の検査〕 胸部X線検査・・・肺疾患の有無 甲状腺シンチグラフィー・甲状腺エコー・・・甲状腺機能の異常 消化管造影検査・内視鏡検査・・・消化管の異常 培養検査(喀痰、尿、便) ・・・感染症の有無 便虫卵検査・・・寄生虫疾患の有無 体重減少の原因を調べるには、血液検査や尿検査が行われます。また、特定の病気が可能性が疑われる場合には、必要に応じてその他の検査が行われることもあります。
吸収不良症候群・胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍 検査からわかる主な病気 尿検査 血液検査 便検査 胸部X線検査 消化管造影検査 消化管内視鏡検査 糖尿病・甲状腺機能亢進症 感染症・肺結核 甲状腺シンチグラフィー 甲状腺エコー 培養検査 (喀痰、尿、便) 甲状腺機能亢進症・甲状腺腫 糖尿病・感染症・薬剤 吸収不良症候群・胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍 潰瘍性大腸炎・感染症・肺結核 肺がん・肺結核・感染症 便虫卵検査 寄生虫疾患 検査を行った結果、体重減少の原因となる病気が判明したら、治療を行います。 かかりつけの医師のもとで治療が可能な病気と、そうでない病気の両方があります。 医師から説明を受け、不明な点があれば相談してみてください。